日光白根山 霧と雨



- GPS
- 05:07
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 657m
- 下り
- 661m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
丸沼高原の麓から白根山登山口はロープウェイを利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ロープウェイ乗車券売り場付近に登山ポストがあります。 ・雨で樹林帯は水溜り・ぬかるみが多かったのです。 ・山頂から弥陀ヶ池に下る岩場で一部コースが分かり難い場所がありました。視界不良の場合はコンパス・地図によるコース確認が必要だと思います。 ・登山口にレストハウスがあります(トイレあり)。軽食が食べれるほか飲料も買えます。営業時間は16時まででした。 ・下りロープウェイは16時30分まででした。 |
写真
感想
今回は丸沼高原からロープウェイを使ってのショートルートで登ることにしました。
当日・・・天気は雨。 そんな天気のせいか道路も混雑することなく、9時50分に丸沼高原に到着。駐車場もガラガラ・・・
登山届を提出してロープウェイに乗り込みます。
一つ前のロープウェイも見えない濃い霧。僕らはどこに向かっているのでしょうか・・・?
15分でロープウェイの旅は終わり、登山口に来ました。
出発前のストレッチをしていると、霧の晴れた瞬間に山が見えました。今回目指す白根山です。山頂が3つに分かれているのがお茶目ですね。相方に木と同じポーズをとってもらう。
10時40分、ゲートをくぐり出発。まずは樹林帯を歩きます。
歩き始めてすぐに目に飛び込んできたのが群生する苔。雫が滴っていて生き生きとしています。
森全体が水を吸って輝いています。
マイナス要素だった雨。でもその雨露のおかげでより神秘的になる森。
分からないものですね。
あ〜、雨の森を歩くってホント気持ちが良いです。
このフレーズ今日何回も出てきます(笑)
2000級の山は植生がとても新鮮です。これまで歩いてきた奥多摩や丹沢では見られない植物。
そして森が明るい。ん?樹木が低いからか?
針葉樹の森は暗いというイメージが固まりつつあったのですが、完全に覆されました。
水を吸った土が程よいクッションになり歩きやすい。
・・・それにしてもいいなぁ。
歩き始めて25分経過。900m歩いてきました。ここまでは易しい道。そして山頂まで2.5km。平地で考えたら大した距離じゃありませんが、山の2.5kmは計り知れない。傾斜、足場によっては100m進むのにもの数十分かかることもある。
相変わらずの天気ですが、時折見せる白根山の頂が僕らの到着を待っているようです。「もうすぐ拝んでみせる!!(景色は見れないだろうけど)」
森が明るいと気持ちも明るくなります。
大分木が低くなってきたような・・・それに上の方の見通しが良くなってきた。森林限界を越えそうな予感・・・
降りてくる人もちらほら出てきました。僕らはかなり遅く出発したので、早く出発した人達でしょう。
すれ違うおばちゃんに「そんなに足が長いと登るのが早いだろうね〜」とか言われる相方。
おばちゃん、そこに食い付きましたか (笑)
面白い。(;'∀`)σ
さあもうひと踏ん張り!!山頂が近づいてくると早く着きたい気持ちが半分・・・早くご飯食べたい。景色拝みたい(今日は諦めている)。でも寂しさ半分・・・もう山登りの半分・・・いや、80パーセント位が終わってしまうようなもの・・・寂しい。
そんな複雑な気持ちで歩いていると、後ろの相方は終止ニヤニヤ (笑)
あ!!こいつ・・・足長いの褒められたこと思い出しているな!! ヽ(`Д´)ノ
森林限界を越えました。残り500mを切りました。現在12時35分。ということはここまでの2kmで90分かかったわけか。ふむふむ。ということはあと25分位で山頂かな。
砂と石に力を奪われ、思うように進まないザレ場。視界が悪くて周囲の景色が分かりません。指導標が頼り。
石が湿っていて少し緊張の急登。これが多分最後の登り・・・
そして13時ちょうど、日光白根山到着!!
登山口から2時間20分くらい。ロープウェイ使ったし遠くないと思っていた通り、あんまり距離は歩いてないんですね。本当だったら五色沼や山並みが拝めるんでしょうけど、それは次回に持ち越しです。
それにしても夏なのかってくらい寒いです。指がかじかむくらい。気温は10℃切っているかもしれない・・・今度から温度計も持とう。
天気は悪いけど、風が無いのが本当にありがたい。風が吹いていたら即刻下山したくなるような状態でした。
遠くから見たとおり山頂付近は3つの山になっています。真ん中が山頂なんですが非常に狭いので、少し下って登った一つ隣の岩場で昼食を食べることにしました。
半袖にレインウェアだけでは寒いので長袖パーカを着込むと体は冷えない位に。レイヤリング、大事ですね。
早速お湯を沸かしてラーメンと珈琲を頂きます。・・・う〜、美味しい!!暖まります〜〜!!ご飯は温かいものに限ります。
いつものように山頂で寛いでしまい、気が付けば1時間経過・・・居過ぎか?天気が悪いときはもっと早く降りるべきか?
疑問を持ち帰りにして14時、下山開始。北側に下り弥陀ヶ池方面に向かいます。
下り始めて3分。岩場の先端で道が途切れています。右側か、左側か、岩の奥のいずれかに進むはずですが、視界が悪いので自分が向いている方向感覚があてになりません。自分の感覚としてはずっと真北に向かっていたつもりなので、この岩場を越えた裏側、もしくは左に降りるのかと錯覚してしまいます。
しかしコンパスを見ると実際の北は右手の方。そう、山頂から北進しているつもりでもわずか3分でいつのまにか西を向いていたのでした。見通しの悪い場所では自分の方向感覚なんて全くあてにならない。地図とコンパスの重要性を再認識します。
ということでルートは?と岩場を探すと右側(北側)にペンキマークがありました。さらには岩場の裏側にはペンキの×マークが。なるほど視界の悪い日にはルートを間違えやすい。φ(・ω・)1人だと不安と焦りでなおさら間違えそうです (〃゜д゜;A
始めはガレ場が続きます。あまり腰が引けると重心が後ろになって滑りやすくなる気がする。・・・合ってます?
樹木が増えてきて森林限界が終わる頃にトリカブトを見つけました。名前を知っている数少ない高山植物。
雨露に濡れて一層不吉な感じがします。有毒だと知っているせいでしょうか?
弥陀ヶ池が見える場所まで降りてきました。
登山口とは逆の方向だけど、往復10分くらいで行ける模様。しかしロープウェイの運転時間内に登山口に戻れるか微妙だったので、その10分が後に響かなければいいのだけど・・・
ええい、いてまえ!!悩むだけ時間の無駄!!
間に合うようにダッシュすれば良いだけのこと。間に合わなければ歩いて下ればいいこと。
そして弥陀ヶ池到着。ほうほう。これはなかなか・・・木道の先まで行きたくなってしまいますな・・・木道の先は菅沼登山口。
よし、今度は菅沼から来ればいいか♪ということで弥陀ヶ池に別れを告げます。
時間内に着きそうだけど念のため最短コースで戻ることに。
15時15分。七色平を通過して、往路のコースに合流します。このペースだと余裕で着きますね。
15時40分。登山口到着。戻ってきました。
歩行時間4時間。歩き足りない気持ちと足の痛みがせめぎ合う。
時間が余ったのでソフトクリームを頂きました。
寒かったけど美味しかったです。
また来ます!!
東京に戻り餃子の王将にて軽い反省会。
一日分の消費カロリーがチャラに ((( ;゜Д゜)))・・・!!
今回の山行は天気が悪いのもあって景色を楽しむという点では心残りでしたが、天気が良ければ山頂から360度パノラマが素晴らしいそうです。また、雨の樹林帯を歩くのはとても気持ち良いので、雨だからと山登りを敬遠しなくてもいいのかなという発見がありました。2000m級の森林は新鮮でした。
追記:今回の計画に当たりヤマレコの山行記録に大変お世話になりました。ありがとうございます。
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