奥森吉 桃洞沢〜赤水沢遡行


- GPS
- --:--
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 342m
- 下り
- 348m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・桃洞沢は分岐にピンクテープあり ・赤水沢の懸垂支点に残置されているスリングは古いものもあるので要注意 ・赤水沢の滝にはそれぞれ残置ボルト多数 ・全体的にナメ床が続いている美渓 |
その他周辺情報 | 奥森吉青少年野外活動基地のキャンプ場は予約制 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
渓流シューズ
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共同装備 |
ファーストエイドキット
ツェルト
ロープ
|
感想
学祭期間中の山行として森吉山系の桃洞沢〜赤水沢を遡行してきた。今回は本格的な沢遡行が初めてのメンバーが多くいて嬉しかった反面、メンバーのほとんどが1年生で占められてた沢遡行パーティーだったため、CLの私もかなり緊張していた。トラブルはあったが、とにかく無事に帰ることができ、1年生も多くの経験値を積んだため、実りある山行だったと思っている。
当日は朝6時頃に森吉山野生鳥獣センターを出発した。桃洞滝までの整備されたトレッキングルートを行く。気温は日が昇るとそんなに低くは感じなかった。桃洞沢・赤水沢の分岐を過ぎるとナメが続く本山域特有の景観が現れ始める。程なく桃洞滝に到着。ブッシュをいっさい纏わないツルりとした滝はなかなか綺麗だ。桃洞滝は左岸にあるマタギステップと呼ばれる岩の窪みを頼りに登る。ロープは使わなかった。マタギステップはこの滝以外にも多くあり、滝を登りやすくしてくれている。桃洞滝を過ぎると綺麗なナメが延々と続く。歩きやすいし、景観も素晴らしいので、初心者を連れて来るにはうってつけの沢だと感じた。続く中ノ滝はフリーソロでも登れるが、大事をとって右岸にロープをブーリンノットで固定した。そんなに難しくはない。その次に出てくる男滝は傾斜はそこそこあるが、残置ロープとボルトを頼りにくればロープで確保する必要はない。男滝を超えると沢がだんだん細くなり、源頭部へと詰め上がっていく。途中で熊撃退スプレーの誤射が発生し、私が甚大な被害を受けた。口の周りや鼻の穴の堪え難いヒリヒリが1時間ほど続いた。熊撃退スプレーの携帯方法を工夫する必要があるだろう。源頭から赤水沢の支沢を赤水沢へと下る。途中にツルツルしたいやらしい小滝がたくさんあり、メンバー一同苦戦した。赤水沢に下りると懸垂下降が必要な滝がいくつも出てくる。メンバーが多いうえに初心者が多い我々のパーティーは懸垂下降1回1回に多くの時間を要した。これが原因となり、夜間の下山を強いられてしまった。C Lの私としてもその点の想像力が及んでいなかったと反省している。懸垂支点には残置のボルトやスリングが豊富だが、怪しいものもあるため、よく判断して使用する必要がある。玉川は地形図上では登山道が存在するが、実際にはそんなものはいっさいない。玉川を少し進むと遂に日が暮れた。しかし、道に迷っていたわけではなかったので、焦りはなかった。それよりもメンバーの中でヘッドライトを持ってこなかったメンバーがいたのが大きな不安だった。日帰りの山行でもヘッドライトと予備電池は必携の装備だ。暗くなったらどうするのだ。講習会などで説明したはずなのだが… 改めて基礎からの指導が必要だと痛感した。玉川の途中で暗くて深さが分からず、大きくその地点を巻いた箇所があった。これでまたもや多くの時間を要した。21:14にようやく駐車場に下山を完了した。15時間という途方もない時間を要した山行だったが、意外にもメンバーは元気だった。メンバーが沢が嫌いにならずに済んでよかったと思っている。翌日には森吉山ヒバクラコースのトレッキングも予定していたが、駐車場に着いた時刻が遅すぎたため、翌日に弘前へ帰ることにした。
色々とトラブルもあった山行だったが、読図や、ロープワークの基本・応用の実践を1年生に経験させることができてよかった。来年からは私だけでなく、他の部員も沢登りやアルパインクライミングなどの登山道以外のバリエーションルートの山行を組んでくれたらこれほど嬉しいことはない。今回の山行をその糧としてほしい。私の切なる願いである。
コメント
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今年の山行は沢登りが多くて見ていて楽しいです。
1年生を6人連れての強行軍は大変だったことでしょう(自分は2人でも大変だった)。
無事で何よりですが、今回の山行は中々に多くの問題を孕んでいるような気がします。
勿論、遠く離れた地で詳細もわからぬままに批判や意見を垂れる気はさらさらありません。ただ、今回の山行が部内でじっくりと検討、反省され次世代への良き教訓になる事を願っています。
(少なくとも、俺が似たことをやっているのにその反省が活かされてないからネ!これ以上、繰り返さないようにしたいね)
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