熊倉山 長尾景春の城を歩く
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,236m
- 下り
- 1,246m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
比高1100mだけあって全体的に登りはキツ目 尾根が細い所は慎重に |
写真
感想
11月になり、雪山に登らない私にとって4月までは標高2000m以下の低山の季節。今回は、前から気になっていた秩父の熊倉山に行って来ました。
ルートによっては遭難者も出る難しい山のようですが、今回は問題無く登れる城山コースを選択。というか、室町時代の関東の歴史好きとしては、ルート上の山腹にある城山の名の由来の熊倉城(日野城)は絶対外せない史跡。太田道灌が長尾景春の乱(あまり知られてない?)を終結させた胸熱な歴史的現場であり、むしろ登山よりこちらの方が目的かも。
秩父鉄道白久駅(標高310m)からスタート。車道を辿り、熊倉城址の案内に従って進む。舗装道路が終わると、すぐに斜面のきつい上りが始まる。所々に階段も造られて整備しているが、とても史跡を訪ねるハイキングコースのお気楽さでは無い。尾根上に出ると、かなり幅も狭くなり、何度もアップダウンを繰り返しながら進む。気分的には道灌軍の一兵卒「なんて所に籠城してくれたんだ!」
1時間20分ほどで城山というピークの城の本郭(標高648m)に到着。しばらく空堀や土塁などを見て周り、縄張見学を楽しむ。
城山の南側を下ると一旦車道に出る。駐車スペースもあり、一般的にはここから城址や山頂を目指す模様。車道傍の登山届も設置してる登山口から山道がまた始まる。
ちょっと進むと、いきなり急登。まるで杉林の崖に無理やり造ったような九十九折の道をひたすら登らされる。たぶん踏み外したら下まで転げ落ちるのは必至。黙々と、かつ慎重に高度を上げる。
しばらくすると斜度は緩くなってくるが、今度はアップダウンの道。今日は何度登り降りしただろうか。それからルートは、だんだんと岩がちの細い尾根道(少しアスレチックな)に変わってくる。が、展望は良いわけではなく、落葉した広葉樹の木々の間から秩父市街や武甲山、両神山、そして山頂方向がチラチラ見える感じである。この辺りで今日初めて1組の登山者とすれ違う。
地図上で確認して、最後の登り返しに取り付く。白久駅から3時間40分で山頂(標高1426.5m)到着。針葉樹もあり、ほとんど展望はない。噂のおどろおどろしい標識、三角点、奥に小さな石の祠があり、その先には酉谷山ルートの警告標識。とても静か。陽だまりで軽く補給しながら、その雰囲気にひたる。なかなかこれはこれで乙な感じ。
下山開始。分岐まで戻り、日野コースを選択して下る。城山コースとは違ってアップダウンもなく、緩やかな下り道で、落ち葉のクッションもあり歩きやすい。杉林に入ると単調な九十九折の道。おそらく中間地点辺りで、今日2組目の登山者とすれ違う。下の沢の橋がいくつか壊れてるとのこと。
しかして沢に到達。いきなり丸太橋が折れてます。岩を伝って渡渉。その後、涼やかな水音の中、壊れてない橋を何度か渡り、沢沿いを進む。最後の橋もビミョーな壊れ具合。慎重に渡り、1時間半ほどで林道に出る。
しばらくクネクネ曲がる林道進み、日野地区の里に入る。ペタンクに興じる地元の人に挨拶したりしながら、長閑な風景を歩き、今日一番の紅葉にも出会えたりもするが、下山後の目当てにしてた蕎麦屋は営業終了。残念な思いで武州日野駅にゴール。6時間5分の山行終了です。
低山とはいえ、比高1100mでアップダウンある結構タフな山で、展望はないけれども、山に登ったなぁと実感する山行でした。個人的な事情としては、最近大腸炎で体調を崩して3、4kg落ちていた状態が逆に身体が軽くて、良いリハビリ登山になった感じ。でも、やはり熊倉城に行けたのが一番の思い出かも。
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