広沢寺（マルチピッチクライミング基本講習）

2017年12月24日(日) [日帰り]

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

広沢寺温泉駐車場
・トイレ、登山届ポスト（厚木警察署管轄）あり

コース状況／危険箇所等

◆クライミング基本講習、沢登り、雪山、地図読み各種講習
　マウントファーム
　http://mt-farm.info/

写真

12/24 9:37

アンカードビレイ練習

12/24 9:38

アイゼントレ頑張る相模ACの面々

12/24 10:34

マルチピッチ実践

12/24 12:06

終了点に着いて片手が離せない状況
もう片手でオフセット型ロッキングカラビナをアンカーに架ける
セット中に落ちそうな箇所では保険としてクイックドローを一時的に架けクリップしてもよい

12/24 12:06

架けたカラビナのスパイン（主軸）側を持って身体を保持する

12/24 12:07

自分に付いたロープをクリップ

12/24 12:07

遊んでいるロープを引き自分のポジションを決め、クローブヒッチを作る

12/24 12:07

とりあえず1点はセルフビレイが取れた

12/24 12:08

もう一つのアンカーにもロッキングカラビナを架け、もう一本のロープもクローブヒッチをセット
2本のロープの張り具合は同じように

12/24 12:08

2つのロッキングカラビナにスリングをクリップ

12/24 12:08

三角形になったスリングの底辺を引っ張って

12/24 12:08

一回捻れば流動分散（セルフイコライゼーション）

12/24 12:09

ビレイデバイスをぶら下げるロッキングカラビナをセット

12/24 12:09

ビレイデバイスの大きい方のホール（メタルアイ）をカラビナに架ける
この時、ビレイデバイスの向きはフォロワーの入る側とは反対側にビレイデバイスのワイヤーが向くようにする
注意点としてスリングが捩れないようにすること

12/24 12:10

セットしたら余ったロープを振り分けながら引き上げる
ただしセルフビレイ用のロープが水平になるような状況では、ロープとスリングが擦れてしまうので、分散したスリングとビレイデバイスはロープの下側になるようセットする順番を変えた方がよい場合もある
その場合は足などの上にロープを振り分ける

12/24 12:11

「ロープいっぱい！」になったらビレイデバイスにロープをセット
ここで間違ってはいけないことは、フォロワークライマーのロープが上になるようにセットすること
メガジュル（ビレイデバイス）を使う場合はATCガイドやルベルソとはロープを入れる方向が違うので、使用するビレイデバイスのマニュアルをよく確認する

12/24 12:11

12/24 12:11

ビレイデバイスのロープ折り返し用のロッキングカラビナはHMS型を使用する

12/24 12:11

ロッキングカラビナのロックをしているか必ず素早く確認

12/24 12:11

この型でアンカードビレイをするときはクローブヒッチのメインロープとスリングが重ならないように注意

12/24 12:12

フォロワーがテンションしたときにオートロックが利くか必ずテスト（ダブルロープの場合は必ず1本ずつ行う）
ロープを入れる方向を間違うと流れてしまう

12/24 12:12

下側のロープでビレイをする
離してはいけないブレーキハンドである

12/24 12:12

12/24 12:13

12/24 12:13

上側（フォロワークライマー側）の手はロープをスムーズに誘導するためのガイドハンド

12/24 12:13

ちなみに流動分散にせよ固定分散にせよ、スリングの内角は基本的に60度以内（できれば50度以内）にする
アンカーの間隔が離れている場合、120cm程度のスリングでは角度が広がりリスクが高まることがある
内角が120度広がると、ビレイポイントに架かる負荷荷重と2つのアンカーにそれぞれ架かる負荷荷重は同じくらいになってしまい、分散している意味も薄れてしまう
（165度になるとそれぞれに架かる負荷荷重は4倍近くになり、分散していること自体が逆に危険になる）

12/24 12:25

12/24 13:28

マッシャーバックアップによる懸垂下降（ラペリング）
マッシャーは形が崩れるとブロックが利かなくなってしまうので長さを調整している

12/24 14:53

懸垂下降だけできても本番では様々なトラブルが生じる
登り返し（セルフライズアップ）の技術は是非とも理論と身体でマスターしておきたい

12/24 14:57

スタンス用スリングに乗り込むには練習が必要だ

12/24 15:11

相模AC頑張っています

撮影機器：

FinePix XP90 富士フイルム

装備

個人装備

ファーストエイドキット

常備薬

クライミングシューズ

1

ハーネス

1

ヘルメット

1

チョーク

1

ビレイデバイス

1

オートロックタイプ

ロッキングカラビナ

4

オフセット、ＨＭＳ型

クイックドロー

10

アルパイン用含む

スリング

2

ロープスリング

2

パーソナルアンカーシステム

1

ロープ

2

8.5×60ｍ

感想

kamog

広沢寺マルチピッチクライミング基本講習2回目の受講者さんでした。
どんな技術にもデバイス（器具）にも長所と短所があります。
それらを知識として知り、状況に応じてより良い使い方をして
クライミングのヒューマンエラーによる事故を防ぎましょう。

コメント

Boulder05

アルパインではなく講習/トレではないですか?
はじめまして、Boulder05と申します。
さて、山行カテゴリーですが、アルパインではなく講習/トレではありませんか？
標題に「クライミング基本講習」 とあり、写真を見ても講習以外のなにものでもありません。
穂高や剣などでのいわゆる「本ちゃん」ではない、低山の岩ゲレンデで行ったマルチピッチクライミングのための講習をアルパインとするのには大きな違和感を覚えます。

kamog

Re: アルパインではなく講習/トレではないですか?
Boulder05さん　はじめまして。
山行アクティビティの選択は人によって捉え方がありますので
難しいところだと思います。
ヤマレコスタート時に管理人matoyanとカテゴリー決めを相談した際に
アルパインは金山沢奥壁であろうが広沢寺であろうが
その難易の差はあれ行為は同じと捉えるということで
私はこの項目を同じもので使わせてもらっています。
たとえば山岳会で厳冬期の剣縦走を目指すための事前トレーニングとして
・12月富士山トレーニング（積雪期登山に該当）
・10月広沢寺アイゼンクライミング（フリー以外なのでアルパイン該当）
・11月越沢マルチクライミング（アルパイン該当）
・12月八ケ岳　大同心・小同心クラック事前トレ（アルパイン該当）
etc
力のあるパーティには上記すべて本番のための講習／トレーニングとして選択する
かもしれませんが、まだまだ未熟な方にはそれぞれ別のアクティビティ選択に
なるかもしれません。
講習／トレは私の計画書ではアクティビティ項目（内容）というより目的項目に
使用しております。
もしこの項目を個人的に使うとしたら机上講習メインの施設使用時でしょうね。

記録者、主催側・参加側、山岳会などの組織などの意識によりこの項目の選択は
ファジーに使ってもらうようにしていると思います。
たしかに広沢寺とネパールの未踏壁を同一のアクティビティと捉えるのは
私だって違和感がありますけど、ベクトルの方向は同じ線上ですから
使わせてもらっています。有償無償は関係ありません。

ちなみにハイキングと無雪期登山の区別も人によって違いますね。
これもヤマレコスタート時に管理人とガイドラインを作りました。
・日帰りで無雪期の昭文社地図による赤実線の一般ルート
・休憩を除く昭文社地図コースタイム6時間未満
・最高到達地点2000ｍ未満
以上を満たす場合がハイキング。
これは某山岳連盟の山岳保険類でハイキング事故はその他ジャンルの事故給付規定の
３倍まで給付アップ適用できるための認定基準から引用しています。
以前はヤマレコのどこかにその基準を明記していたと記憶していますが
現在はわかりません。

もしたくさんの記録閲覧者に悪い影響を及ぼすと危惧されるのでしたら
アクティビティ基準の明確化をサイト管理会社にご相談されてはいかがでしょうか。
おそらくアクティビティの更なる多様化と制限が発生することでしょうが
貴重なご意見かと思います。

とりとめのないご返答になりましたことご容赦くださいませ。
人によって捉え方の温度差があるので本当に難しいことですね。