まるで夢のような、四阿山(根子岳経由)

2011年09月19日(月) [日帰り]

• GPS: 04:10
• 距離: 9.7km
• 登り: 1,005m
• 下り: 997m

コースタイム

駐車場7:40ー8:35根子岳8:50ー9:45四阿山10:25ー10:50中四阿ー11:00小四阿ー11:45駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口に近い順に第1〜第5まで駐車場が並んでいます。それぞれ30台くらい。
7時過ぎに着いたときは第1駐車場が7割くらい。あとは空でした。

駐車料金は無料ですが、入山料という名目で一人200円。

コース状況／危険箇所等

危険箇所はありません。テープも豊富、よく踏まれた歩きやすいコースです。
根子から鞍部へ下りる道は岩壁をまく箇所がありますが、道はしっかりしています。
四阿から中四阿への下りは途中少しザレていますが、危険というほどではありません。

写真

9/19 7:42

まずは根子岳へ

9/19 7:45

牧場を横目に登って行く

9/19 16:14

なにかな

9/19 7:55

マツムシソウ。たくさん咲いていた

9/19 8:21

なんとかウスユキソウ。谷川のやつとは違うのかな

9/19 8:37

根子岳直下

9/19 8:39

「猫嶽」

9/19 8:39

ねこだけ、っていい名前だなあ

9/19 8:40

向かう四阿山

9/19 8:41

槍

9/19 8:50

みえてきた風景は

9/19 8:56

夢のようだった

9/19 8:58

岩壁をまいて

9/19 8:59

たまらない

9/19 16:14

なんていい眺めだろう

9/19 9:05

マツムシソウと四阿山

9/19 9:09

振り返れば根子岳

9/19 9:12

こちらもいい山だった

9/19 9:12

月と青空と根子岳と

9/19 16:14

登り返しは少し汗をかく

9/19 9:36

再び森林限界へ

9/19 9:39

四阿山が近い

9/19 9:43

ここからすぐ

9/19 16:14

着いた

9/19 9:49

根子

9/19 9:58

富士

9/19 9:59

八ヶ岳

9/19 16:15

だんだんガスが湧いてきたかな

9/19 10:16

浅間

9/19 10:17

浅間

9/19 10:19

群馬側。草津白根とかかな

9/19 10:40

なにかな

9/19 16:15

なんとかリンドウ

9/19 10:51

振り返る

9/19 16:15

なにかな

9/19 11:16

なにかな

9/19 11:18

ダケカンバが爽やか

9/19 11:29

明るい樹林帯は気持ちがいい

9/19 11:31

沢を渡れば牧場は間近

9/19 16:15

9/19 11:45

ゴール

9/19 11:48

左に根子岳、右に四阿山

9/19 11:48

「牧歌的」とはこんな風景だろう

撮影機器：

PENTAX Optio W90 PENTAX

感想

nelken

結局、連休最終日も予報が好転した。

とりわけ長野方面の予報がよさそうだったので、自分の登山リストの中から四阿山に行く先を決定。浅間も四阿山も山頂は県境だけど、どちらも長野県側から登るコースしか知らないので「長野の山」って感じがしてしまう。どちらも「ぐんま百名山」に選定されているんだけど。

今日も少し寝坊して(8月にはなかったので、朝方が涼しくなったっせいかも)予定より1時間遅れて出発。高速からも山がよく見えて、気がはやったのか、登山口近くで道を行き過ぎて、Uターンする際に電柱に愛車をぶつける。畜生。修繕費いくらだろう。登山開始直後はそんなことで最初は気が動転気味だったけど、素晴らしい空と風景と体調が気持ちをどんどん山に集中させてくれた。

本当に素晴らしい晴天。今日は大当たりだった。

牧場の風景を眺めつつちょうどいい勾配の道を登って行く。いつもよりほんの少し、意識して足取りをゆっくりにしてみた。それがよかったのか、昨日赤城を歩いたのがちょうどよく作用しているのか、なんだかとても快調に登っていく。順調に根子岳に到着。誰もいない。そして雲もない。振り返れば北アルプス。槍と穂高がきれいに見えるといつでもどこでもうれしくなる。四阿山も堂々と姿を見せている。根子岳の方位盤には「猫嶽」と記載されている。こっちのほうが個人的には好きだ。途中で2組ほど抜いたけど、一服しても後続の登山者はまだ来ない。静かな山頂を満喫。やっぱり森林限界のある山はいい。せっかくなので、山頂にある鐘を一回鳴らす。

だんだんガスが出てくるはずなので、素晴らしい根子岳をあとにして四阿山へ。少し歩くと夢のような絶景が広がる。四阿山へはいったん鞍部に下るけど、鞍部は笹原になっていて、それが日に輝いてまるで銀色の草原。思わず一人で小さく声を上げてしまった。こんな素敵な光景はそうそうないだろうと思う。鞍部に下ってから振り返った根子岳のまた美しいこと。青空と緑の頂はwindowsのあの風景よりずっと素晴らしい。白い月も残っていた。根子岳から鞍部へ下る途中では見たかった「アサギマダラ」という蝶が上空をひらひら舞っていて、それにも心が奪われた。最高だなあ、と独り言。根子岳から鞍部までは一人もすれ違わなかった。

四阿山への登り返しはいったん樹林帯へ入る。ちょっと急登だけどひとがんばりで再び森林限界に出る。そこからすぐに中四阿へ下る道の分岐を経て、木の階段が現われれば山頂は間近。四阿山の山頂は細長い感じ。こちらも人は少なめだったのでスペースは十分だった。視界を遮るものがない中で、のんびり静かに風景を楽しめた。富士山、八ヶ岳、北アルプスに浅間山。そしてさっき登った根子岳。どっちを向いても大展望。雲は流れ、時はとまる。時間も思ったより余裕があったので、立ち去りがたくて長めの山頂休憩になった。だけどいつかは下りなくては。

少しずつだけどガスが湧いてきて、ようやく山頂を発ったときには北アルプスは雲に隠れた。下りは中四阿、小四阿を経て牧場へ直接下りて行く。振り返ったり、遠くをみたり、花をみたり空をみたり。満ち足りた気分で標高を落として行く。けっこう登ってくる人がいた。樹林帯もダケカンバの明るい樹林で気持ちがいい。アサギマダラもまたひらひらしていた。どこからともなく来て、写真をとるまでには遠くへいってしまう。なので心の中に。最後に沢をわたるところで顔を洗って一服。冷たくて疲れがとれる。沢の音だけが聞こえる森の中で一人腰を下ろしているとなんとも静かな気持ちになれる。沢からはひと歩きで牧場の脇にでて、牛と根子岳と四阿山の牧歌的な風景を横目にみながら駐車場に帰着。
車のへこみをみてちょっと現実に戻される。


四阿山、文句なしの百名山だなあ。ここは絶対に根子岳とセットにするのがいいと思う。
深田久弥は「根子岳なんて四阿山の付録みたいなもの」と書いているけど、根子岳は付録にはとどまらない十分によい山だ。名前もいいし。