ミルフォードトラック個人ウォーク(NZ南島)
- GPS
- 25:21
- 距離
- 60.2km
- 登り
- 4,796m
- 下り
- 5,018m
コースタイム
- 山行
- 1:38
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:38
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 7:06
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 9:54
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:34
天候 | 1〜3日目はほぼ快晴、4日目晴れのち曇り。早朝は10度ほどだが、日中は20度くらいまで上がった。夏至に近かったためか、真夜中でも真っ暗にはならなかった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船 飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2日目の後半から4日目の中盤以外はほぼ平坦、上高地並みに整備されている。峠越えもよく整備されており、目立った危険箇所は無し。 ただし、サンドフライが異常に発生しているので、虫除け、かゆみ止めなどの対策は必須。 |
その他周辺情報 | クィーンズタウン空港から徒歩10分ほどのところに大型スーパーあり。市内中心部のスーパーは小型で、品揃えはある程度限られる。テアナウ市内中心部には2店。Fresh Martのほうが大きく、品揃えもよい。 両市内でフリーズドライフードも手に入るが、二人前が基本で、日本のような「ご飯だけ」のものは存在しない。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
調理用食材
水筒(保温性)
コッヘル
食器
調理器具
ライター
ロールペーパー
ナイフ
シェラフ
|
---|
感想
10年前にニュージーランドを訪問して以来、ずっといつかは行きたいと思っていたミルフォードトラック。仕事で長期滞在していたマニラ、排気ガスに包まれ、治安の問題からどこにも行けず、ひたすらジムのトレッドミルで走っていたときに画面上に流れていたNZの景色。もう一度NZを訪問し、念願をかなえたいという思いが抑えられなくなり、決心して一週間後の予約開始に勢いで予約してしまいました。
その後、いろいろと調査をしていたのですが、なかなか個人ウォークのいい記録が見つからず下調べに苦労したので、事前に調べにくい情報を、日本で小屋泊、テント泊をしているある程度知識がある人向けに、日本との差分を中心に記述したいと思います。
(詳しい旅行記は、私のメインブログの4Travel側に記載する予定です)
【予約について】
ミルフォードトラック個人ウォークの枠は1日40人しかなく、予約なしで歩くことはできません。(ガイドウォークの枠は別途40人ありますが、20万円以上(+航空券)かかります。。)
ニュージーランドのDepartment of Conservation(DOC)でWeb予約するのですが、現地の夏休みとも重なるため、年末年始は激戦になります。2017年は5月17日9時(JST6:00)に予約開始でしたが、サーバーエラーが多発し、やっと予約できたのは3時間後。当日中にはほぼすべての日程が予約済みになりました。
予約するためには、予約開始日当日を狙い、午前中の休暇を確保するほうが無難です。(他のGreat Walkはもう少し余裕がある模様)
【自炊について】
個人ウォークは3食を自分で用意する必要があり、途中で食材の購入をしたり小屋食を食べることはできません。ただし、宿泊小屋(及びマッキンノンパスシェルター)にはガスコンロがあり、コンロの準備は必要ありません。途中でお湯が必要であれば、テルモスを持ち込めば十分だと思われます。コンロは着火装置がついているものといないものが半々くらい。装置がないものは、マッチなどで点火が必要です(ライターではうまくつけられず、見かねた周りの人がチャッカマンで点けてくれました。。ちなみにチャッカマンは航空便での運搬不可、マッチとライターはいずれか1つのみ機内持ち込み可能)。
鍋、食器類は全て持ち込みです。ただし、鍋を洗うための洗剤はあり、パスタのゆで汁なども流していいようです。(1日最大40人なので、排水処理が間に合うのでしょう)
ゴミは全部持ち帰りです。
【食料について】
私の場合、クイーンズタウンに到着してから移動時間もあわせて24時間しか余裕がなかったこともあり、大半の食料を持ち込みました。現地で購入したのは野菜と果物、ドライフルーツとパンだけです。
上述のとおり、現地のアウトドアショップ、大型スーパーではフリーズドライ食品も売っていて、現地のトレッカーも夕食はそれで済ませていました。ただ、万が一口に合わないと途中での買い足しができないので、リスキーです。また、ほぼ二人分になっているので、ソロトレッカーには厳しいです。レトルトパウチ製品もあまりないので、ツナなどは日本から持って行ったほうが楽。
逆に日本からの持ち込みの必要がないのは、ナッツとドライフルーツ。量り売りで好きなだけ購入できます(クイーンズタウン市内のスーパーは売ってない)。私はOrchard Mixというリンゴ、アンズ、ベリー、キウイなどが混じったものを購入しましたが、絶品でした。
気温は高くなるので、チョコレート系は避けたほうが無難。あくまでも日本の夏山を基準に考えたほうが良いです。
【トイレ事情】
小屋のトイレは全て水洗、途中のトイレは概ね汲み取り式です。トイレットペーパーはサンドフライポイントのトイレ以外、全て備え付けがありました。女性用のサニタリーボックスは、小屋のトイレにはあります。すべてのトイレが十分清潔でした。
【宿泊について】
寝袋は持参が必要。マットは備え付けで、使いたいベッドのマットを降ろし(まだ誰かが確保済みでないベッドはマットが立てかけてある)、小屋にあるリストに名前を書いて自分の寝る場所を確保します。
マットの質は小屋によって違いますが、表面がビニールで清潔ですし、厚みも十分なので、自分で持ち込む必要はないです。私はモンベルの#3の寝袋を持ち込みましたが、Tシャツ&素足でお腹にだけ寝袋をかければ十分でした(結構暑く感じました)。
正月は夏至に近いこともあり、完全には日が暮れません。時差もあって途中で目を覚ましてしまうので、寝酒が本当に役に立ちました(途中で寝れなくなっても飲めば寝れたので)。
小屋内はブーツNGですが、サンダルはOKなので必ず用意すべき。トイレもサンダルでOKです。
【飲料水について】
小屋は全て水場の近くにあり、飲める生水が蛇口から確保できます。ダンプリングハットの水は黄色いですが、小屋番の説明によるとフィルターは通していてそのまま飲んでも問題ない模様。ですが、私はいずれの小屋の水も、念のため十分に煮沸してから水筒に詰めておきました。小屋以外では水は入手できないものとして、十分な量を持つべきです。
【サンドフライ対策】
前々から聞いてはいましたが、サンドフライ(小型のブヨ)が大量にいました。歩いているうちはいいのですが、止まっていると蚊柱のようなものがまとわりついて刺してきます。私は、20か所近く刺されました。
虫よけ対策としてハッカ油(北海道のお土産品)を水に溶いたスプレーを持ち歩き、体中に吹きかけました。多少は効果があるようですが、それでも刺されます。かゆみ止め、虫刺されの薬を用意すべきです。
刺された箇所のほとんどは、露出していた手に集中していました。休憩時に使う薄手の手袋を次回は持ち込もうと思ってます。(ガイドウォークに参加している人の中で顔はマスクとサングラス、長袖と手袋で完全装備している人もいました。かなり異様に映るので、個人的にはオススメしたくないです。。)
【NZへの食料持ち込みについて】
NZへの食料持ち込みは厳しく制限されていますが、ポイントを押さえればほとんどの必要品を持ち込めます。NGなのは、「肉、卵、川魚(鮭もNG)、生野菜/果物、開封済みの製品」などです。逆に、未開封のフリーズドライごはんや、イワシ/ツナ(海の魚)、フリーズドライ野菜、菓子類などは問題ありませんでした。フリーズドライでも、肉や卵はNGです。(さすがにケーキの原材料の卵はおとがめなし)
私の場合、税関審査用に食料品のリストを事前に作成し、それを提示しました。大量に持ち込んだので開封検査を受けましたが、全てOKでした。ちなみにトレッキングブーツが若干汚れていたのがひっかかり、検査官がとてもきれいに洗浄してくれました。(テントを持ち込む場合もチェックがある模様)
===(以下、個人的な感想)===
ミルフォードトラックは雨が多いことで有名で、雨が降られることを覚悟していたのですが、結果的にこれだけの晴天に恵まれ、これ以上ない形で長年の夢をかなえられたのは、本当に幸運としか言いようがありませんでした。
初めての海外での複数日程のトレッキングなので勝手がわからなかったのですが、日本との違いも楽しめましたし、まわりの参加者に助けてもらったりコミュニケーションを楽しんだりできましたし、本当に楽しく、良い経験となりました。
NZにはまだまだ他にもGreat Walkがありますし、ぜひまたどこかのトレッキングルートに行きたいと思います!
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