奥山 角館郊外の山へ
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 721m
- 下り
- 704m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 6:48
天候 | 雪のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最初のピークへの登りでは、途中まで林道(作業道)を辿りました。ルート図は概略です。 |
写真
装備
個人装備 |
長靴+スノーシュー
|
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感想
この季節、秋田方面は青空が広がることはめったにない。それでも、大晦日には穏やかな天気に恵まれて、岩峰からの眺めが楽しめる岩谷山に登ってきた。この三連休、中日には冬型も緩みそうだ。登ったことがない山、途中敗退せずに山頂に立てそうな山、しかし少しは登りごたえのある山・・ということで、比較的近い角館郊外に立つ奥山へ登ることにした。
奥山(751.4m)は角館の東側からは良く見える。隣の椈森(886.5m)とは長い釣り尾根を成しているような、目立つ山である。二万五千図に登山道は記載されていないが、山頂に大きな反射板が立っているので、奥山川沿いに道が伸びている南西側には、道があるのかもしれない。今回は集落の位置が山頂に最も近い、南東側の仙北市角館町雫田から向かった。集落がある所は除雪されていて、そこまでは車を乗り入れることができるからだ。
最初からスノーシューを着けて歩き出す。林道には今日歩いたばかりのワカンの跡が伸びている。途中ですれ違ったが、集落の人のようだった。水道のつまりを直すため?らしい。どうルートをとったらいいか途中迷いながらも、結局林道を真っすぐにつめ、林道(作業道)をつづら折りに辿って尾根を登って行った。広く穏やかな斜面は、予想通り林業の手が入っている。濃い杉林では、空からの雪がいくらか遮られて助かる。ピークに立つ頃には、止んでくれないだろうか。
林道(作業道)から離れて、急斜面の登りにかかる。林道歩きにはスノーシューの威力が大きかったが、新雪深い急斜面ではスノーシューもワカンも一緒、悪戦苦闘だ。ふと、アラカンがやる遊びじゃないよなあ、と思ったりする。いやいや、そんなことを言ったら他のアラカンさんに失礼か。
ようやく、最初のピークに立つ。反射板の立つ奥山が見える。高さはさほど変わらない。ここまで来たら山頂まで進むのみ。寒気が強く、西風が当たる頬っぺたが動き辛くなる。
巨大な人工物が立っているのは興醒めだが、それでも山頂に立って、ラッセルしながらよく登れたなあと、嬉しさがこみ上げる。360度とはいかないが、眺めはまずまず、楽しみにしていた大仙市協和方面の里山も見えた。
最初のピークまで戻る。少しずつ寒気が抜けつつあるようで、椈森の左奥、大石岳方面の雲もとれてきた。最初のピークからは往路ではなく、読図をしながら細尾根を辿ることにした。ところが、尾根の分岐を判別するために雪庇の端に寄り過ぎてしまい、あっという間に崩れて、3m程落下。たいした高さでなかったから良かったものの、落ちた所が急斜面で止まれなかったら・・と思うとぞっとする。
細尾根への最初の分岐点は分かり辛かったものの、その後は問題なく下山。途中で自撮りもやってみた。ふかふかの軽い新雪では、スノーシューでの下りでも足に負担がかからない。下山後は近くの温泉、花葉館へ。雪山を十分に楽しみ、無事下山できたことに感謝の一日だった。
コメント
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には、少し早いかな 秋田も降雪一休みでしたね。
フルラッセル4時間強の登り、雪山を存分に歩き、温泉でまったりできてよかったです。雪庇の踏み抜き、3mとは派手に落ちちゃいましたね。ソロですのでご注意くださいね。
あと、まだまだアラカンじゃないと思いますよ。
私は本当にもうすぐ「高齢者」ですけど
57でアラカンと言うのは、少し生意気でしたでしょうか
cheezeさんが須金経由虎毛山を登られたのは6年前、それを考えると私もまだまだ頑張らないと
今回、登り4時間強とは言っても、結構休憩を入れてます。まだ下に固い雪面ができていないので、一歩登っても半歩しか登っていない感じ
でも普段やってるヨガ(のまね事)が役立ってる感じはしましたよ。足を引き上げたりするのに。
雪庇踏み抜きは一瞬です。気を付けます
2018年、あけましておめでとうございます。
還暦は、一巡して赤子のようなウブな心意気です! ただし雪庇の裏側をあのような方法で確認するのはさすがにやりすぎかもですねー。
今年もkamadamさんならではのルート踏査で、私を含めたくさんの人達に刺激を与えて下さい。
よろしくお願い致します。
nomoshinさん、こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
雪は厄介者ですが、藪を覆い隠して、どこでも歩けるフィールドに作り替えてくれる、有り難いものでもありますね。もちろん、険しい山岳地帯は自分には無理ですが、こちらでは穏やかな里山は無数にありますから、自分の体力に合わせて山やルートを選ぶことができます。
自宅から裏山を適当に歩いて、後で地図で確認する・・なんてことも楽しいですね。
でもレコとしては地味なものになりますね。そんなレコに興味を持っていただき、ありがとうございます。
雪庇の裏側確認は、ふかふか新雪たっぷりに3m落下程度なのでまだ良かったです。
これからは屋根の雪下ろし作業など、体力と神経を使う時期に入ります
こんにちは
里の雪山歩き、楽しいですね。
目まぐるしく変わる天気も初冬の日本海側の山の風物詩で、私も大好きです。
この季節の雪庇崩落も要注意ですが、回避は中々難しいですよね。
私も若い頃ショートカットで沢筋を覗き雪庇と共に落下し、その弾みで周囲から雪崩を誘い、深い雪に埋もれた経験があります。単独行でしたが、幸い新雪であったため、命拾いをしました。
今シーズン、残雪春山は遅くまで楽しめそうですかね。
レコ、楽しく拝見しました。有難うございました。
tonkaraさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
片足を踏み抜いて穴に落ちるというのは普通に何度もありますが、足元の雪庇ごと崩壊して落ちるというのは、たぶん初めてだと思います。落ちた所が少し急斜面とはいえ樹林帯なので、焦らず容易に尾根に復帰できました。でも岩場だったり、周囲を巻き込んで雪崩を誘っていたら、タダではすみませんね。本当に気を付けたいと思います。
今回の奥山は、雪のある時期なら秋田の人たちの登山対象として楽しめると思いますが、自宅から歩いて回るような里山ハイクだと、レコにあげてもしょうがないかな・・というところはありますね。でも面白さはそれなりにあったりします。雪に覆われた時期だと、自分だけのオリジナルな山歩きができますね。
2・3年前の晩秋、散歩の延長で入った裏山で、帰りにちょっと間違ってウロウロしたことがあります。林業の作業道には出ているので、まあ遭難ということにはならないにせよ、晩秋なのでどんどん暗くなる・・
結局再度高い所まで戻って、慎重にやり直して、事なきを得たのでした。
往復なら、登るときの記憶力・集中力も鍛えられるから、頭の体操にもなりそうですね
時間を見つけて、そんな里山歩きも楽しみたいと思っています。
kamadam さん、おはようございます。
今年もよろしくお願いします。
コメント遅くなりました。申し訳ございません。
そうですね・・・
秋田の空には青空がありませんね。
毎日鉛色の空ですが・・・
気持ちだけは鉛色にならないようにしたいと思っています。
そうですね・・・
31日は珍しく穏やかなお天気でした。
太平山も鳥海山も・・・いい眺めです。
今年はいい年であってほしいと願っています。
なるほど・・・
kamadam さんの条件をクリアした「奥山」・・・
なかなかいい感じのお山ですね。
山容も眺めもなかなかのお山ですよ。
やはり・・・山は標高ではありませんね。
人工物はほんとに・・・困りますね。
景観より公益???なんですよね。
kamadam さん・・・
そうですね・・・平坦地はスノーシューに軍配が上がりますが・・・
新雪の急斜面はなんでも一緒ですね・・・
アラカン・・・嵐勘十郎??ですか???(古い)
写真も拝見しましたが・・・kamadam さんはまだまだお若いですよ・・・
体力・気力ともに充実しておられるように感じます。
少し、私のほうが後輩ですので・・・
先輩を見習わせていただきます。
ご苦労様でした。
ここに行くプランを立てる
750RSさん、こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
良い年でありますよう、お祈りします。
北陸・新潟などの雪の被害は大変ですね。
秋田市内は幸い、今のところ少なくて助かりますね。その分、暴風吹き荒れる日が多いようです。
750RSさんのご実家の方は例年通りでしょうか。何度も通っておられるものと拝察します。
これから小正月行事が終わるまでの1ヵ月が冬本番ですね。
私は最近特に時間の流れが速く感じるので、真冬もあっという間に過ぎるような気がします
青空が広がり、白い山々が浮かび上がる季節も、きっと間もなくやってきます。
体力・気力を充実させて真冬を乗り切りましょう
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