記録ID: 1368215
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
爺ヶ岳白沢天狗尾根
2016年02月20日(土) 〜
2016年02月23日(火)


- GPS
- 80:00
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,600m
- 下り
- 1,774m
コースタイム
◆行動記録
2月20日 入山日 雪のち雨
爺ヶ岳スキー場16:30→1100mTS17:00→就寝21:00
信濃大町駅からタクシーにて爺ヶ岳スキー場へ。スキー場の天気はあまり良いものとは言えず、入山から湿った雪が降り注いでいた。チケット販売受付のお姉さんから最上部まで行くリフトのチケットを受け取り、リフトを乗り継いで最上部へと向かうも、入山前のイメージとどこか違う風景がそこに。どうやら一つ下のリフトで降りなければいけなかったらしく、一度下って登り返すことになってしまった。読図に苦戦しつつ目的の尾根へと乗り、1100m地点で幕営。
2月21日 曇りのち晴れ
起床4:30→TS発6:30→矢沢尾根分岐7:35-7:35→天狗の肩11:08→白沢天狗直下Fix11:08-12:50→白沢天狗北峰コル12:50-14:20→小天狗直下Fix14:40-15:30→小天狗16:25→就寝21:00
終夜降り続いた雨のせいで、テントが沈没。側面を掘って水を避ける作戦に出るも、不快な夜に変わりはなかった。フライを持ってこなかったのが痛い。
寡雪の影響で、白沢天狗山直下まではほぼラッセルなしの快適な歩行となり、順調に標高をあげることができた。小広場のような場所が天狗の肩だろうと推測し、ここでハーネスを装着。そこから少し進んだ先にキノコ雪がついた細い尾根が続き、右斜面のトラバースと迷った末、尾根の直登のためザイルを出すこととする。長谷川のリードでの通過だったが、上部のキノコ雪の処理に苦戦し、1ピッチに1時間30分もかけてしまうことに。白沢天狗山に上がってからも想定より悪い尾根が続き、金坂の確保のためにコル付近で1ピッチ。小天狗直下からの岩雪ミックスに1ピッチザイルを出した。小天狗に上がると急に斜度がなくなり、幕営適地となる。
2月22日 アタック日 晴れ
起床4:20→TS発6:25→2150mP7:45-8:30→JP(2350m)9:42-9:56→爺ヶ岳南峰11:00-11:15→JP11:45-11:55→2150mP12:30→就寝20:00
好天が予想されたため、アタック可能と判断する。ACの想定場所よりも手前で幕営していたため、ひとまず2150mPまで行動することとした。右手に東尾根を見ながら1時間30分ほど歩行し、ピークと思われる場所に出るが、ヤブが濃く幕営に適さない場所であったため、荷物をテントに包んでデポすることとする。JPまでは急なヤブ交じりの雪面で、非常に歩きにくい。JPに到着する頃になると、山の下部にかかっていたガスも晴れ、絶好のアタック日和となる。ここでアイゼンに履き替えてアタックし、11時に爺ヶ岳南峰へと登頂となった。周辺の山域が隅々まで見渡せる最高の景色が広がっていたが、強風のため一通り写真を撮って堪能した後、早々に下山を開始する。東側にできた雪庇が思いのほか巨大であったことに気づき、ひやりとする。その後は順調を標高を下げて、2150mPにて雪洞泊となった。
2月23日 下山日 晴れのち曇り
起床5:00→雪洞発7:20→小天狗8:05-8:20→小天狗直下WR8:40-9:20→白沢天狗山Fix10:00-11:20→天狗の肩11:20-11:35→矢沢尾根分岐12:15-12:20→爺ヶ岳スキー場13:00
本日も朝から好天となる。遅めの起床から出発し、小天狗山頂付近でアイゼンへと履き替える。登りの際と同じ地点で岩雪ミックスを懸垂下降1ピッチで超え、白沢天狗山の直下は尾根通しにFixの下降で通過する。天狗の肩でワカンに履き替え、ハーネスを解除。その後はルートファインディングに注意しながら下山し、13時にスキー場へと到着した。
<総括>
合宿全体を通して好天に恵まれ、最短で行動を終えることができた。せっかく澤田ガイドに付き添っていただいての合宿だったので北アの悪天候を経験したい気持ちもあったが、爺ヶ岳の頂上や稜線歩行中に見た景色は、メンバーの今後の登山活動における大きなモチベーションになったのではないかと思う。一方、ザイル操作や読図など、テクニカルな部分を多く経験することができた。反省はその分多く上がっているが、次の学生のみでの山行までにきっちりと修正し、安全な登山へ向けてこの経験を生かしていきたい。
2月20日 入山日 雪のち雨
爺ヶ岳スキー場16:30→1100mTS17:00→就寝21:00
信濃大町駅からタクシーにて爺ヶ岳スキー場へ。スキー場の天気はあまり良いものとは言えず、入山から湿った雪が降り注いでいた。チケット販売受付のお姉さんから最上部まで行くリフトのチケットを受け取り、リフトを乗り継いで最上部へと向かうも、入山前のイメージとどこか違う風景がそこに。どうやら一つ下のリフトで降りなければいけなかったらしく、一度下って登り返すことになってしまった。読図に苦戦しつつ目的の尾根へと乗り、1100m地点で幕営。
2月21日 曇りのち晴れ
起床4:30→TS発6:30→矢沢尾根分岐7:35-7:35→天狗の肩11:08→白沢天狗直下Fix11:08-12:50→白沢天狗北峰コル12:50-14:20→小天狗直下Fix14:40-15:30→小天狗16:25→就寝21:00
終夜降り続いた雨のせいで、テントが沈没。側面を掘って水を避ける作戦に出るも、不快な夜に変わりはなかった。フライを持ってこなかったのが痛い。
寡雪の影響で、白沢天狗山直下まではほぼラッセルなしの快適な歩行となり、順調に標高をあげることができた。小広場のような場所が天狗の肩だろうと推測し、ここでハーネスを装着。そこから少し進んだ先にキノコ雪がついた細い尾根が続き、右斜面のトラバースと迷った末、尾根の直登のためザイルを出すこととする。長谷川のリードでの通過だったが、上部のキノコ雪の処理に苦戦し、1ピッチに1時間30分もかけてしまうことに。白沢天狗山に上がってからも想定より悪い尾根が続き、金坂の確保のためにコル付近で1ピッチ。小天狗直下からの岩雪ミックスに1ピッチザイルを出した。小天狗に上がると急に斜度がなくなり、幕営適地となる。
2月22日 アタック日 晴れ
起床4:20→TS発6:25→2150mP7:45-8:30→JP(2350m)9:42-9:56→爺ヶ岳南峰11:00-11:15→JP11:45-11:55→2150mP12:30→就寝20:00
好天が予想されたため、アタック可能と判断する。ACの想定場所よりも手前で幕営していたため、ひとまず2150mPまで行動することとした。右手に東尾根を見ながら1時間30分ほど歩行し、ピークと思われる場所に出るが、ヤブが濃く幕営に適さない場所であったため、荷物をテントに包んでデポすることとする。JPまでは急なヤブ交じりの雪面で、非常に歩きにくい。JPに到着する頃になると、山の下部にかかっていたガスも晴れ、絶好のアタック日和となる。ここでアイゼンに履き替えてアタックし、11時に爺ヶ岳南峰へと登頂となった。周辺の山域が隅々まで見渡せる最高の景色が広がっていたが、強風のため一通り写真を撮って堪能した後、早々に下山を開始する。東側にできた雪庇が思いのほか巨大であったことに気づき、ひやりとする。その後は順調を標高を下げて、2150mPにて雪洞泊となった。
2月23日 下山日 晴れのち曇り
起床5:00→雪洞発7:20→小天狗8:05-8:20→小天狗直下WR8:40-9:20→白沢天狗山Fix10:00-11:20→天狗の肩11:20-11:35→矢沢尾根分岐12:15-12:20→爺ヶ岳スキー場13:00
本日も朝から好天となる。遅めの起床から出発し、小天狗山頂付近でアイゼンへと履き替える。登りの際と同じ地点で岩雪ミックスを懸垂下降1ピッチで超え、白沢天狗山の直下は尾根通しにFixの下降で通過する。天狗の肩でワカンに履き替え、ハーネスを解除。その後はルートファインディングに注意しながら下山し、13時にスキー場へと到着した。
<総括>
合宿全体を通して好天に恵まれ、最短で行動を終えることができた。せっかく澤田ガイドに付き添っていただいての合宿だったので北アの悪天候を経験したい気持ちもあったが、爺ヶ岳の頂上や稜線歩行中に見た景色は、メンバーの今後の登山活動における大きなモチベーションになったのではないかと思う。一方、ザイル操作や読図など、テクニカルな部分を多く経験することができた。反省はその分多く上がっているが、次の学生のみでの山行までにきっちりと修正し、安全な登山へ向けてこの経験を生かしていきたい。
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
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