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記録ID: 1369969
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雪山ハイキング
飯豊山

龍の山(喜多方市・山都町)氷筍

2018年01月28日(日) [日帰り]
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tokutyan その他2人
GPS
--:--
距離
1.5km
登り
420m
下り
345m

コースタイム

登りスタート:8時45分・龍の山鞍部到着11時15分・洞窟入り口到着11時33分
帰りスタート:下の洞窟出発12時13分・龍の山鞍部12時37分・ゴール14時04分
天候 無風・快晴
過去天気図(気象庁) 2018年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
龍の山登山口までしっかりと除雪されています。いいでの湯を過ぎるとV字谷となり両側の切り立った斜面より雪崩の危険が大きいです。
1月27日(土曜日)まで、今期最強寒波が居座り相当の積雪を覚悟しての氷筍観察でした。
今年はまだ踏み跡が無くすべてラッセルとなり深いところは腰まで潜る深雪で結構時間がかかりました、出だしから最後まで雪崩の危険があり常に上部の確認をしながら登りました。

その他周辺情報 今回は寄らなかったのですが、近くに「いいでの湯」が有ります。夏場ですが飯豊山日帰りの時は寄ります。
凜と張り詰めた空気の中、新雪へダイブです。出発8時45分
凜と張り詰めた空気の中、新雪へダイブです。出発8時45分
東側の斜面を登ります。出だしは25度程ですが登るほどきつくなり40度近い傾斜となり、道中の長さを考慮してスピードダウンです、アルミわかん付けていても沈むこと半端ない。
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東側の斜面を登ります。出だしは25度程ですが登るほどきつくなり40度近い傾斜となり、道中の長さを考慮してスピードダウンです、アルミわかん付けていても沈むこと半端ない。
斜面の距離は200m程で尾根にたどり着きます。膝上くらいのラッセルでした。30分程かかりひと安心、ここでOregon450登場(古い機種です)一応方向を確認(9時12分)。
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斜面の距離は200m程で尾根にたどり着きます。膝上くらいのラッセルでした。30分程かかりひと安心、ここでOregon450登場(古い機種です)一応方向を確認(9時12分)。
kenさんまもなく尾根着です。頑張って!!(ファイト)
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kenさんまもなく尾根着です。頑張って!!(ファイト)
ここからはU字谷の緩やかな登りが続きます、時期によっては進行方向右側の斜面から時折雪崩が起きますので、右上を確認しながら進みます。かっこいい後ろ姿は我がラッセル部隊の隊長ryoさんです。
ここからはU字谷の緩やかな登りが続きます、時期によっては進行方向右側の斜面から時折雪崩が起きますので、右上を確認しながら進みます。かっこいい後ろ姿は我がラッセル部隊の隊長ryoさんです。
U字谷を進みますが、時々吹きだまりがあり腰までラッセルとなりました。休みながらラッセルしないと息が上がります。
U字谷を進みますが、時々吹きだまりがあり腰までラッセルとなりました。休みながらラッセルしないと息が上がります。
いよいよ30度〜40度近い大斜面を登ります。ここから、さらに積雪は深くところによっては腰まで深くなりました。大腿部が上がらなくなり踏み込んだ膝を前方に押し込んで進みました。
新雪ハラダイスですよ、最高〜。
アルミわかんが踏み込んでもなお潜るんです(ふわふわっです)
いよいよ30度〜40度近い大斜面を登ります。ここから、さらに積雪は深くところによっては腰まで深くなりました。大腿部が上がらなくなり踏み込んだ膝を前方に押し込んで進みました。
新雪ハラダイスですよ、最高〜。
アルミわかんが踏み込んでもなお潜るんです(ふわふわっです)
鞍部まであと少しです、3年ほど前に倒れた大木の中を通ります。左側は大岩です。ここまで2時間半位です。西風がまともに当たるところですのでシュカブラになっていてなだれた形跡が至るところ有りました。
鞍部まであと少しです、3年ほど前に倒れた大木の中を通ります。左側は大岩です。ここまで2時間半位です。西風がまともに当たるところですのでシュカブラになっていてなだれた形跡が至るところ有りました。
あと少しで稜線です。無数の雪崩跡が有ります。
ここはいつ雪崩れてもおかしくないな〜。
ここだけアイゼンがあるといいかな。
あと少しで稜線です。無数の雪崩跡が有ります。
ここはいつ雪崩れてもおかしくないな〜。
ここだけアイゼンがあるといいかな。
龍の山の鞍部です。昨日まで今期最強寒波が居座った日本列島その翌日に登れば積雪は深くパウダーですね。東の方向を見ています。
龍の山の鞍部です。昨日まで今期最強寒波が居座った日本列島その翌日に登れば積雪は深くパウダーですね。東の方向を見ています。
今度は東側の斜面(30度〜40度)の下りです。ここも深いですね。
今度は東側の斜面(30度〜40度)の下りです。ここも深いですね。
200m程ですが(ラッセル時間は13分程)降りてきました。左側に岩壁が見えてきましたよ。横にトラバースするのも一苦労です。
200m程ですが(ラッセル時間は13分程)降りてきました。左側に岩壁が見えてきましたよ。横にトラバースするのも一苦労です。
さらに30m程横移動するのですが、ここの吹きだまりを越えるのに一苦労しました。足が上がらね〜。雪を踏みつけると逃げてしまうパウダーで〜す。
さらに30m程横移動するのですが、ここの吹きだまりを越えるのに一苦労しました。足が上がらね〜。雪を踏みつけると逃げてしまうパウダーで〜す。
中世代の三畳紀〜ジュラ紀(2億5千年〜1億4千年前)の地層とのこと。約3cm〜5cm程の厚さの層が幾重にも重なりその間を染み出た水滴が氷筍を造るとのこと。
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中世代の三畳紀〜ジュラ紀(2億5千年〜1億4千年前)の地層とのこと。約3cm〜5cm程の厚さの層が幾重にも重なりその間を染み出た水滴が氷筍を造るとのこと。
なんともいえない、神秘の世界。
ラッセル苦行が実を結ぶ時かな
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なんともいえない、神秘の世界。
ラッセル苦行が実を結ぶ時かな
ただただ感動。単結晶だそうです。(kenさん談)
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ただただ感動。単結晶だそうです。(kenさん談)
美しいものは言葉がいらない。
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美しいものは言葉がいらない。
さらに深い雪をかき分けて5分ほど下降すると大きな岩があり右手より巻いて左方向へトラバースすると、先ほどの洞窟より小さな感じの洞窟があります、幅は10m程、奥行きは10m~15mといった感じこちらもしっかり育っていました。
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さらに深い雪をかき分けて5分ほど下降すると大きな岩があり右手より巻いて左方向へトラバースすると、先ほどの洞窟より小さな感じの洞窟があります、幅は10m程、奥行きは10m~15mといった感じこちらもしっかり育っていました。
50cm~100cm位で上部洞窟の氷筍より育っていました。

さ〜てと、帰りますか。

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50cm~100cm位で上部洞窟の氷筍より育っていました。

さ〜てと、帰りますか。

さて、23分程で登り返して鞍部へ戻ってきました。
ここで軽い昼食です、風も無く穏やかです(でも寒〜い)動物の足跡はまったくない。
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さて、23分程で登り返して鞍部へ戻ってきました。
ここで軽い昼食です、風も無く穏やかです(でも寒〜い)動物の足跡はまったくない。
下りです。大岩に付いた雪庇を刺激しないよう静かに通過します。
下りです。大岩に付いた雪庇を刺激しないよう静かに通過します。
帰りは楽です、自分達の付けた踏み跡を辿ります。
ここで重要なのが登るときにしっかりと踏み込んで登ると帰りが楽なんです。はい。
帰りは楽です、自分達の付けた踏み跡を辿ります。
ここで重要なのが登るときにしっかりと踏み込んで登ると帰りが楽なんです。はい。
朽ちた巨木。
ひたすら上った道のトレースを辿ります。
最後の急斜面を上から覗くように見ています。
ここはいつ雪崩れても・・
ひたすら上った道のトレースを辿ります。
最後の急斜面を上から覗くように見ています。
ここはいつ雪崩れても・・
さて、道路も近くなり斜面を見上げています。ジグを切って登ったのでその通りに降ります。
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さて、道路も近くなり斜面を見上げています。ジグを切って登ったのでその通りに降ります。
最後の急斜面を降りてホットしました。雪崩に遭わなくて良かった。14時4分下山です。
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最後の急斜面を降りてホットしました。雪崩に遭わなくて良かった。14時4分下山です。

装備

個人装備
とにかくラッセルを強いられるため相当の汗をかくので着替えを携行したほうがいいです。
共同装備
なし
備考 なし

感想

素晴らしいです。氷筍は国内で見れるのは龍の山。
        北海道伊達市大滝村
        岩手県久慈市打間木洞窟
        群馬県水上市奥利根
        富士山麓樹海 
        上記の5カ所とのこと(佐藤健司様の調査文献より引用)
龍の山洞窟は中世代の三畳紀〜ジュラ紀(2億5千年〜1億4千年)に造山運動により隆起したようです。(ジュラとはスイスとフランス国境の山脈、ジュラ山脈の意: 佐藤健司様の文献より引用)
洞窟入り口に湾曲した岩盤層が見受けられます。
ガイドは龍の山に通うこと15年の佐藤健司様(福島県植物レッドデーター調査員)にご同行頂きました、有り難うございました、また、よろしくお願いいたします。

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