ムジナ窪 杉田 大塚の三角点(津幡町七野地区の里山)
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 128m
- 下り
- 124m
コースタイム
- 山行
- 3:19
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:19
天候 | 雪のち吹雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス | 自宅より |
コース状況/ 危険箇所等 |
途中まで凹状の古道 途中より古道が不明 藪山 |
写真
装備
個人装備 |
かんじき 携帯鋸 ストック
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感想
いまから45年前、自分たちが小さいころは近所の山が遊び場であった。遠く離れた友達の村に行くにも普通に山道を通ったものだ。当時はいくつものはっきりとした山道があり、よく昆虫を捕まえに行ったり、探検に行ったりした。まだ、村の老人たちが毎日のように山で仕事をして薪(「ばぎ」あるいは「ばんき」と言っていた。)をとっていて、山道で出会うことも多かった。そんな里山も年月が流れ、仕事のために入山する人もなく、また、昔はいなかった熊が出没するようになり、山道は消滅し、山は荒れていった。ここ数年、それらの里山や地形に対しての、昔の村人が使っていた呼び名も消えかかっており、あと数十年で誰も知らなくなると思われる。山道も呼び名も消滅するのはとても残念である。
今回は地区で一番高い大塚(オヅカ)の三角点を目指そうと考えた。25、000分の1の地図にはその三角点まで道が点線で続いてはいるが、現在はまったく踏み跡さえわからない藪山となっている。ここに向かうのは15年ぶりである。
まずは自宅からかんじきをつけて三昧場跡から山に入る。三昧場とは地区の昭和40年代頃までの火葬場(ただし野焼き)である。地区では「さんまい」と言っていって、子どものころは怖い場所のひとつであった。竹で荒れているが、凹状の古道ははっきりしている。ここからムジナ窪を経由して杉田に向かう。ここまでは藪木も多いが、凹状の古道はなんとか分かる。登りきったところからやや開けたところを下っていくと、湿地に出る。左手奥を見ると数本の大きな杉の木があり、その先には湿地がある。ここも昔はたんぼだったらしい。この目立つスギの木からきたのか、このあたりの山は杉田(スギタ)と呼ばれている。昔、山崎さん(屋号−ナカデ)の柿木があった所だそうだ。ここからはまったく径形も不明で、里山といっても地形も複雑な藪山である。時々、GPSで位置を確認しながら藪木を分け入って進む。窪地に立派な目印のようなスギの木があり、ここから右手の台地に上がり、藪の斜面を上がると大塚の三角点であった。15年前と違って、三角点の周辺は切り開かれている。ここからは思い込みのせいで、倶利伽羅不動寺鳳凰殿に出るつもりだったが、迷った末、竹橋〜下中線に出てしまった。荒れた里山は侮れない。
倶利伽羅不動寺鳳凰殿を造成中にいくつかの円墳、前方後円墳、埋蔵品が発見されたが、大塚の三角点も名前からして古墳の可能性があるのではないかと考えているが、今は山深い静かな藪山である。
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