小丸尾根〜塔ノ岳〜政次郎尾根
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,335m
- 下り
- 1,347m
コースタイム
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・12日時点で小丸尾根は1200m以上、植林帯の政次郎尾根は800m以上で登山道に雪が目立ちました。小丸尾根は軽アイゼン無しで登り切り、表尾根に出て装着。政次郎尾根は200mほど歩くといったん雪が消えますが、その後長く凍った雪道が続くので注意。 ・覚悟してはいましたが、このルートは始めと終わりが長大な林道歩きで退屈します。 ※コースタイムを記入しようとしたら、なぜか戸沢から登る逆ルートが表示され、手入力で入れ直しました。GPSを忘れて山行計画のルートデータを利用したのですが・・・。 |
その他周辺情報 | 木の又小屋はお休みでした。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
|
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感想
クリスマス前の大山以来、山下り=ゲレンデスキーには2回行ったが、山登りはしていない。徐々に太り出したので、「これはいかん」と好天の連休最終日に丹沢に繰り出した。上には雪が残っているから破線ルートは無理そうだし、といって行ったことのあるルートだけではつまらない。で、いつぞや伐採作業の合間に侵入して迷いかけた小丸尾根と未踏の政次郎尾根をつないでみることにした。前後の長ーい林道歩きは覚悟の上だったが、固雪のアイゼン歩行に思いのほか消耗してしまった。
北陸豪雪の寒波が一休みを終えて再び冷え込むとの予報だったが、寒さはそれほどでもない。大倉バス停からの車道と分かれるところで綿入れを脱いだ。1時間余りかかる西山林道歩きは退屈と言えば退屈だが、徐々に登る道を巡航速度で行くのは格好の脂肪燃焼になる〜と自らを慰めつつ歩を進める。
所どころ真新しいコンクリート舗装ができていた。鍋割山狙いらしいハイカーを時々追い抜く。二俣の木橋を渡ってそうした御夫婦らしき2人に追いついたのが、小丸尾根分岐だった。「遭難多し」の注意を横目に坂道に取りつき、登りで汗をかくことを思い出して1枚脱いで登山シャツだけになった。
しばらくは以前のままの登山道だったが、標高650mあたりで急坂が途切れ、こつ然と伐採地が現れた。ブルドーザーで広げた道の左はトラロープで仕切られ、青い矢印が行く手を案内している。そのすぐ先がブル道の終点。見回すうちに記憶がよみがえってきた。これは一昨年秋、下山時に迷い込んで途方に暮れた行き止まりではないか。あの時は登り返して泥濘のブル道伝いに下山したが、よく見れば登山道が見つかったかもしれず、惜しいことをした。
ともあれそのブル道を辿ると、分岐にはロープと青矢印が行く手を示してある。難なく745mピークに至ると、すぐ先の「小丸まで1500m」という立札の奥に登山道を付け替えた旨の表示があり、ロープが踏み跡を通せんぼしていた。指示に従って右へ行くとブル道が尽きて左へ登る登山道となった。谷側に丸木を横たえた作業道的な造りで、急斜面は丁寧にジグザグを切ってある。杉の植林帯をさらに東に巻き、雑木林に出るとブル道終点から10分ほどで旧登山道と合流した。
30分も行くと痩せ尾根に至り、視界が開けて富士の頭が見えた。相模湾も輝いている。足元にチラホラ残雪が見え始めると、展望の効く個所が増えてきた。やがて木々が尽きると稜線の小丸尾根分岐到着。雪がしっかり残っていた。振り返って眺望を楽しみ、鍋割山稜の尾根道へ。この先は踏み固められた雪道が中心なので軽アイゼンを装着した。
小丸尾根では登り始めてすぐすれ違った男女が唯一の登山者だったが、丹沢屈指の人気ルートとあって人の姿が絶えない。雪がびっしりついた大丸の下りを注意しつつ通過し、金冷シから塔ノ岳へ。ここの階段も一部は真っ白なスロープと化しており、登りはともかく下りは安全上アイゼンが欲しい。
正午に冷たい風の塔ノ岳山頂着。ここまで大した雪ではなかったが結構時間と体力を使った。期待の富士山は頭を冬の雲で隠している。寒いのでそそくさと満員の尊仏山荘に入り、珍しく甘酒を注文のうえ、ストーブわきの席でカップ麺とお握りの昼食とした。
アイゼンを装着し直して表尾根へ出発。とたんに風がやんで暖かくなった。雪の急坂を慎重に下り、新大日までゆるゆるとした縦走に入る。圧雪路が中心で、それが固くなっているから歩きづらい。お休みの木ノ又小屋前でアウター代わりの綿入りをレインウェアに着替え、新大日へ。所どころ登山道の土が見えてきたが、まだ圧雪路が多くてアイゼンを脱ぐ気にはなれない。
結局、アイゼンは付けたまま政次郎ノ頭に着いた。頂上で富士の見納め写真を撮り、すぐ下手前の政次郎尾根入口へ入った。のっけから急斜面の雪のトラバースが待っている。滑落に注意して200mほど行くと日向に出て、路面の雪が消えた。標高1200mを切り、少し先を見ても雪はないので、ここで軽アイゼンを外したのだが、これは間違いだった。
植林帯に入ると、登山道はてきめんに固い圧雪路となった。まだ標高1100m、しばらく頑張ってみたが、結局、950m付近で再装着した。木段もあるらしいが、大半は雪に埋もれて定かではない。800mでやっとアイゼンを外すことができ、しばらく植林帯の中を行くとやがて沢の脇に降り立った。右を見ると古い建物があり、戸沢に下り立ったことが分かった。建物の方に行きかけたが、踏み跡は沢の方に続いていて対岸に赤テープも見える。飛び石で渡って小さな堰堤を越すと、向こうに戸沢山荘らしき建物が見えた。
戸川林道には数少ないながら天神尾根から降りてきたらしいハイカーの姿がある。ここは車も入れるからマイカーで引き上げる人もいるだろう。こちらは再び長い林道歩きだ。ひたすら脚を運んで1時間余、ようやく行く手に風の吊橋が見えた。
体力低下プラス雪のせいで想像以上に疲れた。脚の付け根が張り、右ひざ内側には鵞足炎のような痛みも感じる。早く温泉に入ろう。
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