文登研 大日岳 人津谷から
- GPS
- 80:00
- 距離
- 25.9km
- 登り
- 2,745m
- 下り
- 2,743m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 7:24
- 山行
- 9:35
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:35
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 8:44
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 7:35
天候 | 全日程を通して快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・稜線上は北側に大きく雪庇が張り出している。近寄りすぎると危険 ・支沢からの雪崩に注意。デブリ多数 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
ヘルメット
ハーネス
スリング
ビレイデバイス
カラビナ
安全環付カラビナ
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ファーストエイドキット
ツェルト
テントマット
50mロープ
スノーバー
|
感想
3/10から3/16まで、大学生登山リーダー冬山研修会(通称:文登研)に弘前大学山岳部を代表して参加してきた。登山リーダー夏山研修会に引き続き、2回目の国立登山研修所主催の研修会参加となった。研修会は最初の2日間は国立登山研修所での所内研修があり、その後の4日間は北アルプスの大日岳で実地研修があり、最後の1日は、国立登山研修所で研修会の総括という内容だった。本記録は4日間の実地研修の記録である。
3/12
この日は国立登山研修所から人津谷を経て、国立登山研修所冬山前進基地を目指した。七姫平から人津谷に入る。支沢にはデブリの跡が多数あった。人津谷に入ってから右岸2つ目の沢に入り、稜線に出る。稜線に上がると北方稜線の山々が遠望できた。14時前に冬山前進基地に到着する。
3/13
この日は雪上訓練がメインであったために、行動を早く終える予定となった。前進基地から、通称ダイレクト尾根を上がり、前大日岳に出る。ここでテントを設営し、雪上訓練をした。最初はスノーバーを用いた支点構築訓練だった。今まで、雪上の支点構築を我流でやってきたため、良い勉強になった。次にやったのはスタンディングアックスビレイだった。墜落を止めやすくするコツを教えてもらい、アンカー構築からビレイまでを一通りできるようになった。あとは練習の回数を増やしていきたい。また、フィックスロープ等を使ったルート工作の訓練もも行った。これはまったくの初体験の技術だ。ヒマラヤ遠征などでも使われるシステムだったので、とても興味深い内容だった。最後にビバーク用の雪胴である。30分で作る課題を与えられた。実際に30分で完成したが、雑な作りになってしまったため、これからは雪胴を作る回数を増やし、慣れていきたい。
3/14
この日は大日岳に登頂した。朝5:20に出発する。前大日岳からはアルパインエリアとなり、風がやや強かった。一番怖かったのは雪庇だった。今まで見たこともないような巨大な雪庇が張り出している。雪庇を回避して行動する良い経験となった。大日岳山頂は快晴だった。剱岳や立山、薬師岳などが一望できた。下山は早乙女岳から西に派生する尾根を下った。尾根の末端付近は支沢からのデブリが凄まじく、雪崩の危険を回避しながら行動することが求められた。14:00頃に前進基地に到着し、テントと雪洞の両方を設営した。テントで食事をとり、寝るために皆で雪洞に戻ったら、なんと雪洞が崩壊していた。よく見れば、雪洞の上部の斜面に人の足跡があり、それが崩壊した天井まで続いていた。研修生の誰かが踏み抜き、その後、隠蔽工作を図ったものと思われる。雪洞の上部にフラッグまで立てておいたのに、なぜ踏み抜いたのだろうか?
講師の先生からテントで就寝する許可がおりた。
3/15
この日は前進基地から国立登山研修所に下山した。途中でツエルトを使用した搬送訓練を行った。講師の先生をツエルト搬送したが、引きずるとすぐにツエルトが体からはだけてしまった。訓練と慣れが必要だ。七姫平では1人ずつビーコン捜索訓練を行った。私がメンバーで捜索が一番遅く、訓練を重ねる必要性を身に染みて感じた。2分で隠されたビーコンを探さねばならず、タイムオーバーには、ペナルティーのスクワットが課せられた。最後に七姫平から国立登山研修所まで全装備のままダッシュするという課題が与えられた。南に高気圧がある影響で気温も高い。太陽カンカン照りの元で30kgのザックを背負ったまま2kmダッシュさせられたのである。スピードが遅くなると、後ろから容赦ない講師の怒鳴る声が聞こえた。吐きそうになりながらも何とか走りきった。
今回の研修会では、自分も含めて、如何に我が大学山岳部の部員が訓練が足りないかを思い知らされた。特にビーコンやプローブなどのアバランチギアは使い方や訓練方法を根本から見直す必要があるだろう。山行自体は4日間快晴であり、積雪期の北アルプスで山行を行うという経験ができて良かった。今回の研修会で得たものは今後、部に還元していきたい。
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