安達太良山(東北山行☆紅葉と強風と渡渉と)


- GPS
- 06:00
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 839m
- 下り
- 1,018m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
二本松駅〜奥岳温泉 タクシー5000円 帰り: 福島交通バス(http://www.fukushima-koutu.co.jp/) 塩沢温泉BS発 学校経由二本松行き(4本/日) 塩沢温泉〜二本松駅前 790円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況: ・あだたら渓谷自然遊歩道はよく整備されていますが、濡れていて滑りやすい箇所もあるので注意。 ・くろがね小屋分岐からはゲレンデ内を辿り、途中からゴールドラインリフトの下を歩くかたちになります。五葉松平への登山道の入り口はリフト駅の少し上にありますが、少々わかりにくいのが難点です(入り口の案内は見当りませんでした)。 ・登山道に入ってからは、足許に注意すれば問題ないでしょう。紅葉の時期にはむしろ脇見登山に注意。 ・この日の稜線近くは強風でした。 ・塩沢ルートの入り口はくろがね小屋から10分弱の地点にあります。最初は単なる茂みのように見えて行き過ぎてしまいました。 ・塩沢ルートでは川を6回渡りますが、ロープだけの箇所もあります。特に五の橋、二の橋が厄介でした。ロープをうまく使う必要があります。 ・ルートマップで「危」マークがついている屏風岩附近の岩場は、足許に注意が必要ですが、それほど心配することはないでしょう。もちろんロープや鎖もあります。 登山ポスト: 奥岳温泉ホテル(現在閉鎖中)横にあります。用紙・筆記用具も備えられています。ゴンドラリフト山頂駅にもあるそうです。 トイレ: ゴンドラリフト駅とくろがね小屋(管理人さんに声かけしてくださいとのこと)にあります。 温泉: 塩沢温泉に4軒あります。ただし、バス停からはすこし離れています。 |
写真
感想
宮城県石巻市を訪ねた帰りに安達太良山へ行ってきました。平日は奥岳温泉までのバスがありません。少々贅沢かもしれませんが行きはタクシーで、帰りに塩沢温泉からのバスを使うこととしました。
二本松駅前でタクシーに乗車。運転手さんから、地震発生時は車が跳ねるようだったという話などを伺いながら、奥岳登山口へ。平日なので広大な駐車場もまだ余裕がありました。ゴンドラリフト駅で身支度をととのえ、まずはあだたら渓谷自然遊歩道へ歩を進めます。その名の通り渓谷を辿る遊歩道ですが、3つある滝がそれぞれに特徴的で飽きません。紅葉の盛りはそろそろでしょうか。
さて、登山道に合流してゲレンデを登ります。次第に姿をあらわす山腹の紅葉に目を奪われますが、幅広でどこを歩いたらよいのかわかりません。ところどころにある案内を見つけては修正しつつ、ゴールドラインリフトの駅の上から山道に入ります。
高度を上げるにつれて見渡す範囲も広がり、さまざまに風景が変化します。うっとり見とれたり、写真を撮ったりでのんびりと、まずはみはらし台へ。ここでは何人か三脚をたてて写真を撮っています。途中でも一眼レフカメラや三脚を肩に下げた人を多く見かけました。
ところが、仙女平分岐を過ぎるあたりからガスに包まれるようになり、峰の辻入り口ではすっかり周囲が見えなくなってしまいました。おまけに風が強まり、あわてて防寒着を着込みます。降りてきた方の話によれば、山頂では1分もじっとしていられないとか。ともあれ行けるところまで行こうと、山頂下の山標のところへ辿り着くも、風は強くなるばかり。山頂の岩稜(乳首)を登ろうかどうか考えましたが、突風で足許が不安定な状態では何が起こってもおかしくないと思い、今回は諦めました。
峰の辻入り口からは風の影響もなく、周囲の紅葉を眺めながらのんびりと峰の辻方面、そしてくろがね小屋方面へ下ります。黄色を中心とした紅葉は今がまさに盛り。特に、鉄山は山頂部と崩落箇所以外が一面の黄葉に。ちょうどよい時に巡り合ったことは幸いそのものでした。
くろがね小屋で昼食をとった後、途中から塩沢ルートを辿るはずが、分岐を通り過ぎて金明水まで行ってしまいました。金明水をいただいてから後戻り。入り口は茂みとまがうような細い道でした。
塩沢ルートは、最初がやや藪深い感じですが、そのうちに心地よい山道になります。すれ違う人もなく静かな山歩きができます(最終的に塩沢ルート上で出会ったのは1グループだけでした)。
ただ、この日は湯川の水量が多く、いくつかの渡渉地点では橋や足場となる岩が水没していました。ロープが頼りとなる箇所ですが、五の橋では最後にバランスを崩してしまい、右半身が水浸しに。最大の難関は二の橋。橋はなく普段なら岩伝いに渡れるのでしょうが、前述の通りのさま。おまけにロープは向こう岸に放置されたまま。川に入るのをいったんは覚悟しました。
そのとき、対岸に5人のグループがやってきました。対岸から見てもそのままでは渡れない様子。そこでロープを投げてもらって木に結び付け、何とか渡り切ることができました。ちょうど居合わせてくれたグループのみなさんに感謝です。
思いもしなかったことで予想外のタイムロス。このあとには岩場も控えているので慎重かつ大胆に急ぎます。天狗岩や八幡滝の見学もそこそこに、何とか予定のバスに間に合わせることができました。
いくらかの余裕をもって登り始めたのですが、紅葉に目を奪われたり、強風で進退を考え込んだり、最後は渡渉に手間取ったりで、塩沢温泉の入浴は見送らざるを得ませんでした。いろいろな失敗もあり、反省点ばかりが残りました。コース設定に無理があったからでしょう。
それでも、東北の紅葉を目に焼きつけて無事に帰って来られたことに感謝して、今後はより自重した山歩きを楽しみたいと思います。
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