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Yamareco

記録ID: 1415836
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山滑走
積丹・ニセコ・羊蹄山

ニセコ連峰

2018年03月31日(土) [日帰り]
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GPS
12:34
距離
38.6km
登り
3,122m
下り
3,217m

コースタイム

日帰り
山行
10:58
休憩
1:37
合計
12:35
0:21
129
スタート地点
2:30
2:49
61
4:56
4:57
4
5:45
5:59
41
6:40
6:45
2
6:47
7:01
39
7:40
7:47
63
8:50
8:52
76
10:08
10:09
6
10:15
10:15
80
11:35
11:51
42
雷電山
12:33
12:39
16
12:55
12:55
1
12:56
ゴール地点
天候 快晴・風強め
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
行き
2200;自家用車;自宅→花園スキー場P

帰り
1330;徒歩;いわないスキー場跡→グリーンパーク岩内;片道10分
1539;バス;グリーンパーク岩内→岩内ターミナル;片道16分;260円
1605;バス;岩内ターミナル→倶知安駅;片道45〜50分;760円
1700;タクシー;倶知安駅→花園スキー場P;片道6キロ;1750円
コース状況/
危険箇所等
夜は雪硬い。
日中はザラメ。
満月の夜、花園スキー場からスタートする。
3
満月の夜、花園スキー場からスタートする。
アンヌプリと満月。
1
アンヌプリと満月。
リフトと満月。
Shinyaのゲートを潜る悪い子。
Shinyaのゲートを潜る悪い子。
アンヌ山頂。朝の2時30分。
3
アンヌ山頂。朝の2時30分。
東の空から朝が来る。
3
東の空から朝が来る。
月が隠れたら、
二トヌプリ
チセヌプリ山頂のマンダムな朝。
11
チセヌプリ山頂のマンダムな朝。
風は強い。
反射する雪面は、海面のようだ。
3
反射する雪面は、海面のようだ。
The United States of Niseko
1
The United States of Niseko
白樺山は白樺だらけ。
5
白樺山は白樺だらけ。
霞む積丹山塊。
今日の行動水は、お〜いお茶。
今日の行動水は、お〜いお茶。
前目国内山頂。
だだっ広い湿地。
だだっ広い湿地。
あぁ〜疲れたよ。
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あぁ〜疲れたよ。
岩内岳。やったぜベイビー。
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岩内岳。やったぜベイビー。

装備

個人装備
細板 ウィペット スキーアイゼン アイゼン ヘルメット

感想

マヂで辛かった、ニセコ縦走。

 ニセコアンヌプリから雷電山まで、ニセコ連峰の山々を繋ぐスキー縦走を計画したのは一ヶ月ほど前。「去年トムオプ縦走を完遂させた自分なら絶対できる、ニセコオートルートを完成させてやる」と誓った。

 道中、月明かりに浮かび上がる羊蹄山はすげぇカッコよかった。誰もいないニセコの花園スキー場に到着したのは深夜12時。圧雪車だけが動く花園スキー場。運転しているオッチャンに「行ってくるぜ!」と心の中でつぶやく。半年ぶりの春板の出番だ。本日は満月の週末。さらに晴天が約束されている。やや風が気になるが、行くしかない。

 満月に照らされたスキー場はヘッデン不要。昼間と同じように行動できるから楽しくてしょうがない。僕以外に誰もいないスキー場。リフトのシルエットはスゲー不気味で、映画のワンシーンのようだった。

 太陽が出る前のスキー場はカチカチのピステン。スキーアイゼンやアイゼンを使い、圧雪車に追いつかれないように山頂へ向かう。第3ゲートは開いていた。踏み跡を利用し山頂へ、風が強すぎる。避難小屋でスキー準備。月光に照らされたアンヌプリ西尾根を滑る。全然楽しくない。

 五色温泉のコルで小休止。次はイワオヌプリ。シール貼るのも面倒なので踏み跡利用のツボで。平らな踏み跡のおかげでアイゼンいらず、おまけに地図読みしなくて良い。前日までの登山者たちに助けられた。

 山頂は相変わらず風が強い。おまけにイワオヌプリ特有の砂ぼこりが舞っている。サングラスやゴーグルはあるが、視界0になってしまうので裸眼で耐える。砂地獄だった。山頂はどこかよくわからないので、適当に夏道をたどってスキー。月明かりだと準備に手こずり寒い、足がプルプルする。なんとかスキーを履いて二トヌプリへGO。

 二トヌプリも前日のトレースをたどる。ツボ足で登ったが、じわじわと疲労が溜まるのでシールにすべきだった。次第に月が隠れ、東の空が紫色に変わる。月の陰、月陰ではヘッドライト必要。

 チセニトコルで小休止。雪は硬いが、疲労対策でシールとスキーアイゼンを使う。山頂手前で日の出。マンダムな朝をチセヌプリで迎えた。ここまで5時間。チセヌプリの山頂はだだっ広くで真っ平ら。さすが「チセ(家)ヌプリ(山)」。100人乗っても大丈夫。

 チセ西面は相変わらず硬い。東面は日射で緩みザラメ化していただけに悔しい。「逆回りにすれば滑りは倍以上楽しめたのに」と後悔した。シャクチセコルで大休止。ここから後半戦のスタートだ。

 シャクナゲはどれがピークかわからん。適当にでかいやつに登って滑った。東面はいい感じにザラメだが、西面は何も面白くない。

 白樺山、特になし。

 新見峠でさらに小休止。そういえばここまで誰にもあっていない。世界のニセコといえど、このルート構成なら静かな山旅を楽しめるのか?…と、期待したが後で裏切られる。

 前目国内、特になし。目国内がカッコいい。

 目国内岳を目指す。前目国内山頂からシールスキーで100メートルほど落とし、稜線を辿る。先行スキーヤーが2名いた。抜けるかな?と追いかけたが、寝不足と体力の消耗が激しく、足が動かない。生理的機能が麻痺しているのか、体温調整ができない。終始ダウンウェアを着込んで行動することにする。疲労困憊の足で山頂につくと、先行者は外人のカップルだった。スキー上手。

 さて問題の雷電山。「雷電をカットし下山すれば1〜2時間早く下山できる」という誘惑に負けそうになるが、まだ午前の10時。ここで完遂を諦める理由はない。岩内岳に行きたい欲求を抑え、スキーを雷電の方向へ傾ける。ここからが長い。くじけそうになりながら、疲労した足で3キロ歩く。「こんな日帰り縦走計画を考えたのは誰だよ」と、死にそうになった(精神が)。

 雷電にも先行者2名。ふらふらの体で先行者に追いついて雷電山到着。だがしかし、下山後にログデータを見返すと山頂の少し手前だった。山で他人を信用してはならない。「誤差」ということで、登頂を認めて欲しいっす。

 岩内岳へ、来た道を戻り最後はツボで。無事?完遂。天気に恵まれて本当に良かった。

 しかし最後に滑った岩内スキー場は閉業していた。ピステンを滑るつもりだったのに、キャットの跡と、重たいザラメ雪に格闘するスキーだった。無事下山すると13時。12時間30分のニセコオートルート・ワンデイでした。もうやらない。

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