妙高山(燕温泉周回コース)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,444m
- 下り
- 1,433m
コースタイム
6:11 妙高山登山道入口
6:30 赤倉温泉源湯
6:55 麻平への分岐
7:52 天狗平
8:16 風穴(八合目)
8:45 鎖場(九合目)
9:21 妙高山山頂(10:06出発)
10:59 大倉乗越への分岐(11:06出発)
11:20 長助池
11:44 芝沢
11:52 三ッ峰への分岐
12:00 黄金清水
12:33 大倉沢渡渉地点(12:42出発)
13:00 麻平
13:29 燕温泉駐車場
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1.登山口まで 登山口の燕温泉へは上信越自動車道の妙高高原ICを降り、妙高赤倉スキー場の中のくねくね道を登っていきます。一部狭いところもありますが、全線舗装の概ね走り易い道です。なお、この道はスキー場を通るので冬季は通行できません。冬季は県道39号線(妙高高原公園線)に迂回します。 燕温泉の公共駐車場は温泉街の手前にあり、道路に沿って数十台とめることができます。三連休の中日、AM4:00でほぼ満車。少し下れば路肩にも駐車スペースがあります。駐車場に隣接して公衆トイレあり。 2.登山道 燕温泉の坂道を登っていくと、温泉街のはずれで道が二手に分岐。北地獄谷登山道は左手方向。分岐点には登山ポストもあります。コンクリートの遊歩道を進んだところに露天風呂「黄金の湯」があり、更に進むと「妙高山登山道入口」の案内板。この先、道幅はやや狭くなるもののしばらく舗装路歩きが続きます。ほぼ平坦で歩き易い道。20分ほど歩いたところが赤倉温泉の源湯。蒸気が立ちのぼり、前方には白濁した水が流れ落ちる称名滝が見えます。沢も白い析出物に覆われ、硫黄の香り漂う火山ならではの珍しい光景。源湯には源泉管理小屋と水場もあります。 ここからは本格的な登山道。やや急な登りで滝を越えると登山道は北地獄谷の河原へ。少し先で麻平への道が分岐。ここからしばらく、大きな石のゴロゴロした沢沿いの道が続きます。ややあって、登山道は沢を離れて胸突八丁と呼ばれる急登へ。登りきったところが天狗平。少し開けた平坦な場所で休憩適地。ここには赤倉温泉からの登山道も合流しています。 ここからは刈り払われた笹原の道。周囲の樹木も低くなり展望が開けてきます。風穴を過ぎ、岳樺の斜面を登ったところが鎖場。急な岩壁を、鎖とステップを頼りによじ登ります。ステップや手掛かりはしっかりしていますが、迂回路はないので鎖場が苦手な人はこのコースは避けた方がいいでしょう。鎖場を越えると一気に展望が開けます。溶岩帯の登りをもう一頑張りして妙高山の山頂へ。 山頂は妙高大神が祀られている最高点の南峰と三角点のある北峰とにわかれています。南峰と北峰の間は歩いて5分ほどの距離。展望も素晴らしく、北峰からは外輪山を構成する山々が俯瞰され、火打山や焼山も間近に望むことが出来ます。特に屏風のように連なる北アルプスの山々が見事。 山頂から大倉乗越への分岐までかなり急な降り。登山道には大きな石も多く、この季節は地面がツルツルに凍結している箇所もあって非常に気を使います。傾斜がゆるやかになってきたところが大倉乗越分岐。少し開けた小平地でベンチもあります。 分岐から長助池まではとても穏やかな道。ほぼ平坦。長助池の周囲は明るく開けた湿地になっていて、木製のテラスとベンチが設置してあります。休憩適地。この先も穏やかな道が続きますが、周囲には湿地が点在し、所々登山道が泥濘のようになっています。スパッツがあると便利です。三ツ峰への分岐を見送って少し進むと黄金清水という水場があります。少し急な斜面を下った所が大倉沢渡渉点。橋はかけられていないので適当な箇所を選んで渡渉します。結構水量があるので増水時に渡るのは難しいと思います。 沢を渡り、しばらく河原進んでから右手の斜面へ。ここから麻平まで、多少のアップダウンはありますが、概ね穏やかな道が続きます。麻平からはやや急な降り。北地獄谷の吊橋まで樹林帯をジグザグと降ります。本来なら途中に惣滝への登山道が分岐しているのですが、現在、崩落により通行止めとなっています。新しく付け替えられた登山道と鉄の階段を通って吊橋へ。そこから先は、未舗装の遊歩道を辿って燕温泉まで。 |
写真
感想
せっかくの三連休ですが初日は仕事。最終日も別の用事がるのであまりゆっくりできませんが、久しぶりに時間がとれたので何処か出かけることに。予報を見ると北に行くほど天気が良いようなので、今まで訪れたことのない北信エリアの妙高山へ行ってみることにしました。自宅からはちょっと遠いですが、高速を降りてすぐというアクセスの良さが魅力的で、仕事終わりの疲れた体にも優しいエリアです。仕事は早めに切り上げて、少し仮眠をとってから自宅を出発。登山口の燕温泉に到着したのは朝4時過ぎでした。この時点で駐車場はほぼ満車。さすが人気のエリアです。
今日は日帰りの周回コースですが、コースタイム8時間強と結構長丁場。車中で一眠りしたあと、まだ薄暗い中を出発しました。温泉街の坂道をのんびり歩いて北地獄谷コースへ。歩き始める時間は皆だいたい同じなので登山道は賑やかムード。雲ひとつない好天に恵まれて気分も上々です。登山道入口を過ぎると道は細くなりますが、コンクリートで舗装されていて登山道というより遊歩道といった感じ。今年は紅葉が遅れているようで、ピークはまだまだ先の様子です。ほぼ平坦な道を辿って赤倉温泉の源湯へ。地面から轟々と音を立てて湯気が立ちのぼり、硫黄の香りが漂う温泉地らしい光景。びっくりしたのが沢を流れる水の色。硫黄の析出によって白く濁っていて、そのまま滝となって流れ落ちています。白く輝く滝というのは初めて見ました。
源湯部を過ぎると道はようやく登山道らしくなってきます。しばらくの間は北地獄谷の河原歩き。白い析出物で覆われた沢を何度か渡りながら上流部を目指します。沢の先には目指す妙高山。まだまだ遠い。ややあって道は沢から離れ、ここから胸突八丁と呼ばれる急登がはじまります。大きな石がゴロゴロとした斜面で、朝露に濡れて滑り易い。距離が短いのがせめてもの救い。我慢の登りでたどり着いた所が天狗平。このあたりの紅葉が丁度見頃でした。
天狗平を過ぎたあたりから周囲の樹木も低くなり徐々に展望が開けてきます。しばらく登ると「八合目 風穴」の案内板。最初は賑やかな登山道でしたが、足の速い人は先へ行ってしまい、遅い人は抜かして行くので、気づくと単独行になってしまうのはいつものパターン。野尻湖方面の展望を眺めながら鎖場に到着。急傾斜の岩壁ですが見た目ほど難しくなく、鎖に頼ることもなく上部に到着。それでも鎖場はちょっとしたイベント。山で鎖場が出てくるとテンションがあがります。鎖場を回りこむと西側の展望が一気に開け、屏風のように連なる北アルプスが目に飛び込んできます。山頂でゆっくり見ることができるとわかっていても思わず足が止まる素晴らしい眺め。この後は、黒い溶岩の斜面をしばらく登って山頂へ。
広い山頂からの眺めはやっぱり凄い。東に目を向ければ妙高高原や野尻湖を遥か眼下に望み高度感たっぷり。反対側には、北アルプスの雄大な連なりに加え、登山道からは隠れて見えなかった火打山や焼山が正面に聳える迫力ある風景が広がります。山頂は少し風があって、じっとしてると少し寒い。五竜岳や白馬岳は白く冠雪していて、北アルプスの冬はすぐそこまで来ているようです。そんな山頂からの景色を心行くまで眺めてから、多くの人で賑わう山頂を後にしました。
下山はいきなりの急斜面。大きな石が多いだけでも気を遣いますが、北斜面ということもあって地面がツルツルに凍結しているのが困りもの。久しぶりに登山道で派手に尻餅をついてしまいました。このルートを登りに使うのはかなり辛そうです。しっかりコースタイムかかって大倉乗越への分岐に到着。
ここから先はガラッと雰囲気が変わって、ほぼ平坦な穏やかな道。途中に長助池という雰囲気の良い湿地があります。池の周りは日当たりの良い広々とした草原。木製のテラスにベンチもあって、多くの人が休憩していました。こんな所でのんびり昼寝して過ごせれば気持ちいいんですけど……燕温泉まで先は長い。
この先も穏やかな道が続きますが、登山道の泥濘が酷い。ぐちゃぐちゃと歩いているうちに、足回りはすっかり泥だらけ。車に着替えは用意してありますが、スパッツを持ってくれば良かった。歩きながらふと妙高山の方を見ると山頂はいつの間にかガスの中。山頂では雲ひとつ見当たらなかったのですが……妙高山、結構気難しい山なのかもしれません。周囲には湿地も多く、水芭蕉が可憐な花からは想像もつかないような大きな葉を茂らせていました。
しばらく後に登山道は樹林の中へ。少し急な坂を下ったところが大倉沢の渡渉地点。沢には橋が掛けられていないので石を伝って飛び越えます。沢は結構な水量。増水時の渡渉はちょっと難しそうです。ここで最後の休憩をとったあと、樹林の道を辿って燕温泉まで。
妙高山は学生の頃、麓のスキー場に来たことがあり、いつか登ってみたいと思っていたのですが、あれから早10年。実際に登ってみると、火山らしい独特の景観、スリリングな鎖場、山頂からの雄大な風景とバラエティ豊かで面白い山でした。それにしても日帰り山行とはいえ、かなり歩き応えのあるコース。最後は膝が笑うかと思いました。
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コメント
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aralagi さま♪
妙高山周回コースお疲れ様です、妙高北峰直下から
ぬかるみのコースでしたか?
8日妙高山に登り火打山に行きました、
笹ヶ峰に下りましたが、燕温泉駐車場の左1番目の
車、minnieの車です(*'-'*)
9日火打山、笹ヶ峰に下山、タクシーで駐車場に
戻りました、15時ごろ笹ヶ峰を出たので。まだあったようです。
周回コースも崩壊箇所などあったのですね。
minnie
minnieさん、こんばんは。
小屋泊で登られたんですね〜。羨ましいです。
日帰りだと、ちょっとせわしい山行になってしまいました。
HPも拝見させて頂きましたが、高谷池からの夕景の写真が本当にきれいでした。
こういう光景も泊まりならではですね♪
北峰から大倉沢渡渉点まで、ぬかるみが酷い箇所が結構ありました。
やっぱりオーバーユースなのでしょうか、
登山道がやや荒れている印象です。
コメントどうもありがとうございました o(*^▽^*)o~♪
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