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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
「越後富士」とも呼ばれる威厳が漂う火山
妙高山は新潟県南部にある火山で、日本百名山の一座です。
北峰と南峰を有しており、北峰は標高2446mで一等三角点が設置されています。片や南峰は最高地点で、標高は2454mです。
山頂は溶岩ドームで盛り上がっていますが、裾野は長く「越後富士」とも称されています。
また、古くは「越の中山」と呼ばれていたようです。現在の山名については「中山」が「名香山(なかやま)」と表記され、これが「みょうこうさん」の読みに変化したとする説があります。
一方で信仰の山然り、宗教にまつわる由来も唱えられています。仏教で世界の中心の山を意味する「須弥山(しゅみせん)」に見立てられ、これの中国語訳が「妙高山」ないし「妙光山」だと言われています。
妙高山は近接する火打山、焼山と合わせた「頚城三山(くびきさんざん)」や、「北信五岳」に数えられます。北信五岳は、長野県長野市を中心とする盆地の「善光寺平」から望める5つの山です。残りの4山は斑尾山、黒姫山、戸隠山、そして飯縄山です。
溶岩ドームが特徴的な火山
妙高山は火山で、約30万年前より4回の活動期を経て形成されました。
安山岩を主とした成層火山で、上部は直径3kmを超えるカルデラを形成しています。そのふちには赤倉山や三田原山、大倉山、神奈山(かんなさん)、前山などの外輪山が連なります。巨大な火口の窪地内は、後からできた火山(中央火口丘)が盛り上がっており、ここに山頂があります。中央火口丘は、粘りの強い溶岩が固まってできる溶岩ドームで構成されています。
カルデラは東側の一部が削れており、谷となって麓へ続いています。渓谷には「北地獄谷」や「南地獄谷」と呼ばれる噴気孔群や温泉源があり、妙高高原の温泉郷に引き湯されています。
展望良しの岩場の山頂
山頂はごつごつとした大岩が点在しています。
見晴らしが良く、火打山や焼山、北信五岳を近くに望みます。火打山の奥には日本海が見えます。
また谷川連峰や四阿山、越後三山などの名峰や、北アルプスの山並みの眺望も秀逸です。遠くは八ヶ岳や南アルプス、富士山も確認することもできます。
バックカントリースキーが盛ん
妙高山は豪雪地帯にあり、バックカントリースキーの山としても有名です。
山麓はいくつかスキー場があり、そのリフトを利用しての入山が多く、冬でも賑わいは衰えません。
奈良時代に開山したと伝わる霊山
溶岩の連なりや噴気地帯など、パワフルな光景からか古来、妙高山は人々に崇められてきました。
妙高山の南峰には、妙高大神が祀られています。
開山は奈良時代の和銅元年(708年)で、インド出身の裸行上人が成したと伝えられています。
妙高山を祀る里宮として関山神社(せきやまじんじゃ)が創建され、明治時代まで修験道の拠点のひとつでした。敷地内の妙高堂には、かつて山頂に納められていた阿弥陀三尊像が安置されています。妙高山信仰において、山体は阿弥陀三尊が治める浄土世界と考えられています。
春の風物詩・跳ね馬の雪形
妙高山は春先に、馬が跳ねたような雪形が出現します。山域より北東の頸城平野(高田平野)から、妙高山と神奈山が重なった山肌に見ることができます。
地域を走るえちごトキめき鉄道に「妙高はねうまライン」という路線がありますが、この雪形の躍動的なイメージを元に命名されました。
また、関山神社の付近から望むと「山」の字の雪形が白く浮かび上がります。この文字は、妙高山の本尊の阿弥陀三尊像を表しているとされます。
代表的な「燕登山道」と「赤倉登山道」
妙高山登山の代表的なルートは、東麓から登る「燕登山道」と「赤倉登山道」です。
燕登山道は燕温泉から入山し、北地獄谷に沿って登ります。
一方、赤倉登山道はスキー場のゴンドラリフトを利用します。山頂駅までは約11分の空中散歩です。
2つの登山道が合流する天狗堂は、やや平らで開けています。ここは六合目です。
七合目の光善寺池は、静かな雰囲気の沼池です。
八合目の風穴を過ぎて、九合目は鎖場です。
山頂へは、岩がむき出た急な登りが続きます。
火打山とセットで登る行程も人気
妙高山と火打山の2座を狙う山行もよく行われています。
火打山は妙高山と並んで日本百名山に選ばれており、その達成を目指す登山者にはうってつけなプランのようです。
行動時間が長くなるため、たいていは泊まりがけで挑みます。初日は妙高山、翌日は火打山といったように、1日に1山ずつ登ります。
宿泊する山小屋は、両峰の間にある黒沢池ヒュッテまたは高谷池ヒュッテです。
登山口 |
燕温泉 妙高高原スカイケーブル山頂駅 笹ヶ峰登山口 関温泉スキー場 |
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周辺の山小屋 |
黒沢池ヒュッテ 高谷池ヒュッテ 大谷ヒュッテ(避難小屋) |
基本情報
標高 | 2454m |
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場所 | 北緯36度53分29秒, 東経138度06分48秒 |
妙高山山頂部は170mほど離れた北峰と南峰に分かれており、南峰側に標高2454mの最高点がある。
山頂に妙高山大神が祀られている。
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/308.html
別名追記(2023年3月26日)
山頂に妙高山大神が祀られている。
■火山防災情報
・気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/308.html
別名追記(2023年3月26日)
山頂 | |
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展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
妙高山(みょうこうさん)は、新潟県妙高市にある標高2,454mの成層火山で、北信五岳の一つであり、その中では最高峰。日本百名山に選定されており、妙高戸隠連山国立公園に属している。馬蹄形をした爆発カルデラの外輪山と、中央火口丘となる最高峰の溶岩ドームから構成される火山。活火山のランクCに指定されている。
新潟県を代表する山の1つであり、越後富士(えちごふじ)の異名を持つ。北信五岳のひとつとして親しまれる。また近隣の火打山、焼山と共に頸城三山を形成している。山麓には温泉が沸き、冬期ウィンタースポーツのリゾートエリアとしても知られる。
山名は、古くは「越の中山」(こしのなかやま)と呼ばれていたものが、好字二字令により「名香山」と当て字され、それが「みょうこうざん」と読まれるようになり、「妙高山」の字が宛てられたものである。
最高地点は南峰の「妙高大神」にある。昭和期までは、およそ500m離れた一等三角点のある北峰の2,446mを妙高山の標高としていた。
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