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ルートID: r394 中級 1泊2日 妙高・戸隠・雨飾 日本百名山

火打山・妙高山 【日本百名山 No.33 No.34】
ひうちやま / みょうこうさん

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
高層湿原と二つの日本百名山をつなぐ山旅。
夏には美しく咲き誇る高山植物、秋には素晴らしい彩りを見せる紅葉と四季を通じて楽しめる山です。
2つ同時に縦走すると、個別に登るより効率的で変化に富んだ山歩きが楽しめるでしょう。
※2020年09月11日更新
ルート長19.6km
登り標高差1148m
下り標高差1358m
行程概要: 笹ヶ峰登山口(1320m) → 黒沢橋(1575m) → 富士見平分岐(2064m) → 高谷池ヒュッテ(2105m) → 天狗の庭(2110m) → ライチョウ平(2276m) → 火打山(2462m) → ライチョウ平(2276m) → 天狗の庭(2110m) → 茶臼山(2171m) → 黒沢池ヒュッテ(2000m) → 大倉乗越(2146m) → 長助池分岐(2035m) → 妙高山(北峰)(2446m) → 日本岩(2440m) → 妙高山(2454m) → 燕登山道九合目・鎖場(2260m) → 風穴 → 光善寺池(2070m) → 天狗堂(1932m) → 湯道分岐(1600m) → 称明滝(1461m) → 赤倉温泉源湯(1392m) → 妙高山登山道入口標識(1257m) → 燕温泉黄金の湯

【妙高・黒姫・戸隠】火打山・妙高山縦走の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 変化に富んだ行程と素晴らしい展望
  • 高層湿原に映える紅葉
  • 日本百名山
モデルプラン
1日目
歩行時間:6時間10
笹ヶ峰登山口〜黒沢〜富士見平〜高谷池ヒュッテ〜火打山往復〜高谷池ヒュッテ
2日目
歩行時間:6時間50
高谷池ヒュッテ〜黒沢池ヒュッテ〜長助池分岐〜妙高山〜天狗堂〜麻平分岐〜燕温泉
登山計画書作成 《ヤマレコらくルート》
http://yamare.co/uREavY
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/L9tLMr
コース概要 初日は笹ヶ峰登山口から歩き始める。
黒沢橋までは緩やかな道が続くが、これを渡ると十二曲り急登となる。木段が整備されているが、濡れていると滑りやすいので注意しよう。
十二曲りを終え、更に急登を続けると富士見平分岐に到着する。ここからは傾斜が緩まり、トラバース気味の道を進めば高谷池ヒュッテに到着だ。
その後、不要な荷物を小屋に置いて火打山を往復する。
天狗の庭までは平坦な道が続くが、ここを右手に進むと火打山の主稜線へと取り付く。雷鳥平を通過し、よく整備された道を登れば火打山の山頂に到着する。
大パノラマを堪能したら小屋へ戻り、初日は高谷池ヒュッテで1泊となる。
翌日は茶臼山を越えて黒沢池ヒュッテを通過、妙高山へと向かう。
大倉乗越までは急な登りが続き、さらに外輪山に沿って長助池分岐まで下れば本峰への登り返しとなる。
ここは胸を突くような急登が連続するので、焦らず慌てずゆっくり登ろう。
山頂からは鎖場を下り、天狗堂を経由して燕登山道を下る。途中、分岐が多いので間違えないように気を付けたい。
計画書提出先 新潟県警察本部または妙高警察署地域課
※笹ヶ峰登山口に登山計画書提出ポストあり。
宿泊 高谷池ヒュッテ:0255-86-3911
※問い合わせ先は妙高観光案内所。
交通 しなの鉄道妙高高原駅より頸南バス(笹ヶ峰行き:1,000円)にて笹ヶ峰バス停へ。
※季節運行となるので下記を参照のこと。
http://keinanbus.com/detail.php?id=33
駐車場 笹ヶ峰登山口に登山者用の無料駐車場あり。
アドバイス 天候の変化が激しい山だ。天気の移り変わりに気を配りたい。
体力と時間に余裕があれば黒沢池ヒュッテに宿泊してもよい。
全体的に雨が降るとぬかるみになる箇所が多い。スリップや転倒に注意したい。
妙高山の下りには鎖場がある。技術的に難しくはないが気を抜かず慎重に下ろう。
サブコース 麻平分岐からは麻平経由の道は近年荒れている。
天狗堂から赤倉に下るルートは下山後のアクセスに難あり。
エスケープルート 特になし。
入浴 《滝の湯》
赤倉温泉にある日帰り入浴施設。湯の華が浮かぶ源泉かけ流しの湯は泉質に恵まれファンが多い。
http://www.akakura.gr.jp/
おすすめ周辺情報 《みよしや》
妙高市のB級グルメ「レッド焼きそば」が楽しめる。見た目とは異なりまろやかな味わいだ。
https://goo.gl/maps/JQZrvZqqr9f468YAA
《やおとく食堂》
妙高高原駅前にある昔ながらの大衆食堂。各種定食や丼物が楽しめる地元でも人気の店だ。
https://goo.gl/maps/nB5dJQqymy4HhReu7
《ニューミサ》
妙高市はラーメンの激戦区でもある。味噌ラーメンは人気が高く週末になると多くの人で賑わう。
https://www.facebook.com/144704716182281/
《そば処 ふじさと》
本場の霧下蕎麦が味わえる。ここには国内でも数台しか現存しない「うどん・そば」の自販機がある。
https://goo.gl/maps/FEKBbMVEPfMAhamz5
《山の家》
アジア系の多国籍料理店。スイーツ類も豊富で落ち着いた雰囲気の店内で楽しむことができる。
https://www.instagram.com/yamanoiecafe/
1
【1日目】
笹ヶ峰登山口から歩き始める。
2020年度より入域料(500円)の徴収が行われる予定だった。来年に関しては近く発表になる模様。
2
登山口より広葉樹林帯の中を緩やかに登り始める。
黒沢橋までは足慣らしに丁度いい斜面が続く。
3
笹ヶ峰登山口から1時間ほどで黒沢橋を通過する。
ここを過ぎると十二曲りの急登が始まる。
4
十二曲りは急登続きだが距離は長くない。
足元には木段が設置されているが濡れていると滑りやすいので注意しよう。
5
十二曲りを登り終えると顕著な尾根道へと変わる。
ここから富士見平分岐までは十二曲りよりも厳しい登りとなる。
6
富士見平分岐までは急登の連続だ。
岩混じりの道は足場の悪い箇所もあるので十分注意したい。
7
黒沢橋から2時間弱で富士見平分岐に到着する。
ここは高谷池ヒュッテ(火打山方面)と黒沢池ヒュッテ(妙高山方面)との分岐点となる。
8
富士見平分岐からは右手の黒沢山の斜面をトラバース気味に進む。
ここからは緩斜面の歩きやすい道が続く。
9
笹が進出した湿原を進むようになると高谷池ヒュッテは間もなくの距離だ。
10
富士見平分岐から1時間弱で三角の屋根が特徴的な高谷池ヒュッテに到着する。
初日はここで1泊となるが荷物を置いて火打山を往復しておこう。
11
高谷池ヒュッテからわずかに進むと素晴らしい景観が広がる。
左奥に見えているのは妙高山だ。
12
正面に火打山を見据えながら天狗の庭へ向かう。
この区間はほぼ平坦で夏には高山植物・秋には草紅葉が美しい所だ。
13
高谷池ヒュッテから15分ほどで天狗の庭を通過する。
火打山へは右手に伸びる尾根をたどる。
14
天狗の庭は池塘が点在する休憩適地だ。
条件に恵まれれば水面に映る逆火打を見ることができる。
15
天狗の庭から火打山へと向かう。
主稜線に取り付くと徐々に傾斜が増してくる。
16
雷鳥平は天狗の庭と火打山との中間地点となる。
名前の通り雷鳥が見られる箇所だが個体数は20羽程度と少ない。
17
火打山は雷鳥の生息北限となっており個体群は国内で最小だ。
ここに生息する雷鳥は近年のDNA解析により最も古く先祖的であることが判明している。
18
雷鳥平を過ぎると火打山の山頂が指呼の距離に迫る。
秋には紅葉に彩られる気持ちのよい道だ。
19
山頂直下はハイマツ混じりの灌木帯となる。
ここはやや急な登りが続く。
20
天狗の庭から1時間半ほどで素晴らしい展望が広がる火打山に到着だ。
21
南西方向には北アルプスの山々が連なる。
後立山連峰と後方に広がる剱岳と立山。さらには槍・穂高連峰まで一望する。
22
南東方向にそびえる妙高山と黒姫山。
背後には岩菅山や鳥甲山など上信国境稜線の山々を望む。
23
北西方向の眼下に広がる日本海と糸魚川市街地。
手前には奇怪な岩峰を連ねる海谷山塊を目視できる。
24
北東方面には難波青田山や頚城丘陵の山々を望む。
気象条件が整えば日本海に浮かぶ佐渡島も確認できるだろう。
25
山頂での滞在を楽しんだら高谷池ヒュッテに戻って翌日に備えよう。
26
【2日目】
高谷池ヒュッテから緩やかに登れば茶臼山を通過する。
27
茶臼山を越えて下ると正面に黒沢池ヒュッテが見えてくる。
ドーム型の屋根が特徴的な山小屋だ。
28
高谷池ヒュッテから1時間ほどで黒沢池ヒュッテに到着する。
この小屋は涸沢ヒュッテや雨飾山荘を経営していた朋文堂が建築したものだ。
29
黒沢池ヒュッテを出発して妙高山へと向かう。
大倉乗越へは外輪山の側壁を登っていく。
30
黒沢池ヒュッテから30分ほど登れば正面に妙高本峰を望む大倉乗越にたどり着く。
31
大倉乗越から長助池分岐までは急な下りとなる。
ロープが設置されている滑りやすい箇所が続くので注意したい。
32
急な下りが終わると外輪山に沿ったトラバース道となる。
ここは上部からの落石に要注意だ。
33
数年前の崩落により足場の悪いところがある。
足元に注意して慎重に通過したい。
34
大倉乗越から40分ほど下れば長助池分岐に到着だ。
35
長助池分岐から妙高本峰までは胸を突くような急登が続く。
慌てず焦らず自分のペースで登りたい。
36
長助池分岐から1時間半ほどで妙高山の北峰にたどり着く。
ここには一等三角点(点名:妙高山)が設置されている。
37
北峰から妙高山の最高点となる南峰までは50mほどの距離だ。
山頂からは素晴らしい展望が得られる。
38
南西方向に連なる北アルプスの山々。
後立山連峰・剱岳・立山連峰とさらには槍・穂高連峰まで一望できる。
39
北西方向には火打山・焼山・金山・天狗原山など頚城の山々を望む。
40
南東方向の眼下には野尻湖と斑尾山が確認できる。背後には志賀高原から本白根山・四阿山などの大パノラマが広がる。
41
山頂からはザレ混じりの岩場を下っていく。滑りやすいので足元に注意して下ろう。
42
わずかに進むと鎖場となる。
上部のトラバースから真下に方向を変える箇所はバランスが取りにくい。
転落に要注意だ。
43
ホールドは豊富なので足場をよく確認しながら鎖・ロープを補助に下っていこう。
44
鎖場を終えると風穴から光善寺池を通過する。
晩秋は紅葉の奇麗なところだ。
45
山頂から1時間半ほどで天狗堂に到着する。
ここは赤倉登山道との分岐となっている。よく確認をして燕登山道へと進もう。
46
天狗堂から胸付き八丁の下りとなる。
ロープが設置された急な下りが続く。疲労も出やすい頃なので慎重な行動を心掛けたい。
47
麻平方面への分岐を分けると硫黄の匂いが漂う北地獄谷へ降り立つ。
48
白濁した硫黄泉が流れる沢を渡り光明滝の落口へと進む。
正面には妙高外輪山の神奈山がそそり立つ。
49
光明滝と称明滝を望むようになるとコンクリートで舗装された道になる。
50
湯煙が立ち上る赤倉温泉源湯を通過する。
ここまで下れば下山口はもう近い。
51
燕新道との分岐点となる黄金の湯を通過する。
無料で露天風呂に入ることができるが外から見えるので落ち着かない。
52
山頂から3時間半前後で燕温泉へと下山する。
53
【入浴】
「滝の湯」は赤倉温泉にある日帰り入浴施設。
湯の華が浮かぶ源泉かけ流しの湯は泉質に恵まれファンが多い。
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【おすすめ周辺情報】
妙高市のB級グルメ「レッド焼きそば」が楽しめる「みよしや」は赤倉温泉の中心部にある。
見た目とは異なりまろやかな味わいだ。
55
【おすすめ周辺情報】
「やおとく食堂」は妙高高原駅前にある昔ながらの大衆食堂。
各種定食や丼物が楽しめる地元でも人気の店だ。
56
【おすすめ周辺情報】
妙高市はラーメンの激戦区でもある。
「ニューミサ」の味噌ラーメンは人気が高く週末になると多くの人で賑わう。
57
【おすすめ周辺情報】
「そば処 ふじさと」は霧下蕎麦が味わえる。
ここには国内でも数台しか現存しない「うどん・そば」の自販機がある。
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【おすすめ周辺情報】
「そば処 ふじさと」
250円の蕎麦は出汁が味わい深く美味い。天ぷらと出汁は店で作られているものが使われている。
59
【おすすめ周辺情報】
「山の家」はアジア系の多国籍料理店。
スイーツ類も豊富で落ち着いた雰囲気の店内で楽しむことができる。
※上記の情報は記事更新日(2020年09月11日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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