岩櫃山 岩場×城址⤴
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 412m
- 下り
- 462m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
密岩通りコースー案内も鎖も親切に付いている。山に慣れていない人には酷なのかもしれないが、ある程度岩場も経験している方なら問題無いかと。 |
写真
感想
前日の丁須の頭に続き、連日の群馬の山です。昨年12月に行ったお城EXPOでの岩櫃城のブースで紹介された岩櫃山。赤色模型の展示と丁寧な説明でかなり興味をそそられました。真田氏ゆかりの城の存在は知っていましたが、その背後には本格登山向けの岩場のハイキングコースもあることを初めて知り、それ以来機会をうかがっていた末の今回の山行になりました。
短い時間で行けそうなので、山行開始はお昼過ぎから。‘岩櫃’の幟はためく郷原駅からスタート。ここは有名なハート形土偶のまさに出土地らしい。まずは近くのパン屋さんで食料を調達し、長閑な集落の中を通り抜け、麓にある密岩神社へ参拝に向かう。ここは町も推奨する岩櫃山のビュースポット。満開の桜も添えられた雄壮な岩壁の山容に登頂意欲を掻き立てられる。
いくつかあるコースの中から中・上級者向けという西側から岩場を登る密岩通りをもちろん選択する。注意板だらけの登山口から九十九折の急登が始まり、日差しを浴びながら高度を上げていく。個人的には、どんな難しい岩場よりこんな道の方が余程つらい。しばらく頑張って進むと、木々の間に神社で仰いだ岩壁が近くに見えてくる。岩山に挟まれた谷筋を上がる斜面には鎖場も出てくるが、土が滑るのが厄介な程度でさほど危なくはない。やがて尾根鞍部に登り上げ、苦手な道がやっと終わってくれる。
ここからはお待ちかねの岩場のルートが始まる。いくつか鎖場をこなしていき、やがて‘天狗の架け橋’という50センチ幅ほどのアーチ状の岩にやってくる。距離は3メートルほどしかないので、ゴツゴツした上をバランス保って進めば、あっという間に渡りきれるが、切れ落ちた両側に一瞬緊張を強いられる。その次には、小さな馬の背のような鎖場が現れるが、これも難なく登れる。
その先進むと、分岐で‘鷹の巣遺跡’の文字が。少し下ると岩壁にいくつか穴がある場所に出る。弥生時代の再葬墓という墓跡らしい。一面に張り付く緑の苔が雰囲気を醸し出している。
分岐に戻り、山頂へ向かう。ここからは本格的な岩場だらけのルート。手を使って岩の斜面を登り、岩穴を抜け、長めの鎖場もこなす。かなり親切に鎖が付いているので、岩場初心者の程良い練習にも向いているような気がする。
そして、いよいよ最後の登り。そそり立つ岩壁を迂回してからよじ登る。もちろん鎖は付いているが、ホールド出来る突起も十分あるので問題ない。山頂は802メートルながら、360度のパノラマ展望が広がる。少し霞んでいるが、近くは榛名山系から草津白根山、四阿山、浅間山、谷川岳、そして昨日いた妙義山系も望める。眼下の眺めも満開の桜が点在していて美しい。
しばらくすると、日が翳り、風が出てきたので下山する。東側中腹にある岩櫃城址へ向けて、鎖も付いている岩場を油断せずに下っていく。大きな岩が立ち並ぶ中を縫うように抜けていく。少し暗い道中なので薄ら寂しく感じてしまう。やがて尾根沿いの道を辿って行くと、裏口から入るかたちで城の本丸址に着く。周辺はきれいに整備されていているので曲輪、堀切、竪堀などが分かりやすい。ザックをベンチに置いて、先ほど買ったパンを頬張りながら、しばらく嬉々として観察徘徊する。
城域は東の方に広く伸びていて、それを辿りながら山を下って行くようになる。下りた先の観光案内所がある所が登山口。真田絡みのアピールがすごい。その頃には空はすっかり曇天。そそくさと群馬原町駅へ向かう。駅前の一合目看板に到着し、本日の山行が終了。
ほんのしたきっかけからの今回の計画。好きな城址があり、駅から近い里山で思った以上に岩場を楽しめて、短いながらもとても満足した山行となりました。かなりオススメの低山です。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する