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Yamareco

記録ID: 142946
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無雪期ピークハント/縦走
増毛・樺戸

黄金山:2年ぶりの追悼登山

2011年10月19日(水) [日帰り]
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体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:52
距離
3.6km
登り
547m
下り
549m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

9:30自宅発(車)ー11:45登山口
12:00登山口ー12:15新道・旧道分岐ー12:55新旧道合流地点ー13:10黄金山山頂13:30-14:30登山口

歩行距離3.6Km、所要時間2時間30分、歩数8,700歩。
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口に20台程度の駐車場、トイレがある。
コース状況/
危険箇所等
登山口への4Kmほどの林道は未舗装だが、普通乗用車でも走行に支障はない。
登山ポストは登山口にある(ノート記入記)。

登山道は、標高739.5m、登行標高差は僅か550mの小振りの山だが、石交じりの急峻な斜面のほぼ直登に近い登りが結構きつく、特に山頂付近の岩場は両側が切れ落ちて意外に高度感があるので、慎重さが必要。

登山口から札幌に向かう途中に「浜益温泉」がある。500円、石鹸、シャンプー付。露天風呂は今月23日で今季は終了。
遠目には小型富士山にも見える黄金山。山好きなら一目見ただけで登ってみたいと思わせる姿だ。
遠目には小型富士山にも見える黄金山。山好きなら一目見ただけで登ってみたいと思わせる姿だ。
近づくと、意外にも山頂部は岩のゴツゴツした姿で、異様にも見える。
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近づくと、意外にも山頂部は岩のゴツゴツした姿で、異様にも見える。
札幌から向かうと、石狩市浜益地区から滝川方向へ右に入り、4Kmほど先の橋を渡った左に登山口の標識があり、そこから4Kmほどのダート林道の先が登山口。
札幌から向かうと、石狩市浜益地区から滝川方向へ右に入り、4Kmほど先の橋を渡った左に登山口の標識があり、そこから4Kmほどのダート林道の先が登山口。
登山口には「クマ出没注意」看板が。
登山口には「クマ出没注意」看板が。
先着車1台。登山ポストのノートを見ると、小生の30分ほど先に登っていた。
先着車1台。登山ポストのノートを見ると、小生の30分ほど先に登っていた。
なだらかな部分もあるが、基本的には結構きつい登りが続く。
なだらかな部分もあるが、基本的には結構きつい登りが続く。
登山道一面に真っ赤に熟した木の実が落ちていて、目を惹く。
登山道一面に真っ赤に熟した木の実が落ちていて、目を惹く。
間もなく旧道と新道の分岐点に着く。
足場の悪い旧道は避けて右の新道を進む。
間もなく旧道と新道の分岐点に着く。
足場の悪い旧道は避けて右の新道を進む。
分岐点近くの水場。
分岐点近くの水場。
一旦なだらかな秋景色の広い道になる。
一旦なだらかな秋景色の広い道になる。
2年前にも古い友人と二人で登りに来たが、末期がんに侵されていた彼の体力はここで尽き、お握りを食べて引き返した。
2年前にも古い友人と二人で登りに来たが、末期がんに侵されていた彼の体力はここで尽き、お握りを食べて引き返した。
その1年後に彼は逝ってしまい、自分はまだ山に登り続けている。寂しく、そして不思議な気持ちだ。
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その1年後に彼は逝ってしまい、自分はまだ山に登り続けている。寂しく、そして不思議な気持ちだ。
彼と休んだ場所から先は、山頂に向かって岩交じりの急斜面をほぼ直登することとなる。
彼と休んだ場所から先は、山頂に向かって岩交じりの急斜面をほぼ直登することとなる。
下で別れた旧道との合流地点。
下で別れた旧道との合流地点。
この先は岩場になってストックが邪魔になるのでデポ。
この先は岩場になってストックが邪魔になるのでデポ。
左手の眺め。
山頂が近づくと岩場が出てくる。
山頂が近づくと岩場が出てくる。
あのピークの左を巻いて登る。
あのピークの左を巻いて登る。
ピークの直下。
ピークに登ると前方に山頂ピークが見える。先行者は女性二人で、ちょうど山頂に立ったところのようだ。
ピークに登ると前方に山頂ピークが見える。先行者は女性二人で、ちょうど山頂に立ったところのようだ。
山頂。若い女性二人が楽しそうに話をしていたので、シャッター交換。残念ながら小生のカメラ(古い一眼レフデジカメ)はシャッターが落ちていなかった。
山頂。若い女性二人が楽しそうに話をしていたので、シャッター交換。残念ながら小生のカメラ(古い一眼レフデジカメ)はシャッターが落ちていなかった。
この山頂の岩場は、以前は楽しんで登ったものだが、歳とともに自分のバランス感覚に自信が持てなくなり、苦手になってきた。
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この山頂の岩場は、以前は楽しんで登ったものだが、歳とともに自分のバランス感覚に自信が持てなくなり、苦手になってきた。
少しかすみがかっているが、展望は良かった。
少しかすみがかっているが、展望は良かった。
登りも気を使うが、下りはもっと気を使う。
登りも気を使うが、下りはもっと気を使う。
亀の甲羅のような模様の小ピーク。
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亀の甲羅のような模様の小ピーク。
突き当りの突端が旧道と新道の分岐。旧道は右の急斜面を下る。以前何度か下っているが、旧道は少し荒廃気味で足元が悪いので今回はパス。
突き当りの突端が旧道と新道の分岐。旧道は右の急斜面を下る。以前何度か下っているが、旧道は少し荒廃気味で足元が悪いので今回はパス。
場所によっては足元が落ち葉で靴が埋もれて見えない。スリップし易く要注意だ。
場所によっては足元が落ち葉で靴が埋もれて見えない。スリップし易く要注意だ。
日本海が陽光で光っている。
日本海が陽光で光っている。
秋景色。
登山口に帰着。
トイレを清掃していた地元山岳会の男性。トイレも登山道も、十数名のメンバーで手入れをしているそうで、お礼の気持ちを伝えた。最近この周辺にも熊が出没しているそうで、人間と熊の双方に不幸なことになる事故が起きないことを願う。
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トイレを清掃していた地元山岳会の男性。トイレも登山道も、十数名のメンバーで手入れをしているそうで、お礼の気持ちを伝えた。最近この周辺にも熊が出没しているそうで、人間と熊の双方に不幸なことになる事故が起きないことを願う。
帰路にある「浜益温泉」で入浴。
2年前もここで彼と汗を流した。美味そうに缶ビールを飲んでいたその時の彼の姿が目に浮かぶ。
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帰路にある「浜益温泉」で入浴。
2年前もここで彼と汗を流した。美味そうに缶ビールを飲んでいたその時の彼の姿が目に浮かぶ。
札幌に向かう国道の右側は日本海。夕日が綺麗だった。
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札幌に向かう国道の右側は日本海。夕日が綺麗だった。

感想

今日から晴れが三日連続する予報だが、残念ながら明日は昼食会と夜の飲み会の予定があって遠出は出来ないので、二年前に古い山友達と途中まで登った黄金山に向かった。

その時末期がんを患っていた彼は、既に私が想像していた以上に体力が落ちていたため、登山口から30分ほど登ったところに座り込んでお握りを食べて引き返した。

その時の、外目には何の陰りも感じさせない彼の精神力の強さに感嘆したことを思い出す。

そのほぼ1年後に彼は逝ってしまい、自分はまだこうして登り続けていることに、何とも言えない寂しさと、不思議な感覚を覚えつつ、まだまだ登り続けるぞ、と今日またあらためて思った。

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コメント

umetomosanさん、お早うございます
黄金山とは金でも取れたのでしょうか?
>この山頂の岩場は、以前は楽しんで登ったものだが、歳とともに自分のバランス感覚に自信が持てなくなり…
ホントにそうですね。以前は簡単に登っていた岩や滝が怖くなったりして…

umetomosanさんより少し若いですが、やっぱり友人がぼつぼつ亡くなっています。
若く亡くなっても大往生と言われても、一茶だったか一休さんだったかが「親が死に、やがて子が死に、孫が死に」と読まれた句の様に順番が間違っていなければ目出度い事なんだ、と残った友人の子供達に言ってます。
2011/10/20 11:12
umetomosanさん、こんばんは。
「黄金山」ってどこにあるのかな?と思い、地図の縮小ボタンを押していき所在地がわかりました。「暑寒別岳」の南南西にあるのですね。
インターネットで調べると、『バランス感覚のすぐれた人でないと難しい』とありました。 さすがumetomo先輩です。
ちなみに、地図を見ていて「雄冬」が目にとまり、映画「駅」の舞台になった町を見ようと訪ねた日のことを思い出しました。

今回はタイトルにあるようにちょっと寂しい山行でしたね。 jijiさんのコメントにもありますが、我々の年になると友人の死というのは仕方ないのでしょうね。
それでもumetomosanさん同様、これからも頑張るぞという気持ちです。

では、又。
2011/10/20 21:00
JIJIさん、おはようございます。
山名の由来ですが、はっきりは分かりませんが、他にも黄金という名がつく沢があって、金の採掘に因むのでないかと言われているようです。
何となくロマンがありますね。

「親が死に、やがて子が死に、孫が死に」ですか。
そうですね、順番がどおりならjijiさんが仰るとおりなんでしょうね。
昨夜は飲み会で、亡くなった友人の同級生数人と「早いものだな」と話し合ってきましたが、彼は長年の友人であったと同時に、山友達でもあったので、特に寂しさを感じます。

しかし残った者としては、淡々と残りの時間を楽しく生きて行くぞ、といった心境です。
2011/10/21 7:51
silverstarさん、おはようございます。
「『バランス感覚のすぐれた人でないと難しい』とありました。」そうですが、
そろそろ私も難しい年頃?になりつつあるようで、いつまで行けるかな?という心境です

silverstarさんから北海道に関するコメントを頂くたびに思うのですが、記憶力が素晴らしいですね。
私も結構いろいろなところの山や旅に行きましたが、今ではあちこちの場所や山が「ごちゃまぜ」になって、訳が分からなくなってます

ともあれ、仰るとおり、お互い、まだまだ頑張りましょう
2011/10/21 7:59
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