宝蔵山(山菜採りに時間取られて中退)
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 487m
- 下り
- 487m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
五日に出かけた宝蔵山のコシアブラは、収穫まであと一週間はかかるだろうと思った。あれから十日も経った。雨の続く天気予報が晴れに代わった。“梅雨の晴れ間”を狙ってというわけではないが、コシアブラの出具合を見に出かける。と言うのは建前で前回のリベンジである。ところが神さんが「だったら、花の湯に行くので乗せてって」ときた。花の湯の営業開始は10時である。中大谷登山口から宝蔵山往復およそ5時間。花の湯から登山口間の往復1時間を加えると、6時間は見なければならない。コシアブラの採取が可能であれば、その時間も見なければならない。今回の宝蔵山登頂に早くも暗雲が漂う。
前回、林道を塞いでいた倒木は片づけられていて、難なく登山口まで乗り入れられた。ただ、その時切られたと思われる小枝がたくさん残っていた。それが車下部の隙間に入り込んで異音を発した。こんな事はめったに起きないが、登山口はすぐ近くなのでかまわずに走る。異音は難なく直ぐに消えた。前回は、朝露に濡れてしぼんでいたイチリンソウはすっきりと開いていた。歩き出そうとするとカタバミの花が目に入る。これは今年初見の花だ。その他にエンレイソウ・カタクリ・ショージョーバカマ等が咲く。タムシバは霜にやられたのか、真っ白な大きな花びらが黒ずんでいるものもある。山桜はすでに葉桜である。
コシアブラは小さなつぼみが多く、収穫できるような状態では無かった。ただ、前回咲いていなかったムシカリが咲いていて、葉も青々としていた。もしかしたら日当りの良いところでは収穫できるのではないか、と期待は高まる。昨年採ったところは、実に日当りの良いところなのだ。行ってみると、やっぱりまだつぼみだった。やれやれ骨折り損のくたびれ儲けか、と思ったらタラの芽が出ていた。タラの木のトゲを気にしながら取っていると、何と目当てのコシアブラがあった。一本見つけたら、またその先に一本と続いた。これで小一時間のタイムロス。今日も宝蔵山頂登頂は難しくなった。
折返し目標を前回イワウチワが咲いていたところまでとして登っていく。登山道の雪は、ほとんど消えている。雪の消えた登山道の土が掘り起こされている。形状は連続的だったり部分的だったり一様ではない。カモシカが掘り起こして、小動物、例えばミミズみたいなものを食べているのかもしれないと思った。掘り起こしは広範囲にわたっている。カモシカではないだろうなあ。何者だろうと思いながら歩いていると、雪の上に円錐形の黒い糞のようなものがあった。そう思えば、はっきりとした丸い足跡も一個見られた。土を掘り起こしたのは熊かもしれない。今回も猿に出会ったが、またも写真は採り損なってしまった。
期待したイワウチワはいくらも咲いていなかった。すでに多くは散ってしまったようだ。温泉到着3時は難しくなったので、今日はここまでとする。神さんには3時は無理だが4時までには着くようにすると言っておいた。ここから戻れば、まあ、何とか約束は果たせそうだ。そうと決まればまずは一休み。腰を下ろしてのんびりもぐもぐタイム。しかし“定番”のイチゴは無い。
おにぎりを頬張りながら山々を見渡せば、全山萌え木色に染まる。正に山笑う。山と戯れた春の一日である。
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