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Yamareco

記録ID: 1447468
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ハイキング
大台ケ原・大杉谷・高見山

宮ノ谷〜霧降山・池木屋山

2000年03月18日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
9.8km
登り
1,142m
下り
1,142m

コースタイム

日帰り
山行
7:15
休憩
0:00
合計
7:15
7:10
60
8:10
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60
9:10
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10:10
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10:40
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12:00
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13:00
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14:00
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25
天候 快晴
アクセス
利用交通機関:
自家用車
3月も後半になりますが、山はまだまだ冬の期間です。
3月も後半になりますが、山はまだまだ冬の期間です。
宮の谷沿いの「登山道」の終着にある高滝です。ここから先は、バリエーションと言っていいでしょう。
宮の谷沿いの「登山道」の終着にある高滝です。ここから先は、バリエーションと言っていいでしょう。
奥ノ出合から北西に延びる急な尾根に取りつきました。ブッシュですが次第に開けてきました。
奥ノ出合から北西に延びる急な尾根に取りつきました。ブッシュですが次第に開けてきました。
P1222付近。迷い岳方面です。
P1222付近。迷い岳方面です。
見晴らしの良い稜線となりました。大きな谷は蓮川。
見晴らしの良い稜線となりました。大きな谷は蓮川。
明神岳から桧塚にかけての尾根もくっきり見えます。
明神岳から桧塚にかけての尾根もくっきり見えます。
奥ノ平峰(左)、千石山(中央奥)方面。
奥ノ平峰(左)、千石山(中央奥)方面。
霧降山に着きました。
霧降山に着きました。
霧降山から来た道を振り返ります。
霧降山から来た道を振り返ります。
これから目指す池木屋山です。
これから目指す池木屋山です。
池木屋山に着きました。
池木屋山に着きました。
静かな名峰と思います。
静かな名峰と思います。

感想

○高滝まで
水越谷付近には小さい(3〜4人用)が奇麗な休憩小屋が建てられており、立派なトイレも完備されていた。整備はそこから20分くらいの高滝までなされていた。高滝は50mの落差を持つこの谷で最も立派な滝である。大きい滝にもかかわらず滝壺がなく、岩に打ちつけられた水は飛沫となって数10m離れた登山道まで飛んでくる。滝壺がないのは谷周辺の岩がもろいためしばしば起こる崩壊が谷を埋めているからだと思う。
○高滝〜奥ノ出合
高滝から上は、驚くほど未整備の登路であった。高滝の左岸を巻く道は、急斜面のトラバースであり、滑れば谷底まで落ちてゆくような悪場である。登山道にはフィックスロープがセットされているものの、「本当にここをゆくのか?」と疑うような危険箇所もあった。高滝の上の猫滝を越えるとおおむね危険個所は終わり、道は再び緩やかになった。しかしながら斜面をトラバースする道は土砂崩壊地の上につけられている足の幅ほどしかない踏み跡であり、いつ崩れて無くなってもおかしくはない。暫く進むとやや開けた奥ノ出合に到着した。
ここは池木屋山から落ちる三本の谷が合流している場所である。入山者が少ない山域であるので安心して沢の水を飲む。登山道付近の流水を抵抗無く飲めるなんて近畿の山では数少ないのではないか。幕営するには適地であるが、左岸上部に崩壊した小屋跡があり、一升瓶などゴミが散乱している。奥山の雰囲気の良い場所でこのような惨状をみると少しがっかりする。
○奥ノ出合〜霧降山
ガイドブックにある道は中の谷に延びているが、本日の目的である「点線の道」に入ってみることにする。道は小屋裏から北西に延びており、1222mピークに至っている。ここも道らしき道はないが所々にテープがぶら下がっていた。とにかく尾根をはずさないよう心がけてブッシュの中の急登を登る。ブッシュの切れ目から雪に覆われた池木屋山の幅広い北斜面全体が次第に自分の目の高さと同じ位置に見えてきた。最初は道に不安を抱いていたが、高度が上がるに連れてこの道は大丈夫と確信した。目的が達成できる確信を得たためか、この登りは本日最も充実したひとときであった。やがてやや開けた1222mピークに到着した。ここからは2月に登った飯盛山から迷岳の稜線がはっきりと見えた。ここから見るだけでも飯盛山が急峻であることが容易に理解できる。ここから先の台高主稜線までは緩やかな長い尾根上を進むだけである。この先は台高特有の「登山道」と書かれた黄色いテープが所々の木の幹に巻かれており、うっとおしいブッシュもないのでハイキング気分で歩く。地図上の「点線の道」は稜線途中から右にそれているが、それらしい分岐には気づかなかった。僕が進んだ「点線の道」の果ては霧降山の山頂であった。
○霧降山〜池木屋山
霧降山山頂は台高の山にしては珍しく完全に開けており、明神岳・桧塚へ続く道、三峰山方面、池木屋山から迷岳へ続く稜線がすべて見通せる好展望地である。そこから稜線上を南下すると30分ほどで池木屋山山頂に着いた。山頂付近はブナの美林に覆われており、残念ながら満足な展望は得られない。南方が申し訳程度に開いており、その隙間から雪を被った日出ヶ岳が望める。池木屋山山頂の積雪は30cm〜40cm程度であろうか。雪面にはトレースが全くないことから判断すると、少なくとも前に雪が積もってからは誰も登っていないことになる。池木屋山山頂の時空間を支配したような優越感に浸る。
○下山
ここしばらくの美林を堪能した後に、山頂から北東に延びる尾根上を下る。一般道とはいえないくらい険しい岩稜である。途中会った中年夫婦は山頂を目指したが怖くなってひきかえすという。道はやがて尾根の左側にそれて中の谷に下り、谷沿いに奥ノ出合に至る。そこからはもと来た道を戻るだけであるが、運動不足のためか左膝後を痛めたようであり、足を引きずりながら下った。

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