扇ノ山☆姫路登山口から往復


- GPS
- 01:56
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 198m
- 下り
- 432m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
姫路公園から姫路登山口へは道は細いものの通行は問題なし。 姫路登山口〜ふるさとの森登山口間は舗装路ではあるが落石多く、そのうち通行不能となる可能性大。晴れていれば、好展望の道と思われる。 ふるさとの森〜登山口間は前日の荒天のためか木の枝を退けつつ通行。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題なし 休憩時間、歩くベースはどう考えてもシステム上の間違いと思われる。 |
写真
感想
この日の午後に雨に濡れそぼつ山荷葉を期待して氷ノ山に登ったものの、数日前には午後からの予報の雨の降り始めが遅くなり、結局、下山後に降り出すということになった。直前の天気予報によりこの顛末葉覚悟していたのだが、ここまで来たのだからいっそのこともう一晩と、レンタカーを翌朝まで延長し、扇ノ山の山頂避難小屋に泊まることとした。
氷ノ山の山麓、若桜の駅前のスーパー(Aコープ)で昼に買っておいた食材を受け取ると、県道37号線に沿って姫路公園を経由して、降りしきる雨の中を登山口に至る。途中、県道から登山口に登る道を通り過ぎて、しばらく行ってから戻っだからこともあるが、登山開始は既に18時を過ぎてしまっていた。
登山道は最初は沢に沿って登ってゆく。沢沿いに一株の山荷葉を見つけるが、まだ花弁は透明にはなっていない。翌朝に期待するとして先を急ぐ。
登山道はすぐに沢を離れ、杉林の中を登ってゆく。登山道の路傍は多くのイワカガミに彩られている。氷ノ山もそうだが、この山域は白いイワカガミが目立つ。ヘッドライトを必要とするほどの夜の帳が下りる前に、何とか1時間程で山頂の避難小屋に到着することが出来た。
この扇ノ山の避難小屋、いくつかのレコでその綺麗さを知っていたが、ドアを開けた途端、二階へと上がる階段の向こうに全面ガラス張りの窓を目にすると思わず歓声を上げる。余程、センスのある建築家が設計されたものと思われる。そして二階も窓が多く、特に東の窓はとても大きく、晴れていたらさぞかし気持ちの良い光景を目にすることと思われる。
避難小屋に着いた後、更に雨風は強くなり、夜の帳が降りると雷雨に変わった。大きなガラス張りの窓の外から雷光が部屋の中いっぱいに注ぎ込む。夕食はスーパーで買い込んできた鳥取で水揚げされたもさ海老、鱸の刺身、鳥取牛のステーキ、そして最後はシイタケとエリンギを焼いた後はシメは道の駅で入手した鹿肉のすき焼き丼だ。若桜の大田酒造の弁天娘、玉栄(たまさかえ)を用いた純米酒は米の味わいが深く、もさ海老の濃厚な味にあう。
このもさ海老、秋からこの時期まで鳥取で水揚げされるこの地方特産の海老であるが、この海老を食することを秘かに楽しみにしていた。数ある海老の中でも私の嗜好の中では最上位である。余裕があれば、海老を剥いたあとの頭で味噌汁なりトマトスープを仕立てたいところだ。この時期の鳥取地方に来られることがあれば、一度は是非、お試しあれ。
翌日は4時に起きて支度を整えると、小雨の降りしきる中を下山する。下りは早く、半時間ほどで山荷葉の咲く沢に戻る。やはり山荷葉は一株しか見当たらないが、確かに花弁は透き通っている。一株だけでも、この透明な花弁に出遭えればそれでも十分である。夢中になって写真を撮り始める。
近くに、山荷葉の蕾も見かけるが、前日の氷ノ山で目にした山荷葉と同様、先別れした茎から先が切り取られた痕がある。氷ノ山の山行では根元近くの切り取られた山荷葉の茎を数多く目にして、盗採に後と日記に記事を挙げたが、後でよくよく調べてみると鹿害の可能性が高いようだ。私の記事を読まれて盗採に気を悪くされた方々にはお騒がせして申しなかったと思う。この扇ノ山の山荷葉が鹿に食べ尽くされてしまうのも時間の問題かもしれない。
名残り惜しいが、山荷葉に別れを告げると沢沿いに下って、登山口に帰りつく。駐車場は10台ほどは停める広さはゆうに有ると思うが、無論、我々が借りたレンタカーのみである。
登山口からは舗装された林道をふるさとの森の登山口までまわってみる。何とか車で通れるものの、落石で結構荒れている。ふるさとの森の登山口からは何本かの倒木もあり、その都度、車から降りては木を退けて進むということを繰り返す。
若桜の街に帰り着くと、レンタカーを返す時間までまだ余裕があるので、若桜の駅前に車を停めて、若桜の街を散策する。駅前通りから一筋目を左折すると、蔵が立ち並ぶ蔵通りに入る。古い町並みはこの通りだけなのであるが、小雨の降りしきる静かかな早朝の通りは別世界である。今から十数年前、智頭と共に若桜の古い町並みを訪ねた時の記憶を思い出す。
レンタカーを返して若桜の駅に再び帰り着くと、ようやく雨も止んできた。昭和の古色蒼然とした駅舎なホームに入ってきたのはマリンブルーの若桜鉄道の新車両「昭和」であった。これから出張先の東京に大移動である。午後の会合にギリギリ間に合う。
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