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Yamareco

記録ID: 1481471
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

山中異界。男体山で玄珠を磨く【稲荷信者登拝記12】

2018年05月29日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
7.6km
登り
1,207m
下り
1,196m

コースタイム

日帰り
山行
6:50
休憩
1:40
合計
8:30
7:10
7:40
50
8:30
8:40
60
9:40
9:40
100
11:20
11:20
10
11:30
12:30
150
15:00
15:00
40
15:40
ニ荒山神社中宮祠
ニ荒山神社中宮祠の登拝門を潜って、御神体である男体山山頂を往復する伝統の登拝コース。標準コースタイムは6:30。

登拝門の開門は6〜17時とガイドブックで見たが、受付をしてくれた神職さんに伺ったところ、山頂の様子やシーズンによっては19時頃まで開けておく事もあるとの答え。閉められてしまっても一応、迂回路はある。なお、コースタイムと閉門時間の兼ね合いから、基本午後からの登拝は受け付けていない。登拝料は500円(登拝守を頂ける)

ここは公園ではなく神域なので、くれぐれも登山者はお客様気分でワガママを言わないように。
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2018年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
■往復 東部日光線【東部日光】→東部バス【東部日光】〜【ニ荒山神社中宮祠】(50分 1150円)
※週末はいろは坂の渋滞を計算に入れる必要有
コース状況/
危険箇所等
コースに水場・トイレ・ベンチなし。四合目以降はなだらかな場所や下りからの登り返しはほぼなく、ひたすら山頂まで急傾斜の直登。その上、六合目〜八合目途中まで観音薙と呼ばれる険しい岩場が続き、九合目の森林限界を超えてからは火山礫の深いザレ場となる。
その他周辺情報 中禅寺湖湖畔にはホテルも温泉もたくさん。この辺でゴージャスな前泊もいいよね。
6:00の東部日光駅前。朝イチのバスで男体山に向かうため、駅前のホテルに前泊した。ついでに観光も楽しんだのだが、本番前に結構体力を使ってしまったような気がする…。
6:00の東部日光駅前。朝イチのバスで男体山に向かうため、駅前のホテルに前泊した。ついでに観光も楽しんだのだが、本番前に結構体力を使ってしまったような気がする…。
駅前の広場に水場がある。ここで給水してもいいだろう。日本一の水らしい。
駅前の広場に水場がある。ここで給水してもいいだろう。日本一の水らしい。
駅前のバスターミナル。6:15の湯元温泉行きに乗り、50分で7:00過ぎにニ荒山神社中宮祠に着くのが公共交通機関利用での最速プランとなる。
駅前のバスターミナル。6:15の湯元温泉行きに乗り、50分で7:00過ぎにニ荒山神社中宮祠に着くのが公共交通機関利用での最速プランとなる。
いろは坂を越え、中禅寺湖畔のバスターミナルで一時停車。目指す男体山はもう指呼の間だ。これから登る山を仰ぐのはいいもんだね。
いろは坂を越え、中禅寺湖畔のバスターミナルで一時停車。目指す男体山はもう指呼の間だ。これから登る山を仰ぐのはいいもんだね。
予定通り7時過ぎに【ニ荒山神社中宮祠】に到着。週末は渋滞があるので時間を余分に見よう。ちなみに「ニ荒山神社」とだけ言うと、東照宮の隣の御本社のことになるのでお間違えなく。こちらはその「中の宮」ということ。「奥宮」は山頂だ。
予定通り7時過ぎに【ニ荒山神社中宮祠】に到着。週末は渋滞があるので時間を余分に見よう。ちなみに「ニ荒山神社」とだけ言うと、東照宮の隣の御本社のことになるのでお間違えなく。こちらはその「中の宮」ということ。「奥宮」は山頂だ。
神社は中禅寺湖に面している。日光というのは本当に見事な山紫水明の地だ。煙霞の癖というが、こうした美しい地に身を置いて心を澄み渡らせるのが修験道の禅定だという。絶景を楽しむというのは宗教的な行為でもあった。
神社は中禅寺湖に面している。日光というのは本当に見事な山紫水明の地だ。煙霞の癖というが、こうした美しい地に身を置いて心を澄み渡らせるのが修験道の禅定だという。絶景を楽しむというのは宗教的な行為でもあった。
では鳥居で一礼して登山口のあるニ荒山神社へ。男体山・女峰山の二神を表すかのような一対の杉の巨木が参拝者を見下ろしている。厳かな気持ちになる。
では鳥居で一礼して登山口のあるニ荒山神社へ。男体山・女峰山の二神を表すかのような一対の杉の巨木が参拝者を見下ろしている。厳かな気持ちになる。
立派な神門を入った境内。御神体たる山を拝する最も古い形式を保っている神社だ。絵に描いたような見事な神奈備山の男体山は、中世においてはニ荒山・黒髪山などと呼ばれていた。
立派な神門を入った境内。御神体たる山を拝する最も古い形式を保っている神社だ。絵に描いたような見事な神奈備山の男体山は、中世においてはニ荒山・黒髪山などと呼ばれていた。
神門横の自販機。これは充実の品揃えだ。トイレは反対側にある。コーラが乗り物酔いに効くというのは本当かな?
神門横の自販機。これは充実の品揃えだ。トイレは反対側にある。コーラが乗り物酔いに効くというのは本当かな?
なんと手水舎の向かいに立派なお稲荷さまが御鎮座召されている。飼い主を見た犬のように小走りで参拝。本日も御神恩を賜れれば幸いでございます。
なんと手水舎の向かいに立派なお稲荷さまが御鎮座召されている。飼い主を見た犬のように小走りで参拝。本日も御神恩を賜れれば幸いでございます。
男体山登拝の心得。閉門時間の記載はないが、これは上記のように、その日の様子によって配慮して頂けるということのようだ。
男体山登拝の心得。閉門時間の記載はないが、これは上記のように、その日の様子によって配慮して頂けるということのようだ。
では本殿でニ荒山の大神に登拝のお願いに上がります。その後、右手の社務所にて登拝の手続きをして説明を受ける流れ。トイレ・水場はありませんと念を押される。
では本殿でニ荒山の大神に登拝のお願いに上がります。その後、右手の社務所にて登拝の手続きをして説明を受ける流れ。トイレ・水場はありませんと念を押される。
修験では霊山の山頂を極めることを禅定という。7:40、いよいよ登拝門を潜って男体禅定を開始。

修験では霊山の山頂を極めることを禅定という。7:40、いよいよ登拝門を潜って男体禅定を開始。

7〜8分ほど登り一合目へ。あっ、今までの割とキツイ階段はノーカウントですか。
7〜8分ほど登り一合目へ。あっ、今までの割とキツイ階段はノーカウントですか。
最初は緩やかな森の中を歩く。登拝者は4〜5人というところ。先は長い。ゆっくりゆっくりと登ってペースを作る。
最初は緩やかな森の中を歩く。登拝者は4〜5人というところ。先は長い。ゆっくりゆっくりと登ってペースを作る。
三合目からは舗装路になる。だいぶ暑くなってきた。20℃弱くらいだ。
三合目からは舗装路になる。だいぶ暑くなってきた。20℃弱くらいだ。
車道を20分ほど歩くと見えてくる石造りの明神鳥居が四合目の目印。ここから再び登山道に入る。神社から丁度1時間なので10分休憩〜。ゆっくりペースが功を奏し、ここまで疲労感は全然なし。
車道を20分ほど歩くと見えてくる石造りの明神鳥居が四合目の目印。ここから再び登山道に入る。神社から丁度1時間なので10分休憩〜。ゆっくりペースが功を奏し、ここまで疲労感は全然なし。
ここからは岩がゴロゴロし始めるが、まだ歩き難いという程でもない。傾斜は結構ある。
ここからは岩がゴロゴロし始めるが、まだ歩き難いという程でもない。傾斜は結構ある。
シロヤシオは今が盛りのようだ。四合目〜五合目のあたりは群生地で目を楽しませてくれる。
シロヤシオは今が盛りのようだ。四合目〜五合目のあたりは群生地で目を楽しませてくれる。
避難小屋がある五合目に到着。ここまで極めて順調。
避難小屋がある五合目に到着。ここまで極めて順調。
所々から中禅寺湖が望める。空は雲りがちだが、日差しはそれなりに届いて来ている。午後からは完全に曇りという予報なので、昼までには山頂に着きたいもんだね。
所々から中禅寺湖が望める。空は雲りがちだが、日差しはそれなりに届いて来ている。午後からは完全に曇りという予報なので、昼までには山頂に着きたいもんだね。
六合目に到着。いきなり現れた巨石の間を縫うようにして進む。
六合目に到着。いきなり現れた巨石の間を縫うようにして進む。
ここからは観音薙と呼ばれる岩場が続くエリアとなる。「薙」とは崩壊地のこと。かつて大規模な山崩れを起こした跡なのだろうか。もはや道と呼べるものはない有様。
ここからは観音薙と呼ばれる岩場が続くエリアとなる。「薙」とは崩壊地のこと。かつて大規模な山崩れを起こした跡なのだろうか。もはや道と呼べるものはない有様。
きつい急登に加えてこの岩場でペースが落ちる。地面がない。所々に垂らされたロープを助けにして何とか登る。
きつい急登に加えてこの岩場でペースが落ちる。地面がない。所々に垂らされたロープを助けにして何とか登る。
30分ほどして七合目へ。これほど岩場を登り続けた経験はないので一気に疲労が襲う。しかし観音薙はさらに険しさを増していく。
30分ほどして七合目へ。これほど岩場を登り続けた経験はないので一気に疲労が襲う。しかし観音薙はさらに険しさを増していく。
二回目の休憩。オヤツはドライフルーツに限るな。特に甘みと酸味のあるパイナップルがお気に入り。
二回目の休憩。オヤツはドライフルーツに限るな。特に甘みと酸味のあるパイナップルがお気に入り。
七合目にもほったて避難小屋がある。なんか台風で飛んで行きそうな気もする。
七合目にもほったて避難小屋がある。なんか台風で飛んで行きそうな気もする。
七合目からも岩場を登り続ける。これはキツイ山だ。後のバスで着た人達にどんどん抜かれて行く。だが、後から考えれば登りは本当に楽だった。
七合目からも岩場を登り続ける。これはキツイ山だ。後のバスで着た人達にどんどん抜かれて行く。だが、後から考えれば登りは本当に楽だった。
八合目、瀧尾神社。ここからはあと1時間弱で山頂だ。
八合目、瀧尾神社。ここからはあと1時間弱で山頂だ。
大分登ってきた。ここ八合目は標高2200mあたりになる。
大分登ってきた。ここ八合目は標高2200mあたりになる。
地図には避難小屋と書いてあるが、中に神棚があるので神社かもしれない。
地図には避難小屋と書いてあるが、中に神棚があるので神社かもしれない。
おっ。これは火山岩?男体山が最後に噴火したのは7000年前と推定されている。こいつはその時に生まれた7000歳の石ということだろうか。ほー。
おっ。これは火山岩?男体山が最後に噴火したのは7000年前と推定されている。こいつはその時に生まれた7000歳の石ということだろうか。ほー。
八合目半ば、やっと観音薙が終わって本当に久しぶりに道と呼べるものを見た。岩場ってのはマリオで言うと、たまに出てくるファイヤバーみたいなものじゃなかったのか?それが1時間以上も続くとはどういうことだよ…。
八合目半ば、やっと観音薙が終わって本当に久しぶりに道と呼べるものを見た。岩場ってのはマリオで言うと、たまに出てくるファイヤバーみたいなものじゃなかったのか?それが1時間以上も続くとはどういうことだよ…。
いよいよ九合目。ようやく歩きやすい道になった。明らかに木が低くなってきており、そろそろ森林限界ということらしい。
いよいよ九合目。ようやく歩きやすい道になった。明らかに木が低くなってきており、そろそろ森林限界ということらしい。
火山礫が目立つようになってきた。
火山礫が目立つようになってきた。
初めて森林限界を超える。
初めて森林限界を超える。
地面を覆う赤土と見晴るかす下界。まさに神仏の住まう霊峰に相応しい山中異界の趣がある。これには開山の勝道上人も大満足だっただろう。すごい。来て良かった。
地面を覆う赤土と見晴るかす下界。まさに神仏の住まう霊峰に相応しい山中異界の趣がある。これには開山の勝道上人も大満足だっただろう。すごい。来て良かった。
西には戦場ヶ原が見える。この辺りからの展望は本当に絶景だ。
西には戦場ヶ原が見える。この辺りからの展望は本当に絶景だ。
地獄のような道を辿って一歩一歩山頂へ。深いザレ場のため、トレッキングポールがズボリとめり込んで役に立たない。
地獄のような道を辿って一歩一歩山頂へ。深いザレ場のため、トレッキングポールがズボリとめり込んで役に立たない。
11:20、とうとう山頂奥宮に到着。苦戦したように思えたが、着いてみれば標準コースタイム−10分という結果。これは我ながら頑張ったんじゃないか。なにはともあれニ荒山大神に登頂の御礼を申し上げる。梁に付いているのは山頂ライブカメラ「大国之目」
11:20、とうとう山頂奥宮に到着。苦戦したように思えたが、着いてみれば標準コースタイム−10分という結果。これは我ながら頑張ったんじゃないか。なにはともあれニ荒山大神に登頂の御礼を申し上げる。梁に付いているのは山頂ライブカメラ「大国之目」
奥宮の傍らでは、実に立派なニ荒山大神の御神像が下界を睥睨しておいでになっている。ここ山頂からは奈良時代から近世にかけての祭祀遺物が出土し、一帯は「男体山頂遺跡」と言われているということだ。
奥宮の傍らでは、実に立派なニ荒山大神の御神像が下界を睥睨しておいでになっている。ここ山頂からは奈良時代から近世にかけての祭祀遺物が出土し、一帯は「男体山頂遺跡」と言われているということだ。
山頂は非常に広く、東西に長くなっている。気温は10℃ほどで風が強く非常に寒い。中綿ジャケットの上からレインウェアを羽織り、Buffまでした。後日ニ荒山神社のHPで確認したところ、風速5〜6mくらいはあったようだ。
山頂は非常に広く、東西に長くなっている。気温は10℃ほどで風が強く非常に寒い。中綿ジャケットの上からレインウェアを羽織り、Buffまでした。後日ニ荒山神社のHPで確認したところ、風速5〜6mくらいはあったようだ。
とにかく疲れた。そして寒い。山頂を回る前に奥宮の陰に入って風を避けながら食事を澄ませよう。前回気に入ったゆで卵を二つ持って来たぞ。これなら疲れていてもツルっと食べられる。
とにかく疲れた。そして寒い。山頂を回る前に奥宮の陰に入って風を避けながら食事を澄ませよう。前回気に入ったゆで卵を二つ持って来たぞ。これなら疲れていてもツルっと食べられる。
北西に見えるのは女峰山だろうか。ここから女峰山まで縦走して東照宮に下る魅力的なロングコースもあるんだよね。いつか歩けたらいい。
北西に見えるのは女峰山だろうか。ここから女峰山まで縦走して東照宮に下る魅力的なロングコースもあるんだよね。いつか歩けたらいい。
一休みして山頂東側へ。あの神剣が突き立っているところが山頂の最高点になる。なんて絵になる山なんだ。
一休みして山頂東側へ。あの神剣が突き立っているところが山頂の最高点になる。なんて絵になる山なんだ。
男体山山頂(2455m)到着。この標高は自己最高記録。有名な天を突く神剣を拝んで満足。この刃はかつて戦場ヶ原で戦った神のいる赤城山の方向を向いているという。
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男体山山頂(2455m)到着。この標高は自己最高記録。有名な天を突く神剣を拝んで満足。この刃はかつて戦場ヶ原で戦った神のいる赤城山の方向を向いているという。
山頂付近の影向石でお勤め。ここ日光の霊峰、男体山にも稲荷大神さまの御徴が刻まれました。ちなみに影向(ようごう)石とは神仏が顕現する際に御座とされる石のことだ。
山頂付近の影向石でお勤め。ここ日光の霊峰、男体山にも稲荷大神さまの御徴が刻まれました。ちなみに影向(ようごう)石とは神仏が顕現する際に御座とされる石のことだ。
お勤めに夢中で気付かなかったが、いつの間にか山頂をガスが覆い始めていた。同時にポツポツと雨音も。神社で神職さんに「午後から雷雨になるかも」と言われていたのを思い出し、下山を決意。森林限界上で雷はヤバイ。
お勤めに夢中で気付かなかったが、いつの間にか山頂をガスが覆い始めていた。同時にポツポツと雨音も。神社で神職さんに「午後から雷雨になるかも」と言われていたのを思い出し、下山を決意。森林限界上で雷はヤバイ。
足速に下山開始。山頂の西側の太郎山神社が霧の向こうに覗く。残念だけど、あちらに行く暇はなかった。しかし、この山にはまた絶対に登る。
足速に下山開始。山頂の西側の太郎山神社が霧の向こうに覗く。残念だけど、あちらに行く暇はなかった。しかし、この山にはまた絶対に登る。
観音薙の下りが本当にキツイ。前回痛めた左膝を悪化させないように気を使って下りているのでペースが上がらない。左を庇っていると今度は右に負担がかかると気付き、ますます遅くなる(泣) この後、雨足が強くなってスリップも怖くなった。集中力も保たず、何度も足を滑らせかける。
観音薙の下りが本当にキツイ。前回痛めた左膝を悪化させないように気を使って下りているのでペースが上がらない。左を庇っていると今度は右に負担がかかると気付き、ますます遅くなる(泣) この後、雨足が強くなってスリップも怖くなった。集中力も保たず、何度も足を滑らせかける。
登りは順調だったものの、下りは急激にパフォーマンスが落ちた。山頂であまり休憩できなかったのと、昨夜の慣れないホテルでの睡眠不足が効いているのだろう。歩いても歩いても岩場が終わらない。七合目前ですでにバテている。
登りは順調だったものの、下りは急激にパフォーマンスが落ちた。山頂であまり休憩できなかったのと、昨夜の慣れないホテルでの睡眠不足が効いているのだろう。歩いても歩いても岩場が終わらない。七合目前ですでにバテている。
三合目。ここまで写真を取る余裕もカメラを気遣う余裕も無く、七合目あたりからザックにしまった。気力だけで下りてきたが、休憩で少し回復してカメラのことを思い出したところ。雨はたまに降ったり止んだりを繰り返している。
三合目。ここまで写真を取る余裕もカメラを気遣う余裕も無く、七合目あたりからザックにしまった。気力だけで下りてきたが、休憩で少し回復してカメラのことを思い出したところ。雨はたまに降ったり止んだりを繰り返している。
ここからまだ1時間かかるんだよな。あー足が痛い。基本的に傾斜が強いため、ぬかるんだ土で滑って転ぶ人が多い。自分もこの辺りでとうとう転んだが、尻餅だけは免れた。いよいよ雷が聞こえてきたが、それが罠だ。怪我をしないように焦らずにゆっくり歩こう。
ここからまだ1時間かかるんだよな。あー足が痛い。基本的に傾斜が強いため、ぬかるんだ土で滑って転ぶ人が多い。自分もこの辺りでとうとう転んだが、尻餅だけは免れた。いよいよ雷が聞こえてきたが、それが罠だ。怪我をしないように焦らずにゆっくり歩こう。
あ、あれは…
15:40下山。コースタイム2:40を30分超過して3:10かかった。ああ〜大岳山で水不足に苦しめられた時以来の苦しさだった。
15:40下山。コースタイム2:40を30分超過して3:10かかった。ああ〜大岳山で水不足に苦しめられた時以来の苦しさだった。
社務所で登拝証(500円)と登山バッジ(500円)を頂く。
社務所で登拝証(500円)と登山バッジ(500円)を頂く。
ニ荒山大神とお稲荷様に御礼とお暇を申し上げる。御神に申し上げます。勿体なくも御神恩に与り、今回も無事下山することが叶いまして御座います。
ニ荒山大神とお稲荷様に御礼とお暇を申し上げる。御神に申し上げます。勿体なくも御神恩に与り、今回も無事下山することが叶いまして御座います。
男体山、今までで一番辛く、一番すばらしい山だった。山ってすごいなと改めて感じさせられた。
男体山、今までで一番辛く、一番すばらしい山だった。山ってすごいなと改めて感じさせられた。
平日といえども東部日光駅行きのバスは観光客でいっぱい。週末はまず座れないだろう。バスの中では白根山から下ってきたらしいオバチャングループが、「急登の続く男体山より白根山の方がなだらかで楽」と話していた。はよ言え。
平日といえども東部日光駅行きのバスは観光客でいっぱい。週末はまず座れないだろう。バスの中では白根山から下ってきたらしいオバチャングループが、「急登の続く男体山より白根山の方がなだらかで楽」と話していた。はよ言え。
17:00過ぎ、東部日光駅着。本当に長い1日だった。初めての前泊登山は良い思い出になりました。また来年も是非来たい。
17:00過ぎ、東部日光駅着。本当に長い1日だった。初めての前泊登山は良い思い出になりました。また来年も是非来たい。
【新道具1】ギアジンで見たATIONのクレーターメッシュ。これはすごい。かなり汗をかいたな…と思っても全く冷たさを感じない。汗がTシャツの表面に吸い上げられ、肌はベタつく程度。山頂は10℃で風もありかなり寒かったが、全行程を通して一度も汗冷えを感じなかった。これは買い。1000円。
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【新道具1】ギアジンで見たATIONのクレーターメッシュ。これはすごい。かなり汗をかいたな…と思っても全く冷たさを感じない。汗がTシャツの表面に吸い上げられ、肌はベタつく程度。山頂は10℃で風もありかなり寒かったが、全行程を通して一度も汗冷えを感じなかった。これは買い。1000円。
【新道具2】amazonで買った安物のポケッタブルザック。1日目はこれにカメラやガイドブックを入れて観光していたが、十分役に立った。テントにザックをデポして山頂を目指す時にも使えそうだ。ただ、サイドのポケットが浅くてペットボトルが落ちる。容量は20Lくらい。1300円。
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【新道具2】amazonで買った安物のポケッタブルザック。1日目はこれにカメラやガイドブックを入れて観光していたが、十分役に立った。テントにザックをデポして山頂を目指す時にも使えそうだ。ただ、サイドのポケットが浅くてペットボトルが落ちる。容量は20Lくらい。1300円。
【新道具3】首の負担がZEROフック(ハクバ)。キャプチャーカメラクリップで酷い肩凝りに悩まされていたので、代わってこちらを導入。下山後にも肩凝りは感じず!もちろんカメラはブラブラしてしまうが、カメラがあまり跳ねないように静かに歩くのを意識してみたら膝にも良かった。1500円。
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【新道具3】首の負担がZEROフック(ハクバ)。キャプチャーカメラクリップで酷い肩凝りに悩まされていたので、代わってこちらを導入。下山後にも肩凝りは感じず!もちろんカメラはブラブラしてしまうが、カメラがあまり跳ねないように静かに歩くのを意識してみたら膝にも良かった。1500円。
【新道具4】膝サポーターEK-3(ザムスト)。左膝を痛めたので購入。前日の観光では東照宮の石段の下りで強い痛みを感じていたが、下山時に使ってみたところ、ほとんど痛みを感じずに降りられた。ちょっと高くて4000円だが、これは確実に効果がある。
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【新道具4】膝サポーターEK-3(ザムスト)。左膝を痛めたので購入。前日の観光では東照宮の石段の下りで強い痛みを感じていたが、下山時に使ってみたところ、ほとんど痛みを感じずに降りられた。ちょっと高くて4000円だが、これは確実に効果がある。

装備

MYアイテム
inaritozan
重量:-kg
個人装備
Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ライター ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ 携帯トイレ
備考 飲料は2L持参。上が寒くてあまり飲まず、1L残る。

感想

12回目の登拝は関東山岳信仰の盟主、憧れの日光男体山にいよいよ挑戦。
全くのビギナーが登るレベルの山ではないと聞き、ここまで一年間登山経験を積んできた。

標高差は塔ノ岳と同程度の1200mだが、岩場やザレ場が続くためこちらの方がずっと難しい。それでも自分にしては意外に健闘し標準タイム以下で登れたが、岩場の下りに大変な苦戦を強いられた。集中力も切れ、五合目からは気力だけで下りた。ビギナーの多くは下りが苦手というが、自分もまさにそれ。体力は着いてきたが、技術不足ということなんだろう。

ゆ〜っくりと静かに下りれば痛めた膝に負担はかからないが、それでは日が暮れる。膝に負担を掛けず、しかし出来るだけ早く下りる。この相反する命題を高レベルで達成するのが下山の眼目ということなんだろう。

厳しい山行となってしまったが男体山は期待以上の名山で、二回目の登山で筑波山の山頂に立った時以来の感動があった。下り中は辛くて辛くて音を上げていたが、それでも二度と来たくないとは思っていなかった。それどころか、毎年登りたいと感じた始めての山になった。何度か登って慣れたら、深夜に入山して山頂でご来光を迎える登拝大祭にも是非参加したい。


【今回の課題】タイム通りに登りきったのは立派だが、下りはボロボロに。トレッキングポールを封印し、下りの足捌き・体重移動を基本から練習した方がいいかも。

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この記録で登った山/行った場所

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