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Yamareco

記録ID: 1497592
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ハイキング
奥多摩・高尾

戸倉三山/城山から臼杵山へ

2018年06月13日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
11.3km
登り
884m
下り
874m

コースタイム

出発7:30−城山南東尾根取付き7:35−光厳寺ルート合流8:10−城山頂上8:40〜9:20−西峰9:30−送電線鉄塔9:35−盆堀山9:55−411m峰10:15〜10:35−荷田子峠10:50−656m峰コル11:35−690m圏展望地11:55〜12:25−737m地点12:40−臼杵山北峰(神社)13:05−臼杵山頂上13:10〜13:50−760m圏コブ(下降点)14:20−林道終点(材木搬出現場)15:05〜15:20−林道下降点15:40−盆堀林道MTB置場15:45〜16:05−ゴール16:20
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2018年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
JR武蔵五日市駅前から檜原街道(都道33号線)を2kmほど西に進んで旧道に入り、沢戸橋を渡って盆堀林道に入る。直ぐの久保川原集落の先に、路肩に数台駐車できる。観光用トイレが設置されている。
コース状況/
危険箇所等
城山の南東尾根を久保川原集落から上り、城山から主稜線を臼杵山まで縦走する。
臼杵山から市道山へ主稜線を500m程進み、760m圏コブから北東に落ちる支尾根を下る。標高450mで林道終点に出る。この林道を辿り、途中でショートカットして盆堀林道に降りる。
後はMTB(自転車)に乗って久保川原集落近くに停めた車に戻る。
久保川原集落内の牛嶽橋で盆堀川を渡る。民家の前を抜けると、蛇行した盆堀川に阻まれて道は終わる
2018年06月13日 07:34撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 7:34
久保川原集落内の牛嶽橋で盆堀川を渡る。民家の前を抜けると、蛇行した盆堀川に阻まれて道は終わる
行止まり10m程手前の山側に踏跡があるので、ここに入る
2018年06月13日 07:38撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 7:38
行止まり10m程手前の山側に踏跡があるので、ここに入る
藪をかき分けて進むが、昨夜の雨で濡れた葉が纏いつく。次第に踏跡も怪しくなる
2018年06月13日 07:47撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 7:47
藪をかき分けて進むが、昨夜の雨で濡れた葉が纏いつく。次第に踏跡も怪しくなる
植林帯に入ると踏跡は消えたが、適当に急斜面を突き上げる
2018年06月13日 08:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:04
植林帯に入ると踏跡は消えたが、適当に急斜面を突き上げる
左下から明瞭な踏跡が現れた。先ほど消えた踏跡は、尾根の左寄りに上ってきて、ここに続いているようだ
2018年06月13日 08:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:06
左下から明瞭な踏跡が現れた。先ほど消えた踏跡は、尾根の左寄りに上ってきて、ここに続いているようだ
280m圏コブに着いた。辿って来た踏跡に枝が横たえられ、降りて来た時に入り込まないように、と注意している感じだ
2018年06月13日 08:10撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:10
280m圏コブに着いた。辿って来た踏跡に枝が横たえられ、降りて来た時に入り込まないように、と注意している感じだ
このコブの数十m先で、右から光厳寺ルートが上がって来る。これと合流した先は、良く踏まれた明瞭な登山道になる
2018年06月13日 08:11撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:11
このコブの数十m先で、右から光厳寺ルートが上がって来る。これと合流した先は、良く踏まれた明瞭な登山道になる
立派な道標が立っている。この先臼杵山を越えるまでの間に、二十本以上の道標が分岐点はもちろん、一本道でも案内してくれる
2018年06月13日 08:17撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:17
立派な道標が立っている。この先臼杵山を越えるまでの間に、二十本以上の道標が分岐点はもちろん、一本道でも案内してくれる
急坂は標高350mで一度平坦になるが、再び岩混じりの急坂となるが、石の階段など良く手入れされている
2018年06月13日 08:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:32
急坂は標高350mで一度平坦になるが、再び岩混じりの急坂となるが、石の階段など良く手入れされている
頂上直下は10m程の岩場となるが、左側に手摺り付きの巻道が付けられていて安心
2018年06月13日 08:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:36
頂上直下は10m程の岩場となるが、左側に手摺り付きの巻道が付けられていて安心
巻き終わった先で2, 3m程の小さな岩場を直登すると三角点がお出迎え。続いて平坦な城山頂上に出る
2018年06月13日 08:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:39
巻き終わった先で2, 3m程の小さな岩場を直登すると三角点がお出迎え。続いて平坦な城山頂上に出る
城山頂上の山名杭
2018年06月13日 08:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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6/13 8:42
城山頂上の山名杭
ここは中世に建てられた山城の跡。その解説と戸倉城の復元図が表示されていた
2018年06月13日 08:43撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:43
ここは中世に建てられた山城の跡。その解説と戸倉城の復元図が表示されていた
すぐ下まで五日市町の市街地が迫り、山頂からこれを見下ろせる
2018年06月13日 08:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 8:42
すぐ下まで五日市町の市街地が迫り、山頂からこれを見下ろせる
ここから臼杵山に向かって縦走する。西に一段降りると、山城の曲輪跡にトイレやベンチが設けられている
2018年06月13日 09:21撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
6/13 9:21
ここから臼杵山に向かって縦走する。西に一段降りると、山城の曲輪跡にトイレやベンチが設けられている
良く踏まれた幅広い山道を進む
2018年06月13日 09:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 9:30
良く踏まれた幅広い山道を進む
新所沢線と新秩父線の2つの超高圧送電系統が並走し、それぞれの鉄塔が接近して建てられている
2018年06月13日 09:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 9:33
新所沢線と新秩父線の2つの超高圧送電系統が並走し、それぞれの鉄塔が接近して建てられている
鉄塔の直ぐ先で十里木へ分岐する。分かれ道には必ず道標が立っているので安心
2018年06月13日 09:37撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 9:37
鉄塔の直ぐ先で十里木へ分岐する。分かれ道には必ず道標が立っているので安心
391m峰は盆堀山
2018年06月13日 09:53撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 9:53
391m峰は盆堀山
道端にかわいい木の祠が祀られている。木の鞘堂に収められている。地元の人々が大切にしているからだろう
2018年06月13日 10:00撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 10:00
道端にかわいい木の祠が祀られている。木の鞘堂に収められている。地元の人々が大切にしているからだろう
411m峰に着くと展望が開けた。これから辿る臼杵山(右側:頂上は背後)と、戸倉三山の一つの市道山が左奥に望まれる
2018年06月13日 10:38撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
6/13 10:38
411m峰に着くと展望が開けた。これから辿る臼杵山(右側:頂上は背後)と、戸倉三山の一つの市道山が左奥に望まれる
その右手、写真中央に浅間尾根末端の松生山が望める。その右奥に三頭山が見えるはずだが、あいにく雲の中
2018年06月13日 10:17撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 10:17
その右手、写真中央に浅間尾根末端の松生山が望める。その右奥に三頭山が見えるはずだが、あいにく雲の中
ここまでは小さなコブも忠実に上り下りして時間と体力を要したが、この先は巻道が出てきたので楽になる
2018年06月13日 10:47撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 10:47
ここまでは小さなコブも忠実に上り下りして時間と体力を要したが、この先は巻道が出てきたので楽になる
荷田子峠に着いた。この縦走路の要と言えよう
2018年06月13日 10:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 10:50
荷田子峠に着いた。この縦走路の要と言えよう
この先のグミ尾根と呼ばれる主稜線は、臼杵山の主となる登降路なので、良く踏まれた幅広い道が続く
2018年06月13日 10:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 10:59
この先のグミ尾根と呼ばれる主稜線は、臼杵山の主となる登降路なので、良く踏まれた幅広い道が続く
道標やベンチが完備。小さな石の祠も建っている
2018年06月13日 11:27撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 11:27
道標やベンチが完備。小さな石の祠も建っている
656m峰は北側を巻くが展望が良い。三頭山(左奥)と御前山(中央奥)は相変わらず雲の中。その右の大岳山も頂上に雲がかかっている
2018年06月13日 11:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 11:32
656m峰は北側を巻くが展望が良い。三頭山(左奥)と御前山(中央奥)は相変わらず雲の中。その右の大岳山も頂上に雲がかかっている
大岳山から南東に伸びる馬頭刈尾根は、秋川を隔てた直ぐ隣の尾根なので、ここからはっきり見える
2018年06月13日 11:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 11:32
大岳山から南東に伸びる馬頭刈尾根は、秋川を隔てた直ぐ隣の尾根なので、ここからはっきり見える
690m圏の平坦地まで上ると今度は南東側の展望が良い。思わず一休み
2018年06月13日 11:56撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 11:56
690m圏の平坦地まで上ると今度は南東側の展望が良い。思わず一休み
ここから真東に日陰本田山が見える。中腹を採石場でえぐられて痛々しい
2018年06月13日 12:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 12:24
ここから真東に日陰本田山が見える。中腹を採石場でえぐられて痛々しい
刈寄山。日陰本田山と尾根で繋がっているが、裏の採石場が尾根まで迫り通行禁止。かつてこの尾根を辿ろうとしたが諦めた
2018年06月13日 12:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 12:24
刈寄山。日陰本田山と尾根で繋がっているが、裏の採石場が尾根まで迫り通行禁止。かつてこの尾根を辿ろうとしたが諦めた
臼杵山への最後の登り。急坂に木の階段が整備されている
2018年06月13日 12:54撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 12:54
臼杵山への最後の登り。急坂に木の階段が整備されている
臼杵山の北峰に寄り道する。三角点がある主峰より高く880m圏。小さな神社が建っている。狐が守っているので稲荷神社かしら
2018年06月13日 13:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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6/13 13:06
臼杵山の北峰に寄り道する。三角点がある主峰より高く880m圏。小さな神社が建っている。狐が守っているので稲荷神社かしら
真南に200mほど進むと三角点がある臼杵山本峰。大きな山名杭が立っている
2018年06月13日 13:13撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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6/13 13:13
真南に200mほど進むと三角点がある臼杵山本峰。大きな山名杭が立っている
山頂は東が一部開けて五日市の市街地が望めるだけ。城山の方がよっぽど迫力ある景色だった
2018年06月13日 13:13撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 13:13
山頂は東が一部開けて五日市の市街地が望めるだけ。城山の方がよっぽど迫力ある景色だった
さあ下山だ。主稜線の縦走路を市道山に向けて下る。一部、小さな岩場を通過する
2018年06月13日 13:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 13:59
さあ下山だ。主稜線の縦走路を市道山に向けて下る。一部、小さな岩場を通過する
臼杵山頂上から主稜線を500m程南下した760m圏コブが支尾根への下降点。分岐を示す道標は無い。僅かに古いテープが木に付けられているだけ
2018年06月13日 14:19撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 14:19
臼杵山頂上から主稜線を500m程南下した760m圏コブが支尾根への下降点。分岐を示す道標は無い。僅かに古いテープが木に付けられているだけ
最初は北東に向かって降りるが、尾根筋は直ぐに北に変わる。さらに標高700m付近で東側山腹から北東に伸びる写真の尾根に乗り移る。要注意地点
2018年06月13日 14:35撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 14:35
最初は北東に向かって降りるが、尾根筋は直ぐに北に変わる。さらに標高700m付近で東側山腹から北東に伸びる写真の尾根に乗り移る。要注意地点
先ほど通って来たグミ尾根上部の南側は皆伐され、丸裸の山肌が寒々しい
2018年06月13日 14:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 14:42
先ほど通って来たグミ尾根上部の南側は皆伐され、丸裸の山肌が寒々しい
再び尾根は徐々に北向きとなる。傾斜も緩んできたが、このまま進むと支尾根末端は絶壁になると地形図から予想される
2018年06月13日 14:48撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 14:48
再び尾根は徐々に北向きとなる。傾斜も緩んできたが、このまま進むと支尾根末端は絶壁になると地形図から予想される
先程と同様に、標高600m付近で緩やかな尾根上から急な東側山腹を降りて北東に伸びる尾根に乗り移る。第2の注意地点
2018年06月13日 14:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 14:50
先程と同様に、標高600m付近で緩やかな尾根上から急な東側山腹を降りて北東に伸びる尾根に乗り移る。第2の注意地点
次第に傾斜は増すが、植林帯なので微かながら作業道が小さくジグザグに切ってあり、これを辿ると楽だ
2018年06月13日 14:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 14:59
次第に傾斜は増すが、植林帯なので微かながら作業道が小さくジグザグに切ってあり、これを辿ると楽だ
それにしても急だ。40度は越えているかしら
2018年06月13日 15:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 15:02
それにしても急だ。40度は越えているかしら
傾斜が緩むと標高450mで林道の終点に出た。伐採した材木の搬出作業中だった。この先の尾根は通れないから林道を辿るようにと作業員から指示された
2018年06月13日 15:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 15:06
傾斜が緩むと標高450mで林道の終点に出た。伐採した材木の搬出作業中だった。この先の尾根は通れないから林道を辿るようにと作業員から指示された
道幅いっぱいに大型トラックが停まり、積み込み作業をしている。道端に積まれた材木の上を歩いて、やっと通り抜けられた
2018年06月13日 15:15撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 15:15
道幅いっぱいに大型トラックが停まり、積み込み作業をしている。道端に積まれた材木の上を歩いて、やっと通り抜けられた
作業現場を振り返る。奥の山腹で材木を切り出し、これを降ろすケーブルを写真右端で操作し、左端のトラックに積んでいる
2018年06月13日 15:18撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 15:18
作業現場を振り返る。奥の山腹で材木を切り出し、これを降ろすケーブルを写真右端で操作し、左端のトラックに積んでいる
林道を1.2km程歩くと下に盆堀林道が見えてきた。ガードレールの隙間から支尾根を降りてショートカットする
2018年06月13日 15:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 15:39
林道を1.2km程歩くと下に盆堀林道が見えてきた。ガードレールの隙間から支尾根を降りてショートカットする
朝方置いておいたMTBを取り出す。これに乗って盆堀林道を3.3km程走れば15分程でゴール
2018年06月13日 16:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
6/13 16:02
朝方置いておいたMTBを取り出す。これに乗って盆堀林道を3.3km程走れば15分程でゴール
撮影機器:

感想

戸倉三山は奥多摩の南東部入口に位置し、あきる野市の五日市町の直ぐ裏山で、手軽に登れる人気の山々である。厚木の我が家からも比較的近いので、小さな山域ながら4, 5回は足を運んでいる。しかし、城山だけは登り残しているので、今回、城山から臼杵山まで縦走することにした。

城山には様々な登降路があるが、今回は久保川原集落から南東尾根を登った。
尾根の末端で踏跡に入ろうとしたら、民家からおばさんがわざわざ出てきて「この道は荒れていて、諦めて戻って来る人が多いよ。小学校から光厳寺を通る道を登った方が良いよ」と忠告してくれた。
先月、西上州の御堂山に登った時も、マイナーなルートを登ろうとしたら、地元の方々が、荒れているから、と忠告してくれた。地元の方々はいずこも親切だ。

出だしは確かにかなり荒れていて、踏跡も不明瞭、藪も生い茂っていた。でも、いつものことながら、道は無くても高みを目指して登って行けば良いのだから、と突き進むと、やがて明瞭な踏跡に出た。
さらに光厳寺ルートと合流すると、良く踏まれた幅広い道となり、石の階段や手摺付きの巻道、道標も完備してきた。

古い登山地図によると、光厳寺から城山を通って荷田子峠までのルートは破線で描かれている。でも実際は整備されて一般登山道と遜色ない立派な道である。最新版の登山地図でも破線なのかしら。実線で描いても差し支えないと思うが。
城山から臼杵山までは、さらに整備されたハイキングコースで、眺望も良く、のんびりと歩ける。

さて、臼杵山からどのルートを降りようか。朝方、盆堀林道の伝名沢出合付近にMTBを置いて来たので、ここを目指して降りたい。
かつて伝名沢左岸尾根を登ったことがある。臼杵山頂上の北東側主稜線上の710m圏コブから伝名沢出合に落ちている尾根で、踏跡があったので楽に登れた。
さらに、臼杵山頂上から南東主稜線上の749m峰から北東に落ちる高萱尾根を降りたことがある。登山地図に名前が付いた尾根だから踏跡くらいはあるだろうと思ったが、全く踏跡は無い上、分岐が多いのでルート探索に緊張した記憶がある。

このどちらかの支尾根を使えば主稜線から盆堀林道に確実に降りられる。どちらの尾根も通り抜けられたという経験的な裏付けだ。しかし、一度通った支尾根をリピートすることは私の主義に合わない。どうせなら未知の支尾根を下った方が緊張感が高く、スリルもあり、遥かに面白い。
そこで地形図を読んで、高萱尾根の北隣、760m圏コブから北東に伸びる支尾根が降りられる、と踏んだ。

実際に降りてみると、微かながら踏跡はあるし、古いながら白いビニールテープを散見した。こんな無名の尾根を通る酔狂な輩もいるものだ、と自分のことを棚に上げて感心しながら下って行った。
2ヶ所ほど、緩やかな尾根筋をそのまま直進せず、直角に折れて急な東側の山腹を降り、山腹途中から張り出していく支尾根に乗り換えなければならなかった。要注意地点はこの2ヶ所で、尾根筋は単純だったのでルート探索も比較的容易であった。

標高450mまで降りると林道の終点に出た。5, 6人の作業員が材木の搬出作業をしていた。
ここまで降りて来た尾根をそのまま辿って伝名沢まで下り、地形図に描かれている沢沿いの破線の道に入る積りであった。しかし、ケーブルを操作していた作業員が「この先の尾根は通れないし、沢沿いに道は無い。ここからは林道を辿った方が良いよ」と忠告してくれた。
道が無くても尾根筋を通れないことはないが、沢沿いの道は荒れているから手間取るだろうな、と言うことで、忠告に従って林道を辿った。

今回は城山の手前から臼杵山の少し先まで一般登山道を歩いた。良く踏まれた幅広い道で、道標も完備し、ルートを探す手間は無く、のんびりと歩けた。でも、これだけだったら物足りなかったかも知れない。
そこで変化を持たせるために、城山への登り出しと、臼杵山の先で主稜線から盆堀林道へ下りるルートを工夫した。共に、地形図を読んで、ここなら上れる、あるいは下れる、と判断して選んだルートである。

城山の登りは簡単であったが、臼杵山からの下りに選んだ支尾根では、さすがにルート探索に緊張した。でも、最後にこの緊張感があったからこそ、今回は充実した楽しい山行となりました。

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