尾瀬・奥鬼怒周回
- GPS
- 10:18
- 距離
- 29.1km
- 登り
- 1,776m
- 下り
- 1,786m
コースタイム
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 10:16
天候 | 晴れ 気温湿度高く暑い 微風・無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・大清水-一ノ瀬-尾瀬沼 傾斜の緩い林道を延々歩く。良く整備された林道なので歩き易い。一ノ瀬からは本格的な登山道に入るが、木道と木製の階段が多く、雨後や早朝で湿っている時は大変滑り易い。 ・尾瀬沼-小淵沢田代-黒岩山-鬼怒沼-物見山-大清水 尾瀬沼から登りを経て小淵沢田代に到達する。尾瀬沼付近には登山者が多いが、小淵沢田代方面に足を伸ばす人は大変少なく、更に先へ進む人はほとんどいない。この日は尾瀬沼のテント場を過ぎてから鬼怒沼山に至るまでに見掛けた登山者は一名のみ。このルートは湿原以外はほぼずっと樹林帯の中を歩くので展望はない。ルートは細かなアップダウンが続くが大きな登り下りはない。基本的には明瞭なルートだが、倒木が多く跨ぐかくぐるかをしなければならない箇所が多い。また、黒岩山から鬼怒沼山の区間は一部ルートが不明瞭なところもあり、マーキングを便りに進むと良い。物見山からの下り坂は急傾斜なので転げ落ちないように。 |
写真
感想
まだ6月なのに関東は梅雨が明けてしまった。もう暑くて登山に適さない季節になってしまったが、尾瀬と奥鬼怒を一日で歩く長大なコースを訪問してきた。30kmに近い距離で途中暑くて厳しかったが何とか無事に帰ってきた。以下に詳細。
大清水の有料駐車場には4時前に到着。既に薄明るいのでライトを点けずに準備する。本当はもっと早い時間にきたかったが、途中タクシーの渋滞につかまって遅れた。大清水から尾瀬沼を目指すのは二度目、以前は秋だったが6月は初めて。本当は6月初旬に狙っていたが仕事の都合で予定が流れ来年かと思っていたが、梅雨明け翌日に決行することに。午後遅い時間でなければ雨に当たらないだろうとの読み。大清水からしばらくは緩い傾斜の林道を延々歩く。まだ暗いし、そもそも明るくても特に見るべき物もないため退屈な林道だった。今日はこの後30km近い歩きと、恐らく酷暑の中の行動になるはずなので、飛ばさずに意識的にペースを落として歩く。完全に夜が明け明るくなったころに一ノ瀬に到着。週末なので人出を予想したが無人。ここも特にすることがないので立ち休憩のみで先に進む。ここから先は本格的な登山道だった記憶があったが、実際は木道や木の階段が多く、本格的と言うには程遠かった。木道はあちこち傷みがひどく、そろそろ全面張り替えの時期に差し掛かっているように見えた。尾瀬なのでやはり人出が多いのだろうか。三平峠を過ぎると尾瀬沼の湖面が見えるようになり、じきに尾瀬沼山荘に到着。人が多いかと思ったが誰もいなかった。ベンチがあったので座って休憩。そして空で持参してきた水筒にここで水を満たす。結論で言えばこの先の長蔵小屋でも水は得られたので、給水は必ずしも不要だった。しばらく尾瀬沼沿いを歩くが、肝心の燧ヶ岳は裾野は見えるものの山頂付近は雲がかかっていて完全な姿を見ることはできなかった。残念。長蔵小屋は新たに建屋を建築中と見えて、囲いができていて一部入れない場所があった。そこに大きな重機があり活躍しているようだが、この山奥に一体どのように運び入れたのか不思議だった。自走は有り得ないし、ばらしてヘリで空輸でもしたのだろうか。謎である。大江湿原まで足を伸ばそうかと思ったが、何せ今日は先が長いので端折って東に折れる。キャンプ場になっていて、板張りの上に数張りのテントが張られていた。森の中で雰囲気は良さそうだった。その内に平日なら来てみたいと思う。テント場を過ぎると今度こそ本格的な山道に。そして人っ子一人姿が見えなくなる。尾瀬は終わり、今日はこの先だいぶ先の鬼怒沼を目指す。途中小淵沢田代はワタスゲが満開で幻想的だった。しかも人はいなくて貸し切り。ここで今日初めての大休止。水分と栄養を補給。ベンチはなかったので木道に座った。小淵沢田代を過ぎしばらくすると大清水方面へのルートが現れる。ここを曲がれば午前中に余裕でクルマに戻れるが、先に進むと体力的にかなりつらそうだ。でも今日は大きく周回することを目的として来たのでそのまま真っ直ぐ進むことに。小淵沢田代から鬼怒沼まではいくつかのピークを巻きながら進む。大きくアップダウンすることはなく、トレランの人ならすいすい走って行けそうな所が多い。が、ところどころに倒木があってそれをくぐったり跨いだりも多いので、その分時間がかかる。登山道は十分整備されていて靴跡も見られるが、鹿と思われる足跡も散見した。また、黒岩山を過ぎてからは登山道が不明瞭なところもあったが、蛍光ピンクのマーキングがあちこちにあったので、それさえ見えていれば道に迷うことはなかった。それでも時折止まって先を良く見て探すことはあったが。大きな登り下りがないのでペース的にはそこそこで歩けるはずなのだが、今日はどういう訳か遅い。体というか足が重い。とはいえ既に引き返すのも勇気が要るところまで来ているので、ペースが遅くても先に進む。こういう日もあるもんだと思うしかなかった。黒岩山の手前付近で尾瀬沼を過ぎてから今日最初の登山者とすれ違う。お互い珍しくて、数分立ち止まって情報交換などする。黒岩山は山頂まで行けるとのことだったが、藪とのこと。自分は行かないことにした。更に進んでも道の雰囲気は変わらない。ずっと樹林帯歩きなので景色も見られないので退屈と言えば退屈だった。それよりも深刻なのは暑さで、早朝に歩き始めたとは言え時間はどんどん過ぎていくので気温は高くなる一方だった。時折風が吹くこともあったがまれで、暑さと湿気が厳しかった。梅雨明けの余波がここにも現れたかと思った。時折樹林から外が見え空を見ると明らかに湧いている雲も確認できた。遠くなので近辺でいきなり雷がなることはなさそうだったが、近くで同じような雲ができない保証もなかった。遅くてもとにかく先に進む。鬼怒沼山の分岐を過ぎると、鬼怒沼山を目指すと思われる登山者とすれ違うように。自分も4年前に鬼怒沼と鬼怒沼山はセットで日光沢からピストンで訪れたが、鬼怒沼山のほうは期待はずれもいいところだった。視界もないし花もない。なので今日は通過するのになんのためらいもなかった。10人ほどとすれ違うと鬼怒沼湿原の北端に到着。また無人。既に正午前、時間的にもう遅いのかもしれない。南の方まで行って帰ってくるのはさすがに億劫に感じられたので、今回は北端のベンチに座って水飲み休憩をすることに。それにしても暑い。もう本格的な夏だった。手元のハンディGPSを見ると、歩行距離は既に20kmを超えていた。足が上がらなくなってきたし、体力的にもきつく感じるようになってきた。それでもとにかく雨が降る前に、と気力で歩き始める。すぐに樹林帯に入るので日影には入れるが、それでも気温と湿度が高いので蒸し暑い。もうアルプスの高山まで行かないと涼しくない季節になってしまった。鬼怒沼から程なくして樹木が生い茂った物見山に到着。写真一枚のみで通過。今日唯一のピークなので展望がなくてもゆっくりしたかったが、無数の虫が跋扈していて、とてもゆっくりできるような状態ではなかった。虫の季節にもなったようだ。ここから先は地図を見ても分かるが急な下りが続く。暑いので登りよりはましだがそれでも汗はかく。それにすでに出発から8時間以上経過し、足の進みがすこぶる悪くなってきた。もう休み休みでないと進めない。暑くて余分に体力を使っている感覚。急坂で転げないよう慎重に進み沢の出合に到着。丸太を加工した橋が渡してあったが位置が微妙で結局使わず渡渉した。ここまで降りてくればあとは比較的平坦。風弱く気温高いので暑くて仕方ないが、とにかく進む。どうやら雨に遭わずに戻れそうだった。じきに林道歩きになり楽勝モードだと思ったが甘かった。所々道が田んぼのようにドロドロになっていて、道路はとても歩ける状態ではなかった。最後まで楽をさせてくれない。草むらを突っ切って田んぼをクリア。もうクタクタである。出発から10時間以上かけてようやく駐車場に戻る。14時過ぎなのでとても暑い、暑すぎる。標高1000メートルを超えているのにこの暑さは一体どうしたのだろう。後片付けをして駐車場代を支払って撤収。梅雨明け以後に30km程度のロングトレイルはもう二度と歩かないと思う。ロングは6月初旬頃までか、晩秋頃でないと暑くて体の負担が大き過ぎる。今日は不思議と足の痙攣はなかったが、それはコースのアップダウンが少なくて、その点では楽だったのだろう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する