(吾妻荘前BS)→掃部ヶ岳→烏帽子ヶ岳→榛名富士→相馬山→(伊香保温泉石段街BS)
- GPS
- 27:43
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 1,878m
- 下り
- 2,255m
コースタイム
新宿駅 0800
↓ JRバス 上州湯めぐり1号
伊香保温泉 1034 1052
↓
吾妻荘前BS 1120 1129
↓
硯岩 1146 1203
↓
掃部(かもん)ヶ岳 1246 1302
↓
神の杖峠 1411
↓
杏(すもん)ヶ岳 1457 1508
↓
神の杖峠 1602
↓
湖畔 1647
↓
国民宿舎 榛名吾妻荘 1702
【DAY-2】 11/28 (月)
国民宿舎 榛名吾妻荘 0618
↓
湖畔登山口 0629
↓
鬢櫛山 0728 0737
↓
烏帽子ヶ岳 0828 0838
↓
湖畔下山口 0855
↓
榛名富士登山口 0912
↓
榛名富士 1005 1019
↓
湖畔レストハウス 1051 1111
↓
磨墨(するす)峠 1139
↓
相馬山分岐 1213
↓
相馬山 1240 1312
↓
相馬山分岐 1333 1336
↓
ヤセオネ峠 1351 1354
↓
伊香保温泉街 1442
↓
伊香保温泉石段街BS 1504 1532
↓ JRバス 上州湯めぐり112号
新宿駅 1825
天候 | DAY-1 高曇り DAY-2 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所 無 |
写真
感想
【DAY-1】 11/27 (日)
新宿駅南口と言うよりは、代々木駅からJRバスに乗る。こんなところに発着場があるのは知らなかった。バスは、思ったよりは混んでいたが、まだまだ余裕がある。今回は贅沢をして広いGシートにした。とは言え、左右は広いが、ピッチは短いので、やはり窮屈だ。途中、上里SAで25分休憩し、伊香保温泉のバス停で下車。バス停には、「見晴下」とある。ここから群馬第一交通バスに乗り換え、榛名湖へ向かう。
今宵の宿となる国民宿舎「榛名吾妻荘」前のBSで下車。身支度をして、吾妻荘横の登山口から掃部(かもん)ヶ岳へ向かう。樹林帯の中を登って行き10分ほどで尾根上の分岐に出る。右折して、最初の目的地である硯岩へ向かう。硯岩からは、榛名湖越しに榛名富士を正面に見て気持ちが良い。相馬山は榛名富士に隠れて見えない。高曇りで青空でないのが惜しいが、右手に、奥秩父の山並みから遥か富士山が頭を出している。
硯岩から分岐に戻り、掃部ヶ岳を目指す。割と笹が多い。暫らく行くと榛名湖の眺めが良い所へ出る。そこから榛名山群最高峰の掃部ヶ岳山頂まではすぐだ。山頂からは天狗山、杏ヶ(すもん)岳の眺めが良い。正面は前橋の街だろうか?遥か奥秩父山塊や八ヶ岳が見える。その間には、南アルプス。特徴的な形の甲斐駒ヶ岳や数週間前に歩いた白峰三山の稜線だ。手前には妙義山。振り返ると木々の間から上越の白い山並み。右手には、良い形で浅間山。青空だったら、もっと良かったのに・・・
小休止後、杏ヶ岳へ向かう。「かもん」だの「すもん」だの、なんとなく仏教っぽい。昭文社の地図には「すもも」とある。でも「すもも」は李のはずだが掃部ヶ岳からは、笹に覆われた尾根を、杏ヶ岳との鞍部になる杖の神峠目指して下って行く。左手の榛名山方面の山並みは、紅葉が終わったのだろうか、赤茶っぽいが美しく、良い雰囲気だ。
耳岩の先で分岐に出る。昭文社の地図では、分岐の少し先のピークが、谷川岳方面の眺めが良いビューポイントとなっていたので、送電線鉄塔がある所まで行ってみたが、それほどのビューポイントとは思えなかった。分岐に戻り、杖の神峠目指して下って行く。杖の神峠には、お地蔵様が祭られていた。
杖の神峠には、舗装された立派な林道が通っている。行程から考えて、日没のころには、未だこの林道を歩いているはずなので、こういう時は、舗装道が心強い。林道の向かい側から、杏ヶ岳へ向かう。杏ヶ岳までは、ピークを3つか4つ越えなければならず、日没が気になる身としては、これが思ったよりもハードだ。それでも3時頃には杏ヶ岳に着く。意外に木が多く、眺望は今一つだ。正面は、前橋・高崎だろう。小休止後、またまたピークを越えて、杖の神峠を目指す。やがて正面にドラえもんを思い出すような耳岩が見えて来ると杖の神峠は近い。
杖の神峠に着いた頃には、西の方、浅間山方面は、夕暮れの雰囲気だ。林道を下り、竹久夢二のアトリエがある榛名湖に着いた頃には、ほとんど暗くなっていた。
湖畔に沿って少し歩き国民宿舎「榛名吾妻荘」にチェックイン。日曜夜なので、閑散としている。ヤマレコに明日の鬢櫛山登山口が判り難いと有ったので、夕食前に登山口を確認しに出かける。GPSの示す場所には、なんとなく登山口らしきものがあるにはあったが、看板も何もないので、コースを変更し、湖畔から登ることに決める。
吾妻荘にもどり夕食のコース料理を食べる。一人で食べるには、おしゃれで気取りすぎているのだが、回りに食事できる店もなかったので、予約しておいて正解だった。夕食を食べ大浴場を独り占めする。昼間であれば、正面に榛名湖越しの榛名富士が見えるはずだ。フロントの人によれば、明朝6:30頃、榛名富士のあたりから登る朝日が、風呂に入りながら見えるらしいのだが、それを見ていると、行程がきつくなるので断念する。
ロビーで、少し寛いで、明日に備え、早めに眠る。
【DAY-2】 11/28 (月)
夜明け前に吾妻荘を発つ。登山口辺りで朝日を見るつもりだったが、生憎の完璧な曇天となってしまい、朝日を見ることは出来なかった。GPSを頼りに鬢櫛山の登山口を見つける。錆びて字の読めない看板がある。えぐれた歩き難い道を登って行き、やがて尾根に出る。左が鬢櫛山、右が烏帽子ヶ岳だ。まづは鬢櫛山へ向かう。ここも笹が多い。思ったよりも急な道を登って行き、鬢櫛山頂に至る。木が多く眺望はあまり良くない。これから向かう烏帽子ヶ岳、榛名富士、相馬山が木々の間から見える。
山頂を後にして、分岐まで道を戻り、烏帽子ヶ岳を目指す。暫らく行くと「加護丸稲荷」の鳥居がある。その先から急登となるが、柵(手すり?)が整備され、道迷いの心配が無いだけでも心が軽い。急登をこなし山頂近くに、加護丸稲荷の奥社がある。そこから少し登ると、笹に覆われた緩やかな道となり、少し行った先が山頂だ。ここも木々が多く、残念ながら眺望があるとは言えない。木々の間から、昨日の掃部ヶ岳や先ほどの鬢櫛山が見えている。直進して榛名湖畔に下る道もあるようだったが、地図にはないので、ここは手堅く引き返し、湖畔に下る。湖畔には、鳥居もあり、烏帽子ヶ岳登山口との標識もある。
舗装道に沿って少し行った先に榛名湖温泉「ゆうすげ」があり、その横に榛名富士登山道入り口がある。この辺りから見ると烏帽子ヶ岳は独特の烏帽子っぽい形をしている。榛名富士の形と地形図から想像した通りの割と急な道を登って行く。整備もあまりされていないようだ。2回ほど休憩し山頂に着く。榛名山群の中では、掃部ヶ岳、相馬山に次ぐ、3番目の標高だ。富士山神社がある。曇天で雲が低く遠望は全く効かなかったので、当然富士山は見えない。ここからは、相馬山が印象に残る形だ。地図を思い描きながら、「あの辺で尾根に出て、左手の比較的緩やかな方からのぶるんだろうな。それにしても急登だな」などと思う。
時間節約のため、山頂からロープウェイを使おうかとも思ったが、待ち時間が15分くらいあったので、歩いて下ることにする。こちら側の登山道は、良く整備されていて、道も大きくジグザグにとってあって、緩やかに登れそうだった。湖畔に出ると掃部ヶ岳が正面に見え眺めが良い。少し早いが、レストハウスで昼食のカレーを食べる。
湖畔から相馬山に向け舗装道を直進する。途中で、ショートカットする歩道に入り、左手に榛名富士を見上げながら歩いて行く。伊香保音さんからの舗装道を横切った先は、気持ちの良い笹原になっていて、相馬山や磨墨(するす)岩が、なんとなく異国風で、とても良い感じだ。振り返ると、榛名富士が笹原からそびえている。笹原を行った先が磨墨峠だ。峠からは磨墨岩が印象に残る。
磨墨峠からは、ゆっくりと登って行き、やがて「相馬山」とある鳥居がある。ヤセオネ峠との分岐だ。ここから相馬山までは、往復することになる。鳥居から、いよいよ特徴的な相馬山の急登に入る。梯子有り、鎖場有り、岩場有りの急登だ。石碑や石仏もたくさんある。「あと10分」のプレートに「あと、じゅうぶん」と書き込んで有り、その通り急登はまだまだ続いた。やがて急登が終わると山頂はすぐだ。
山頂には、黒髪神社の御籠堂がある。石仏やら石碑が沢山ある。(たぶん)前橋や渋川方面の眺めが良い。曇天なので遠望は利かなかったが、晴れていれば、八ヶ岳や富士山が見えるらしい。大休止する。
山頂を後にして、足元に気をつけながら下る。分岐まで戻り、「関東ふれあいの道」とある整備された道をゆっくり歩いてヤセオネ峠に出る。時間は未だ早かったので、昭文社の地図に「眺め絶好」とある臥牛山に行ってみようかとも思ったが、今日は遠望が利かないし、昨日のビューポイントは今一つで昭文社の地図の信憑性も疑われたので、臥牛山は止めて、伊香保温泉まで歩いて下ることにする。
ヤセオネ峠から二つ山の方へ少し行った先で、右に折れると伊香保温泉方面だ。ちなみに、二つ山雄岳は、アナログ放送終了に伴う群馬テレビのアンテナ撤去のため立ち入り禁止になっていた。相馬山から下る時に聞こえていた五月蝿い重機の音は、たぶんこの工事だ。葉が落ちた気持ちの良い雑木林を下って行くのだが、誰も歩いていないので少し心細い。やがて車道に出るが、車道に沿って歩道が作ってあるので安心だ。その先で、車道を横切って、伊香保温泉街の標識に沿って下る。昔の林道だろうか、登山道にしては少し立派な気がする広い道だ。それでも誰も歩いていないのは心細い。やがて伊香保温泉街の最上部に出て安心する。
ここまでくれば、道に迷って遭難はあり得ないので、温泉街の雰囲気を楽しみながら、伊香保温泉の特徴ある石段を下って行く。石段を下った先がバス停だ。30分ほどで新宿行きの高速バスがあったので電話予約する。たまたま贅沢にGシートをとる。バスは、ほぼ定刻に到着し、途中、渋滞もあったが15分ほど遅れただけで、新宿駅東口に到着した。
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