御嶽山（黒沢口から1泊）〜落し物を取り戻しに
Noromatanuki
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,311m
- 下り
- 1,302m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 5:10
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:20
あの日、ロープウェイの飯森高原駅で最後まで私の下山を待っていた父が昨年亡くなった。だから今年は御嶽山の賽の河原へ行きたいと思った。また、現在の御嶽山の様子を見ておきたいという気力も戻ってきた。そして何より、あの時に途中で置いてきてしまったもの「御嶽山はとても美しく神々しい山で、登って良かった、また来たい」という思い出を取り戻すための山行でした。
私にとって御嶽山は初めて登った3000m峰で、高山の魅力の原点。何回も登っているうちには、キツイこともあったし、良いこともあったし。何があったとしても、やっぱり、私の心はこの山から離れられないようです。
| 天候 | 22日：晴れ 7合目から8合目は日陰が貴重に感じるくらいの暑さ 8合目から上部は若干の風やガスがあるものの、陽がさすと暑い。 頂上部の日中の気温は20℃前後。 レイヤリング：スタートから小屋 キャプリーンLW長袖1枚 ボトムスはCWXショーツ＋夏用長ズボン 23日：晴れ 早朝は雲の中でご来光見えず。（8合目では見事なご来光との話し） 以後は晴れ。頂上部では風が強めで、やや涼しい 下山は風が少なく日差しが暑い。 レイヤリング：小屋〜8合目 ウィックロン半袖T＋ドライアクセル長袖 8合目〜 ウィックロン半袖T1枚 ボトムスはCWXスタビライクスCOOL＋夏用長ズボン 日没〜早朝の屋外ではダウンジャケット着用が快適でした。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
飯森高原駅までロープウェイ。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・飯森高原駅〜五の池小屋 風景は痛々しい個所もありますが、登山道は全体的に噴火の影響はほとんどありません。立入禁止区域には看板やロープがあるので、間違えて進入することもありません。誘導のマーキングが丁寧に施されています。迷ったら○印を見つけましょう。摩利支天乗越の経由では、疲れた足での下りのガレ場で気を抜かないように注意しましょう。（白竜避難小屋〜五の池小屋のトラバース道は、大雨の影響で通行止めでしたが、7/24の情報では通行可になったそうです！ガ〜ン、前日に通りたかった！） ・継子岳、四の池周回 良く整備されていています。マーキングを頼りに歩けば問題ありません。継子�曲�からの急な降りに注意かな。 |
| その他周辺情報 | 現在、上部で宿泊可なのは、女人堂、石室山荘、五の池小屋です。二の池本館は新築中。休業中の二の池新館は近々営業再開するらしいです。 石室山荘は建築作業の職人さん達の宿泊場所になっている関係もあり、お昼の食事営業はお休みとのこと。ラーメン食べたかったけど、残念。 |
写真
頂上部をスーパーズームします。御鉢巡りの部分には大きな噴石と厚い火山灰がべったり。手前では音を立てて水が流れ落ちています。
1
愛する御嶽山に敬意を込めて、自宅の一番旨いウイスキーを持ってきました。グレンリベット18年。一口の中に無数の花と果実の香りが開く。
3
装備
| 個人装備 |
長袖Ｔシャツ
ダウンジャケット
ズボン
靴下
グローブ
雨具
帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池一式
筆記用具
ファーストエイドキット
洗面道具
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ラジオ
小屋泊用着替え
|
|---|
感想
まず、今回の登山では匂いを感じなかった。火山性ガスの匂い。あの時は前日から山全体が匂っているのを感じていた。だから、今回は安心して登ることができた。
「夏でも寒い〜」はずの御嶽山なのに、ほんと暑かった。今回の試練は暑さだったといってもいいくらい。頂上部の縦走はまだしも、登りはもちろん、降りでさえ暑さで体力を奪われていることを実感した。8合目から上は、暑さからも逃げ場がない、ということを考えておく必要があると思った。
過去7月に登った中では、一番早い時期の今回の御嶽山だったが、なんというか、7月上旬の花とお盆過ぎの花がどっちも咲いていたり、期待していた花は盛りを過ぎていたり、なんか不思議な感じ。これも暑さのせいだと思う。とはいえ、朝露の輝く花はなんとも美しい。火山灰が積もった場所にもオンタデが咲き始めているところもあり、山の再生力を感じた。
頂上の近くにいる時には、正直胸が痛くなるようだったし、気分によっては涙が出たり、風景を直視できなかったりもした。今回アップした写真にも、あまり見ていたくないような風景もある。
一方で、復興が少しずつ進んでいることも感じた。二の池本館の新築、新館の再開計画の話、頂上直下の山荘の解体、御嶽神社奥宮の再開計画の話、近いうちに剣ヶ峰まで登れるようになるかもしれない話、今月の大雨で壊れたデッキの修理等々。
この山の、美しいと共に圧倒的な破壊の力を持ったありのままの自然。また、先人がこの山で築いてきた歴史。私はどちらも受け入れて、今後の御嶽山を静かに見守っていくしかなさそうです。
ただ、標高3000mという過酷な場所へ登ってきて急な災害へ対処することは、常人の体力ではなかなか難しいと思う。だからシェルターを十分に設置して欲しい。
小屋で一緒だった人は、私が継子岳の鞍部でコマクサと雷鳥親子に夢中になっている時に、継子岳手前でも雷鳥親子に出会ったそう。御嶽山は南部と北部では全く違う自然が広がっている、ユニークで魅力的な山だと改めて思った。登って良かった、また行きたい。
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Noromatanukiさん、こんにちわ。長年気になっていた落とし物をしっかり思い出させてくれた登山、真っ赤な夕焼け、天上のお父さまも喜んで見ていたのではないでしょうか。花も豊富でついこの間であることを忘れさせる素晴らしい山行、あらたな槌音に時間の流れを感じさせられますね。
yamaonseさん、こんばんは。
御嶽山、ジグゾーパズルの１ピースがハマらないでいたような落ち着かない４年間でした。行ってきて良かったです。胸のつかえが取れたようなホッとした気持ち。北部は今までと変わらない美しい天上世界を見せてくれました。南部はこれから少しずつ整備されていくことでしょう。剣ヶ峰へ登れる日も近いのかもしれません。ただ、田ノ原からのルートは火口に近いので難しそうです。
山って良いなぁ！の気持ちがしっかり蘇った山行でした。それにしても、この夏は暑いですね・・・。
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