燕岳から餓鬼岳へ


天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
コース全体を通して整備はされているが、アスレチックのようなコースをこなす体力は必要。 疲労時の滑落に要注意。 |
その他周辺情報 | 中房の有明荘で入浴。混んでます。 露天風呂はアブに注意です。 |
写真
感想
今年の夏のメインは西穂から奥穂への縦走であった。
正月から福田ガイドに頼んでいたのだが、ずっと暑く天気がよかったのに、なぜかこの週だけ台風が来る。しかも通常とは逆に東から西に向かうというふざけた台風だ。
一日ずらせば大丈夫のようだが、福田さんに相談すると、穂高の稜線は風が強そうだから、代わりに餓鬼岳はどうかといわれる。なんでもアスレチックのようなコースとのこと。
このような機会でもないと行かない山なので、お願いすることにした。
前泊した甲府は、台風の影響で夕方からかなりの雨であったが、7月29日の朝は快晴。
高速を走り安曇野の穂高駐車場で待ち合わせる。暑くなりそうだ。
福田さんと合流して、車1台を下山口に回し、中房温泉に向かう。台風のせいで車は少ないがそれでもかなり駐車している。第1駐車場に止めて出発。
合戦尾根はこの正月に登った。急登ではあるが、整備されていて登りやすい。
合戦小屋でうどんの昼食。名物のスイカも気になったが、800円とのことでやめておく。
冬道は尾根沿いにいくが、夏はトラバースしながら小屋の北側に回り込む。
天気のせいで宿泊は少ないとのことだが、それでも団体さんもいて、夕食は3回転らしい。
山頂は明日通るので、今日は小屋の前から展望を楽しむ。
目の前の燕岳が大きい。安曇野は雨が降っている場所があるようで縦に虹がでていた。
小屋の中は混んでいるが、僕は福田さんの計らいでゆっくりとしたスペースを確保させてもらい就寝。
翌朝は餓鬼岳小屋までかなりの上り下りを進む。9時間とのこと。
眼下の雲海を見て日の出を待つ。苗場山あたりからきれいな朝日が昇り、反対側の槍の山頂を照らし出した。
富士山を真ん中に八ヶ岳と南アルプスがそろい踏みである。今日も暑くなりそうだ。
朝食後コーヒーをいただいてから出発。
途中のイルカ岩や風化した花崗岩がよいオブジェである。正月は吹雪で登れなかったから、初めての燕山頂だ。ここも登山者で賑わっている。
記念写真を撮って、北に向かっていけば、人の数は格段に減る。向かうのは数人。
東沢乗越に向かって急下降。足下は悪い。乗越から中房への道も笹が覆っていて厳しそうである。
ここから東沢岳への急登となるが、燕岳よりは低いから、少しは助かる。東沢岳ではまだ景色が見えていたが、この先はガスも出てきてただ進むのみである。
地形図では平に見えるが、実際は岩を登り、巻き、ハシゴを上り下りしたりしてなかなかのコース。
ケンズリが近くなると、樹林帯のトラバースから下り。さんざん進んでまたケンズリの岩峰に向かって急登するというとんでもないコースになった。
稜線に復帰してから餓鬼岳までは、距離は短いがやはり岩を巻いたりするコースで気が抜けない。
かなり疲れて小屋に到着。7時間はかろうじて切った。
この小屋は昔ながらの風情がよい。広い部屋が寝室兼食堂。とりあえずビールをもらい落ち着く。
管理人は2人。人当たりがよい。宿泊者は10人くらい。食事は炊き込みご飯とおでんであった。
3日目。今日も天気がよい。昨日同様苗場方面からの朝日を見て、朝食後山頂に登る。
北アルプスの奥地ならではの展望が広がる。剣、立山が立派である。槍は遠くなるが、手前のケンズリが堂々としている。
小屋に戻って支度をし直し出発。
白沢の登山口までザレの下降や上下、沢沿いの桟道などこれもアスレチックコースとのこと。
昨日これを登ってきた人が降りたくないというほどなので、どのようなコースかと思ったが、整備はされている。ただ、3日目の足にはなかなかこたえる下りである。
なんとか下りをこなし、魚止の滝に出てからも長く、かなり疲れて登山口につく。
足には大きなマメができ、途中数回滑ったりしたので、福田さんには滑落しないでよかったといわれる始末。
まあ、ジャンダルムの代わりに提案されたコースだから、一筋縄ではいかないところとは思っていたが、なかなか厳しかった。
逆にまだこのコースをこなせる体力はあるのかなと少し安心できた。
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