羊蹄山三往復2018(京極喜茂別真狩)
北海道
petitathlete
体力度について
- GPS
- 19:12
- 距離
- 37.1km
- 登り
- 4,768m
- 下り
- 4,753m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 16:57
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 18:36
| 天候 | 雨のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年08月の天気図 |
| アクセス | |
| コース状況／ 危険箇所等 |
特に危険な場所はありません |
| その他周辺情報 | 京極温泉600円、リンスインシャンプー・ボディーソープあり |
写真
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感想
今回の目的は、なんといってもペルセウス座流星群を観ながら楽しくトレーニングすること。
とはいえ、登山口に来てスタートしようと準備していたら1.5�藩僖魯ぅ疋譴離好肇奪僉爾�ないことが発覚。そのため、車内に転がっていた500mlペットボトル2本を持参することにした。
本来は計3.25�箸鯒愽蕕Δ呂困世辰燭�、予定外の2.25�箸砲覆辰討靴泙ぐ撤世�漂う。とはいえ、当初の予定通り4往復を目指していたので心拍数を上げない程度のペースで京極登山口をスタート。
午前中の雨で登山道は適度にヌルヌルしていて滑りやすい状態だったが、一昨年の倒木などを乗り越え、いつも通りのペースで山頂へ到着。
夕方の登頂は久しぶりだったが、やはり夕方の羊蹄山はとてもきれいだ。朝日に輝く感じもいいが、個人的には夕日に輝く方が好きだな。
淡々と登ってきたせいか思いのほか給水は少なく、1回目の登頂まで500mlが少し残るくらい。これならもしかして4往復できるのでは…という思いがこみ上げ、一か八かで給水できない喜茂別ルートへ下る。
喜茂別への下りの途中でライトが必要になり、ヘッドライトを装着した。羊蹄山で最も直登ルードである喜茂別ルートは下りもなかなか難儀した。
喜茂別登山口に着くころには真っ暗で、翌日待ちの車両が一台いたが一息ついた程度に二度目の登頂に向かった。
喜茂別ルートは本当に急登なので、とにかく登る登るだけの心臓破りコースだ。意外と嫌いじゃないし、余計な障害物がないので夜間登山には最適なのかもしれない。
そんな苦行のような二回目が終わるころには急激に寒さを感じた。体感気温は5℃くらいで、笹の露がソックスを濡らしシューズの中が水浸しになっている。この時期にゲイターが必要なんて思ってもみなかったが、次回への参考になった。
深夜の山頂で一息つくと、流れ星が一つ二つと活動している。この後、ペルセウス座流星群のオンパレードが始まりほんの15分ほどの休憩で10回の流れ星を鑑賞した。
地上では雨が降っているだろうに、雲の上はなんて素敵な夜だ。
この時点ではまだ四往復を出来るかもしれないという気持ちがあったため、3回目のルートには比較的歩きやすい真狩コースを選択した。
真狩コースは最も楽なコースと踏んでいたが、やはり夜に通ればどのルートもワイルドに変貌する。しかも真狩コースも笹が元気に伸びていて、露がソックスを濡らし足の裏に水分を感じながら下る。
やはり登山で一番筋肉の痛みを感じるのは下りだ。真狩での下りも外側広筋や大腿直筋へのダメージを感じていたので四往復は厳しいと感じ始めていた。
夜間登山はもう5〜6回目だろうが、すでに夜間の怖さは全く感じなくなっていた。最初の夜間登山では常に後ろを振り返り、お化けは居ないか、そんな気配を感じながらだったが、今回は恐怖心は全くなかった。
それだけ上り下りに集中しているからなのだろうし、お化けの怖さより滑落の怖さの方が大きいことを体が覚え始めたのだろう。これもカムェクを体験したからこそ、登山の本当の怖さを実体験したからだと思う。
そんなことを考えている間に、真狩登山口まで降りてきた。三つ目のルートに来たとはいえ、まだ2回目の登山を終了しただけ。この倍の登山をしようと考えていたなんてなんて愚かなんだろうと、噛みしめながら真狩キャンプ場でしっかり水分を補給した。
これまで給水は2.25�箸如△海譴泙任陵喞�登山では最も少ない量だ。最後は明らかに脱水症状と思われる喉の渇きで、補給食も食べようとしていなかった。危うい状態の中で何とか2回目終了。
この後は登りでの体力を見ながら4つ目のルートに入るか、それとも京極に帰るか選択しなくてはならない。
しかし、真狩の登りでは思いのほか力が入らず思うように進まない。やはり、さっきまでの脱水状態とハンガーノックが顕著に表れていた。
ただ、ここまで来たらまずこの登りをクリアして、この後の動きを決めることになるので私は淡々と登るしかなかった。
これまでこんなに真狩コースで足を止めたことがないというくらい、途中で何度も何度も足を止めた。
そんな過去最も遅いタイムで真狩ピークに付く頃には完全に朝日は上がり、清々しいそよ風が吹いていた。
この真狩での登り具合を考えると四往復は夢のように思えた。とにかくこのまま山頂をクリアして、早く京極登山口に帰りたかった。
あとは母釜経由で山頂までの砂場をゆっくり歩き、三度目の山頂に着いた。
最後の羊蹄山頂は快晴で暖かく、本当に気持ちよかった。もしかしたら四往復も行けたのでは?今からでもヒラフルートに降りようかな、と思うくらい体力を回復していた。
しかし、このままヒラフに降りて私の太ももが持つかどうかは半々だった。休みがあと一日あれば行ったかもしれないが、翌朝には元気に会社に行かなくてはならなかったので無理は出来ない。
そんな後ろ髪を引かれる思いで京極コースを下った。京極を下るにしたがって体力は回復していたので、脱水症状やハンガーノックからは4〜5時間で回復できるのだろうという感触は得た。
京極コースを下ると沢山の登山者が登ってくる。皆、苦しい中にも山頂は天気が快晴だと伝えると「本当か?」という表情で黙々と登って行った。
京極コースは雨でしっかり濡れていて登山道は泥沼に近い状態だったが、私は最後の力を振り絞り京極登山口へ戻った。
四往復をするのは本当に大変なことなんだと改めて感じたが、同時にあと少しで出来るレベルに来ているんだと感じた瞬間でもあった。
今度はいつ挑戦できるか分からないが、今度こそ万全の準備で確実に達成したい。
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