マッターホルン(ヘルンリ稜)
コースタイム
ソルベイ小屋に7時着
山頂に9時40分着
ヘルンリ小屋に15時到着
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
写真
感想
念願のマッターホルンでした!
ガイドレスという事で不安だらけでしたけれど、日頃の練習が身を結びました。
ヘルンリ小屋はツェルマットの観光案内所で予約を取りました。英語が全然ダメなので、案内所の人が代わりに電話してくれました。
ネットでも予約が取れるみたいですが、3日前に取らないといけないみたいです。
URLはヘルンリヒュッテ.ch
前日にヘルンリ小屋までハイク。
受付時に予約が変な感じで取れてたみたいで?一悶着ありましたけれど何とかなりました。
時間もあったので取り付きから少し登ってみました。最初のフィックスロープを登って、最初の尾根まで二つのルートがある事を確認。これが後に大正解でした。
晩は19時にご飯。15分前までに座ります。晩御飯の後に紅茶が飲めますが、自分のペットボトルに入れないと飲めません。翌日のためにハイドレーションに入れてる人もいました。
3時半に起きてトイレなどを済まします。四時に朝食。ハーネスまでつけた状態でご飯を食べます。日焼け止めも塗って、出発時間の4時半を待ちますが、20分には殆どの人が小屋を出発してました。
取り付きを4時半という認識なのかな?
取り付きで30分待ちます。
5時、いよいよ登り始めますが、前のパーティがとても遅い。その前のパーティとかも遅い感じです。前日偵察していた一つのルートに他のパーティが行っていたので、我々はもう一つのルートで行きました。これが正解で、ここで沢山のパーティを抜かしたと思います。
前日偵察した最終点についた時には、前方遠くにパーティがいるぐらいで、後ろに人は居ませんでした。
それからは、アイゼンの跡や、踏み固められた土、登れる所を見極めて登ります。ここも前日偵察していた通りのイメージで登れました。
ソルベイ小屋の手前でスタカットでビレー。
雪が出てきたところでアイゼンを装着。今年は雪の状態が良かったみたいで、最後のフィックスロープ帯までアイゼンを付けなくて良かったです。
最後のフィックスロープ帯は、既に降りてきている人と登る人でごった返しです。遠慮していたら登れない気がしたので、効率よく、後ろを譲らず、スピーディに登りました。
急峻な雪稜を上がると山頂です。素晴らしい眺めでした。あとは降るだけ。降りが核心だと思いました。
フィックスロープ帯の最終で懸垂下降、ソルベイ小屋の上部で懸垂。ソルベイ小屋から降りるときに懸垂、それ以外はロープをつなげたままコンテで、ほぼフリーで降りました。ちょっとした岩角ビレーも使いました。
下りは疲れて集中力も枯れかけていたので多少ゆっくり降りました。
ヘルンリヒュッテについて、16時半の最終ゴンドラに間に合うように走って降りました。、1時間程で着きましたが、そこには最終時間17時と書かれていました。
ルートはよく覚えてませんので、装備について。
ロープは50m。ソルベイ小屋からの懸垂ではこれでギリギリでした。しかしそこには中間にも支点があるのでロープが短くても大丈夫です。
なのでロープの長さはもう少し短くても良かったかなと思います。細すぎると絡むので9mmのロープにしました。
使ったギアはアルパインヌンチャク一つ。いわゆるアイランドという鉄棒にロープを2回ぐらい巻いたりするって言うのが有名ですが、それだと自分の上に他の人がロープを巻くと自分のロープが回収できなくなるので、面倒でもスリングを巻いて支点にしました。もしくは、ガイドを真似てヌンチャクの片方を大きいカラビナにして、それを支点に直接かけました。
他にも色々工夫しました。
クライミングのグレード的には3級程度だと思います。しかし総合力が試されました。
そして何より大事なのは、パートナーとの呼吸だと思いました。強力なパートナーのお陰で登れました。感謝です。
大変面白かったです!
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