三徳山投入堂 〜2時間足らずの修行の道〜
- GPS
- 02:16
- 距離
- 2.5km
- 登り
- 309m
- 下り
- 300m
コースタイム
- 山行
- 1:43
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 2:08
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
多くの人が上る道で標識も適切に設置されているので迷うことはありませんが、「修行の山」ということで、岩や木の根を掴んで這い上がらなければならないところもあります。入山受付所で靴などのチェックが厳重に行われています。底がつるつるの靴やサンダルなどは通してもらえません。そのときには、わら草履(\700)を買ってそれに履き替えて上ることになります。 |
その他周辺情報 | 本堂前で無料のお茶がふるまわれています。また、参道脇には土産を買ったり軽食したりすることのできる店がいくつかあります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
日よけ帽子
靴
手袋
サブザック(15L)
行動食(飴)
飲料(お茶500mL+500mL)
地図(コース図)
iPhone(GPS+カメラ)
iPad mini
バッテリー
携帯電話
腕時計
手拭い
|
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備考 | お茶は1本で充分でした。 |
感想
夏休みに帰省している息子が「帰る前に三徳山へ登ってみたい」と言い出した。息子がまだ小学生の頃、家族で三徳山へ来たことがあるのだが、そのとき私と娘(姉)は投入堂まで歩いたが、妻と息子は留まって下で釣堀のマス釣りなどをしていた。それから幾年月、息子は逞しい大学生になったが、そのときの、三徳山に登ら(れ)なかった記憶がいまだに残っていたようだ。
そろそろ帰省を終えて下宿へ帰るというので、その前にそのトラウマ解消を図ろうと三徳山へやってきた。ユネスコの世界文化遺産への申請をしていながら、なかなかそれが叶わない三徳山は2015年に日本遺産第1号に認定された。以前から「日本一危ない国宝鑑賞」などと言われていて、普通の観光気分で行くことのできる所ではない、滑落事故も毎年起こっている場所だというのは有名だ。昨日も滑落事故があったという話だ。
入山に当たってはかなり厳しいチェックがある。靴底が点検されてギザギザのしっかりした靴でなければ許可されない。けれども岩や木を傷付けるスパイクやストックもダメらしい。私と息子はその辺心得ていて山歩き用の靴を履いて来ていたので問題なくOK、ただし、息子のショルダーバッグは「紐を短くして両手が自由に使えるようにしてください」と注意を受けた。
門をくぐり、沢に架かる橋を渡って登山開始だ。最初からかなり傾斜のきつい岩の道が続く。所々、木の根の張った斜面や足を掛けるところの不明瞭な岩の斜面がある。通常の遊歩道のような木段は無く、自然の道を工夫して登って行かなければならない。これが修行というやつなんだろう。さすがに文殊堂直下は何もないと登れない大岩なので、鎖がかかっている。そして細い岩の峰をバランスよくつたって行かなければならない馬の背・牛の背など、緊張する場所も多いが、文殊堂や地蔵堂の回廊から眺める山々の風景と爽やかな風は「苦労して来た甲斐があった」と思わせる。そして圧巻はやはり投入れ堂だ。観音堂を過ぎて岩場の尾根の斜面を右に巻いて行くと、正面に現れる断崖の窪みの中に木造の木のお堂が張り付いている。しばし立ち尽くし思わず手を合わせてしまう。私はここに来るのは何度目かになるのだが、やはり魅入ってしまう。少し休憩して、帰路に向かった。
登山というには少し物足りない、けれども観光気分で気軽に来られるところでもない、山頂も三角点も無い、だから最近何となく来る機会を逸していた三徳山だが、息子の誘いで来ることができた。息子は、小学生の時にここに登れなかったというトラウマがこれで解消されただろうか。上っている途中で、祖父からもらった靴の底が剥がれて歩くのに苦労していたが、ま、それも修行だったということで。
家に帰るには少し時間に余裕があったので、昼食をとった後、羽衣石城を訪れてみた( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1563182.html )。
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