岡山県鏡野町 笠菅峠〜泉山ピストン 台風直前の小さい秋見つけた



- GPS
- 02:40
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 444m
- 下り
- 433m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備され危険箇所はありません。緩やかで以前からとても歩きやすかったのですが、ステップが増えてさらに安全に歩けるようになっていました。峠<写真01>から登山口<写真08>までの砂利道には水が流れてできた溝がありますが、その他は豪雨の影響は感じられませんでした。 |
その他周辺情報 | 泉山の麓に「道の駅 奥津温泉」があります。その中に「おばちゃんの味 温泉亭」という食事処があります。営業は11時〜15時(OS14時30分)で、60分間制限で地元の旬の食材をふんだんに用いたおいしい家庭料理が食べ放題です。土日や紅葉の時期を外せば、並ばずに食事ができます。下山後の栄養補給には最適です。(^^♪新鮮な野菜、果物などもおすすめです。 なお、9月3日(月)は研修のため全館臨時休館です。ホームページには記載されていませんのでご注意を。 |
写真
アキと名がつきますが、夏から咲き始めます。長さ1cm程の小さな花や萼が毛深いのが特徴です。ナツノタムラソウもほぼ同時期に咲きますが、おしべが長く突き出て目立つのですぐに区別できます。
いわゆる「引っ付き虫」が左に写っています。上から撮ったので分かりづらいですが、マメ科らしい形をした3mm程の小さな花が咲いていました。葉の付き方などをよく見ていなかったので、ヌスビトハギの仲間としておきます。初めて見ましたが、かわいらしい花でした。今度から引っ付かれても許せる?
長さ2cm程のかわいらしい色彩の花です。苞の縁に鋸歯が散生すること、下唇の2条の隆起部分が黄色いことが特徴です。よく似たミヤマママコナの苞には鋸歯が全くありません。今回のコース上にたびたび群生が見られました。
口元に黒斑が多いのが気になりますが、ヤマアカガエルとは限らないようです。中国山地東部で見られるのはたいていタゴガエルなので、その可能性が高いと思いました。背中の2本の線が中心部に向けて「く」の字に曲がり、お腹に黒斑がなく水かきが小さく指先が丸いのが特徴ですが、どれもはっきり見えていません(>_<)
クルマバナ<写真12>に似ていますが、花の長さは3mm程と、少し小さめで緑色の萼と白い花が特徴です。花柄の基部に葉のような細長い小苞があります。クルマバナよりもかなり少なかったです。
花びらは1cm少々ありますが、反り返るのでとても小さく見えます。ミヤマホツツジのめしべがUの字に反り返るのに対し、あまり曲がらないので見ればすぐにわかります。この周辺にだけ数本生えていました。
那岐山から山形仙
踏み跡を辿ると、ここで行き止まりでした。南東には泉山頂上からは見えにくい那岐山(なぎさん)方面がよく見えました。左奥から那岐山、滝山、広戸仙、谷を挟んで山形仙です。
角ヶ仙
北東には「越畑(こしはた)のマッターホルン」こと角ヶ仙が見えました。4年前、東尾根を登ろうとして根曲がり竹(チシマザサ)に1時間半もシバかれて以来、この小さなマッターホルンに敬意を払い、「角様」と呼んでいます。
&アカアシカスミカメ
直径3cm程の花は今回見た中では最大級です。花柱には斑点がなく、花びらが反り返りません。登山道にも生えているので足元要注意です。アカアシカスミカメは体長8mm程、花に集まるカメムシで薄暗い所を好みます。模様や色彩がステンドグラスのようできれいだとマニアの間では人気者です。
直径1.5cm前後の黄色い花は、よく見ると黒斑だらけです。サワオトギリ<写真24>よりも少し大きいのですが、歩きながら見ていると区別できません。彼らオトギリソウの仲間はこの周辺を中心にポツンポツンと断続的に見られました。
角ヶ仙&マッコウ
ライオン岩の上より北東方面を望みました。中央の三角形の山が「越畑(こしはた)のマッターホルン」として地元に親しまれている角ヶ仙<写真18>、そのすぐ左奥にわずかに見えているのがマッコウです。右奥の平らな稜線は大ヶ山(だいがせん)です。
蒜山方面&若杉山
ライオン岩の上より北西方面です。中央奥にわずかに山頂部分がのぞく若杉山、左端の雲の真下に霞んでいるのが蒜山(ひるぜん)辺りです。さすがに大山(だいせん)は見えませんでした。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
台風が接近していたので、短時間で安全な山行ができ、かつ、確実に秋の花が楽しめる山として泉山(いずみがせん)の笠菅(かさすげ)コースを選びました。
8月下旬の泉山(いずみがせん)は静かです。実際、この日は誰一人会うことはありませんでした。 もちろん、台風接近という天気予報が出されていたので、山行を控えた人も多いと思います。静寂であるがゆえに、ふだんなら気が付かないような花や蝶などの小さな動植物の発見、そして、鳥・虫の声や風の音に心躍らされました。 直径1cmに満たない小さな花が多く、まさに「小さい秋見つけた」でした。
今回のコースは泉山全コース中、もっとも楽に歩けます。したがって、動植物ウォッチングを十分に楽しめます。 どの月に訪問しても、それぞれ異なる多彩な自然を堪能できます。実は8月の泉山登山は初めてでしたが、想像以上に充実感がありました。ヌスビトハギの仲間の花やアカアシカスミカメなど、初めて見た生き物もあり、写真の整理にいつもくらい時間がかかったのはうれしい誤算でした。これからカワラナデシコやリンドウなど秋の定番の花が増え、ますます楽しくなりそうです。どうしよう(^^♪
鏡野町での山行後の楽しみの1つが「道の駅 奥津温泉」での食事と買い物です。
館内の食事処「おばちゃんの味 温泉亭」では、地元の野菜などを使った煮物や山菜などの天ぷら、手作りのデザートなどがバイキング形式で楽しめます。いつも週末は13時台でも行列ができており、14時頃まで待たなければ入店できないのですが、今回は平日の台風直前ということもあり、12時半頃にもかかわらず空席が目立ちました。おかず争奪戦にならずにすんでラッキーでした。
野菜や果物の購入も恒例になっています。今回はちょっと珍しい果物を購入できました。ブルーベリーはフルーツヨーグルトのトッピングにし、パッションフルーツは食べごろだという皮がしわしわになったものを半分に切ってスプーンですくって食べました。酸味が少し強めのマンゴーのような味でよかったです。
西日本豪雨後は観光客が減ったようで、ゆったりした気分で食事や買い物ができるチャンスです。9月中に使えるバイキング割引券をいただいたので、また行きたいと思います。これも山で楽しませていただいたお返しになるかと(^^)
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