ニペソツ山 (幌加温泉)
- GPS
- 07:06
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 1,874m
- 下り
- 1,867m
コースタイム
03:30 車止め
05:20 P1662
06:10 前天狗
06:55 ニペソツ山
07:35 前天狗
08:55 P1662
09:55 車止め
10:10 登山口
天候 | 晴れ、かなり風強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
しっかりと整備されており通常であれば迷うことはないでしょう。 但し、濃厚ガス時は天狗平から前天狗を降りる斜面までの平坦な岩場でロストしそうなのでご注意を。また気が緩むと十六の沢コースに向かってしまう事もありそうなので油断せずに |
その他周辺情報 | 幌加温泉 音更インディアン |
写真
感想
東大雪方面は中々来ることができないので、予め有給を取って前日のボランティアに引き続きもう一つ登る事に決めていた。
石狩連邦をやりたかったが、低温強風予報であの稜線を歩くのは切ないので1番大好きなニペソツ山に行く事にした。地獄組と白い二ぺを見に行った以来1年半ぶりだ。
満天の星空を見上げながら出発する。幌加温泉コースの夏道は初見だし、暗闇のため下部の渡渉地点で2回ほどロストしそうになった。平尾に取り付くと狩り分け道が明瞭になる。しかし緩い登りが延々と続き長い、とても長い、ここは空沼か。
それに1人だからか夜明けがとても長く感じる。永遠かと思えるほど暗闇が続くが、振り向くと東の空が真っ赤になっていて励まされた。森林限界を超える辺りでもう太陽が顔が出しそうだ、ヤバイ!
こんな中途半端な森の中でご来光を迎えてしまっては、努力が水の泡になってしまう。走って二ぺ ポイントを探すと、二ぺが見える所にしっかりと狩り払われてる場所があった。ありがたや。
太陽が登ってきて暗闇から解放されると嬉しくて涙が出そうになった。今日のモルゲンはとても濃かったので、二ぺはピンクを通り越して真っ赤に染まった。スゴイ、朝日で山が燃えるように赤くなったのは初めて見た。
ミッションクリアに安堵しP1662を乗越し、冬に4人で楽しく滑った事を思い出しながら前天狗に続く斜面を登り、久しぶりに二ぺと対峙した。それにしてもシビれる暴風でお出迎え、久しぶりの再会だっていうのに手荒い歓迎じゃないか。
予報では西の風、15m/s以上なので天狗平と山頂が核心部と思っていたが、山体を巻いた風が右から吹き付けて稜線上のハイマツを叩いている。風に煽られながら往復するのはしんどいなぁと思ったが、視界良好だしこんな風くらいで止めたら山なんか登ってらんぜっ!と突っ込む。
稜線に下りると、風音は酷いがハイマツに守られて以外と平和。初めてハイマツ達に感謝した。それでも裸地部はそれなりなので崖に飛ばされないように慎重に進む。山体に取り付くと風下のため更に弱くなり最後の登りは以外と楽だったが…稜線に上がる肩に到着すると雰囲気が明らかにおかしい。
息を整えエイヤっと顔を出すと跳ね返されそうなくらいのジェットストリーム。まともに息もできないねぇし、油断すると体が持っていかれそうだ。これ、雪がないだけで久しぶりに地獄の風だ。少し進むとややマシになったので窪みにポールをデポし、重心を低くして登り山頂へ到着。距離のわりには随分長く感じた。写真を撮ったら速攻退散、慎重に安全地帯の前天狗まで戻ってきて安心した。
道中で1番紅葉が綺麗だった前天狗の斜面で大休憩してゆっくりと食事。さっきまでの風がウソの様に穏やかで沢山の写真も撮った。あとは消化試合なのでさっさと降りて無事下山。
今日は体力的な事よりも、メンタル的に随分と消耗した。日頃のミッドナイクハイクで一緒に歩いてくれる仲間達の有り難みを痛感した1日でした。歳をとって弱くなってきたか⁉
それでも昨日はボランティアとして、今日はガッチリと自分の山に集中できたので充実した2日間でした。東大雪最高!
※リョーさん、直前の登山道の状況報告およびサポート体制ありがとうございました!
コメント
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シロさん、こんばんは!
ニペソツ山お疲れ様でした。ナイトハイクからの赤ニペは最高ですね。涙でますね。幌加温泉コースは色んな角度のニペを堪能できていいですよね。本当に気に入りましたよ。
夜の林道&登山道はやばいっすよね。予定が合えば同行したかったっす。またどこか行きましょう!
Ryoさん こんにちは
日の出も遅くなり暗闇が長かったし、一人だったのでご来光で空がピンクに染まった時、つい叫んでしまいましたよ(笑) 赤ニペは本当に感動しました。今回は初見だったので絶景ポイントが分かりませんでしたが、2〜3箇所良い場所とそこまでの時間も分かるようになりました。ご一緒できる機会があればご案内します。
仰る通り十六の沢よりはニペの色んな表情が見られるので良いですね。ただ下部の樹林帯が無駄に長いのが玉に瑕ですかね。ただ情報を頂いた通り下りはブっ飛ばしやすかったので結構早く戻ってこれました。
是非、また宜しくお願いします!
東大雪山域をソロでアルパインスタートとかメンタルゲージをゴリゴリ削られそうですし、空沼岳を思わせるダラダラ樹林帯を暗闇の中進むとか想像しただけで嘔吐しそう。
ともあれ苦労が報われるレッドニペソツを見れたようで本当におめでとうございます。
あと沼から湧き出る蚊柱に襲われずに何よりであります。
メンタルと体力を鍛えれば御褒美のナイスネイチャーを見れるものなんですね…。
僕もナイスネイチャーを見れるように引き続きトレーニングがんばるどー!
tomolowさん ありがとう!
去年ハセツネ対策でやった "深夜の手稲山3往復" に比べれば屁でもないぜ!と思ってましが、都心部に近く夜景が見える手稲と違い、光一つ無い東大雪エリアはあの時と違う恐ろしさがありました…下部の樹林帯はエンドレスで同じ場所を何度もループしているのではないか!?と錯覚するほど長く感じました。
その分レッドニペは格別でした。苦痛は絶景への最高の調味料ってとこですかね(笑)
このルート、近くにずっと水があるので恐らく真夏に来るとヤブ蚊地獄だと思います。秋または厳冬期!?がお勧めです。
うちのメンバーも随分と強くなってきましたのでtomoさんも負けずに鍛錬を頑張って下さい!
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