矢筈山・大根山/実弾訓練中の東富士演習場を通って来たの?
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 363m
- 下り
- 644m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
篭坂峠から静岡県・山梨県の県境を西に進んで、矢筈山・大根山に登る。なだらかで明瞭な登山道が続いている。道標は無いが、テープや境界を示す石柱が多い。 大根山からの下山は、その南東斜面に交差している林道を突っ切るように降りる。麓の防衛関連施設まで道は無いが、藪も無いので適当に降りられる。須走五合目に通じる富士アザミライン(県道150号線)に出て、道の駅に戻る。 |
写真
感想
御殿場から山中湖へ抜ける篭坂峠の西、静岡県と山梨県の県境に矢筈山と大根山がある。共に富士山の寄生火山と思われるが、なだらかな台地状の山容である。
今回、篭坂峠から矢筈山を通って大根山まで登った。登山地図には登山道が記されていないが、良く踏まれた明瞭な道が緩やかに続き、道に迷う恐れは無く、変化も少なく、いささか飽きてきた。
標高差は少なく体力的に楽であった。山頂部はいずこも平坦で、どこが最高地点なのか判別できない程であり、山名板も見つからず、大根山では三角点を探したが、ついに見つけることが出来なかった。
晴れていれば、富士山が目の前に見えるはずなのに、今日はあいにく曇り。富士山はすっぽり雲の中で、終日その姿を見ることが出来なかった。残念!
大根山までは楽だったが、問題は下山ルートである。頂上部の南側を半周する林道をそのまま北に進めば、北西の鞍部で車道に出られる。しかし、この車道が曲者。地形図には実線でなく薄い点線で描かれている。と言うことは私有道路と思われ、北富士演習場と東富士演習場を繋ぐ連絡道路、あるいは戦車道路かも知れない。こんな道を降りていくのは遠慮したい。
一方、地形図には、大根山の南東斜面に数多くの破線が描かれているが、これらは山道ではなく幅の広い林道であった。これらを順次辿って行けば麓に降りられるが、ほとんどが等高線沿いに走っているので、何km歩けば麓に抜けられるか見当もつかない。そこで今回はこれらの林道を突っ切るようにして降りた。結果的に4本の林道を横切ることによって、効率的に麓に降りられた。
この間、林道以外に道は無いが、藪も無いので尾根や谷筋を適当に降りた。しかしトロイデ状の山は尾根も谷も浅く不明瞭である。尾根を下っている積りでも尾根筋が読めず、一様な山腹にしか見えない。
そこで、最初の林道に降り立った後は、谷を降りる事にした。通常の山なら、未知の谷を降りることは厳禁である。しかし、ここの谷は浅い。滝も無く、水流の跡も無く、落ち葉に埋まった谷筋はむしろ歩き易かった。一部ミスルートしたが、直ぐに気付いて修正し、順調に降りられた。
大根山までの前半が退屈だったのに比べ、後半は一変して面白かった。まさに道無き道を降りる緊張感。地形図とコンパスとカンを駆使し、ほぼ予定通りのルートを降りられた。トロイデ状の山容なので、尾根筋が読めず、いつもとは違ったルート採りをしたことも、楽しさを増す要因になったのかも知れない。
麓まで降り、防衛施設局管轄の施設を通って林を抜けると、自衛隊の車両が停めてある敷地にいきなり飛び出した。草刈りをしていた隊員に「道を間違えたのか」と問われたので、「いや、山から下りてきた」と答え、通って来たルートを説明すると納得したようだ。
まあ、林の中から不審者が突然出てきたのだから、疑われても仕方ないだろう。でも、どう見ても老人、とてもテロリストとは思われなかったようで、道の駅への行き方を親切に教えてくれた。
さらに「ここは東富士演習場の中で、今日は実弾訓練をしている」と注意された。
今朝から小銃や機関銃の音が山の上まで聞こえてきた。でも、その音は大分南の方から聞こえ、先ほど通って来た辺りではない。
そもそも東富士演習場はどこまでが範囲なのか。地図を見ると、アザミラインの南に東富士演習場と書いてある。今いる所も、先ほど降りて来た道も、アザミラインの北側に位置する。それでも演習場なの?
降りて来た大根山の南東斜面は、林道が張り巡らされて、伐採した古い材木が置かれている。とても演習場とは思えない。しかし、稜線の直ぐ北側の山梨県側は北富士演習場で、上部林道の脇道入口にはロープが張られ、無断立入禁止の警告板が下がっていた。
その北富士演習場からここ東富士演習場に繋がる車道が大根山の西鞍部を通っているとしたら、この辺りも東富士演習場の一角なのかもしれない。
通って来たルートの傍で実弾訓練をしていたとは思えないが、この辺りを登るなら、平日は止めて、日曜、祝日など、自衛隊が訓練を休んでいる時に登るのが無難かも知れませんね。
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