残雪の多い3月の石鎚山(成就コース、二の鎖下で敗退) (2003)
- GPS
- 05:50
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 705m
- 下り
- 687m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
駐車場は空いていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
3月下旬にしては思いのほか残雪が多かった。成就社より上は全部雪道。ただし二の鎖下までは、トレースは明瞭。 堅雪の上に、15〜30cmほど新雪が積もっていた。 二の鎖の下付近で、積雪は1〜1.5m 鎖場の巻き道は、雪で埋もれて見えず、斜度50度ほどの雪の斜面のトラバース道となっていた。 山頂まで行く人は、アンザイレンしていた。 |
写真
感想
【山行No 306】
※今年最初の登山は、残雪の石鎚に行ってみることにした。
9:40 ロープウエー山上駅
・つい数日前に雪が降ったようで、思いのほか雪が多い。ここで新雪が約15cm。
10:00-10 成就社
・ここからもずっと雪道が続く。雪山らしくで良いともいえるが、上空の天気は高曇りで、春なのになんとなく物悲しい雰囲気がある。
トレースは明瞭で、アイゼンなしで進む。
11:20-30 前社が森
・小休止してパンを食べる。ここでアイゼンを着装。この付近で積雪は30cm。
11:50 夜明峠
・高曇りの鈍色の空の下、石鎚山の岩壁が、モノトーンのまだら模様で、圧倒的な重々しさをもってそびえている。
とても3月下旬とは思えない、冷え冷えした厳冬期のような姿だ。
12:20-30 二の鎖下
・ここで積雪は1m〜1.5m程度か?。大鳥居もほとんどが雪に埋まっており、小屋も半分以上埋まっている。
だれかがここで雪洞を掘った後があった。四国で雪洞を見るのは初めてで、ちょっと驚いた。
12:30〜50 巻き道
・二の鎖から巻き道を少し行くと、鉄の桟橋があるが、
今日は、桟橋の上に氷のように固まった堅雪があり、
そのうえにさらに新雪が20cmほど乗っており、全体に斜度50度ほどの急斜面となっている。
ここをトラバースすることになるが、アイゼンも新雪がダンゴとなって利かず、途中で滑落しかかり、ヒヤッとした。
この調子では、無理に登っても、下りはさらに困難を極めると思い、ここで退却することにした。
前方から下ってくる人たちをみると、ザイルを出して、アンザイレンしながら下ってきていた。
下りにかかってから、単独行の一人に出会う。
話を聞くと、ルンゼ状のトラバースのところで、約30mも滑落し、必死で登りかえしてきた、とのこと。
大して怪我はしてなさそうだったが、いやー、こんなに怖い石鎚山は初めてだ。
成就から登りで一緒だった二人組は、桟橋のトラバースを避けて、
尾根状のところを無理やり登って行ったが、大丈夫だっただろうか?
12:50-13:30 二の鎖下
・小屋の付近まで戻ってきて、ここで昼食。
まあ、こんな山の状態だったら撤退の決断をするのもアリだな、と自分を納得させる。
・下りはアイゼンを着けて下るが、雪がダンゴとなり、結構歩きにくかった。
14:00 前社が森
14:40 八丁のコル
・ようやくこの付近で上空の雲が取れて晴れ間が出てきた。
木々についた新雪が解けて、上から雨のように降ってくる。
15:10 成就社
15:30 ロープウエー山上駅
・今日は春分の日の三連休なので、もう少し登山者が多いかと思っていたが、
結局、出会った登山者は15名ほどだった。
・久々に、冷や汗をかくような雪山だったが、無事下山で来て何よりだった。
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