記録ID: 1600287
全員に公開
ハイキング
日光・那須・筑波
【三峯五禅頂のみち��】神橋〜小来川道中
2018年09月27日(木) [日帰り]
thoughtmay
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 10:56
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 519m
- 下り
- 793m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 10:56
5:46
50分
神橋
6:36
6:56
69分
小太郎坂
8:05
8:26
59分
行川徒渉地点
9:25
9:39
24分
御山塚(堀切の峠)
10:03
10:03
57分
児沼
11:00
11:01
31分
山窪薬師堂跡
11:32
12:20
10分
山久保稲荷
12:30
12:37
18分
木曽坪の庚申塚
12:55
13:06
68分
黒下の庚申塚
14:14
14:23
20分
鍛冶屋の庚申塚
14:43
14:47
23分
円光寺
15:10
15:12
67分
炉心庵
16:19
16:19
23分
日光鹿沼市町境
16:42
ゴール地点
これは池田正夫『全踏査 日光修験 三峯五禅頂の道』(随想舎 2009年刊行)の記述を辿るシリーズ山行です。
池田氏が踏査の手掛かりとされた主な古文書は以下の通り。
冬峯『冬峯手鑑』
華供峯『華供峯副大宿手日記』
夏峯『補陀洛順峯入峯次第私記』
五禅頂『禅頂先達秘密記(善如寺沙門大輪坊厳因)』
いづれも『日光市史史料編』を底本とされているようです。
山行後、瀧澤龍雄さんが小来川と山久保地区の庚申塔をまとめて公表していることを知りました。
http://tochigiken.webcrow.jp/tochigiken-sekibutsu/kosingun/nikko-yamakubo&okorogawa/nikko-okorogawa-khosin.html
自信のない銘文判読はこちらで確認させていただきましたが、このレコにおいての記事は、引用文がない限り僕が現地で確認したものです。
今昔マップ on the web
http://ktgis.net/kjmapw/index.html
【通過した三角点】
4等「小太郎」579.08m K多3 正常 ICタグ付：選点は平成14年6月
池田氏が踏査の手掛かりとされた主な古文書は以下の通り。
冬峯『冬峯手鑑』
華供峯『華供峯副大宿手日記』
夏峯『補陀洛順峯入峯次第私記』
五禅頂『禅頂先達秘密記(善如寺沙門大輪坊厳因)』
いづれも『日光市史史料編』を底本とされているようです。
山行後、瀧澤龍雄さんが小来川と山久保地区の庚申塔をまとめて公表していることを知りました。
http://tochigiken.webcrow.jp/tochigiken-sekibutsu/kosingun/nikko-yamakubo&okorogawa/nikko-okorogawa-khosin.html
自信のない銘文判読はこちらで確認させていただきましたが、このレコにおいての記事は、引用文がない限り僕が現地で確認したものです。
今昔マップ on the web
http://ktgis.net/kjmapw/index.html
【通過した三角点】
4等「小太郎」579.08m K多3 正常 ICタグ付：選点は平成14年6月
| 天候 | 曇りのち雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| その他周辺情報 | 炉心庵 https://www.facebook.com/okorogawa.rokoan/ |
| ファイル |
9/27~9/30、4日間の日光滞在中に採ったウェイポイントをまとめてみました。
（更新時刻：2018/10/21 21:46） |
写真
神橋からスタート。
いろいろ迷ったが、小太郎坂までの道程は素直に表通りを歩くことにした。
いろいろ迷ったが、小太郎坂までの道程は素直に表通りを歩くことにした。
県道14号線(鹿沼日光線)に乗った。
志度渕橋を渡り、小太郎坂に登っていく。
志度渕橋を渡り、小太郎坂に登っていく。
現状の14号線は、小太郎架道橋を渡って日光宇都宮道路を乗越す。14号線の道端にある4等三角点「小太郎」を撮影。
天気が良ければ、この三角点のある路肩からは旧日光市内を一望できる。いい場所に三角点を立てたなあ。
今日は全ての風景が雨霧の中。
2
9/27 6:26
現状の14号線は、小太郎架道橋を渡って日光宇都宮道路を乗越す。
14号線の道端にある4等三角点「小太郎」を撮影。
天気が良ければ、この三角点のある路肩からは旧日光市内を一望できる。いい場所に三角点を立てたなあ。
今日は全ての風景が雨霧の中。
14号線の道端にある4等三角点「小太郎」を撮影。
天気が良ければ、この三角点のある路肩からは旧日光市内を一望できる。いい場所に三角点を立てたなあ。
今日は全ての風景が雨霧の中。
小太郎坂に登り上げた。
旧道と峠を探して、勘で右側の土手の中に入る。
丘の中を進んでいくと＿＿
旧道と峠を探して、勘で右側の土手の中に入る。
丘の中を進んでいくと＿＿
旧蹟というにはあまりにも激しい、古道の道型が残っていた。
思いがけないほどに道型は細かく枝分かれしている。
思いがけないほどに道型は細かく枝分かれしている。
ここがかつての峠にあたる。調べてみたが"小太郎峠"という地名が見つけられていない。
"峠"という言葉は奈良時代までは使われておらず、それ以前はもっぱら"坂"という言葉が同じ意味で使われていたと聞くが、そうした古い言葉が残っているとしたら面白い。
対岸に見える小屋掛けに元禄の地蔵菩薩像が安置されている。
1
9/27 6:36
ここがかつての峠にあたる。
調べてみたが"小太郎峠"という地名が見つけられていない。
"峠"という言葉は奈良時代までは使われておらず、それ以前はもっぱら"坂"という言葉が同じ意味で使われていたと聞くが、そうした古い言葉が残っているとしたら面白い。
対岸に見える小屋掛けに元禄の地蔵菩薩像が安置されている。
調べてみたが"小太郎峠"という地名が見つけられていない。
"峠"という言葉は奈良時代までは使われておらず、それ以前はもっぱら"坂"という言葉が同じ意味で使われていたと聞くが、そうした古い言葉が残っているとしたら面白い。
対岸に見える小屋掛けに元禄の地蔵菩薩像が安置されている。
小太郎坂から日光市内に向かう道は一筋だけで、磁北を考えればほぼ真北に向かって延びていた。
小太郎坂から南を望む。左手に2本細めの道。
右手に本道と思しい道型があり、画像右奥に見えるのが宝暦2年銘の庚申塔道標。
この道標で道は2手に分かれている。
2
9/27 6:38
小太郎坂から南を望む。
左手に2本細めの道。
右手に本道と思しい道型があり、画像右奥に見えるのが宝暦2年銘の庚申塔道標。
この道標で道は2手に分かれている。
左手に2本細めの道。
右手に本道と思しい道型があり、画像右奥に見えるのが宝暦2年銘の庚申塔道標。
この道標で道は2手に分かれている。
現状は苔生し、銘文はあまり読めない。「道標を兼ねた自然石の庚申供養塔が道を分ける。供養塔正面上部に日月の印があり、中央に"庚申供養塔"とある。"右 山みち""左 於さく"と読める。奉納者は"上七里村講中"とあり、裏面に奉納年"宝暦二稔壬申十一月三日"(1752)がある(p.26〜27)」
道標の右手の道型も深くはっきりしているが＿＿
1
9/27 6:38
現状は苔生し、銘文はあまり読めない。
「道標を兼ねた自然石の庚申供養塔が道を分ける。供養塔正面上部に日月の印があり、中央に"庚申供養塔"とある。"右 山みち""左 於さく"と読める。奉納者は"上七里村講中"とあり、裏面に奉納年"宝暦二稔壬申十一月三日"(1752)がある(p.26〜27)」
道標の右手の道型も深くはっきりしているが＿＿
「道標を兼ねた自然石の庚申供養塔が道を分ける。供養塔正面上部に日月の印があり、中央に"庚申供養塔"とある。"右 山みち""左 於さく"と読める。奉納者は"上七里村講中"とあり、裏面に奉納年"宝暦二稔壬申十一月三日"(1752)がある(p.26〜27)」
道標の右手の道型も深くはっきりしているが＿＿
さて、峠の地蔵堂である。傍らにあるのは"日光所野デジタルテレビ中継局"
アンテナの周辺には日本道路公団の境界標石が立っていた。
1
9/27 6:44
さて、峠の地蔵堂である。
傍らにあるのは"日光所野デジタルテレビ中継局"
アンテナの周辺には日本道路公団の境界標石が立っていた。
傍らにあるのは"日光所野デジタルテレビ中継局"
アンテナの周辺には日本道路公団の境界標石が立っていた。
背面に"元禄十丁丑天五月吉日"銘とともに13人の僧名が刻まれている。
房号はない。
房号はない。
古道を進む。
周囲からは何本も明瞭な小道が嵌入していた。
とにかくダイナミックな風景。
周囲からは何本も明瞭な小道が嵌入していた。
とにかくダイナミックな風景。
猛烈に藪る。
たまらず土手の上に逃れた。
画像左端に見えるのは県道14号線の道路脇にある太陽光パネル。
たまらず土手の上に逃れた。
画像左端に見えるのは県道14号線の道路脇にある太陽光パネル。
後から思えば、峠の周辺だけが手入れされていたことになる。ド藪の区間は短かったが、藪を抜けると古道はブレード板で押され掘削破損されていた。作業道化したらしく、思わず悲鳴が出る。
この土木痕はすぐ終了して再び旧道の面影を取り戻したが、残念に思う。
1
9/27 7:03
後から思えば、峠の周辺だけが手入れされていたことになる。
ド藪の区間は短かったが、藪を抜けると古道はブレード板で押され掘削破損されていた。作業道化したらしく、思わず悲鳴が出る。
この土木痕はすぐ終了して再び旧道の面影を取り戻したが、残念に思う。
ド藪の区間は短かったが、藪を抜けると古道はブレード板で押され掘削破損されていた。作業道化したらしく、思わず悲鳴が出る。
この土木痕はすぐ終了して再び旧道の面影を取り戻したが、残念に思う。
平坦な地形を進むにつれ、道型ははっきりしなくなる。
指さした明るい箇所は県道14号線で、古道は現況道路とどんどん近接していく。
指さした明るい箇所は県道14号線で、古道は現況道路とどんどん近接していく。
県道と並走しだすと、道も荒れてくる。道型と信じて歩いていたが古めの集水桝も設置されていたりして、ここが古道なのか単なる溝なのか分らなくなってきたころ＿＿
1
9/27 7:14
県道と並走しだすと、道も荒れてくる。
道型と信じて歩いていたが古めの集水桝も設置されていたりして、ここが古道なのか単なる溝なのか分らなくなってきたころ＿＿
道型と信じて歩いていたが古めの集水桝も設置されていたりして、ここが古道なのか単なる溝なのか分らなくなってきたころ＿＿
青い矢印標識あたりで県道と合流した。
重複部分だと考えたので、しばらく県道を歩くと＿＿
重複部分だと考えたので、しばらく県道を歩くと＿＿
県道右手に馬頭観世音石塔が現れる。
この石塔の右に見える道型も古めいている。
神ノ主山への取付になるかもしれない。
この石塔の右に見える道型も古めいている。
神ノ主山への取付になるかもしれない。
「馬頭観世音の文字塔を右手に見て、県道を横断して山中に入る。日光ゴルフパーク・ハレルの西端の造成地側へと上りにかかる(p.27)」
1
9/27 7:35
「馬頭観世音の文字塔を右手に見て、県道を横断して山中に入る。日光ゴルフパーク・ハレルの西端の造成地側へと上りにかかる(p.27)」
石塔の対面に、丘をなぞるようにゴルフ場のフェンスが続いていた。
丘に足をかけてフェンスを辿る。
丘に足をかけてフェンスを辿る。
道型はない。
『全踏査』探索でときおり目にする、赤いビニールテープマークがここにもあった。
『全踏査』探索でときおり目にする、赤いビニールテープマークがここにもあった。
フェンス沿いに350mほど歩くと、ゴルフ場の中から古い道型が飛び出してきた。
100m強並走し、フェンスはゴルフ場の中に折れていった。
僕はなおも古道を辿り、行川の徒渉点に下る。
僕はなおも古道を辿り、行川の徒渉点に下る。
徒渉点が近づくにつれ、多方面から古道が寄り集まってくる。これはほぼ真東から嵌入してくる道。
この道の先には生岡神社があるかもしれず、ドキドキした。
こうして三峯五禅頂の道筋を辿っているが、修験の世界は一様ではなく、生岡神社から高平山に向かう道筋も伝承として残っている。
この地点はその通過点にあたるのかもしれない。
1
9/27 8:01
徒渉点が近づくにつれ、多方面から古道が寄り集まってくる。
これはほぼ真東から嵌入してくる道。
この道の先には生岡神社があるかもしれず、ドキドキした。
こうして三峯五禅頂の道筋を辿っているが、修験の世界は一様ではなく、生岡神社から高平山に向かう道筋も伝承として残っている。
この地点はその通過点にあたるのかもしれない。
これはほぼ真東から嵌入してくる道。
この道の先には生岡神社があるかもしれず、ドキドキした。
こうして三峯五禅頂の道筋を辿っているが、修験の世界は一様ではなく、生岡神社から高平山に向かう道筋も伝承として残っている。
この地点はその通過点にあたるのかもしれない。
今歩いてきた丘を振り返る。
分かりにくい画像だが、道型が数条ある。
分かりにくい画像だが、道型が数条ある。
すぐ下流に中州があった。「徒渉地点は、中州があり、対岸には、かつて架けられていた木橋の石組が残っている(p.27)」
こちらに橋が架かっていたらしい。
9/27 8:25
すぐ下流に中州があった。
「徒渉地点は、中州があり、対岸には、かつて架けられていた木橋の石組が残っている(p.27)」
こちらに橋が架かっていたらしい。
「徒渉地点は、中州があり、対岸には、かつて架けられていた木橋の石組が残っている(p.27)」
こちらに橋が架かっていたらしい。
少々分かりにくい。
木橋がかかる以前の道型も残っていると思われる。
木橋がかかる以前の道型も残っていると思われる。
「対岸の山の中腹には、東京木原商店出張所奉納の"山神"の石碑と朽ちた二基の鳥居がある(p.27)」とあるが、古道沿いに山神碑も鳥居も見つけられなかった。県道の向こう側の山腹にあるのかもしれない。
画像は古道中で見つけた木原商店の境界標石。
木原商店については不詳だが、大きな材木商だったのだろうか？
2
9/27 8:48
「対岸の山の中腹には、東京木原商店出張所奉納の"山神"の石碑と朽ちた二基の鳥居がある(p.27)」とあるが、古道沿いに山神碑も鳥居も見つけられなかった。
県道の向こう側の山腹にあるのかもしれない。
画像は古道中で見つけた木原商店の境界標石。
木原商店については不詳だが、大きな材木商だったのだろうか？
県道の向こう側の山腹にあるのかもしれない。
画像は古道中で見つけた木原商店の境界標石。
木原商店については不詳だが、大きな材木商だったのだろうか？
小さな谷のあたりで古道は道型を失う。
向こう側に見える県道まで上がり＿＿
向こう側に見える県道まで上がり＿＿
古道はすぐに県道と合流してしまった。
このあたりは県道と重複している模様。
このあたりは県道と重複している模様。
馬頭観世音石塔の対岸は谷間になっている。「この重用部分の左側は、かつて"馬捨て場"と呼ばれた深い擂り鉢状の谷間になっている(p.27)」とはここのことだろうか？
石塔の上にあった小さな踏跡が県道と並走していたので、それを辿ると＿＿
9/27 9:20
馬頭観世音石塔の対岸は谷間になっている。
「この重用部分の左側は、かつて"馬捨て場"と呼ばれた深い擂り鉢状の谷間になっている(p.27)」とはここのことだろうか？
石塔の上にあった小さな踏跡が県道と並走していたので、それを辿ると＿＿
「この重用部分の左側は、かつて"馬捨て場"と呼ばれた深い擂り鉢状の谷間になっている(p.27)」とはここのことだろうか？
石塔の上にあった小さな踏跡が県道と並走していたので、それを辿ると＿＿
廃棄したのか倒壊したのか、不思議な廃屋があった。
木箱に書かれた家紋は"丸に二つ引"である…。
木箱に書かれた家紋は"丸に二つ引"である…。
「堀切の峠付近は"御山塚"と呼ばれ"山窪"の総社となっていたところである(p.27)」画像中央に土盛りされた塚があるが、この土盛りも庚申塚の一形態である。
こちらは十九夜塔・庚申塔が中心。
2
9/27 9:25
「堀切の峠付近は"御山塚"と呼ばれ"山窪"の総社となっていたところである(p.27)」
画像中央に土盛りされた塚があるが、この土盛りも庚申塚の一形態である。
こちらは十九夜塔・庚申塔が中心。
画像中央に土盛りされた塚があるが、この土盛りも庚申塚の一形態である。
こちらは十九夜塔・庚申塔が中心。
「沼内(村)講中」「沼内女人」「沼内上下」「沼内中」様々な石造物がならぶ。
ざっと見だが安永5(1776)・天明8(1788)・寛政10と12(1798,1800)・天保7(1836)・万延2(1861)銘の近世のものと、大正9年・昭和52と55年銘の、ごく近代のものとがあった。
昭和50年代の庚申塔には驚いたし、万延2年銘の道祖神にレア感があった(万延2年は2月に文久となる)。
1
9/27 9:27
「沼内(村)講中」「沼内女人」「沼内上下」「沼内中」
様々な石造物がならぶ。
ざっと見だが安永5(1776)・天明8(1788)・寛政10と12(1798,1800)・天保7(1836)・万延2(1861)銘の近世のものと、大正9年・昭和52と55年銘の、ごく近代のものとがあった。
昭和50年代の庚申塔には驚いたし、万延2年銘の道祖神にレア感があった(万延2年は2月に文久となる)。
様々な石造物がならぶ。
ざっと見だが安永5(1776)・天明8(1788)・寛政10と12(1798,1800)・天保7(1836)・万延2(1861)銘の近世のものと、大正9年・昭和52と55年銘の、ごく近代のものとがあった。
昭和50年代の庚申塔には驚いたし、万延2年銘の道祖神にレア感があった(万延2年は2月に文久となる)。
天明8(1788)年銘青面金剛像。三猿を踏みしめているが、左手に持っているのは何なのか
＿＿。
このレコの最終段に登場するが、小来川を発つとき出てくる青面金剛と、この像は作例が似ている。
9/27 9:29
天明8(1788)年銘青面金剛像。
三猿を踏みしめているが、左手に持っているのは何なのか
＿＿。
このレコの最終段に登場するが、小来川を発つとき出てくる青面金剛と、この像は作例が似ている。
三猿を踏みしめているが、左手に持っているのは何なのか
＿＿。
このレコの最終段に登場するが、小来川を発つとき出てくる青面金剛と、この像は作例が似ている。
この土盛り庚申塚の80mほど西に、もう1基の塚がある。
ややはなれて2基の大日如来座像が置かれていた。
ややはなれて2基の大日如来座像が置かれていた。
土盛り塚に寄り添う元文元年(1736)銘大日如来坐像。この日御山塚を確かめた中では、この石仏が最も古い。
「十六歳の男子が男体山に登拝するために礼拝したという二基の大日如来坐像も並んでいる(p.27,28)」との記述がある。
2
9/27 9:35
土盛り塚に寄り添う元文元年(1736)銘大日如来坐像。
この日御山塚を確かめた中では、この石仏が最も古い。
「十六歳の男子が男体山に登拝するために礼拝したという二基の大日如来坐像も並んでいる(p.27,28)」との記述がある。
この日御山塚を確かめた中では、この石仏が最も古い。
「十六歳の男子が男体山に登拝するために礼拝したという二基の大日如来坐像も並んでいる(p.27,28)」との記述がある。
堀切の峠を下り、最初にある家が"向の窪"のY氏宅のようだ。保管されているという追分の道標はあたりに見当たらなかった。
「追分に位置していたY氏宅は、かつて、古峰原道者の休息所として蕎麦屋を営んでいたという(p.28)」
1
9/27 9:47
堀切の峠を下り、最初にある家が"向の窪"のY氏宅のようだ。
保管されているという追分の道標はあたりに見当たらなかった。
「追分に位置していたY氏宅は、かつて、古峰原道者の休息所として蕎麦屋を営んでいたという(p.28)」
保管されているという追分の道標はあたりに見当たらなかった。
「追分に位置していたY氏宅は、かつて、古峰原道者の休息所として蕎麦屋を営んでいたという(p.28)」
先に沼内の集落に立ち寄る。ここには沼内地名の語源かと思われる"児沼"という沼がかつてあったそうで、そこでは冬峯の際に法楽をおこなった記録がある。
1
9/27 9:56
先に沼内の集落に立ち寄る。
ここには沼内地名の語源かと思われる"児沼"という沼がかつてあったそうで、そこでは冬峯の際に法楽をおこなった記録がある。
ここには沼内地名の語源かと思われる"児沼"という沼がかつてあったそうで、そこでは冬峯の際に法楽をおこなった記録がある。
沼内の十字路を遠望する。画像右手の平坦部が児沼の推定地(p.29)。
電信柱の向こうに水色の小屋が見えるが、阿弥陀堂はその傍らにある。
9/27 10:01
沼内の十字路を遠望する。
画像右手の平坦部が児沼の推定地(p.29)。
電信柱の向こうに水色の小屋が見えるが、阿弥陀堂はその傍らにある。
画像右手の平坦部が児沼の推定地(p.29)。
電信柱の向こうに水色の小屋が見えるが、阿弥陀堂はその傍らにある。
29頁掲載の写真と同じ地点から撮った阿弥陀堂。旧名主宅(S氏宅)は阿弥陀堂の向こう側(北)にある。
『全踏査』においては東と書かれているが、誤記かと思われる。
"十三仏"については読み漏らした。未調査だが旧名主宅の前あたりにあるようだ。
9/27 10:13
29頁掲載の写真と同じ地点から撮った阿弥陀堂。
旧名主宅(S氏宅)は阿弥陀堂の向こう側(北)にある。
『全踏査』においては東と書かれているが、誤記かと思われる。
"十三仏"については読み漏らした。未調査だが旧名主宅の前あたりにあるようだ。
旧名主宅(S氏宅)は阿弥陀堂の向こう側(北)にある。
『全踏査』においては東と書かれているが、誤記かと思われる。
"十三仏"については読み漏らした。未調査だが旧名主宅の前あたりにあるようだ。
私道かとも思われるここを入り、植木の切れ目から画像左の山道へ入っていく。
しばらくは手入れされた庭のようなきれいな里道を歩く。
傍らに立つ大正11年銘馬力神石塔。
傍らに立つ大正11年銘馬力神石塔。
三差路あり。これを右に行く。
左への道は沼内に向かっているので、沼内から直接ここに出る古道なのかもしれない。
画像左に写っている白い札は、ククリ罠の鑑札。
1
9/27 10:28
三差路あり。
これを右に行く。
左への道は沼内に向かっているので、沼内から直接ここに出る古道なのかもしれない。
画像左に写っている白い札は、ククリ罠の鑑札。
これを右に行く。
左への道は沼内に向かっているので、沼内から直接ここに出る古道なのかもしれない。
画像左に写っている白い札は、ククリ罠の鑑札。
小さな沢を徒渉する地点に差し掛かる。
沢が屈曲する地点だったが、これは人為的なものだろうか？
対岸に石組が見える。
沢が屈曲する地点だったが、これは人為的なものだろうか？
対岸に石組が見える。
「小豆ノ沢に架かる木橋は現在朽ち落ちている(p.30)」とある個所はここだった。
30頁掲載の写真の場所を特定できた。
30頁掲載の写真の場所を特定できた。
最後はゴミ捨て場のような場所を通過しなければならなかった。
山を抜けると＿＿
山を抜けると＿＿
墓地をふと見渡すと、121頁掲載の写真と同じ場所を見つけた。山窪薬師堂の跡として掲載されている場所である。
現状は民家裏手の薪置き場となっていた。
9/27 11:04
墓地をふと見渡すと、121頁掲載の写真と同じ場所を見つけた。
山窪薬師堂の跡として掲載されている場所である。
現状は民家裏手の薪置き場となっていた。
山窪薬師堂の跡として掲載されている場所である。
現状は民家裏手の薪置き場となっていた。
墓地の上部は緩斜面の広場となっている。薬師堂が建っていたのはおそらくこちらではないだろうか。
31頁掲載の写真はここから撮っていた。
山窪薬師堂は現在移築されていて＿＿
9/27 11:06
墓地の上部は緩斜面の広場となっている。
薬師堂が建っていたのはおそらくこちらではないだろうか。
31頁掲載の写真はここから撮っていた。
山窪薬師堂は現在移築されていて＿＿
薬師堂が建っていたのはおそらくこちらではないだろうか。
31頁掲載の写真はここから撮っていた。
山窪薬師堂は現在移築されていて＿＿
鹿沼市 屋台のまち中央公園内にある"掬水園"にて、"るり堂"と名を変えて保存されている。鹿沼屈指の麻商であった長谷川唯一郎氏が痛んだ薬師堂を惜しんで移築したとのことだが、掬水園には日光山内仏岩にあった十王像も(首が残っていた像をわざわざ選んで)安置されている。この像の移設には長男栄一郎(黙念)氏が関わっているようだ。
2
9/22 14:42
鹿沼市 屋台のまち中央公園内にある"掬水園"にて、"るり堂"と名を変えて保存されている。
鹿沼屈指の麻商であった長谷川唯一郎氏が痛んだ薬師堂を惜しんで移築したとのことだが、掬水園には日光山内仏岩にあった十王像も(首が残っていた像をわざわざ選んで)安置されている。この像の移設には長男栄一郎(黙念)氏が関わっているようだ。
鹿沼屈指の麻商であった長谷川唯一郎氏が痛んだ薬師堂を惜しんで移築したとのことだが、掬水園には日光山内仏岩にあった十王像も(首が残っていた像をわざわざ選んで)安置されている。この像の移設には長男栄一郎(黙念)氏が関わっているようだ。
さて、中野から木曽を目指したいのだが、道が見つからない。今昔マップを見ると昭和初期までは中野から木曽にまっすぐ向かう道があるように見えたため、そのことに拘泥してしまった。
画像の道は中野の北西側の集落に向かう古い道かと思われ、木曽には向かっていない。
9/27 11:09
さて、中野から木曽を目指したいのだが、道が見つからない。
今昔マップを見ると昭和初期までは中野から木曽にまっすぐ向かう道があるように見えたため、そのことに拘泥してしまった。
画像の道は中野の北西側の集落に向かう古い道かと思われ、木曽には向かっていない。
今昔マップを見ると昭和初期までは中野から木曽にまっすぐ向かう道があるように見えたため、そのことに拘泥してしまった。
画像の道は中野の北西側の集落に向かう古い道かと思われ、木曽には向かっていない。
踵を返し、諦めて舗装路を歩いたが、おそらく僕は古地図を読み違えている。
ちなみに現在"山久保"と表記されているこの地名は、昭和初期までの地形図では"山窪"とされていた。「堤が道路より二尺ほど高い〜麦屋の裏手〜如意輪観音の台座右側に"右今市道 左日光道"と追分(p.32)」の記述が確認できないまま舗装路を歩くことになってしまった。
古地図を誤解したまま彷徨し＿＿
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9/27 11:18
ちなみに現在"山久保"と表記されているこの地名は、昭和初期までの地形図では"山窪"とされていた。
「堤が道路より二尺ほど高い〜麦屋の裏手〜如意輪観音の台座右側に"右今市道 左日光道"と追分(p.32)」の記述が確認できないまま舗装路を歩くことになってしまった。
古地図を誤解したまま彷徨し＿＿
「堤が道路より二尺ほど高い〜麦屋の裏手〜如意輪観音の台座右側に"右今市道 左日光道"と追分(p.32)」の記述が確認できないまま舗装路を歩くことになってしまった。
古地図を誤解したまま彷徨し＿＿
山久保稲荷に裏手から入った。
冬峯でも華供峯でも、修験者一行がこの神社に立ち寄ったという記述はない。
冬峯でも華供峯でも、修験者一行がこの神社に立ち寄ったという記述はない。
雨の山久保稲荷。
雨脚が強まっている。
だいぶ体を冷やしてしまった。
雨脚が強まっている。
だいぶ体を冷やしてしまった。
社務所の庇を借りて、コーヒーを淹れた。
濡れそぼつカメラをメンテ。
濡れそぼつカメラをメンテ。
33頁掲載の山久保稲荷の享和3年(1803)銘不動明王。『全踏査』の写真に載っている杉の大木は伐採され、切株だけが残っていた。
聖徳太子碑の後方に見える建物が社務所である。
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9/27 12:20
33頁掲載の山久保稲荷の享和3年(1803)銘不動明王。
『全踏査』の写真に載っている杉の大木は伐採され、切株だけが残っていた。
聖徳太子碑の後方に見える建物が社務所である。
『全踏査』の写真に載っている杉の大木は伐採され、切株だけが残っていた。
聖徳太子碑の後方に見える建物が社務所である。
山久保神社の階段を下り、再び舗装路歩き。画像中央当たりの小さなピークが鶏鳴山。
右手に連なる稜線は3等三角点「東沢」あたりの尾根。
火戸尻山は東沢稜線の向こう側になる。
9/27 12:21
山久保神社の階段を下り、再び舗装路歩き。
画像中央当たりの小さなピークが鶏鳴山。
右手に連なる稜線は3等三角点「東沢」あたりの尾根。
火戸尻山は東沢稜線の向こう側になる。
画像中央当たりの小さなピークが鶏鳴山。
右手に連なる稜線は3等三角点「東沢」あたりの尾根。
火戸尻山は東沢稜線の向こう側になる。
木曽から山久保峠に向かって歩くと、一度広い谷を通らなければならない。
このあたりが「善入の窪地(p.32)」だと思われる。
このあたりが「善入の窪地(p.32)」だと思われる。
舗装路を登りきった辻。
カーブミラーの向こう、土手の赤松の根方に＿＿
カーブミラーの向こう、土手の赤松の根方に＿＿
庚申塚がある。「一行は(中略)善入の窪地から木曽旧道の高台の庚申塚に抜けたと思われる(p.33)」
左端の石碑は大正10年2月竣工と彫られたの開道記念碑。この道路は"木曽入道路"と呼ばれたらしく、地元の方々の奉加碑となっていた。延長七百四□間。
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9/27 12:30
庚申塚がある。
「一行は(中略)善入の窪地から木曽旧道の高台の庚申塚に抜けたと思われる(p.33)」
左端の石碑は大正10年2月竣工と彫られたの開道記念碑。この道路は"木曽入道路"と呼ばれたらしく、地元の方々の奉加碑となっていた。延長七百四□間。
「一行は(中略)善入の窪地から木曽旧道の高台の庚申塚に抜けたと思われる(p.33)」
左端の石碑は大正10年2月竣工と彫られたの開道記念碑。この道路は"木曽入道路"と呼ばれたらしく、地元の方々の奉加碑となっていた。延長七百四□間。
青面金剛と庚申塔。青面金剛の紀年銘は元文5年(1740)、
庚申塔は左から寛政12(1800)・大正9・昭和55年銘で、年々小さくなる。
いずれの干支も庚申だった。庚申塔は庚申年に築くものとは限らないのだが、ここでは意識的に庚申年に造立されている。
堀切の御山塚でもみた紀年銘だが、昭和55年という年号に衝撃を受けた。
竹の子族が跋扈し、山口百恵が結婚し、ジョン・レノンが死んだその年である。
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9/27 12:32
青面金剛と庚申塔。
青面金剛の紀年銘は元文5年(1740)、
庚申塔は左から寛政12(1800)・大正9・昭和55年銘で、年々小さくなる。
いずれの干支も庚申だった。庚申塔は庚申年に築くものとは限らないのだが、ここでは意識的に庚申年に造立されている。
堀切の御山塚でもみた紀年銘だが、昭和55年という年号に衝撃を受けた。
竹の子族が跋扈し、山口百恵が結婚し、ジョン・レノンが死んだその年である。
青面金剛の紀年銘は元文5年(1740)、
庚申塔は左から寛政12(1800)・大正9・昭和55年銘で、年々小さくなる。
いずれの干支も庚申だった。庚申塔は庚申年に築くものとは限らないのだが、ここでは意識的に庚申年に造立されている。
堀切の御山塚でもみた紀年銘だが、昭和55年という年号に衝撃を受けた。
竹の子族が跋扈し、山口百恵が結婚し、ジョン・レノンが死んだその年である。
この庚申塚から北北西に向けて古道かと思われる踏跡があった。
善入の窪地へ向かう道かもしれない。
善入の窪地へ向かう道かもしれない。
木曽坪の庚申塚以降、しばらくは舗装路歩きとなる(瀧澤龍雄さんが坪という地名を多用されているため、踏襲させていただく)。
なんの特徴も残っていない山久保峠を通過。
「現在の県道は"小来川村中"の奉納の"馬頭観世音"を右に見て、"黒下入練積堰堤"の石碑を左に見て黒川右岸を下っている(p.32)」とある一連の記述は確認できず。
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9/27 12:45
木曽坪の庚申塚以降、しばらくは舗装路歩きとなる
(瀧澤龍雄さんが坪という地名を多用されているため、踏襲させていただく)。
なんの特徴も残っていない山久保峠を通過。
「現在の県道は"小来川村中"の奉納の"馬頭観世音"を右に見て、"黒下入練積堰堤"の石碑を左に見て黒川右岸を下っている(p.32)」とある一連の記述は確認できず。
(瀧澤龍雄さんが坪という地名を多用されているため、踏襲させていただく)。
なんの特徴も残っていない山久保峠を通過。
「現在の県道は"小来川村中"の奉納の"馬頭観世音"を右に見て、"黒下入練積堰堤"の石碑を左に見て黒川右岸を下っている(p.32)」とある一連の記述は確認できず。
「黒川左岸の平坦地は今市道と日光道の合流点になっていた。黒川左岸にある黒下の庚申塚の真下である(p.33)」とある分岐はここである。画像中央の林道標識には「林道 畑の入線 起点」と書かれていた。
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9/27 12:56
「黒川左岸の平坦地は今市道と日光道の合流点になっていた。黒川左岸にある黒下の庚申塚の真下である(p.33)」とある分岐はここである。
画像中央の林道標識には「林道 畑の入線 起点」と書かれていた。
画像中央の林道標識には「林道 畑の入線 起点」と書かれていた。
林道に入ると、小曾根の切っ先に庚申塚がある。
黒下の庚申塚だ。
林道開削前もこの位置にあったのだろうか？
黒下の庚申塚だ。
林道開削前もこの位置にあったのだろうか？
33頁掲載の庚申塚。ロケーションは山神然としている。
一番右の石塔は昭和55年銘下黒講中、次の石塔が文政7年(1824)銘。いづれも庚申年であった。
一番左の石塔の印刻は摩耗してもう読めない。
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9/27 12:59
33頁掲載の庚申塚。
ロケーションは山神然としている。
一番右の石塔は昭和55年銘下黒講中、次の石塔が文政7年(1824)銘。いづれも庚申年であった。
一番左の石塔の印刻は摩耗してもう読めない。
ロケーションは山神然としている。
一番右の石塔は昭和55年銘下黒講中、次の石塔が文政7年(1824)銘。いづれも庚申年であった。
一番左の石塔の印刻は摩耗してもう読めない。
「"享保九甲辰天四月吉祥日"奉納の青面金剛は追分を兼ねており、左側面に"左 日光道"右側面に"右 山道"とある(p.33)」ほか、左面には"施主 村中"、右面には"三界萬霊普皆回向 十九人"の印刻あり。
正面には"奉青面金剛供養攸""謹言"とある。
享保9年(1724)は庚申年ではない。
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9/27 12:59
「"享保九甲辰天四月吉祥日"奉納の青面金剛は追分を兼ねており、左側面に"左 日光道"右側面に"右 山道"とある(p.33)」
ほか、左面には"施主 村中"、右面には"三界萬霊普皆回向 十九人"の印刻あり。
正面には"奉青面金剛供養攸""謹言"とある。
享保9年(1724)は庚申年ではない。
ほか、左面には"施主 村中"、右面には"三界萬霊普皆回向 十九人"の印刻あり。
正面には"奉青面金剛供養攸""謹言"とある。
享保9年(1724)は庚申年ではない。
小来川に向けてさらに県道を下っていく。
勝道上人伝承の残る黒沼は県道のすぐ脇にある。
勝道上人伝承の残る黒沼は県道のすぐ脇にある。
面白い伝承なので挙げておく。
勝道上人の名を借りて、いろいろなことが語り継がれてきたのだなあと感じる。
勝道上人の名を借りて、いろいろなことが語り継がれてきたのだなあと感じる。
この石柱は昭和24年の今市地震によって倒壊した黒川神社の二の鳥居を再生させたものらしい。明治35年刊行の『下野神社沿革誌』に「是より先き?護景雲年中勝道上人日光開山の時當國出流山より山つたへに本?に詣して本村第一高山なる鶏鳴山に登り三十七日の經文讀冩の勤行をなし山下し麓の沼にて法衣及ひ筆硯を洗ひしに不思議にも漫々たる沼水忽ち?色となる。勝道見て此れ?沼かと云へしより今に里俗?沼と云へ此沼より流れ出する川を?川と稱す」との一文があり、この地と黒川神社のつながりを伺わせる。
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9/27 13:11
この石柱は昭和24年の今市地震によって倒壊した黒川神社の二の鳥居を再生させたものらしい。
明治35年刊行の『下野神社沿革誌』に「是より先き?護景雲年中勝道上人日光開山の時當國出流山より山つたへに本?に詣して本村第一高山なる鶏鳴山に登り三十七日の經文讀冩の勤行をなし山下し麓の沼にて法衣及ひ筆硯を洗ひしに不思議にも漫々たる沼水忽ち?色となる。勝道見て此れ?沼かと云へしより今に里俗?沼と云へ此沼より流れ出する川を?川と稱す」との一文があり、この地と黒川神社のつながりを伺わせる。
明治35年刊行の『下野神社沿革誌』に「是より先き?護景雲年中勝道上人日光開山の時當國出流山より山つたへに本?に詣して本村第一高山なる鶏鳴山に登り三十七日の經文讀冩の勤行をなし山下し麓の沼にて法衣及ひ筆硯を洗ひしに不思議にも漫々たる沼水忽ち?色となる。勝道見て此れ?沼かと云へしより今に里俗?沼と云へ此沼より流れ出する川を?川と稱す」との一文があり、この地と黒川神社のつながりを伺わせる。
再び県道を下る。新谷で合流した2筋の沢が合流するが、あたりには水利遺構が点在して水の都のようだった。
ここは貯水池だったのだろうか。埋め立てられてソフトバンクのアンテナが建っている。
9/27 13:33
再び県道を下る。
新谷で合流した2筋の沢が合流するが、あたりには水利遺構が点在して水の都のようだった。
ここは貯水池だったのだろうか。埋め立てられてソフトバンクのアンテナが建っている。
新谷で合流した2筋の沢が合流するが、あたりには水利遺構が点在して水の都のようだった。
ここは貯水池だったのだろうか。埋め立てられてソフトバンクのアンテナが建っている。
石仏石塔の数夥しく、もう一日の山行記録としては手に負えなくなっていた。
このあたりで、出合った石仏の記録を諦め始める。
このあたりで、出合った石仏の記録を諦め始める。
合ノ内あたりにあった昭和8年銘の題目塔。
これ以降、道端の題目塔を時おり目にした。
これ以降、道端の題目塔を時おり目にした。
小来川地区に入っていく。
画像右端の家に隠れるように見えているピークが八岡山。
画像右端の家に隠れるように見えているピークが八岡山。
「東沢の名主は、大橋朝盈であった。現在、その屋敷跡はない(p.122)」"大橋盈翁之壽碑"は小来川郵便局の傍らにあった。
この碑文は今年、瀧澤龍雄さんが清書されている。
https://blog.goo.ne.jp/takizawa-hibi/e/f1309cab1c714474789caa3042a43d11
https://blog.goo.ne.jp/takizawa-hibi/e/83fe7586ea7afbdf7f9c9710c8511a9e
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9/27 14:10
「東沢の名主は、大橋朝盈であった。現在、その屋敷跡はない(p.122)」
"大橋盈翁之壽碑"は小来川郵便局の傍らにあった。
この碑文は今年、瀧澤龍雄さんが清書されている。
https://blog.goo.ne.jp/takizawa-hibi/e/f1309cab1c714474789caa3042a43d11
https://blog.goo.ne.jp/takizawa-hibi/e/83fe7586ea7afbdf7f9c9710c8511a9e
"大橋盈翁之壽碑"は小来川郵便局の傍らにあった。
この碑文は今年、瀧澤龍雄さんが清書されている。
https://blog.goo.ne.jp/takizawa-hibi/e/f1309cab1c714474789caa3042a43d11
https://blog.goo.ne.jp/takizawa-hibi/e/83fe7586ea7afbdf7f9c9710c8511a9e
「当時、日光神領小来川村では助郷の制度が賦課されていた。古峰原・日光間の往復の奉仕もその一つに含まれていた。(中略) 冬峯同様に、華供峯の場合もこの助郷の賦役の上に成り立っていたものと考えられる。 (中略) 旧暦三月十三日までに古峰原までの"送リ之衆"は、十四日には"戻リ之衆"となり、小来川村のF宅を昼食の定宿とした(p.123)」そのF氏宅に立ち寄った。
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9/27 14:15
「当時、日光神領小来川村では助郷の制度が賦課されていた。古峰原・日光間の往復の奉仕もその一つに含まれていた。(中略) 冬峯同様に、華供峯の場合もこの助郷の賦役の上に成り立っていたものと考えられる。 (中略) 旧暦三月十三日までに古峰原までの"送リ之衆"は、十四日には"戻リ之衆"となり、小来川村のF宅を昼食の定宿とした(p.123)」
そのF氏宅に立ち寄った。
そのF氏宅に立ち寄った。
鍛冶屋の庚申塚。宝暦2(1752)・文化9(1812)・萬延元(1860)・大正9(1920)・昭和4・昭和55銘。
このうち万延元年・大正9年・昭和55年が庚申年。
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9/27 14:15
鍛冶屋の庚申塚。
宝暦2(1752)・文化9(1812)・萬延元(1860)・大正9(1920)・昭和4・昭和55銘。
このうち万延元年・大正9年・昭和55年が庚申年。
宝暦2(1752)・文化9(1812)・萬延元(1860)・大正9(1920)・昭和4・昭和55銘。
このうち万延元年・大正9年・昭和55年が庚申年。
鍛冶屋橋・宮内橋を渡り、F氏宅前を通過。地元の方に、一族は黒川神社の神主も勤めた家柄だとか伺った。
(うろ覚えです。もっと詳細に書き留めてくればよかった)
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9/27 14:37
鍛冶屋橋・宮内橋を渡り、F氏宅前を通過。
地元の方に、一族は黒川神社の神主も勤めた家柄だとか伺った。
(うろ覚えです。もっと詳細に書き留めてくればよかった)
地元の方に、一族は黒川神社の神主も勤めた家柄だとか伺った。
(うろ覚えです。もっと詳細に書き留めてくればよかった)
「旧小学校跡地に森崎の丘と呼ばれる小高い丘があった。小来川薬師堂はこの丘の上に建っていた(p.33)」現在森崎の丘は更地となっており、遷座された円光寺に薬師堂を訪ねた。
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9/27 14:42
「旧小学校跡地に森崎の丘と呼ばれる小高い丘があった。小来川薬師堂はこの丘の上に建っていた(p.33)」
現在森崎の丘は更地となっており、遷座された円光寺に薬師堂を訪ねた。
現在森崎の丘は更地となっており、遷座された円光寺に薬師堂を訪ねた。
円光寺にて。小来川近在で、日輪月輪の札を立てた庚申塚を何か所かで見かける。
マルメ札というらしい。申年に立てるものだというので、これは2年前の平成28年に立てられたものかと思われる。
https://blog.goo.ne.jp/takizawa-hibi/3
以上の件は、瀧澤龍雄さんのブログに詳しい。
マルメ札に書かれた文言を瀧澤さんのブログを基に読むと
「勤励多年庚申螢造一基浮都若求与善庶人現栄福昌門當到安養都万至閭巷村落安全安穏貴賤上下欣栄欣抃而巳」なのだが＿＿"勤励"の上に一字あるように見える。"万"と読んだ文字は"及"かもしれない＿＿、この札の画像を拡大して文字を読むと
「□勤励多年之庚申螢造一基浮都此固功徳之中妙業供養中最極若爾興善現栄福昌門當到安養都万至閭巷村落安全安穏貴賤上下欣栄欣抃而巳」＿＿"多"は違う字かもしれない。また"万"については同上＿＿と、微妙に文言が違う。
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9/27 14:42
円光寺にて。
小来川近在で、日輪月輪の札を立てた庚申塚を何か所かで見かける。
マルメ札というらしい。申年に立てるものだというので、これは2年前の平成28年に立てられたものかと思われる。
https://blog.goo.ne.jp/takizawa-hibi/3
以上の件は、瀧澤龍雄さんのブログに詳しい。
マルメ札に書かれた文言を瀧澤さんのブログを基に読むと
「勤励多年庚申螢造一基浮都若求与善庶人現栄福昌門當到安養都万至閭巷村落安全安穏貴賤上下欣栄欣抃而巳」なのだが＿＿"勤励"の上に一字あるように見える。"万"と読んだ文字は"及"かもしれない＿＿、この札の画像を拡大して文字を読むと
「□勤励多年之庚申螢造一基浮都此固功徳之中妙業供養中最極若爾興善現栄福昌門當到安養都万至閭巷村落安全安穏貴賤上下欣栄欣抃而巳」＿＿"多"は違う字かもしれない。また"万"については同上＿＿と、微妙に文言が違う。
小来川近在で、日輪月輪の札を立てた庚申塚を何か所かで見かける。
マルメ札というらしい。申年に立てるものだというので、これは2年前の平成28年に立てられたものかと思われる。
https://blog.goo.ne.jp/takizawa-hibi/3
以上の件は、瀧澤龍雄さんのブログに詳しい。
マルメ札に書かれた文言を瀧澤さんのブログを基に読むと
「勤励多年庚申螢造一基浮都若求与善庶人現栄福昌門當到安養都万至閭巷村落安全安穏貴賤上下欣栄欣抃而巳」なのだが＿＿"勤励"の上に一字あるように見える。"万"と読んだ文字は"及"かもしれない＿＿、この札の画像を拡大して文字を読むと
「□勤励多年之庚申螢造一基浮都此固功徳之中妙業供養中最極若爾興善現栄福昌門當到安養都万至閭巷村落安全安穏貴賤上下欣栄欣抃而巳」＿＿"多"は違う字かもしれない。また"万"については同上＿＿と、微妙に文言が違う。
古びた宝篋印塔がある。壬生綱房は二男昌膳を座禅院権別当に据えたが、まことに血なまぐさい時代だったようだ。
この宝篋印塔は昌膳の時代に櫻本坊の昌安というものが滝ヶ原峠の間道で横死したことを悼んで天文9年(1540)に造立されたものだという。
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9/27 14:45
古びた宝篋印塔がある。
壬生綱房は二男昌膳を座禅院権別当に据えたが、まことに血なまぐさい時代だったようだ。
この宝篋印塔は昌膳の時代に櫻本坊の昌安というものが滝ヶ原峠の間道で横死したことを悼んで天文9年(1540)に造立されたものだという。
壬生綱房は二男昌膳を座禅院権別当に据えたが、まことに血なまぐさい時代だったようだ。
この宝篋印塔は昌膳の時代に櫻本坊の昌安というものが滝ヶ原峠の間道で横死したことを悼んで天文9年(1540)に造立されたものだという。
薬師堂がもと建っていた森崎の丘に向かう。「森崎の薬師様の丘に至る坂道に"南無阿弥陀仏"の名号塔がある。この名号塔は道標を兼ねており、当時、この辺りが三差路であったことを示している(p.123)」とあるが、名号塔は旧小来川小学校跡地の片隅にあった。あまり"坂道"という感覚がなかったが、場所も124頁掲載の写真と同一である。
画像で一番左の大きな石塔が名号塔。
「右 日光 中 滝ヶ原 左 古峰原」
9/27 14:51
薬師堂がもと建っていた森崎の丘に向かう。
「森崎の薬師様の丘に至る坂道に"南無阿弥陀仏"の名号塔がある。この名号塔は道標を兼ねており、当時、この辺りが三差路であったことを示している(p.123)」とあるが、名号塔は旧小来川小学校跡地の片隅にあった。あまり"坂道"という感覚がなかったが、場所も124頁掲載の写真と同一である。
画像で一番左の大きな石塔が名号塔。
「右 日光 中 滝ヶ原 左 古峰原」
「森崎の薬師様の丘に至る坂道に"南無阿弥陀仏"の名号塔がある。この名号塔は道標を兼ねており、当時、この辺りが三差路であったことを示している(p.123)」とあるが、名号塔は旧小来川小学校跡地の片隅にあった。あまり"坂道"という感覚がなかったが、場所も124頁掲載の写真と同一である。
画像で一番左の大きな石塔が名号塔。
「右 日光 中 滝ヶ原 左 古峰原」
森崎の薬師様跡 (p.123の写真と同地点)
奥に見える丸いピークが両ノ手山。
奥に見える丸いピークが両ノ手山。
かつての小来川小学校のあったこの地には「小学校ここにありき」という記念碑が立っていた。昭和49年建立、星野仁十郎市長による揮毫。
どなたかも書いていたが、もう少し沿革などを書き残したほうがいいと思う。
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9/27 14:53
かつての小来川小学校のあったこの地には「小学校ここにありき」という記念碑が立っていた。
昭和49年建立、星野仁十郎市長による揮毫。
どなたかも書いていたが、もう少し沿革などを書き残したほうがいいと思う。
昭和49年建立、星野仁十郎市長による揮毫。
どなたかも書いていたが、もう少し沿革などを書き残したほうがいいと思う。
かつては星宮神社と呼ばれていた黒川神社は、明治8年に氏子の星善造なるものが県庁に出願し黒川神社と称するようになったという(下野神社沿革誌による)。ここには立ち寄らずに通り過ぎた。
地元の方に西沢の旧名主の家を伺ったので、そちらに立ち寄っていく。
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9/27 14:56
かつては星宮神社と呼ばれていた黒川神社は、明治8年に氏子の星善造なるものが県庁に出願し黒川神社と称するようになったという(下野神社沿革誌による)。
ここには立ち寄らずに通り過ぎた。
地元の方に西沢の旧名主の家を伺ったので、そちらに立ち寄っていく。
ここには立ち寄らずに通り過ぎた。
地元の方に西沢の旧名主の家を伺ったので、そちらに立ち寄っていく。
途中、意外な石碑に出合った。「司馬温公家訓」
積金以遺子孫 子孫未必能守
積書以遺子孫 子孫未必能読
不如積陰徳於冥々之中 以為子孫長久之計
此先賢之格言 乃後人之亀鑑
紀年銘の確認を怠った。経緯は分らない。
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9/27 15:05
途中、意外な石碑に出合った。
「司馬温公家訓」
積金以遺子孫 子孫未必能守
積書以遺子孫 子孫未必能読
不如積陰徳於冥々之中 以為子孫長久之計
此先賢之格言 乃後人之亀鑑
紀年銘の確認を怠った。経緯は分らない。
「司馬温公家訓」
積金以遺子孫 子孫未必能守
積書以遺子孫 子孫未必能読
不如積陰徳於冥々之中 以為子孫長久之計
此先賢之格言 乃後人之亀鑑
紀年銘の確認を怠った。経緯は分らない。
星野家の大屋門がある。
当主だった星野杉子氏はすでになく、現在は親族の方が"炉心庵(ろこあん)"というお店を開いている。
当主だった星野杉子氏はすでになく、現在は親族の方が"炉心庵(ろこあん)"というお店を開いている。
大屋門に打ち付けられた例札はまだちゃんと残されていた。うっすら残った「三所和光」の文字が嬉しい。
"三所和光"とは秋峯で用いられた文言で、冬峯・華供峯は「金剛山」、夏峯は「補陀洛山」がそれぞれ用いられた。
"三所"とは男体山・女峰山・太郎山のことである。
五禅頂(三禅頂)は、小来川も古峯神社も通過しない。星野家は旦那的な働きをした家だったのだろうか。
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9/27 15:10
大屋門に打ち付けられた例札はまだちゃんと残されていた。
うっすら残った「三所和光」の文字が嬉しい。
"三所和光"とは秋峯で用いられた文言で、冬峯・華供峯は「金剛山」、夏峯は「補陀洛山」がそれぞれ用いられた。
"三所"とは男体山・女峰山・太郎山のことである。
五禅頂(三禅頂)は、小来川も古峯神社も通過しない。星野家は旦那的な働きをした家だったのだろうか。
うっすら残った「三所和光」の文字が嬉しい。
"三所和光"とは秋峯で用いられた文言で、冬峯・華供峯は「金剛山」、夏峯は「補陀洛山」がそれぞれ用いられた。
"三所"とは男体山・女峰山・太郎山のことである。
五禅頂(三禅頂)は、小来川も古峯神社も通過しない。星野家は旦那的な働きをした家だったのだろうか。
これで小来川探索はおしまい。
峠を越え、大芦川流域に向かう。
小来川小学校と庚申塚と風雨雷・笹目倉。
峠を越え、大芦川流域に向かう。
小来川小学校と庚申塚と風雨雷・笹目倉。
札入川に架かる札入橋の袂にある、向原たたき地蔵。「自分の身体の悪い所とお地蔵さんの同じ所を小石で軽くたたくとその病気やけがが治るとされた」との説明書きがあるが、小石で叩くぐらいではこんなに抉れない。たぶん削り取る習俗があったんだと思う。
札入川という名前が気になっている。小来川にも大きな賭場があったと聞いているのだが、どうとでも解釈できるこの名前、いったいどんな由来があるのか…。
2
9/27 15:23
札入川に架かる札入橋の袂にある、向原たたき地蔵。
「自分の身体の悪い所とお地蔵さんの同じ所を小石で軽くたたくとその病気やけがが治るとされた」との説明書きがあるが、小石で叩くぐらいではこんなに抉れない。たぶん削り取る習俗があったんだと思う。
札入川という名前が気になっている。小来川にも大きな賭場があったと聞いているのだが、どうとでも解釈できるこの名前、いったいどんな由来があるのか…。
「自分の身体の悪い所とお地蔵さんの同じ所を小石で軽くたたくとその病気やけがが治るとされた」との説明書きがあるが、小石で叩くぐらいではこんなに抉れない。たぶん削り取る習俗があったんだと思う。
札入川という名前が気になっている。小来川にも大きな賭場があったと聞いているのだが、どうとでも解釈できるこの名前、いったいどんな由来があるのか…。
両ノ手山の尾根裾にあたる位置にあった入山口。
画像中央に山神碑のような石塔が数基見える。
画像中央に山神碑のような石塔が数基見える。
県道沿いの庚申塚。
右から4番目の石塔は「廿三夜百月待大願成就供養塔」かな。
文化3年銘。
右から4番目の石塔は「廿三夜百月待大願成就供養塔」かな。
文化3年銘。
ここの青面金剛は左手に子供を持っているように見える。
サルではない。服を着ているのだ。
サルではない。服を着ているのだ。
さて、二重坂への道を探す。今回の山行では、二重坂を探索しきれなかった。
ここまで分っていることを記す。
入口となる旧道は、おそらくここになる。
1
9/27 15:36
さて、二重坂への道を探す。
今回の山行では、二重坂を探索しきれなかった。
ここまで分っていることを記す。
入口となる旧道は、おそらくここになる。
今回の山行では、二重坂を探索しきれなかった。
ここまで分っていることを記す。
入口となる旧道は、おそらくここになる。
林道化された道を進むと二股がある。
ここで道を間違えた。
正解は左。
ここで道を間違えた。
正解は左。
林道終点から先は道が分かりにくくなった。
この時は左に回り込んで、谷沿いの斜面にあった踏跡を辿った。
この時は左に回り込んで、谷沿いの斜面にあった踏跡を辿った。
やはり藪だった。以前、お天気山方向からここの市町境を歩いたことがあるのだが、その時に見かけた藪だ。
あの時暗闇の中で二重坂を歩いたのだが、その特殊な地形を見て、ごみ処分場か何かだと思い込んでいた。
2
9/27 16:09
やはり藪だった。
以前、お天気山方向からここの市町境を歩いたことがあるのだが、その時に見かけた藪だ。
あの時暗闇の中で二重坂を歩いたのだが、その特殊な地形を見て、ごみ処分場か何かだと思い込んでいた。
以前、お天気山方向からここの市町境を歩いたことがあるのだが、その時に見かけた藪だ。
あの時暗闇の中で二重坂を歩いたのだが、その特殊な地形を見て、ごみ処分場か何かだと思い込んでいた。
ワサワサと藪を抜けると、古道らしい道型と出合った。
確認したいが、もう古峯神社行のバスに間に合わない！
確認したいが、もう古峯神社行のバスに間に合わない！
八岡まで急ぐ。
「表の定宿柴田家(p.124)」に立ち寄る余裕もなく＿＿
「表の定宿柴田家(p.124)」に立ち寄る余裕もなく＿＿
県道58号草久足尾線に下りる直前で、バスが通り過ぎる音が聞こえた。仕方なく、通りがかった林務仕事帰りのおじさんにお願いして車に乗せていただいた。
1
9/27 16:40
県道58号草久足尾線に下りる直前で、バスが通り過ぎる音が聞こえた。
仕方なく、通りがかった林務仕事帰りのおじさんにお願いして車に乗せていただいた。
仕方なく、通りがかった林務仕事帰りのおじさんにお願いして車に乗せていただいた。
おじさんはわざわざ古峯神社まで回り道をしてくれたのであった。鳥居の扁額に「一之鳥居」とある。
いま県道に立っている一ノ鳥居は車道を拡張する時に架け替えたものだそうで、それまではこの鳥居が立っていたそうだ。
1
9/27 17:05
おじさんはわざわざ古峯神社まで回り道をしてくれたのであった。
鳥居の扁額に「一之鳥居」とある。
いま県道に立っている一ノ鳥居は車道を拡張する時に架け替えたものだそうで、それまではこの鳥居が立っていたそうだ。
鳥居の扁額に「一之鳥居」とある。
いま県道に立っている一ノ鳥居は車道を拡張する時に架け替えたものだそうで、それまではこの鳥居が立っていたそうだ。
さっきまで藪漕いでたヤツがこんなきれいな部屋に泊まっていいのか。
なんと客は僕も含めて2人だけ。
大部屋料金で個室に泊めてくれた。
これだけ肴があったら、5合は飲めるなあ。
大部屋料金で個室に泊めてくれた。
これだけ肴があったら、5合は飲めるなあ。
装備
| 個人装備 |
雨天候で舗装路も歩くルートでしたのでビニール傘を持ってきたのですが 藪を歩くときはすんげー邪魔でした。カメラの養生に必要なので天候によって何度も傘を取り出したりザックに縛ったりする一日でしたが これだったらモンベルの折り畳み傘を何度も折り畳んでいた方がストレスが無かったと思います。
|
|---|
感想
出だし、カメラの設定がISO12800固定になっちゃってることに気付かず、小太郎坂の写真が残念なことになっています。
本当に素晴らしい場所だったので、勿体ないことをしました。
日光山内から小来川を経て古峯神社に至るこの道を、修験者たちは乗馬して往来しています。歩き始めるのは古峯神社からです。またこの道は古峰原講の諸氏が古峯神社から日光に歩く際にも用いた道で、様々な往来を想うと愉しくなります。
小太郎坂などに残る道型の深さに、道に刻まれた歴史がそのまま反映されているように感じました。
事前の下調べで、今昔マップを基に古道を類推しておきましたが、おおよそ上手くいったように思います。
通行できた部分で『全踏査』に記載されている事物についてもほぼ観察でき、まずは一安心。
ほぼ古道を辿れました。
それにしても想像を超える道型の残り様を目の当たりにし、興奮せずにはいられません。
これだけの風景が人知れず山の中に残っていたことに感動しています。
たいへん疲れましたが、いい山歩きになったんじゃないでしょうか。
いくつか不明な個所があります。
中野 - 木曽(山久保稲荷)の間は道が分からず、一般道を歩いていますが、おそらくこれは一本東の道を辿ればよかっただけなんじゃないかと思っています。
小来川から八岡に向かう峠越えで、二重坂を探索しきれないままタイムオーバー。
急いで八岡に下りましたがバスに間に合わず、通りがかった林務仕事帰りのおじさんの車に乗せてもらって古峯神社の宿坊に向かいました。
思っていた以上に古道に藪がありました。
前回山行の筋肉痛 + 靴選択のミス + 雨中のカメラメンテも重なって時間を喰っていて、この山行で両足の変な場所に大きな水膨れが出来ちゃいました。
この翌日、古峯神社の宿坊から細尾峠を目指します。
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