鞍岳☆暴風により縦走は断念
- GPS
- 00:38
- 距離
- 2.0km
- 登り
- 116m
- 下り
- 111m
コースタイム
天候 | 曇り 稜線はかなりの暴風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この日、阿蘇の高岳に登るか、高岳の天候が悪ければ、この北外輪山の西端にある鞍岳からツームシ山という一風、変わった名前の山にかけて縦走することを計画していた。 結局、ガスの中の高岳を登るのだが、下りの北登山道からは北外輪山の山々は雲の下で山稜が明瞭に見えている。夕方の予定まではまだ時間があるので、この山を訪れてみようと一路、ミルクロードを目指す。しかし、北外輪山の周遊道路に入った途端、先程までの展望はどこへいったやら、濃霧に取り巻かれる。阿蘇牧場に入ると再び視界が開け、正面に鞍岳を望むのだが、近づくにつれその鞍岳の山頂にも急速に雲がかかってゆく。
舗装されているが狭い林道を辿ると広い登山者用の駐車場に出る。車が一台停められており、前を二本のトレッキング・ポールを抱えて歩いて行かれる初老の男性がいらっしゃる。。車を停めて男性の後を追う。馬酔木の間の芝生の快適な道から始まる。すぐにも先程の男性と遭うが、男性は登山道脇の細い道に入って行かれる。果たして何があるのだろうと思ったが、こちらはまず鞍岳の山頂に。
鞍岳は双耳峰であり、筑波山のように女岳と男岳の二つのピークを有する。遠くからみた時にその鞍部が馬の鞍のように見えることに山名が由来するようだ。まずは鞍部に出ると左手に笹原の中を快適な道が続いている。しかし、稜線は登るにつれてかなり風が強い。山頂のあたりには登山路脇にいくつかのマツムシソウが見られた。白山や南アルプスで散々お目にかかってきた花ではあるが、よくよく考えると九州のこのあたりで咲いているのは珍しいのかもしれない。写真を撮り損ねるのだが、花に遭遇したのはこの女岳の山頂のみであった。
鞍部に戻り、男岳を目指す。登りは女岳よりも急峻なので、こちらが男というのは頷ける。こちらの登りではマツムシソウは一切見かけず、かわりに数多くのノコンギクが咲いている。すぐに山頂に着くが、風の勢いがさらに増しており、おまけにかなり濃厚な霧となっている。ツームシ山への縦走は諦めることにして、ここで引き返すことにしよう。
鞍部からの下りは湧き水120mとの案内標がある。水はあるし、すぐに下山するであろうから水を汲む必要はないのだが、どんなところに湧いているのだろうかと好奇心が首をもたげ、踏み跡を辿ることに。しかし、行けども踏み跡の先に水の気配はなく、淀んだ水溜まりはあるものの到底、水を汲めるようなところではない。さらに踏み跡を辿ると堰堤のある沢に出る。こちらでも岩の間にチョロチョロとかなり細い流れがあるのだが、その流れもすぐに岩の間に消えていく。いまは渇水期なのだろうか。
地図を確認すると、駐車場にいたる林道には堰堤を越えてわずかに下るだけのようだ。堰堤を左から越えると、その下には砂利の道が続いていた。すぐに林道に出て、駐車場に戻ることが出来る。駐車場では先ほどの男性がいらして、みかんを一つくださった。男性が入っていかれた踏み跡の先にはマツムシソウの群生があるらしい。しかし、最近は手入れがされておらず、荒れ放題と残念そうにも語られるのだった。駐車場でお別れして、車を走らせると、10m先が見えないほどの濃霧があたりを覆ってしまっていた。それも外輪山の周遊道路を出るとすっかり晴れるのであったが。
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