記録ID: 1604787
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山
日程 | 2018年10月06日(土) [日帰り] |
---|---|
メンバー | |
天候 | 嵐のち晴れ |
アクセス |
利用交通機関
下山口となるハライ谷登山口にチャリデポ。
車・バイク、
自転車
中宮温泉ビジターセンター(無料)に駐車して中宮道からスタート。
経路を調べる(Google Transit)
|
地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 日帰り
- 山行
- 13時間46分
- 休憩
- 54分
- 合計
- 14時間40分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | ◆中宮道 ・概ね問題はないが三俣峠周辺に巨木の倒木あり。 ・シナノキ平の下の水場2か所、ゴマ平の水場は問題なく利用可能。 ・紅葉はやはりあまり良くない。剣ヶ峰東斜面など毎年素晴らしい紅葉を見せてくれる箇所はガスで確認できなかった。 ◆加賀禅定道 ・こちらも概ね問題ないが檜新宮の下に巨大なブナの倒木が2か所あり。登山道が覆われて分かりづらくなっており突破も苦労するかもしれない。 ・加賀禅定道の紅葉は百四丈滝付近が見頃。 |
---|---|
その他周辺情報 | ◆温泉:中宮温泉のくろゆり荘 500円。 |
過去天気図(気象庁) |
2018年10月の天気図 [pdf] |
写真
感想/記録
by Sanchan33
今週末の連休も天気が悪い・・・唯一最終日の月曜日だけは晴れそうな感じだがそんな時に限って仕事の予定が入っている。
しかしこの週末は2000m近辺の紅葉のラストチャンスだ。
山は逃げないが紅葉は逃げる、ということで連休初日に地獄覚悟で北部白山へ特攻することにした。
いつものように朝1時に中宮温泉ビジターセンターからスタート。
ここ最近中宮道下部は暗い時間帯にしか歩いていない。
シナノキ平までは良く晴れて三日月や星も見えていたがやはり風は強そうだ、森がゴーゴーと音を立てている。
ゴマ平まで来ると辺りが明るくなってきた。
先ほどまで晴れていたのに行く先の稜線はガスで覆われている・・・雨も降りだした、やはり今日は地獄なのか。
ゴマ平避難小屋を過ぎて2077ピークの巻きに入る、本来ここから先はボーナスステージなのだが強風と横殴りの雨で嵐の様相だ。
辺りは紅葉も見頃のはずだが視界はなく試練の山行が続く。
カメラも防水仕様ではないので写真もなかなか撮れずひたすら先を目指して歩いていく。
結局ほとんど景色を楽しむ余裕がないまま大汝峰に登頂。
ピークは吹き曝しなので更に風が強くなる、地獄3丁目といったところか。
冬山の強風も厳しいがこの時期でも雨で体が濡れると厳冬期以上に寒く感じる。
歩き続ければある程度体温が維持できるが停滞したらたちまち低体温症になってしまうだろう。
しかし本当の試練はここからだった。
ハイマツに体を隠しながら御手水鉢を通過し何とか七倉ノ辻までたどり着いたのだがここからの風が凄まじかった。
立っていることすらままならず、ほふく前進とまでは言わないまでも身を屈めながら移動しないとあっという間に飛ばされそう。
そう、七倉ノ辻から四塚山まではまさに地獄1丁目の風だった。
長坂まで来ると幾分風は弱まったが時折突風が吹くとまるで酔っ払いのように体がよろめく。
道幅の狭い稜線でこの風が吹いたら即滑落だ、慎重に歩かなければ。
そういえば乾さんからLINEが来ていたっけ、下界から加賀禅は見えているので多分極楽だ、と。本当なのだろうか?
中宮道もダメだったし雨も風も止む気配など全くなかったので今日は地獄の特訓だと割り切ろう・・・とほとんど諦めていた時に奇跡はやってきた。
かめわり坂まで降りてくるとガスがパッと晴れて清浄ヶ原と天池方面の景色が視界に飛び込んできた。
しかも清浄ヶ原を跨るように7色の虹がかかっている。
極楽の中の極楽だと思った、今日来てよかった。
やっぱり山は行ってみないとわからない。
今日はカメラの出番なしかと思っていたがここから写真撮りまくり、なかなか前に進めません。
奥長倉避難小屋まで来たらさすがに暑くなってきたのでカッパを脱いでようやく身軽になった。
どうやら下界は30度を超えているらしい・・・稜線で凍えそうになっていたのが嘘のようだ。
檜新宮から足早に下っているとブナの巨木が登山道をふさいでいた。
樹齢何百年という巨木が先日の台風で根っこからなぎ倒されていた。
さすがに手ノコで何とかできる代物ではないのでスルーする。
登山道もすっかりふさがれルートが分かりづらくなっていたのでこれから歩く方は注意願いたい。
下山後はデポしておいたチャリで中宮温泉ビジターセンターまでひとッ飛び。
くろゆり荘の天然温泉に浸かって疲れを癒した。
さすがにこの天気予報の中で大汝峰を含む北部白山へ来た人は皆無で誰とも会わなかった。
あの虹の絶景を独占できたことはこの上ない贅沢だった。
しかしこの週末は2000m近辺の紅葉のラストチャンスだ。
山は逃げないが紅葉は逃げる、ということで連休初日に地獄覚悟で北部白山へ特攻することにした。
いつものように朝1時に中宮温泉ビジターセンターからスタート。
ここ最近中宮道下部は暗い時間帯にしか歩いていない。
シナノキ平までは良く晴れて三日月や星も見えていたがやはり風は強そうだ、森がゴーゴーと音を立てている。
ゴマ平まで来ると辺りが明るくなってきた。
先ほどまで晴れていたのに行く先の稜線はガスで覆われている・・・雨も降りだした、やはり今日は地獄なのか。
ゴマ平避難小屋を過ぎて2077ピークの巻きに入る、本来ここから先はボーナスステージなのだが強風と横殴りの雨で嵐の様相だ。
辺りは紅葉も見頃のはずだが視界はなく試練の山行が続く。
カメラも防水仕様ではないので写真もなかなか撮れずひたすら先を目指して歩いていく。
結局ほとんど景色を楽しむ余裕がないまま大汝峰に登頂。
ピークは吹き曝しなので更に風が強くなる、地獄3丁目といったところか。
冬山の強風も厳しいがこの時期でも雨で体が濡れると厳冬期以上に寒く感じる。
歩き続ければある程度体温が維持できるが停滞したらたちまち低体温症になってしまうだろう。
しかし本当の試練はここからだった。
ハイマツに体を隠しながら御手水鉢を通過し何とか七倉ノ辻までたどり着いたのだがここからの風が凄まじかった。
立っていることすらままならず、ほふく前進とまでは言わないまでも身を屈めながら移動しないとあっという間に飛ばされそう。
そう、七倉ノ辻から四塚山まではまさに地獄1丁目の風だった。
長坂まで来ると幾分風は弱まったが時折突風が吹くとまるで酔っ払いのように体がよろめく。
道幅の狭い稜線でこの風が吹いたら即滑落だ、慎重に歩かなければ。
そういえば乾さんからLINEが来ていたっけ、下界から加賀禅は見えているので多分極楽だ、と。本当なのだろうか?
中宮道もダメだったし雨も風も止む気配など全くなかったので今日は地獄の特訓だと割り切ろう・・・とほとんど諦めていた時に奇跡はやってきた。
かめわり坂まで降りてくるとガスがパッと晴れて清浄ヶ原と天池方面の景色が視界に飛び込んできた。
しかも清浄ヶ原を跨るように7色の虹がかかっている。
極楽の中の極楽だと思った、今日来てよかった。
やっぱり山は行ってみないとわからない。
今日はカメラの出番なしかと思っていたがここから写真撮りまくり、なかなか前に進めません。
奥長倉避難小屋まで来たらさすがに暑くなってきたのでカッパを脱いでようやく身軽になった。
どうやら下界は30度を超えているらしい・・・稜線で凍えそうになっていたのが嘘のようだ。
檜新宮から足早に下っているとブナの巨木が登山道をふさいでいた。
樹齢何百年という巨木が先日の台風で根っこからなぎ倒されていた。
さすがに手ノコで何とかできる代物ではないのでスルーする。
登山道もすっかりふさがれルートが分かりづらくなっていたのでこれから歩く方は注意願いたい。
下山後はデポしておいたチャリで中宮温泉ビジターセンターまでひとッ飛び。
くろゆり荘の天然温泉に浸かって疲れを癒した。
さすがにこの天気予報の中で大汝峰を含む北部白山へ来た人は皆無で誰とも会わなかった。
あの虹の絶景を独占できたことはこの上ない贅沢だった。
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この記録で登った山/行った場所
- 大汝峰 (2684m)
- 奥長倉山 (1771m)
- 口長倉山 (1660.57m)
- 翠ヶ池 (2590m)
- 奥長倉避難小屋 (1711m)
- 天池 (2117m)
- 檜新宮
- ゴマ平避難小屋 (1850m)
- 中宮温泉
- 中宮温泉ビジターセンター
- 御手水鉢 (2481m)
- お花松原
- シナノキ平避難小屋
- 四塚山 (2519.5m)
- 七倉山 (2557m)
- 七倉の辻 (2505m)
- 大汝小屋 (2684m)
- しかり場分岐 (1549m)
- ハライ谷登山口 (680m)
- 三俣峠
- 地獄覗
- 北弥陀ヶ原
- 大汝峰南・中宮道分岐 (2580m)
- 大汝峰北の巻道分岐 (2580m)
- 百四丈滝展望台 (2030m)
- 間名古の頭 (2123.8m)
- 滝ヶ岳 (1774.3m)
- 美女坂の頭 (1968m)
- 御仏供水 (1399m)
- 油池
- 中宮レストハウス
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この記録へのコメント
投稿数: 829
ご機嫌いかがかしら?
ちょいとお邪魔させていただいているわよ。
あなたもフェーン現象の壁になってきたのね。
そこから吹き降りる風が麓の街をカラカラ猛暑にしたのよ。
加賀禅は北斜面だから空気は入れ替わりお天気となった。
これぞとても分かりやすい気象学レポね。
ま、青空を見られただけでもあなたは幸せ者よ。
投稿数: 3009
まさに白山が壁になって台風や豪雨を防いでくれているってのが身をもってわかりました。
あなた「も」?ってところが気になりますが・・・
逆に冬は全部金沢に雪を落としてくれますけどね(笑)
まあ山スキーヤーにとっては願ったり叶ったりなわけですが。
ミラーさんもこの週末の白山を外すわけがないと思っていますが今日ですか?明日ですか?
また1か月遅れのおまとめレコ楽しみにしておりますよ