北鈴鹿のマイナーピーク:狗留尊山【長楽寺から登り、巡視路を辿って鞍掛峠登山口へ】
- GPS
- 07:12
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 1,038m
- 下り
- 728m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:30
天候 | 曇り後晴れ 【気温】 長楽寺:18℃ 狗留尊山:15℃ R21鉄塔:21℃ 鞍掛峠登山口:18℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口:長楽寺へ移動。 |
その他周辺情報 | コグルミ谷登山口下のガードレール脇の駐車スペースは 鍵付きの鎖で閉鎖されていますので、利用できません。 |
写真
感想
狗留尊山で展望を楽しみ、マニアックな道から鞍掛峠登山口へ下る
山行のお誘いが入った。
北鈴鹿でも烏帽子岳、三国岳と比べ狗留尊山は印象の薄い山だが、
非常に興味深い計画なので、メンバーに加えていただく。
大垣に入ったら雨がぱらついてきたが、天気の回復を願って
集合場所の鞍掛トンネル東口へ向かう。
長楽寺から三谷川左岸の小尾根で篠立林道をショートカットし
林道に合流すると、そこには「龍王さんの大杉」の看板が有り、
大杉への入口だと確認して、狗留尊山の登山口へ向かう。
僅かに認められる踏み跡を辿り支尾根の山腹に取付く。
薄い踏み跡と疎らなテープを追うと、概ね幅の広い尾根の凹面を
ルートにしているようだ。初めて立派な尾根に合流すると足元に
石柱と杭が埋められていた。
ここから北向きの尾根筋を辿り、しばらくして右側から合流する尾根が
目に入ってくると、快適な尾根に変わる。東へ流れる立田小学校方面へ
分れる尾根を確認し直進すると、僅かの時間で登りが緩み大きな反射板が建つ山頂、狗留尊山に到着だ。(山頂標識は見つからなかった。)
早速反射板の下へ出ると好展望が広がり、
木和田尾が尽きる頭陀ヶ平から冷川岳を経て御池岳に向かう県境稜線、
そして鞍掛尾根、双耳峰の様な三国岳が眺望できる。
早朝は雨を心配したが、どうやら天気は好転しそうだ。
展望を楽しんだ後は目の先に見える7号鉄塔を目指して、
茂みの切り開きから山頂を下り、南下する尾根下を捲くようにして
隣の尾根に乗って下ると裸のザレ場に建つ7号鉄塔に出た。
足元には巡視路らしい階段が急坂に付けられているが、土砂に埋まったり
崩れたりしており、避けた方が安全だ。
急なザレ場から樹林帯に下ると尾根は曖昧に広がる。
分岐する尾根に悩まされ、微かに巡視路の形態を保つコースを
探しながら尾根筋を離れ、谷に近づく辺りから巡視路は完全に消えて
しまった。
谷筋を頼りに、枯れ枝が堆積し荒れて危険な斜面を慎重に下り、
やっとの思いで下り着いた篠立林道も落石や枯れ枝が散乱し、
荒れ放題だった。
蛇行する林道をショートカットし員弁川本流の水辺でザックを降ろし、
一息入れる。それにしてもひどい道だった、誰もがもうコリゴリだと
口を揃えて言う程で、自分史上ワーストワンは間違いないだろう。
おかげで予定を超過してしまい、リーダー判断で三国岳は諦め
直接、焼尾山から東へ延びる尾根(細谷の左岸尾根)へ上がる事に
変更する。
勢いよく流れる南谷を右岸へ徒渉し尾根へ取り付く。
アキレス腱が伸びそうな急登だ。紅葉が進めば慰めてくれるのに等と
考えながら200mほど標高稼ぎに専念すると徐々に傾斜が緩み、
広いコバが現れた。緑と木漏れ日に演出された寛ぎの空間を見渡しながら
広い尾根を乗り換えるように左へトラバースして近づいた尾根筋を
しばらく登り、合流した明確な尾根を西へ向かうとR21鉄塔で
好展望の休憩適地となる。
すっかり回復した青空の元でゆっくりと昼食タイムと展望を楽しみ、
下山にかかる。
微かに残る踏み跡について尾根筋を離れ、山腹をトラバース状に絡み、
細谷を詰めるように右岸の尾根に上がると、巡視路分岐となり
一転して良く踏まれた道が続いていた。
切株に腰を降ろし最後の休憩を取り、間違えようのない踏み跡を下って
何度も谷を横切ると、やがて鞍掛峠登山口のポストが目に入ってきた。
【スムーズに下れると思った巡視路が、予想外の荒れ方だったようだ。
南谷出合いから三国岳最高点へ延びる尾根を上がり、焼尾山へ縦走する
コースを省略しての山行に変わってしまったが、こんな事が無ければ
歩く機会も無かったであろう。読図の訓練も含め、未知の巡視路を辿る
貴重な山行だった。】
コメント
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otnetotaniさん、こんにちは。
なかなか楽しそうなマニアックルートですね
荒れ具合が、興味を誘います
最近は、こんな道を歩いていないので、ワクワクしながらレコ拝見しました。
三国や烏帽子は、それなりに訪れる人もいますが、こちらは少ないように思います。
それだけに荒れていくのでしょうね
でも、そんなルートにロマンを感じます
totokさん 今晩は。
「荒れ具合が、興味を誘います」だなんてマニアックな感想ですね。
土砂と枯葉に埋もれ、完全に巡視路が無くなりました。
滑落必至の急斜面を慎重に谷筋まで下り、やっとの思いで
林道まで到達できました。
紛らわしい分岐や癒しのコバなど、広い尾根は地図読みの訓練にもなった
ワイルドな巡視路を辿る一日でした。
onetotaniさんが、ワースト1と言われるほどの
難路、さぞや荒れ方が偲ばれます。
以前、巡視路を、整備されてる方と
すれ違いましたが、すごい重装備でした。
道の整備は、ありがたいものですね。
きれいなものを、愛でに登ることが
ほとんどな、自分の登山ですが
こういった機会も、一度体験して
みたいなと思いました。
komakiさん 今晩は。
全く踏ん張りが効かず一旦滑ったら谷まで行きそうで、一歩一歩を慎重に
下るというワイルドな巡視路でした。
その後は静かな水辺や、緑に囲まれたコバで安らぎを味わいながら
地図を片手に楽しく歩けましたが、狗留尊から林道への下りは
もう勘弁してほしいですね。
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