初冬の装い 杣添尾根(横岳登山口)から横岳ピストン


- GPS
- 06:25
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 1,113m
- 下り
- 1,101m
コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 6:25
天候 | 晴れのち霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは駐車場向かいの登山口にあります。 特に危険な個所はありませんが、以下の通過は慎重に! ・東屋の先の橋と階段(とても滑りやすいので手すりにしっかりとつかまって慎重に) ・三叉峰〜横岳の間に2つの鉄梯子 |
写真
以降、トイレはありませんので、ここで済ましていくことをお勧めします。
※双葉SAから約1時間の駐車場、車中泊で起きて登山だとかなりの時間トイレを我慢しないとならず、大変ありがたい。
【厳重注意】なのは、橋の先の階段です。足元の段は鉄線でまとめられた岩の集合体で、この「鉄線」が思いっきり滑ります。また、あろうことか階段が斜めっているでなおさら滑りますし、水量のある川に向けて傾斜しています。上りも下りも手摺にしっかりとつかまって通過願います(特に疲れていて、もう少しで東屋だと気が緩んでいる下山時が注意)。
※杣添尾根でここだ最大の危険ポイントといっても過言ではありません。他の場所ではスリップしても尻もち程度ですが、ここでスリップしたら確実に怪我します。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
非常食
計画書
カメラ
地図(地形図)
コンパス
筆記用具
ファーストエイドキット
ツェルト
|
---|---|
共同装備 |
地図(地形図)
コンパス
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ツェルト
カメラ
|
備考 | 天気予報などで山腹3℃/山頂マイナス3℃であったため持参(装備替え) ・車中泊に寝袋 ・冬用のインナーグローブ、ネックゲータ、ゲータ、春秋用パンツ、ダウンジャケット 必須では無いが ・簡易シート(前夜雨/雪で山頂の岩以外に乾いた箇所が無い) ・お湯(今回は順調だったが、天候で停滞する際にはあると安心) |
感想
今年の初めから他の登山の合間にトレーニングを兼ねて行こうと計画していたコースの一つです。昨年までに八ヶ岳のピークは全て踏んだので、東側からの登山道を攻めようと「杣添尾根」「県界尾根+真教時尾根」の計画書を作っていましたが、日も短くなってきたこの季節、また、山頂気温が氷点下になることもある季節になり、杣添尾根からのピークを赤岳から横岳に変えて短いピストンとしました。
つい先日まで30度を超える日があり、スーパークールビズも終わっていないにも関わらず、山の気候は急激に冬に向かっているようでしたので、装備も幾分冬寄りにして向かいました。汗かきなので、早朝スタート時には必要としたダウンジャケットや防寒のためのレインウェアは東屋過ぎでザックにしまい込み、L1〜3(上衣)、春秋用パンツ+ゲーター、冬用のインナーグローブで十分でした。
前夜23時に東京を出発し、双葉SAで2時間ほど仮眠した後、4時20分駐車場「海ノ口自然郷 横岳登山口」に到着、更に1時間の仮眠後、朝食、ストレッチとゆっくりと装備を整え、朝陽の昇った6時に登山開始しました。登山開始時の気温は3℃。※到着時3台目、5時半に1台追加。下山時には入替除いて7台でした。地図で10台分となっていましたが、見た目もその通りでした。
登山口は、駐車場の反対側左手になります。登山ポストがありますので直ぐに分かると思います。登山ポストの隣に富士見岩遊歩道という入り口があり、その隣に富士見岩遊歩道の地図、地図の下には登山道入口(杣添尾根)となっているので、ほとんどの方は間違えないと思いますが。。。ここで1点注意です。良く見れば分かりますが、この地図、進行方向(登山道)に向かって左に90度傾いているのです。正しくは、富士見岩遊歩道をそのまま登って行くのですが、地図の傾きを考慮しないと、そのまま車道を進んでいくことになりますのでご注意を。
富士見岩遊歩道は別荘地の脇を登って行くもので、最初は笹をかき分けていく感じですので、早朝や雨の後は濡れる覚悟が必要です。前半は石畳なので滑らないようにご注意を。時々、別荘内の道路を横切りながら高度を上げていきます。東屋(広場)は駐車場から20〜25分程です。ここで朗報です。見た目・仮設なので平成31年3月29日までの予定の登山道整備に合わせてのものかもしれませんが、トイレがありました。これは助かります。ペーパーも沢山置いてあり臭いも無く比較的綺麗なトイレでした。
東屋(広場)からの登山道は大きな案内地図の右手となりますが、登ってきた遊歩道を抜けた先の林道をそのまま進んで橋を渡ってしまうと、南八ヶ岳林道で野辺山に抜けてしまうので(念のため)ご注意下さい。
ここから、三叉峰まではまともな標識は無く、赤青黄色のテープが頼りです。流水で深くなった登山道は迂回路が整備されていますので、注意深く見ていれば間違えるところは無かったと認識しています。
当日は、朝の気温3℃、横岳山頂6℃、林間の最低気温0℃でした。途中でデジカメのバッテリーが低温ダウンしました。スマホは充電しながら登りましたが充電マークが点いていながらなかなか充電が進まなかったのは私の環境の不備だと思います(予備のバッテリーパックに交換しました)。
この行程の最大の難所は、東屋のすぐ先にある林間の「橋+階段」です。
手摺も無い木の橋が滑りやすいのは想定の範囲内かと思います。
問題は、(上りでは)その先の階段です。鉄線で岩がひとまとめになったブロックを使って段差が作られ、工事現場用鉄パイプで手摺が作られています。「鉄線がとにかく滑る」「ブロックが傾いている」という問題があり、手摺に掴まっていても滑った足が階段を踏み外す可能性があります。
私は、登りは「滑りやすいし、斜めで不安定だな〜」と思いながら手摺に掴まって通過しましたが、下りは、疲れていたこともあると思いますが「この橋を渡ればじきに東屋」といった意識の拡散があったように思いますが、階段の2歩目で足が階段の外側に振り出される勢いで滑り、慌てて手摺を握りしめて踏ん張り、一瞬の緊張で済みましたが。。。お子さんなど力の弱い方は階段から放り出されて(その先は斜面の岩、更に先は川)怪我することになるでしょう。
構造的に言うとこのブロックには滑り止めの工夫が必要です。
その先は、比較的緩やかな登りです。森が開けて三叉峰が見渡せるところまで来ると「この尾根を直登するんだ」という実感を感じていただけるものと思いますが、目標が見えていますので、もうひと頑張りです。
既に山中は白くなっているところや立派な霜柱もありました。しかし、この時点では雪でのスリップよりも湿った土や木の根、岩といったもので滑る方が心配です。幸い泥の上ではありませんでしたが、下山時には2度、スリップダウンしました。
三叉峰を過ぎると横岳(奥の院)まで10分となっていて、最初のピークまで8分でした。そこから見ると、もう一つ先のピークに標柱があるのが分かり、進みましたが、ここに2つの鉄梯子があります。ここは慎重に越えれば危険ではありません。
私のペースでは12分で山頂に到着しました。
天気が良ければ、赤岳方向、硫黄岳方向が共に見渡せる気持ちの良い場所です。
三叉峰の辺りは真っ白でしたが、横岳の山頂は陽当たりも良く雪はありませんでした(乾いていました)。
さて、登っている途中の雪の上の足跡でブロックパターン以外に細い波型の靴底足跡があり、どんな人だろうと不思議に思っていましたが、山頂に着いたら普段着に布の短コートを羽織った中〜大学生らしき人が居ました。足元はスニーカーでした。連れの方は登山装備でしたが、普段着の君は、ぺったんこのタウンリュックを背負っている程度で、雨具など持っているのだろうか心配になりました。
先週の奥多摩では、膝の故障も出ずに筋肉痛にもなりませんでしたが、本日の上りは山と高原地図の標準コースタイム96%、下りは108%でした。上りは自身の体が重たく感じましたが、終わってみればほぼ標準。下りの実感はまあまあでしたが、約1割増しの時間となりました。やはり疲れが残っているんだというのが実感です。
ちなみに、東京に戻ってから給油と洗車を行い。装備のメンテナンスを行ってシャワーと夕食(晩酌)の後、19時半には瞼を閉じました。。。(深夜に目が覚めて。。。時差ボケ?)
なかなかチャレンジングな山登りでしたね。この季節はすでに冬の装い、八ヶ岳は気を抜けないです。トレーニングで行くとは流石です。鉄線の階段は早晩事故が起きそうなので、関係者には早急に対応を取ってもらいたいと思うところです。
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