アコンカグア(Nido de Condoresまで)


- GPS
- 72:30
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 2,508m
- 下り
- 1,116m
コースタイム
12月26日 Confluencia9:15〜13:15南壁展望所14:06〜16:31Confluencia
12月27日 Confluencia8:23〜12:57Piedra Ibañez13:24〜15:21Playa Chica15:22〜16:33Plaza de Mulas
12月28日 休養日〜終日Plaza de Mulas滞在
12月29日 Plaza de Mulas10:20〜10:51Hotel Plaza de Mulas11:00〜14:53Mt.Benete15:40〜17:32Hotel Plaza de Mulas17:33〜18:06Plaza de Mulas
12月30日 Plaza de Mulas11:03〜17:16Nido de Condores
12月31日 Nido de Condores〜Plaza de Mulas
1月1日 Plaza de Mulas8:31〜(ヘリコプターで移動)〜8:51レンジャーステーション
天候 | 12月25日 6:58 LosPenitentes 晴れ 8℃ 16:00 Horcones渓谷 晴れ 30℃ 18:02 Confluencia 晴れ 27℃ 12月26日 9:10 Confluencia 晴れ 25℃ 14:23 南壁展望所 曇り 23℃ 16:40 Confluencia 曇り 27℃ 12月27日 7:04 Confluencia 晴れ 6℃ 12月28日 0:30 Plaza de Mulas 曇り 4℃ 8:08 Plaza de Mulas 晴れ 5℃ 22:10 Plaza de Mulas 晴れ 0℃ 12月29日 6:00 Plaza de Mulas 晴れ -3℃ 18:15 Plaza de Mulas 晴れ 16℃ 12月30日 8:09 Plaza de Mulas 晴れ -5℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★入山手続 シーズン中にAconcaguaを登るためにはMendozaにおける入山手続きと入山料の支払いが必要 入山料(2012年1月1日現在) ハイシーズン(12月15日〜31日) 〜20日$3,000 〜7日$800 〜3日$410 日帰り$75 ミドルシーズン(1月1日〜14日、2月1日〜20日) 〜20日$2,200 〜7日$660 〜3日$380 日帰り$75 ローシーズン(11月15日〜30日、2月21日〜3月15日) 〜20日$1,200 〜7日$660 〜3日$380 日帰り$75 ※いずれもアルゼンチンペソ ※各シーズン右の括弧書きは入山日 ※表記は外国人の価格 ※1USドル≒4.3アルゼンチンペソ ★登山道の状況 レンジャーステーション〜Confluencia・・・ほぼ平坦なコース。明瞭な踏み跡がある。Laguna de Horconesまではハイカーが多い。 Confluencia〜Plaza de Mulas・・・Piedra Ibañezまでは平坦な広い河原歩き。川の水量やコースの選択によっては渡渉を要する。Piedra Ibañezからアップダウンが始まりPlaya Chicaからしばらく急斜面が続く。 Plaza de Mulas〜Nido de Condores・・・砂礫の急斜面を登る。 ★Plaza de Mulasの物価(ある店の価格) ハンバーガー$8 朝食$20 昼食・夕食$35 コカコーラ$7 ビール$8 電話1分$3 インターネット15分$15 温水シャワー10分$10 ※全てUSドル |
写真
感想
★行動記録
12月25日
山行一日目。Los Penitentes出発は昼食後とのこと。午前中は宿とその周辺と散策したりのんびり過ごす。
14:24車で入山口のレンジャーステーションへ移動。14:51Confluenciaへ向けてガイドのニルスを先頭にトレッキングが始まる。青空、やや風あり。乾燥した大地を行く。良いトレックだと思うが砂が舞い埃っぽいのには難儀した。富士山の吉田口下山道のようだ。喉を痛めないよう鼻呼吸に努める。
17:46Confluencia着。ティータイムの後、今日明日の宿となるテントを設営。テントは一人用また二人用。テント割は宿と同じ。
Confluenciaに着いてから腹の調子が悪く全く食欲がない。整腸剤を服用。食生活の変化によるところが大きいと思いビタミン剤も摂る。
12月26日
夜中3回トイレに起き、朝を迎える。起床時のSPO2は85%、脈拍は111。
8時10分から朝食。昨晩からの腹下りは良くなったが食欲は少ない。
本日高所順応のためAconcagua南壁に向かった。詳細はアコンカグア南壁トレッキング参照http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-162070.html
Confluenciaに戻ってからメディカルチェック。ベースキャンプへ行くために必ず受けなければならない。SPO2は90、血圧100/60。ドクターからGoodと言われた。隊のメンバー全員クリア。
20時より夕食。メニューは卵とパスタのスープ、グリルチキン、チョコとココナッツのロールケーキ。
Confluenciaではミネラルウォーターを買うことができる。1リットル15USドル、500mlは6USドル。とても高い。
12月27日
6時SPO2チェックで起床。Mula(馬)でベースキャンプへ運んでもらう荷物と今日担ぐ荷物をまとめてテントを撤収。朝食の後8:23にBCへ向けて出発。
本日は長い道程。足を濡らすことはなかったが小川の渡渉をしたりしながら歩く。
Confluenciaでもらった今日の弁当はツナとチーズのパイ、クッキーとビスケット、アップルジュース、キャラメル。行程中程までは快調、食欲あり。チーズが苦手なMさんとクッキービスケットと引換えにパイをもらって食べた。
Piedra Ibañezまではほぼ平坦。それからPlaya Chicaまではアップダウンが続き最後急坂を登る。
途中Playa Chica付近で小雨に降られた。レインウェアを着るか判断に迷ったが着る。その後やんだが判断は良かった。
Playa Chicaの急坂を登りしばらく行くとアコンカグアベースキャンプPlaza de Mulasに到着。
ベースキャンプで過ごすテントはBCスタッフが設営してくれていた。周辺を散策、夕食を苦労して食べて23時にシュラフに潜り込む。ベースキャンプに着いてから再び食欲不審になる。行動中の水分摂取量が少なかったか。
12月28日
本日休養日。Plaza de Mulas滞在。
7時30分起床。軽い頭痛あり。食欲なし。温かい水が欲しくて食堂テントへ行くが冷めた水のみ。500ml飲む。
朝食、食欲ないが押し込む。水分はコップ3杯飲んだ。
寝袋をテントの上で干し、靴下とトレッキングパンツの膝下、長袖シャツを洗う。晴天弱風。洗濯物はみるみるうちに乾いた。
洗濯の後、Mt.Cuernoの麓まで足を伸ばす。麓から見るペニテンテス群、ベースキャンプ全景、Aconcagua、いずれもよし。
17時メディカルチェック。ベースキャンプより上へ行くためにはこれをパスしなければならない。合格ラインの目安はSPO2が80以上、血圧が140以下らしいがその他の状態も含めて総合的に審査する。問診もあって持病はないか、頭痛はないか、水をどの位飲んでいるか問われた。結果、隊の全員OK。
夕食は全員パスできたのでお祝いとなった。ワインまで出た。
夕食後は22時頃テントに戻るまで他の日本隊の人たちと情報交換。Aconcaguaを登りにくる日本人は多い。ソロで登りに来ている人も複数いる。
12月29日
7:30SPO2チェック。防塵のため就寝時はマスクを着用していたのだが着用したまま測ると66%。外すと70%台。着用している場合と着用していない場合で約10%変わることが分かった。
高所順応のためBCの西に見えている三角型の山Bonete(標高5,004m)を目指した。詳細はMt.Bonete参照http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-162951.html
12月30日
11:03ベースキャンプから上部キャンプのNido de Condoresへ向けて出発。砂礫の斜面を上がる。体力温存のため隊の中程か後方に控える。しかし体が重い。
約6時間かけてNido de Condores着。ベースキャンプ同様テントが並んでいる。基本一幕二人。ここには水場とトイレはない。水は雪を融かして作る。
夕食はカレーうどん。美味しいのでおかわりをした。水分も大量に摂取。
21:29現在頭痛なし。高山病にならないように周囲を散歩して体を馴らす。
12月31日
朝小用のため外へ行くがふらつく。SPO2を測ると40%台。高山病の応急手当を受け、すぐにベースキャンプに下山となった。
下山は酸素吸入しながら、ガイドにロープで確保されながら下った。ベースキャンプ下山時間は記録する余裕がなかったので分からないが結構早く戻ったらしい。下山してすぐにドクターの診断を受ける。この時は特に異常を指摘されず。ガイドのニルスにComebackと言われる。
夕方改めてドクターの診断を受けたところ肺水腫が見つかった。早く標高を下げることが必要。翌日のヘリコプターで下山することになった。
日本テレビの撮影隊もやって来てますます日本人でにぎやかになるベースキャンプ。24時花火が打ち上げられ、2012年を皆で祝った。
1月1日
早朝ヘリコプターで下山。隊長とニルスにだけ挨拶して別れる。パイロットを除き同乗者は2人のみ。2日かけて上がってきた行程がわずか20分だった。到着したレンジャーステーションで待機していたレンジャーに入山許可証の半券を渡し今回の山行は終わった。
★後日談
残った日本人メンバーのうち登頂できたのは1名。
アタックの1月5日は10時頃までは晴天、その後吹雪。現地ガイドが下山ルートを見失うほどの状況になった。アイゼンは最初から着用、ピッケル不所持で登った。
自分は下山した1月1日の夜から1月5日まで普通に歩くことができなくなった。両足のふくらはぎが常時攣ったような状態が続き、宿のベッドの上で一日のほとんどを過ごす。帰国後医師にこの事を話すと肺水腫の応急手当で射ったステロイドは時としてこのような副作用をもたらすという。
★雑感など
日焼け対策が必要。特にベースキャンプより上は入念に。唇も日焼けする。
全体的に埃っぽい。喉を保護するためマスクが有効。しかしマスクをすると血中酸素濃度は約10%下がった。
雪を融かした水をそのまま飲むことは体に良くない。お茶や粉ジュース等を入れる必要あり。
有料だがMula(Plaza de Mulasまで)、ポーター(Plaza de Mulasから上部キャンプ)に荷物を運んでもらえる。また、レンジャーステーション〜Plaza de Mulas間はMulaに乗って行ける。
上部キャンプにおける排便方法について。トイレがないので外ですることになるが排泄物は袋に入れてベースキャンプに持ち帰り処理する。要領は犬の糞の処理とほぼ同じ。
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