戸隠山 紅葉とスリル満載の山行でした
- GPS
- 07:34
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 983m
- 下り
- 955m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 7:33
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥社からの登り 落ち葉が多く、スリップ注意 避難小屋からの下り 滑りやすいところが多いです |
その他周辺情報 | 戸隠神告げ温泉湯行館 600円 |
写真
感想
よく晴れた10月の最終日曜日、紅葉と迫力の稜線を求めて戸隠山に行ってきました。紅葉は稜線から尾根を下って、鏡池辺りまで広がり、見下ろして眺める紅葉狩りには最高の山行になりました。
先週末のヤマレコの記録を見ると、駐車場が早くから満車になっていたということが書いてあったので心配しましたが、今朝は有料無料ともに5割ほどの駐車状況。今日は無料の方へ。ここから木道を20分ほど歩いて奥社参道へ向かいます。まだ7時前なのに家族連れの参拝客が。今日の奥社はえらい混むのかな。それでも人はまだ少ない戸隠神社奥社の参道は、身が引き締まるような空気感をまとっていました。
奥社でこの山行の無事を祈願して出発。奥社下の登山道入口で登山届を提出するとすぐに急な登りへ。参道の杉並木や唐松などの針葉樹が目立つところから、広葉樹林帯に入り、道は落ち葉だらけで滑って歩きにくい。下りには使いたくないなあ。滑る足元に気をつけながらも上を見ると、青空の下に黄色く色づいた葉が良く映えます。そしていい感じで赤く染まった樹が散りばめられていて、思わず感嘆の声が出てしまいます。もう冬がすぐそこに来ている北信エリアなので、晴れていても肌寒いかと思い少し厚手のウェアで臨んだけれど暑いくらいの日差し。あまり汗をかかないよう、オーバーペースに気をつけて登っていきます。
五十間長屋は、黒部の水平歩道みたい、百間長屋は人の手で掘ったんだろうか、などと話しながら進んでいくと、西窟に到着。そしてこのすぐ上、登山道から突き出すようにある岩が展望台になっていて、ここが怖かった!
ザックを置いて、3、4メートルほどを鎖を使って登るのですが、鎖が途切れてから更に3、4メートル岩尾根を進まなければならず、鎖を離した途端、切れ落ちた左右の高度感、つかまるものがない(実際はコブ状の岩を掴めますが)不安感から下半身にゾワゾワしたものが走ります。岩を跨ぐようにして座り、両手をついて進むけれどそれでも怖い。立つことを試みるけれどまっすぐ立てない。ようやく先端までたどり着き、そこに埋め込まれた大きめのアンカーを掴んで景色を見ても素晴らしいのだけど恐怖感が優って落ち着かない。更に戻るためにはここで反転しなければならずそれも怖い。更に更に、鎖までたどり着いてもそこでまた後向きで降りるために反転しなければならずまだ怖い。反転して両手で鎖を持つまでゾワゾワ感は消えませんでした。パートナーも終始ビビりまくり。でもそんな中、あとから来た三人パーティのうちの女性は、楽しそうに登り、おまけに岩上でまっすぐ立ってポーズまで決めていました。スゲー、、、
こんなんで蟻の塔渡りを無事渡れるだろうか?と不安を募らせながらその先の急登や胸突岩を超え、このルート最難関の蟻の塔渡りに到着。蟻の塔渡り、切れてます、ナイフリッジです。気持ちが高ぶってきました。先行する人たちは当然のようにリッジを跨いで、両手をついて渡っています。前の人との間隔をとって出発。自分も躊躇なく跨いで手をついて進むけれど、あれ?それほど怖くない?もちろん立つことはできないし、足や手の置き場に迷うところもあって緊張の連続だけれど、先ほどの展望台の時ほどの恐怖感は感じません。左右両側切れていて落ちたら痛いだろうなあ(もちろんそれどころではない)と思いながらも落ち着いて渡ることができました。パートナーは後半、半ギレしつつも楽しんだ様子。天気が悪かったら怖い思いだけかもしれないですが、山行日和のこんな日は、もちろん緊張と集中をしつつも楽しめる場所でした。
蟻の塔渡りで思ったより怖く感じなかったのは、岩の展望台に先に登って免疫ができたからかもしれません。もし渡れるか心配な方は先に展望台に行ってみてください。(結局どちらかで怖い思いするのですがね笑)
ここからまた急登をひと登りして西岳との分岐、八方睨みに到着。ここから見る蟻の塔渡りはなかなかスゴイ。修行の場として渡られた?のかもしれないけれど、パートナー曰く、こんなところに道を作った人の気がしれん。まさにそんな眺めです。
更に一息登って戸隠山山頂。ここからの眺めもよかった。こうして紅葉を上から眺められるのは山ヤの特権ですね。九頭龍山山頂でお昼にして後半戦へ。昼食後の少しげだるさを感じながらの歩きですが、道が湿っぽかったり、下りで手掛かりがとぼしかったり、道の右側がスッパリ切れていたりと、核心部を終えても油断なりません。それでも飯綱山側の紅葉を眺めたり、奥社の参道の杉並木を確認して、奥社はどの辺りかな?あった!人も見える!とか話しながら楽しく進みます。
足場の悪い道を下って避難小屋へ。そこから先の下りは沢沿いのこちらも足場の悪いルートを辿ります。鎖場も通過しながら、「こういうとこ気をつけないとね。あの人大丈夫かな?」なんて言っていた矢先、自分がやっちゃいました。バランスを崩して大コケ。左ヒジと右手親指の付け根をしこたまぶつけて焦りましたが、幸い大事には至らず、痛いだけで済みました。油断していないつもりが油断していたようです。ホントに気をつけないとです。後半自分でケチをつけてしまいたが、終わってみれば紅葉を満喫しながらほどよくスリルも楽しめた山行になりました。
帰りに寄った神告げ温泉では、浴槽から黄葉を背景に紅葉のもみじが傾き始めた日に照らされて輝いているのが見られるというオマケもついて最高でした。
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