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記録ID: 163479
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積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

冬の早池峰山 (岳‐河原の坊‐早池峰山)

2012年01月20日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
17.2km
登り
1,404m
下り
1,395m

コースタイム

06:25 岳集落(峰南荘前)
08:20 河原の坊登山口 (09:00発)
11:05 御座走り
12:05 千丈ヶ岩
13:00 早池峰山山頂 (13:50発)
14:35 千丈ヶ岩
15:30 御座走り
16:35 河原の坊登山口
18:20 岳集落(峰南荘前)

のんびりペースです。
天候 晴れ。風も弱く、気温も高めだったと思います。
過去天気図(気象庁) 2012年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口に通じる県道は、今年の5月まで、岳集落で冬期車両通行止めになっています。

岳集落の駐車場は、早池峰神社の手前(交差点の所)と峰南荘の前にあります。除雪もされており、特に問題なかったです。
コース状況/
危険箇所等
【コースの状況】
※あくまで、今回の状況です。

岳集落から河原の坊登山口までの県道上の雪は、部分的に踏み固められており、それほど歩き難くはありませんでした。

河原の坊登山口付近の樹林帯には登山道に沿って所々にピンクのテープが付けてあります。山頂までの岩場に付けられた標識もほぼ全て見えていました。だいたい夏道の通りに進みました。

河原の坊登山口から頭垢離(こうべごうり)までのコース(コメガモリ沢沿い)には、はっきりとしたトレースがあり、その部分の雪は比較的締まっていました。また、このコースは谷筋になりますから、積雪が多い時は、雪崩に注意です。なお、コメガモリ沢の渡渉点は、積雪で埋まっています。

頭垢離から御座走り(ござばしり)までのコースでは、足(ワカン装着)が雪に少々潜りました。傾斜も段々きつくなってきます。

御座走りから千丈ヶ岩までの、巨岩・奇岩が立ち並ぶコースは、岩と雪のミックス状態でした。そのうえ、気温が上がったせいか、雪が軟らかくてアイゼンがなかなか利かず、非常に登り辛かったです。下山時も苦労しました。急峻なコースでもあり、大変危険です。滑落に注意です。

千丈ヶ岩から山頂までのコースでは、積雪が増え、雪もそこそこ締まっていました。ここも急峻ですから、滑落注意です。

なお、全コースに渡って、希少な高山植物が生育しています。積雪から露出している草木を傷めないよう注意しました。重要な点だと思います。


【その他】

登山ポストは、岳集落の峰南荘前と、河原の坊・小田越の各登山口にあります。

トイレについては、河原の坊に冬季用の仮設トイレが設置してあります。
峰南荘前の駐車場。除雪されています。
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峰南荘前の駐車場。除雪されています。
冬山登山に関する注意書き。

「単独登山は危険!」です。
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冬山登山に関する注意書き。

「単独登山は危険!」です。
左に中岳、右に早池峰山。うすゆき山荘の前で撮影。
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左に中岳、右に早池峰山。うすゆき山荘の前で撮影。
河原の坊登山口。

南側の遠野市方面から雲が覆い被さっていて、中途断念もありうると思っていました。
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河原の坊登山口。

南側の遠野市方面から雲が覆い被さっていて、中途断念もありうると思っていました。
早池峰山が呼んでいます。こちらは青空です。
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早池峰山が呼んでいます。こちらは青空です。
コメガモリ沢の右岸(山頂に向かって左側)のダケカンバの林を抜けます。

河原の坊コースのお気に入りのポイントでもあります。
コメガモリ沢の右岸(山頂に向かって左側)のダケカンバの林を抜けます。

河原の坊コースのお気に入りのポイントでもあります。
コメガモリ沢。もうちょっと進んだところで右側の尾根に取り付きます。

両岸の斜面も見ての通り、積雪増加時は、雪崩に注意です。
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コメガモリ沢。もうちょっと進んだところで右側の尾根に取り付きます。

両岸の斜面も見ての通り、積雪増加時は、雪崩に注意です。
花の名山として有名な早池峰山は、険しい岩山でもあります。
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花の名山として有名な早池峰山は、険しい岩山でもあります。
雪の斜面は疲れます。
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雪の斜面は疲れます。
進むペースは下がる一方です。
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進むペースは下がる一方です。
御座走り。

ここら辺から、岩と軟らかい雪とのミックス状態になって、非常に苦労しました。特に下山時。
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御座走り。

ここら辺から、岩と軟らかい雪とのミックス状態になって、非常に苦労しました。特に下山時。
打石(ぶついし)。
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打石(ぶついし)。
千丈ヶ岩。

振り向くと怖いです。滑落注意です。
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振り向くと怖いです。滑落注意です。
鎖場。ここも登り下りに苦労しました。

迂回路もあるのですが、どちらが楽かは分かりません。
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鎖場。ここも登り下りに苦労しました。

迂回路もあるのですが、どちらが楽かは分かりません。
再び、振り向くと怖いです。滑落注意です。
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再び、振り向くと怖いです。滑落注意です。
山頂はもうすぐです。積雪も多くなってきます。
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山頂はもうすぐです。積雪も多くなってきます。
早池峰山頂上。

これから美しい景色を独り占めです。

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早池峰山頂上。

これから美しい景色を独り占めです。

東側の宮古市方面。
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東側の宮古市方面。
北西側の盛岡市方向。真ん中に小さく岩手山。
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北西側の盛岡市方向。真ん中に小さく岩手山。
中岳・鶏頭山に続くに西側の尾根。縦走路になるところです。
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中岳・鶏頭山に続くに西側の尾根。縦走路になるところです。
右側に小さく岩手山。
右側に小さく岩手山。
岩手山。

見やすいようトリミング。
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岩手山。

見やすいようトリミング。
南西側の花巻市方向
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南西側の花巻市方向
山頂にウサギの足跡が!こんなところまで来ていたなんて驚きでした。
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山頂にウサギの足跡が!こんなところまで来ていたなんて驚きでした。
御田植場(おたうえば)。剣ヶ峰の山頂が見えています。木々はみな樹氷に。

ここに降りたかったですが、疲れるので止めました。最近まで怪我でしばらく運動しておらず、けっこうな体力不足でした。
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御田植場(おたうえば)。剣ヶ峰の山頂が見えています。木々はみな樹氷に。

ここに降りたかったですが、疲れるので止めました。最近まで怪我でしばらく運動しておらず、けっこうな体力不足でした。
早池峰山山頂避難小屋。

冬季用入り口となる二重窓の室内側のほうがロックされたようになっていて、私には開けられませんでした。外側の窓はきちんと閉めてきました。
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早池峰山山頂避難小屋。

冬季用入り口となる二重窓の室内側のほうがロックされたようになっていて、私には開けられませんでした。外側の窓はきちんと閉めてきました。
下山時に撮影の、山頂直下の急斜面。滑落注意です。
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下山時に撮影の、山頂直下の急斜面。滑落注意です。
小田越登山口に続く尾根。

薬師岳はずっと雲の中でした。
小田越登山口に続く尾根。

薬師岳はずっと雲の中でした。
西側に見える尾根。
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西側に見える尾根。
映日(えいじつ)。太陽柱の類。実は良く分かりませんが…。

初めて見ました。感動しました!
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映日(えいじつ)。太陽柱の類。実は良く分かりませんが…。

初めて見ました。感動しました!
西日に照らされる早池峰山。
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西日に照らされる早池峰山。
無事下山完了。

峰南荘は冬期休業中です。
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無事下山完了。

峰南荘は冬期休業中です。

感想

冬の晴れた日、北上盆地(特に花巻市)からは、白銀の早池峰山が神々しく見えます。今回の山行では、その神々しさを直に感じることができました。

面倒なこともいろいろありましたが、真冬の時期に単独・日帰りで無事に登頂と下山ができたことも良かったです。

また、雪山登山が滑落などの危険と隣り合わせであることを改めて感じられた山行ともなりました。

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