粟ヶ岳
- GPS
- 06:15
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 471m
- 下り
- 463m
コースタイム
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
グレートサミッツ国内編NO10 下越の山
「越」の国は、日本海側の大半を支配すると思える。越前とは京都手前であり、越後とは山形手前である。それは千キロにも及ぶというと大げさだが、しかし相当な距離だ。越後だけでも、一体山はどのくらいあるのだ。
信越境から、上越、さらに磐越。新潟と内陸境はこの辺りの浅草岳、守門岳辺りから急速に高度を落として、粟ヶ岳とか、矢筈岳という千二百メートルの下越の山につながる。地元の人は自虐的に「新潟のやぶ山」とは言うのだが、しかし三面川のようにサケが遡上する流れがあり、ならばそれを待ち伏せる熊がいて、冷たく綺麗な流れにアブの親分のメジロがいて、ヒルもいて、川の流れにゴルジュがある。それになんといっても豪雪のブナの森がヤブとは、東京の人にとってはそう簡単に足蹴にできない。
しかしそんな低いベタ雪豪雪に、登山してどうなる。粟ヶ岳なんて三条だから海岸線から案外遠いのだが、登山口が標高わずかに百メートルである。広い新潟平野のどん詰まりから登り始めることになる。この日はそこから4時間登って、標高四百メートルにも達せず、何しに東京から日帰りでそんなところに行くのか。むしろ大雪の晩は、関越トンネルを抜けた先も相当遠くて、スピードも出せずに、現地に着くまでが冒険ドライブみたいなものだ。
さらに北へ行った、山形県境の飯豊連峰や朝日連峰まで行くというなら話も分かるが、その手前の下越の山とは、かつては下田の山とか亀田の山とも言われたが、一体登ってどこに意味があると、やっていることに不信感がある。
いやいや、東京近郊のヤブと、新潟のヤブとは、実は大きな違いがあるわけで、冬に豪雪のために登れなかったからって、それは自分の責任ではない。登ろうという意思があるだけで、意味があったんじゃないかと、自分を慰める。別につまらない4時間を過ごしたわけでもないのだ。他へ行けば、もっと有意義な時間が過ごせたかも知れないと思うジェラシーを抱いても仕方ない。期待はずれで満足できなかったとしても、それは自分の責任じゃなくて、条件が悪かっただけ。その悪かったということを知り得ただけでも十分だ。
コメント
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こんにちは、初めまして。
雪凄かったでしょ、お疲れ様でした。
ここいら辺は「やぶ山」と呼ばれているんですか。。。
冬は地元の人も登らないこの「やぶ山」にわざわざ東京から来て登ってる人がいるなんてなんか嬉しいですねぇ〜。
誰もいない、何もない深雪の雪山に一人で登ることってなかなかできないことで有意義なことだと思っています。
(山に登ること自体有意義だと私は思っていますが・・・)
私はいつか憧れの矢筈岳に登りたいなあ(夢が小さっ!)、
とか思いながら数百メートルの雪山に登っていつも敗退下山している
軟弱ビギナーハイカーです
お目が高い!
その先の稜線極めて、谷が埋まっていればミラクルPOWDER桃源郷間違いナシ!
オイラ、ドカ雪恐れて低山徘徊です
このメガ豪雪でこそ意味のあるエリアの一つだよねぇ〜
いやあ、こんなに人気の山でしたか。
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