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Yamareco

記録ID: 1659864
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講習/トレーニング
丹沢

西丹沢地学教室・枕状溶岩の観察と実物図鑑作り(門田先生と歩いて学ぶ Tanzawa Geography)

2018年11月24日(土) [日帰り]
 - 拍手
gura guru その他17人
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:25
距離
3.1km
登り
172m
下り
173m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:24
休憩
0:00
合計
2:24
9:01
144
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2018年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:新松田駅7:30-玄倉8:14
移動:玄倉12:19-和田12:41(420円・自費)
復路:西丹沢自然教室15:40-新松田駅16:49

■富士急湘南バス(春秋ダイヤ)
http://www.syonan-bus.co.jp/
コース状況/
危険箇所等
■登山道ではない河原での観察・採集となるため、登山靴よりも長靴の方が便利。
その他周辺情報 ■地学教室(8:40〜15:40)
講師:門田真人さん(神奈川県立生命の星・地球博物館外来研究員、神奈川地学会会員)
アシスタント:里見豊さん、須藤清さん
西丹沢VCスタッフ:沢田さん、遠藤さん、杉本さん

■地学教室は毎年11月下旬ごろに開催されるようです。
西丹沢ビジターセンターのサイトを確認ください。
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/
西丹沢からの招待状。
2018年11月24日 07:31撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 7:31
西丹沢からの招待状。
集合は玄倉バス停。ここって富士山見えるんだ。
2018年11月24日 08:29撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 8:29
集合は玄倉バス停。ここって富士山見えるんだ。
ビジターセンターのスタッフの方から、門田先生ご紹介。
2018年11月24日 08:35撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 8:35
ビジターセンターのスタッフの方から、門田先生ご紹介。
玄倉駐車場の特設会場でさっそくレクチャー開始。
2018年11月24日 08:42撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 8:42
玄倉駐車場の特設会場でさっそくレクチャー開始。
丹沢はフィリピン海プレート上の火山が、大陸プレートに乗り上げた付加体。
2018年11月24日 08:46撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 8:46
丹沢はフィリピン海プレート上の火山が、大陸プレートに乗り上げた付加体。
1kmほど離れた小菅沢橋まで移動。
2018年11月24日 09:10撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 9:10
1kmほど離れた小菅沢橋まで移動。
小菅沢の河原に下りていきます。
2018年11月24日 09:13撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 9:13
小菅沢の河原に下りていきます。
河原が緑っぽい。火山灰が固まった凝灰岩が、造山活動で変質したグリーンタフ。
2018年11月24日 09:16撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 9:16
河原が緑っぽい。火山灰が固まった凝灰岩が、造山活動で変質したグリーンタフ。
滝のように見えますが、断崖を利用した堰堤。
2018年11月24日 09:21撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 9:21
滝のように見えますが、断崖を利用した堰堤。
その足元に、お目当ての枕状溶岩。こんなんなんだ!
2018年11月24日 09:23撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 9:23
その足元に、お目当ての枕状溶岩。こんなんなんだ!
枕状溶岩を見極めるポイント。1つ目は枕状の形。
2018年11月24日 09:27撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 9:27
枕状溶岩を見極めるポイント。1つ目は枕状の形。
2つ目は境界に沿った黒いチルドマージン(周縁部急冷相)。
2018年11月24日 09:28撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 9:28
2つ目は境界に沿った黒いチルドマージン(周縁部急冷相)。
3つ目はガスホール。火山ガスが抜けた跡。
2018年11月24日 09:32撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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3つ目はガスホール。火山ガスが抜けた跡。
激しく変形していますが特徴が残されています。
2018年11月24日 09:35撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 9:35
激しく変形していますが特徴が残されています。
すぐ近くにあった変な岩。実はこれも枕状溶岩。
2018年11月24日 09:38撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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すぐ近くにあった変な岩。実はこれも枕状溶岩。
境界部やガスホールの白い部分は、後の活動で熱水により変質が起きた。
2018年11月24日 09:40撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 9:40
境界部やガスホールの白い部分は、後の活動で熱水により変質が起きた。
ついでに奥の滝。断層がプレート衝突の激しさを物語る。
2018年11月24日 09:44撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 9:44
ついでに奥の滝。断層がプレート衝突の激しさを物語る。
堰堤の上の河原へ移動。丹沢のあちこちに枕状溶岩が残されていることを知ります。
2018年11月24日 09:50撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 9:50
堰堤の上の河原へ移動。丹沢のあちこちに枕状溶岩が残されていることを知ります。
露頭を観察した後、各自が図鑑を作るための岩石の採集に入ります。
2018年11月24日 10:09撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 10:09
露頭を観察した後、各自が図鑑を作るための岩石の採集に入ります。
ゴーグルで目を保護し、おっかなびっくり、初めて岩石ハンマーで石を割る。
2018年11月24日 10:20撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 10:20
ゴーグルで目を保護し、おっかなびっくり、初めて岩石ハンマーで石を割る。
ここでは枕状溶岩と、緑色凝灰岩を採集しました。
2018年11月24日 10:30撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 10:30
ここでは枕状溶岩と、緑色凝灰岩を採集しました。
最初の地点に戻る途中。黄色い岩を発見。
2018年11月24日 10:36撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 10:36
最初の地点に戻る途中。黄色い岩を発見。
黄鉄鉱。「愚者の黄金」と言われるそう。
2018年11月24日 10:39撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 10:39
黄鉄鉱。「愚者の黄金」と言われるそう。
谷筋にも陽が当たり始め、紅葉が輝きだした。
2018年11月24日 10:44撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 10:44
谷筋にも陽が当たり始め、紅葉が輝きだした。
あざやかな紅葉に彩られる先生と参加者たち。
2018年11月24日 10:45撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 10:45
あざやかな紅葉に彩られる先生と参加者たち。
今年の南関東の紅葉はダメと思ってたけど、いい色してる。
2018年11月24日 10:45撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 10:45
今年の南関東の紅葉はダメと思ってたけど、いい色してる。
こちらはオレンジ色っぽいところが可愛い。
2018年11月24日 10:57撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 10:57
こちらはオレンジ色っぽいところが可愛い。
小菅橋の真下の河原から。静かに富士山を眺める特等席かも。
2018年11月24日 11:08撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 11:08
小菅橋の真下の河原から。静かに富士山を眺める特等席かも。
玄倉に戻ってきました。この道もずっと富士山見えてる。
2018年11月24日 11:21撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 11:21
玄倉に戻ってきました。この道もずっと富士山見えてる。
枕状溶岩のおさらいと、午後に観察する花崗岩類をプレートの観点から説明。
2018年11月24日 11:33撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 11:33
枕状溶岩のおさらいと、午後に観察する花崗岩類をプレートの観点から説明。
玄倉のバス停前で咲き乱れるサザンカ。
2018年11月24日 11:25撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 11:25
玄倉のバス停前で咲き乱れるサザンカ。
ランチ休憩。晴れてる玄倉いいとこだな。
2018年11月24日 12:15撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 12:15
ランチ休憩。晴れてる玄倉いいとこだな。
バスに乗って箒杉手前の和田バス停まで移動します。
2018年11月24日 12:21撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 12:21
バスに乗って箒杉手前の和田バス停まで移動します。
バス停すぐ裏の狭い笹原沢に分け入っていきます。
2018年11月24日 12:54撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 12:54
バス停すぐ裏の狭い笹原沢に分け入っていきます。
西丹沢の花崗岩類と、それと接する岩石とが、この狭い谷間でせめぎ合う。
2018年11月24日 12:55撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 12:55
西丹沢の花崗岩類と、それと接する岩石とが、この狭い谷間でせめぎ合う。
結果生まれたゼノリス。捕獲岩の名の通り、花崗岩類が周囲の岩石を取り込んだ。
2018年11月24日 13:05撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 13:05
結果生まれたゼノリス。捕獲岩の名の通り、花崗岩類が周囲の岩石を取り込んだ。
ここは断層もすごかった。ものすごい力がかかったんだろな。
2018年11月24日 13:06撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 13:06
ここは断層もすごかった。ものすごい力がかかったんだろな。
観光地のような賑わいの西丹沢VC前に到着です。
2018年11月24日 13:18撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 13:18
観光地のような賑わいの西丹沢VC前に到着です。
実は入口脇に枕状溶岩をはじめ丹沢の主要な岩石が展示されていました。
2018年11月24日 13:21撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 13:21
実は入口脇に枕状溶岩をはじめ丹沢の主要な岩石が展示されていました。
実物図鑑作りの説明です。この周辺の地質である花崗岩類のトーナル岩に加えて、
2018年11月24日 13:43撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 13:43
実物図鑑作りの説明です。この周辺の地質である花崗岩類のトーナル岩に加えて、
白石沢から来た大理石、大笄からのホルンフェルスを中川川の河原で探します。
2018年11月24日 13:51撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 13:51
白石沢から来た大理石、大笄からのホルンフェルスを中川川の河原で探します。
ホルンフェルスは超硬い!大理石も硬い!ハンマーを持つ手も真剣です。
2018年11月24日 14:05撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 14:05
ホルンフェルスは超硬い!大理石も硬い!ハンマーを持つ手も真剣です。
結晶片岩は中川温泉付近でしか取れないので、スタッフの方からプレゼント。
2018年11月24日 14:10撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 14:10
結晶片岩は中川温泉付近でしか取れないので、スタッフの方からプレゼント。
ビジターセンター内で、まとめのレクチャーと実物図鑑作り。
2018年11月24日 14:24撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 14:24
ビジターセンター内で、まとめのレクチャーと実物図鑑作り。
年代特定が可能な有孔虫石灰岩の話。これもプレゼント。
2018年11月24日 14:31撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 14:31
年代特定が可能な有孔虫石灰岩の話。これもプレゼント。
丹沢の岩石実物図鑑、完成です。自分でやると理解が全然違いました。
2018年11月24日 14:53撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 14:53
丹沢の岩石実物図鑑、完成です。自分でやると理解が全然違いました。
今日は枕状溶岩を切り口に、丹沢山地の成り立ちが一つにつながりました。
2018年11月24日 14:56撮影 by  DMC-G8, Panasonic
11/24 14:56
今日は枕状溶岩を切り口に、丹沢山地の成り立ちが一つにつながりました。
門田先生、里見さん、須藤さん、スタッフの皆さんありがとうございました。
2018年11月24日 15:03撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 15:03
門田先生、里見さん、須藤さん、スタッフの皆さんありがとうございました。
西丹沢ビジターセンターにもありがとう(終)。
2018年11月24日 15:36撮影 by  DMC-G8, Panasonic
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11/24 15:36
西丹沢ビジターセンターにもありがとう(終)。

感想

山に呼ばれない・・登山を開始してから、今年の夏ほどそう思ったことはありませんでした。ならば敢えて行かなくてもいいかと、高山が山じまいする頃からは晴れの週末が多くなって来ましたが(その絶妙なタイミングもまた腹立たしい)、完全に都会生活にシフトしていました。そっちはそっちで中々楽しいことが続き、このまま山に行くこともなくなってしまうのかしら、と思っていたのですが。

ついに、山に呼ばれた・・9月ごろに応募していた西丹沢ビジターセンター主催、地学教室の当選通知(倍率不明)が、開催まで1週間を切ったタイミングで届きました。

以前行かれた方のレコを拝見して興味を持ったこの企画、実際に自分で岩石を採集してみると、遙か南の海底での噴火で出来た枕状溶岩をはじめ、その起源や変成といった岩石の成り立ちについて、それなりに理解が深まります。石を見分けるのはやはり大変ですが。そして岩のひとつひとつがつながって丹沢の山並みを形成している様が、おぼろげに想像できるようになります。主脈の山頂部や、とりわけ急峻で知られる大笄が、叩くと金属のような音のする、硬い接触変成岩のホルンフェルスで形成されていると聞くと、丹沢登山への興味をまた新たな角度から呼び起されたりもします。

今年ならではの出来事として、例年は(加入道山手前の白石沢以外では)採集できない大理石(石灰岩の接触変成岩)が、西丹沢ビジターセンター脇の中川川の河原で、しかも特大サイズのものが簡単に見つかりました。これは白石沢が台風24号で大きな被害を受けたことが原因と考えられるそうです。複雑な心境ですが、ひと際目立つその石を図鑑に収めて完成させました。



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