鷲羽山
- GPS
- 00:49
- 距離
- 3.3km
- 登り
- 149m
- 下り
- 90m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
写真
感想
11月の三連休の中日、この日に午後に鷲羽山で仕事である。私の場合、仕事の機会を頂いたものなので、謹んで承るべきものなのだが、この仕事のお陰で連休の間にテン泊山行の機会を作ることが出来ない無念さがある。折角なので仕事のついでに未だ登頂したことがないこの鷲羽山にでも登ることにしてみよう。
大混雑の京都駅で切符を購入するのにも長蛇の列であった。児島の駅に降り立ったのは予定よりかなり遅れてのことだった。人で溢れている京都とは異なり、児島駅で降りたのはわずかに数えるほどだ。駅から歩きたいところではあったが、時間的余裕がないので、閑散とした駅前でタクシーを捕まえて早速にも鷲羽山の展望台へと向かう。
この鷲羽山、児島を中心とする倉敷の瀬戸内沿岸部で最も有名、岡山全県の沿岸を含めても最も有名かもしれない。しかし標高がもっと高い山はいくらでもあり、山はというよりは瀬戸内海に突き出した岬の小さなピークに過ぎない。この小さなピークがそれだけ人気を博するのは瀬戸内の島々の眺望もさることながら、気軽に登ることが出来る手頃さにあるのだろう。
展望台に着いてみると驚いたことにかなり多くの人と車である。駐車場に横一列にずらりと並んでいるのはプジョーのスポーツカーである。オーナーズ・ミーティングでもあるのだろう。奥にはフェラーリも並んでいる。
人混みで賑わう展望台は早々に辞して山頂に向かうことにする。児島湾を挟んで右手には見える岩の多い山は王子が岳と思われる。花崗岩の大きな岩が多い山頂は王子が岳を思い出させる。紅葉が真っ盛りであり、
山頂は意外と人は少なく、展望台の眺望で満足されて、わざわざ山頂まで足を運ぶ人は少ないのだろうか。展望台とはわずかな標高差ではあるが、またもともとの標高か低いだけに展望台からの眺望よりも俄然、こちらの方が素晴らしい。
往時は瀬戸内の島々のみの眺望だったのだろうが、現在、ここの景観を支配しているのはなんといっても瀬戸大橋である。すなわち今では、瀬戸大橋を眺めるためにこの鷲羽山に来ているようなものではないだろうか。私は余程、多島美のほうに興味があるのだが。
山頂を辞し北に伸びる遊歩道に入ると、極端に人が少なくなる。ハイキングにしては物足りない山なのだろう。随所に瀬戸大橋のビューポイントが設けられており、橋を正面から望むのは圧巻である。
遊歩道を抜けると、道なりにかつての下津井電鉄の廃線跡に入り、すぐに鷲羽山駅の跡である。駅名標のところではハイキングにこられたものと思われる10名程のパーティーが写真を撮ろうとされておられるので、シャッターを押すのを買って出る。
旧廃線跡を辿ると下津井の街並みの美しい甍を見下ろしてつつ、山腹をトラバースするように進んでゆく。さぞかし美しい車窓光景が広がっていたことと思われる。廃線跡にはかなりの数の黄色いキク科の花が一定間隔で植えられている。ユリオプス・デージーのようだ。
さて、廃線跡を出ると、高台の上に大きく目立つホテルがある。どうやらあそこが今回の出張の目的地に違いない。ホテルに向かって車道を歩いていると、先程のプジョーのスポーツカーが連なって追い越してゆく。前方からは歓声が聞こえてくる。フリーフォールやジェットコースターを有する鷲羽山ハイランドの遊園地が目に入る。
その高台に一際目立つ大きなホテルに辿り着く。館内に入るとどうも閑散としている。ここが目指す出張先とばかり思っていたが、どうやら違ったようだ。一瞬、真っ青になったが、目的地はそのすぐ下、歩いてすぐの別のホテルなのであった。目出度し目出度し。
目的の鷲羽山ハイランド・ホテルからはすぐ目の前に見える鷲羽山が呆気ない程に小さく見えるのだった。
コメント
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こんにちは。
鷲羽山は今から35年ほど前に倉敷と岡山への家族旅行の際に立ち寄ったことがあります。
当時まだ瀬戸大橋は工事中でした。
子どもの頃は高所恐怖症でしたので、山頂の岩場がとても怖くて足がすくみました。
今では全然平気だと思いますが。
コメント有難うございます。ヤマレコに果たしてこんなレコをアップしてよいものだろうかとも思いましたが、wildyukkyさんにこうしてコメント頂けると、アップしてよかったと思います。登りながら、この橋がなかったらどんな景色なんだろう・・・と思っておりました。もちろん橋が出来る前から景勝地だったわけですから、それはそれで絶景だったはずです。
そういえば小さい子供がおばあちゃんと一緒に登っていました。当時のご年齢にもよるでしょうが、大人にとっては見下ろす岩も子供にとっては見上げる岩になるわけですからね。きっと親御さんに助けられつつ登っておられたwildyukkyさん、さぞかし可愛かったことでしょうね
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