晩秋の西会津路ころり旅


- GPS
- 02:31
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 380m
- 下り
- 394m
コースタイム
- 山行
- 2:31
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:31
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大山参道は凍結する箇所があるので注意 |
その他周辺情報 | 昼食:権平そば本舗・観音茶屋 |
写真
装備
個人装備 |
雨具(レインウェア)
着替え
マグカップ
入浴セット
御朱印帳
飲料
地図(地形図)
カメラ
|
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感想
昨年に続き、郡山の師匠・Nさんのお誘いで、「晩秋の西会津路ころり旅」に行ってきました。
その前日には、白河観光をご案内していただきました。
楽しみにしていた白河ラーメンを食べ、秘湯の甲子温泉に入りました。山峡の景地とあって、気温はぐっと下がり、雪がぱらついてきました。窓外の雪景色を眺めながら、子宝の湯にたっぷり1時間ほど浸かり、日頃の疲れを癒しました。いつかは大黒屋に逗留し、甲子山など周辺の山を登ってみたいものです。
巨木を観賞しに新甲子遊歩道の片隅に立ち寄りました。林野庁/巨木保護中央協議会選定の”森の巨人たち100選”(後日、2000年に発刊されたガイドブックを中古で買いました!)に選ばれている「剣桂」です。何本もの幹に別れた株立木で、剣というよりも、ヤマタノオロチが天昇する姿とか巨大な炎柱などを想像します。感心してしまい、すっかり巨木にハマリました。
西郷村の雪割橋から50m下の谷底を流れる阿武隈川を見、再び白河市内へ。千駒酒造に立ち寄って白河の地酒を試飲しました。最後に白河駅のすぐそばに構える白河小峰城を見学。夕映えで光る白河市街を一望しました。
郡山へ到着し、一年ぶりの”呑味里山荘”。早速、イカ人参などの酒肴で一杯やり始めます。その後ご近所の「呑み食い処 びーだっしゅ」さんで、Nさんご子息のYちゃんと合流し、鍋やご馳走を囲んで賑やかな酒宴。このたびも過分なるお心遣いをありがとうございました。
さて、翌日もよい天気となり、Nさんの車で西会津へ向かいます。1.5時間ほどで大山祇神社遥拝殿駐車場に到着しました。御本社までの参道は、豊富な水の溢れる豊穣の道です。
鳥居をくぐり、うるおいの道祖神から右分岐を下ると不動滝の前に出ます。宝亀10年(779年)に大山祇神社を勧請した真海法師はこの滝で沐浴して、神勅を受けたそうです。参道には道祖神の他に、木工のベンチなどが配してあります。
迫力ある弥作滝を過ぎ、ぬくもりの道祖神と一本杉に出遭い、落ち葉積もる参道をのんびりと歩きます。やがて202段の石段入口が現れました。ここから本社まで600mです。
杉並木から小雪のような氷の粒が舞い落ちてきます。見上げるときらきらとダイヤモンドダストのように光っています。よろこびの道祖神を越えたら御本社です。神殿は薄っすらと雪化粧が施されていました。
駐車場に戻り、大山祇神社遥拝殿を参拝し、御朱印をいただきました。
鳥追観音堂の裏手に車を停め、権平そば本舗・観音茶屋で天ざるを食べました。道路を挟んだ店の向かいには、「単線用ラッセル雪カキ車」(キ172 マックレー車)と「回転雪カキ車」(キ621)が展示されていました。豪雪地帯のライフラインを守るために活躍し、静かにこの地で余生を送っていました。
午後は会津三十三観音の内、ころり三観音を巡ります。「金剛山 如法寺 鳥追観音」では、日光東照宮の「眠り猫」の作者として有名な左甚五郎の作による御堂の彫刻「隠れ三猿」を見上げます。
次は31番札所の立木観音堂です。坂下(ばんげ)町にある金塔山・恵降寺観音堂は大きな千手観音が有名です。二丈八尺(約8.5m)の本尊は一本の木から彫られて、現在も床下に根があります。左右に風神・雷神を従え、脇仏は三十余体が配されています。
夏目漱石の「夢十夜」の第六夜に出てくる鎌倉時代の彫刻師・運慶の話を思い出しました。運慶が一本の木から仁王を彫るのを見て、そんな無造作に鑿(のみ)を使って思うような眉(まみえ)や鼻がよく彫れるものだと感心する主人公に、ある人物がこう答えます。「運慶は鑿で作るんではなく、あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを掘り出すまでだから間違うはずがない」と。
運慶が生きた鎌倉時代の日本人が持っていた信仰心は、一本の木の中に埋まっている仏を掘り出すことができた。現代人にはとうてい実現できないことですが、鎌倉時代よりも古い平安時代に作られたこの十一面観音を拝して、古の日本人にはそれができたんだなあとあらためて実感し、感心させられました。
境内の傍からは、雄大な稜線を描く磐梯山が聳えていました。
会津ころり三観音の最後は「普門山 弘安寺 中田観音」です。こちらの十一面観音は鎌倉時代(文永11年)の作。野口英世が母と参拝したり、大正時代に東宮妃殿下のご安産を祈願してご嘉納があったことで有名です。
今回の旅もたいへん充実した楽しい時間を過ごすことができました。企画しおもてなしいただいたNさんには感謝しきれません。ありがとうございました。東京近郊へお越しの際は、低トレ部コアメンバーの3名にお任せください。12月の高尾山を楽しみにしています。
↓↓ご一緒した、のんびり歩き隊・Nさんのブログはこちらです↓↓
http://www.geocities.jp/rararaasobitai/public_html/h30korori.html
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