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記録ID: 1675948
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
飯豊山

二王子岳

2018年12月11日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:19
距離
13.3km
登り
1,350m
下り
1,333m

コースタイム

日帰り
山行
10:45
休憩
0:30
合計
11:15
6:40
50
スタート地点
7:30
7:35
110
二王子神社
9:25
9:35
70
一王子避難小屋
10:45
10:45
120
五合目(定高山)
12:45
12:45
85
七合目(油コボシ)
14:10
14:20
40
二王子岳
15:00
15:00
60
七合目(油コボシ)
16:00
16:00
30
五合目(定高山)
16:30
16:30
55
一王子避難小屋
17:25
17:30
25
二王子神社
17:55
ゴール地点
二合目の水場周辺のみ積雪なく取水可能。もう少しで埋もれそう。
天候 薄曇り
過去天気図(気象庁) 2018年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
南俣集落先の二俣付近まで車両で進入
二俣から少し登った棚田のあたり
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二俣から少し登った棚田のあたり
冬道である二王子神社の参道を通る
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冬道である二王子神社の参道を通る
ようやく二王子神社の境内へ
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ようやく二王子神社の境内へ
無雪期はここが登山口
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無雪期はここが登山口
しばらく水路沿いに進む
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しばらく水路沿いに進む
特に冬場は1合目までが遠い
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特に冬場は1合目までが遠い
二合目〜三合目、尾根筋に早く出すぎたため余計にラッセルをする羽目に
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二合目〜三合目、尾根筋に早く出すぎたため余計にラッセルをする羽目に
一王子の避難小屋(三合目)
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一王子の避難小屋(三合目)
いつもきれいに管理されており冬季も利用可能。
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いつもきれいに管理されており冬季も利用可能。
四合目付近 ブナの枝の雪化粧がきれい
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四合目付近 ブナの枝の雪化粧がきれい
五合目の鉄柱、積雪は約80センチ。まだまだ少ない。
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五合目の鉄柱、積雪は約80センチ。まだまだ少ない。
左手にNINOXスキー場のゲレンデトップ(900m)が見える。
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左手にNINOXスキー場のゲレンデトップ(900m)が見える。
ルートを覆うように、雪の重みで倒れ込む邪魔な潅木。
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ルートを覆うように、雪の重みで倒れ込む邪魔な潅木。
かき分けたり潜ったりしながら進む。
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かき分けたり潜ったりしながら進む。
六合目付近で稜線部に上がると視界が広がる。
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六合目付近で稜線部に上がると視界が広がる。
兎などのトレースが先行して続く。
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兎などのトレースが先行して続く。
展望の良い1202m峰へ立ち寄る。
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展望の良い1202m峰へ立ち寄る。
新潟平野方向。
赤谷方面は雲海が広がる。
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赤谷方面は雲海が広がる。
山頂方面パノラマ(元サイズあり)
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山頂方面パノラマ(元サイズあり)
山頂小屋方面をズーム
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山頂小屋方面をズーム
シーズン前のNINOXスキー場
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シーズン前のNINOXスキー場
南西方向パノラマ(元サイズあり)
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南西方向パノラマ(元サイズあり)
新潟市、佐渡方面
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新潟市、佐渡方面
聖籠、新発田方面
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聖籠、新発田方面
櫛形山脈、粟島方面
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櫛形山脈、粟島方面
油コボシの急斜面 軟雪が崩れてなかなか進めない
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油コボシの急斜面 軟雪が崩れてなかなか進めない
油コボシより1202m峰を振り返る
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油コボシより1202m峰を振り返る
油コボシすぐ上の七合目標識
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油コボシすぐ上の七合目標識
七合目を越えると視界の良い尾根上に出る(元サイズあり)
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七合目を越えると視界の良い尾根上に出る(元サイズあり)
高知山方面
多数の兎のトレースに導かれて登る
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多数の兎のトレースに導かれて登る
お花畑(八合目)の草原斜面に出る(元サイズあり)
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お花畑(八合目)の草原斜面に出る(元サイズあり)
山頂小屋が近づいてくる
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山頂小屋が近づいてくる
夏道は急斜面のトラバースになるので少し上の潅木地帯を進む
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夏道は急斜面のトラバースになるので少し上の潅木地帯を進む
モンスター級の潅木
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モンスター級の潅木
三王子の直下
風の通り道、三王子の稜線に出る。昨夜は兎の舞踏会が行われていたのだろう。
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風の通り道、三王子の稜線に出る。昨夜は兎の舞踏会が行われていたのだろう。
三王子神社方面
三王子の斜面
高知山を見下ろす
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高知山を見下ろす
朝日連峰をズーム(元サイズあり)
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朝日連峰をズーム(元サイズあり)
蒜場山をズーム
山頂をズーム
琵琶池の窪地
夏道沿いに延びる兎のトレース
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夏道沿いに延びる兎のトレース
雨量計とアンテナ
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雨量計とアンテナ
三王子神社方面を振り返る
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三王子神社方面を振り返る
飯豊連峰の最高峰、大日岳
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飯豊連峰の最高峰、大日岳
飯豊連峰パノラマ(元サイズあり)
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飯豊連峰パノラマ(元サイズあり)
赤谷、三川方面パノラマ(元サイズあり)
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赤谷、三川方面パノラマ(元サイズあり)
それほど積雪量は多くない山頂台地。避難小屋が見えてくる
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それほど積雪量は多くない山頂台地。避難小屋が見えてくる
輝く飯豊連峰
秘峰、烏帽子山
飯豊山、天狗岳、御西小屋ズーム
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飯豊山、天狗岳、御西小屋ズーム
北股岳、烏帽子岳ズーム
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北股岳、烏帽子岳ズーム
朳差岳、鉾立峰ズーム
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朳差岳、鉾立峰ズーム
二王子岳避難小屋と青春の鐘
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二王子岳避難小屋と青春の鐘
朝日連峰パノラマ(元サイズあり)
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朝日連峰パノラマ(元サイズあり)
二王子岳の標柱と飯豊連峰 柱の海老の尻尾はまだまだ
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二王子岳の標柱と飯豊連峰 柱の海老の尻尾はまだまだ
三光山方面
櫛形山脈、粟島方面
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櫛形山脈、粟島方面
避難小屋の裏
鉄のドアは下部が凍結していて全く動かず。備え付けのスコップで下まで除雪してバールのようなものでこじ開けるしかなさそう。厳冬期に来た時もそうだった。入室を諦め凍える外で小休憩。
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鉄のドアは下部が凍結していて全く動かず。備え付けのスコップで下まで除雪してバールのようなものでこじ開けるしかなさそう。厳冬期に来た時もそうだった。入室を諦め凍える外で小休憩。
雨量計に向かって山頂台地を引き返す。
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雨量計に向かって山頂台地を引き返す。
大日岳見納め
新潟平野パノラマ(元サイズあり)
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新潟平野パノラマ(元サイズあり)
三王子神社方面パノラマ(元サイズあり)
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三王子神社方面パノラマ(元サイズあり)
三王子手前の雪原台地
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三王子手前の雪原台地
風の強い区間
八合目を過ぎて
油コボシ付近より
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油コボシ付近より
新発田市街、東港方面ズーム
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新発田市街、東港方面ズーム
加治川の流れ
山頂方面を振り返る
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山頂方面を振り返る
山頂方面パノラマ(元サイズあり)
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山頂方面パノラマ(元サイズあり)
南方向の遠望(左から荒沢岳、越後三山)
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南方向の遠望(左から荒沢岳、越後三山)
五合目から下はしっかりとトレースが出来ていた。
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五合目から下はしっかりとトレースが出来ていた。
二合目あたりでぽつぽつと夜景が灯り始める
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二合目あたりでぽつぽつと夜景が灯り始める
【おまけ】
阿賀野川沿い(十二潟付近)から望む二王子岳(左手前)と白銀の飯豊連峰(右後は大日岳) (パノラマサイズあり)
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【おまけ】
阿賀野川沿い(十二潟付近)から望む二王子岳(左手前)と白銀の飯豊連峰(右後は大日岳) (パノラマサイズあり)

感想

冬期はまだ12月に登ったことがなかったので今回が初めてのチャレンジ。
南俣集落の先、二俣の橋を渡り棚田の下まで車両の侵入跡が見られるが、安全のため二俣から車道を歩き始める。杉林はショートカットし二王子神社の参道へ進む。太鼓橋手前でスノーシューを装着。古いトレースはあるが新雪が積もり二王子神社で30センチほど。緩やかな杉林を抜けるとようやく一合目。相変わらずここまで長く感じる。今の時期はこの先もほぼ夏道沿いに進むことになる。

2合目手前から冬道となる尾根筋に上がってみるが大失敗。締まりのない積雪は平均でも膝上、時々股間まで踏み抜き無駄に体力と時間を浪費する。なお下山時は沢筋の夏道沿いを下る。全工程で一合目〜三合目が最もきつい区間であった。一王子避難小屋はきれいに管理されており問題なく使用可能。この先は殆どトレースの形跡はなく地形と植生より判断して夏道沿いを進む。スノーシューでも20〜30センチもぐる一人ラッセルが延々と続く。

五合目(定高山)で積雪は80センチ、まだまだ少ない。時々枝に付いた雪の重みで進路に倒れ込む潅木が邪魔をする。それを通過する度に頭上から雪が降り注ぐ。六合目あたりから青空が広がり始め、ブナの枝にできた海老の尻尾が幻想的。枝から降った雪が融け始めウエアや手袋を濡らす。

六合目を過ぎ、展望の良い1202m峰に立ち寄る。時間的にも体力的にも引き返すタイミングだが滅多にない晴天なので行ける所まで足を延ばす(ヘッドランプ覚悟)。厳冬期はどこでも登れそうな油コボシ(七合目)の急登も夏道沿いを進む。北西に面した風当たりの強い斜面には海老の尻尾が樹氷のように成長している。尾根筋に上がると厳冬期とは違った繊細な木々の雪化粧風景が広がり気分を高める。八合目、お花畑の付近は急斜面のヘツリ区間のため、上部の潅木地帯へ迂回して三王子神社を目指す。この辺りの稜線部は北西の季節風が強いエリアで厳冬期のようなシュカブラが見られる。濡れた手袋やスパッツはここで一気に凍結してパリンパリン、使い物にならず予備の手袋に交換。

琵琶池手前のなだらかな雪原では信じられない数の兎の足跡が縦横無尽に刻まれている。深夜に兎の舞踏会でも行われたのだろう。薄曇りの割に視界は良く朝日連峰や越後三山方面まで遠望が効く。もちろん新潟平野や佐渡、粟島方面までのパノラマが広がる。奥の院は雪に埋もれ標柱のみ頭を出している。スノーシューで10センチ程度の沈み込み、積雪は1m少々か。白く輝く飯豊連峰の大パノラマを横に見ながら二王子岳山頂へ。青春の鐘の柱はまだ海老の尻尾は小規模で山頂標柱は頭を半分ほど出している。

じっとしていても風当たりが強く冷えてくるので避難小屋へ向かう。しかし入口の扉(内開き)がどうしても開かない。鉄の扉なので下部の隙間に入り込んだ圧雪が凍結しているようだ。時間に余裕がないので諦めて何も食わずに下山開始。さすがに下山は早くラッセルに苦労した斜面もどんどん進める。五合目から下は他のパーティーが登ったようで、しっかりとトレースが付けられていた。一王子(三合目)あたりからは腐れ雪に変わりスノーシューの団子を払いながら進む。

二合目付近で前方に新発田市街地の夜景がぽつぽつと点灯し始める。さすがに神社手前の杉林でヘッドランプを点灯し二王子神社でツボ足となる。雫がぽたりぽたり落ちるシャーベット状の不気味な参道を下り、なんとか18時前にスタート地点へ無事到着。12月の二王子岳は冬山登山としては時期的には不向きと思われる。

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コメント

ゲスト
兎の舞踏会…
想像するだけで愉しくなってしまいますが、いやはや、新雪にもがいての11時間超、大変でしたね。
磐梯山なども、深々とお辞儀の低灌木や、しまらない雪にアップアップと、12月にはろくな思い出がありません。
でも、これだけの眺望に恵まれれば、すべてよし、ですね。
2018/12/17 9:01
Re: 兎の舞踏会…
毎度コメントありがとうございます。やはり12月は夏道を外れると潅木薮がうるさく、また途中で濡れると厳冬の山頂でやばいことになるので時期的に悪いですね。それでも7合目より上では冬山らしい神々しい自然の造形と大展望を見られるので苦労してでも登る意味はあると思います。
2018/12/17 18:27
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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