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Yamareco

記録ID: 167783
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
道東・知床

海別岳

2012年02月04日(土) 〜 2012年02月05日(日)
 - 拍手
GPS
28:00
距離
15.0km
登り
905m
下り
905m
過去天気図(気象庁) 2012年02月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
4日:十二線川沿い道道のT字路(9:30)十五線川右岸尾根末端(10:45-11:00)-Co800(13:30)=Ω1

除雪は先の林道の途中まで入っているようだが昨日の雪が残っており車高の低いレンタカーではこのT字路までが限界だった。出発時にLの腰ベルトのバックルが割れた。すぐ先の海別林道に入り十五線川右岸尾根の末端まで。途中スノーモービルのトレースが林道を駆けていた。十五線川右岸尾根には林道が走っていて始めそれを行ってみるが川底を行く感じなので途中から尾根上に乗った。途中一部細くブッシュブッシュしている個所があるほかは快調に高度を上げCo700付近で樹林限界となり青空に映える海別岳の稜線が姿を現した。広く真っ白な尾根と背後の限りない流氷、そして右手に広がる幾何学模様に区分けされた斜里網走の農場風景、やはり道東はいい。今年は全道的に積雪が多くここ道東も山の上はどこでも3m以上積もっている。時間がおしているため行けることろまで行って掘ることにした。CO800で東側の吹き溜まりにイグルー1.入り口を最初遠くに取ってしまったため、また層が固く掘るのに時間がかかった。

5日:Ω1(6:15)-Co1000(6:45-10:00)-尾根末端(11:45)-入山地点(13:00)

わざわざ道東まで来たのは、天気予報が最高に良かったからだ。そうでなければ準山で来るはずなどない。そんな約束されたピークをめざしイグルーを飛び出した眼前に漂う水蒸気の粒、ああガスガスである。ま、そのうち晴れるだろうと軽い気持ちで出発したのが運の尽き、CO1000にてホワイトアウトしたためツェルトをかぶってまさかの3時間待ち。時間切れの絶望に打ちひしがれるパーティを嘲笑うかのように、下降中にガスガスの中を地図で確認してると晴れだした。RFを助けてくれるとは、一刻も早く下山してほしいのだろう海別岳よ。そんな意を汲み取り、我々は無心で車まで下山した。海別岳が今日のことそして私たちのことを忘れたころにまた来るとしよう。帰りの車からは、晴天の地平に雄々しく聳える斜里と、それに肩を並べるかのように構えるふくよかな貴婦人の如き海別を眺め、やはり道東はいいなと思った。

http://aach.ees.hokudai.ac.jp/gen/archives/1684
撮影機器:

感想

デジカメチョンボ!!やっちまった。

一日目

夏メイン以来の知床へ、夜中の10時に出発。
運転手は二名。
私は免許を持ってないので気楽に起きては寝てをくりかえす。しかも起きてる最中は誰も知らない曲を大音量で歌いまくる厄介者。
Lは相当イライラしたそう。

中途半端に除雪された林道が長い。ラッセルは足首からスネ下くらい。けれども眺めは最高。開けたところから町と流氷とが見下ろせて気持ちいい。天気も良かったし、風もなく暖か。過ぎてしまえばあっという間に15線川沿いに走る林道入り口へ。かなり人が入る山なのか、歓迎ムード漂う看板ばかり。
15線川と16戦川に挟まれた尾根を登る。結構ブッシュが濃かったが、すぐに尾根上にあがった。上がってしまえば、樹林限界まで気楽に進むだけ。傾斜はそんなにきつくないし、平坦なところもあるくらい。が、Lsも言っていたけど、久々の山は疲れるもので、すぐに息が上がる。私の頭の中では、某動画サイトで聞いた在札アーティストの曲がリピート状態で、口を開けば自動再生。サカナ、バッハで検索!
Co700くらいの視界が開けたところで下界を見下ろせた。流氷パレード。流氷なんて遠い世界の話かと思っていた日々から約一年、今はこうして実際に見ているなんて。ここから先は樹林が一気に薄くなる。樹林限界過ぎたところで、知床岬の方を見た。遠音別岳を先頭に奥に奥に白い山々が連なっている。夏はあんなに緑だったのに、どこもかしこも真っ白。ちょうど半年前にはあの山のどこかに18歳の私がいたのか!今はもう19の冬だぜ。18の夏が懐かしい☆
…夏に見た羆たちは冬眠中なのか。おびただしい数の羆があの山肌に眠っているのだろうと思うと鳥肌がたった。
にしても気持ちいい天気!眺めは最高!傾斜も緩やかだから明日のスキーは私もそこそこ楽しめるんじゃないのか!?相変わらず息を切らせながら登っていき、Co800付近にイグルーを作ることにする。
イグルーじゃんけんは一番負けで、下から穴を掘っていく(一番疲れる)役に決定。掘っても掘っても進まないし、穴が小さすぎたので効率が悪かった。見かねたALが手伝ってくれた。さすが、早いです。ほとんどALのおかげで上下の穴が貫通。あとは雪中の空間を広げて完成。快適な空間。天気図にはギリギリ間に合った。
雪の中の魅力は、静かなこと。風も吹かないし、崩壊しない限り安眠できる。明日はアタックと快適な滑走が待っているので、気分も浮かれ気味。しかも夕飯はキムチ鍋。明日はMの誕生日なので、私が持参したロールケーキ(ローソクは忘れたw)を食べる。おめでとう!そしておいしい!この日の私は元気だったみたい。

二日目
 快眠だった。自分の笑い声で目が覚める。どんな夢を見ていたのかは覚えていない(-_-;)
 朝飯は棒ラーメン。今まで食べた棒ラーの中で一番おいしかったかも。準備をして外に出てみると、上部はガスっていた。けれども下界の明かりは見えていたので、そのうち晴れるだろ、と出発する。早々、視界がなくなる。陽は登ったはずななのにまだ真っ白。一本の尾根上だし迷うようなところではなかったと思うけど、ホワイトアウトはやっぱり怖い。Lsの自信のある歩みのみがせめてもの救い。
ツェルトを張って天気まちをする。予報では晴れだったんだがなあ。気温は-18℃。
昨日からテンションが高いALはボクシングの指導をしてきた。シャブの嵐。気温が-8℃まで上がった。
一向に天気は回復せず、てかむしろ悪化気味で、敗退ムードむんむん。お湯を沸かしてコンソメスープを飲んだ。次回の準山やら今日の昼飯の話やらでもちきり。せっかく天気読んで知床まできたのに、なんなんだこの様は。
10時引き返し決定。こけつつ下る。スキーがうまいALは、「皆、面白いこけ方をするね(笑)」と言っていた。むかつく。
C1辺りから視界が回復し始める。てか、晴れた。余計にむかつく。きれーな斜面を颯爽と滑って、スカッとしたかったけど、私の技術じゃ無理だった(;_;)樹林限界までゆるゆると滑る。
樹林内はこけまくるから嫌いだ。いちいち木が邪魔。それでも下ればいつかは抜け出せるもので、あっという間に15線川沿いの林道に出る。このときの天気は見事に快晴。なんで海別来たんだっけって虚しくなった。
この後の林道はだるかった。うだうだ抜けて、車まで。

帰りは網走の蕎麦屋。私が一番高いものを食べていた。ごっつぁんです!!!

もう少しスキー修行して、もう少し時間がたったらまた来てもいい山だと思う。
遠いから嫌煙されてるのか。山岳部があまり行ってないのがもったいないと思う。翌日、友達とスキーに行った。だいぶ上達して、今なら海別の斜面を颯爽と滑れるんじゃないかと勝手に自信をもっている。

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