臼杵ヶ岳から御所平へ【仙ヶ岳縦走を諦め七つ釜コースで下山】
onetotani
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体力度について
- GPS
- 08:11
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 859m
- 下り
- 1,102m
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- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 8:12
| 天候 | 曇り時々雨 【気温】入山開始：7℃ 御所平：9℃ 林道：12℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| その他周辺情報 | ガンサ谷は本来「葺谷」と呼ばれていたとも言われますが、 調査不足ですので、今回は「ガンサ谷」と表記します。 |
写真
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合流地点に埋められた「山内財産区」と「115」の杭。
崩落地点も3年前のままだ。役目を終えた林道の宿命かな？
感想
onetotani
Sさんとの本年最後の山行は安楽越えから仙ヶ岳までの縦走計画だが、
日が短いため安楽越え手前から県境尾根へ北上する支尾根を使って
臼杵ヶ岳へ上がると言う。
地形図を眺めると三本ほど有りそうだが展望岩場へ上がる尾根は
きつそうだがどこを使うのか楽しみだ。
石水渓から東海自然歩道を3kmほど進むと左側に大きな広場？があり、
右側には尾根に向かう切り開きの地点に出た。そこは地形図で見た
臼杵岳のすぐ西側へ上がる尾根だった。
切り開きから右へ廻り込むようにして尾根に取り付くと、
微かな踏み跡があった。
しばらくして好展望の岩稜帯を過ぎ、仰ぎ見た臼杵岩に似た大岩に
到着すると雨粒が落ちてきた。温まった体に雨具を着込み
灌木をぬうようにして尾根筋に従うと、間もなくして県境尾根に合流し、
遊歩道のような道を右へ向かうあっという間に臼杵ヶ岳だった。
小休止を兼ねて、僅かに下った展望岩場から鈴鹿南端の山並みや
御所平の稜線を眺める。
小雨の降る中、食事場所を考えながら県境を北上する。
船石、家老平で休憩を取ながら御所平南峰に到着するが
生憎の天気で楽しみも半減だ。大岩では眺められた仙ヶ岳も
雲に閉ざされ、主脈では綿向山辺りが望める程度だった。
南峰から御所平に到着した頃には、垂れ込める厚い雲がどんどん
低くなってきた。仙ヶ岳への縦走を諦め食事を摂って引き返す事に
する。
ミズナシ・南峰・家老平と往路を戻り、崩落地点手前で谷へ下る
微かな踏み跡と枝に下がる木札を確認して下山コースに選んだ
ガンサ谷へ踏み込む。
風化した岩やザレの険しい小尾根を慎重に下り、さらに傾斜を増した
きつい下りで左へ派生する尾根を見送り、灌木にすがって近づいてきた
谷筋へ降りる。
微かな踏み跡やテープなども要所に見られるので、歩く人もいるようだが
稀だろう、荒れたコースだった。
浅い伏流の谷は岩ゴロで歩きづらい。不安定な岩を踏んでの転倒に
注意して下るうちに流れが現れ右股を併せると堰堤に出た。
その後も流れを避けてへつったり、何度も徒渉を繰り返すと
一旦谷が広がり休んでいると、枝に架かる「七つ釜コース」の
プレートが目に留まった。以前はよく歩かれたコースなのだろうか？
小規模ながらきれいな二段の滝でウラジロが茂る右岸へ移ると
徐々に谷は深くなり、右岸の高みに絡む細い道に変わる。
ウラジロに覆われた足元を谷側に踏み外さないように
注意して進むが、時折樹林の間に覗ける谷の様子は美しく、
何度も滝やナメが見られる。
やがてウラジロの茂る斜面に付けられた朽ちた桟道や錆びた橋を
渡るとやっと「七つ釜コース」のプレートが下がる石谷川林道分岐
となり、時計を見ると14時過ぎだ。家老平から二時間半をかけての
長いガンサ谷の下りだったが七つ釜滝を見て下る時間は有りそうだ。
プレートに従って直進して石谷川本流の右岸に入り、しばらくすると
深い谷に架かる滝が目に入ってくる。梢が邪魔して目を凝らしても
七つの釜全てを見る事は出来ないが、釜を目がけて何段も落下する滝は
間違いなく七つ釜滝だろう。
高みから近づいた谷底で左岸山腹に絡んだ踏み跡に移ると
やがて林道に上がる階段が現れた。
【雨が気になり仙ヶ岳縦走を諦め、急遽下山コースに選んだガンサ谷は
険しくて長い谷だったが、次々とナメや滝が現れ、流石に渓流と言われる
石谷川の支流だった。小矢場峠からガンサ谷を歩く「七つ釜コース」は
変化が有って非常に楽しいコースだが、以前この長い谷を辿って県境へ
上がったと言うSさん。鈴鹿を歩き尽くした知識に脱帽だ。】
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yama-runrunrun さん
こんな歩き方ができるんですね。感心するとともに歩いてみたくなりましたが、そう簡単ではなさそうですね。家老平からガンサ谷に下りる地点は等高線が混んでいてちょっと危険そうです。
でも、まずは昨年のレコで拝見した、雪の御所平歩きですね。
関連ですが、御所平（御所ヶ平）とは具体的にはどこだろう？というブログ記事を見かけました。本来の御所平・家老平は県境稜線の東側ではないかとあり、小太郎谷源頭付近を家老平と呼ぶのも少し疑問があると書かれていて、結論は出なかった様ですが、ちょっと興味深い内容でした。
teppan2013さん 今晩は。
厚い雲に閉ざされた仙ヶ岳への縦走は諦めてガンサ谷から石水渓へ
下る事になりましたが、おかげで興味深い谷を案内していただけました。
奥深さを感じる長い谷でしたが水と岩が創り出す渓谷は魅力的でした。
気になって記事を読んでみました。船石林道からショートカットルートを
歩かれていましたね。
我々が持ち歩く「山と高原地図」と西尾氏の「鈴鹿の山と谷」では地名が
異なっていたりしますね、ガンサ谷に関しても同じように呼び名が
異なっているようです。このように山の紹介記事を読み比べるのも
面白いですね。
年末にかけて寒波が来そうですが、年内にもう一度行けるかな〜。
おはようございます。
今回も奥深い山行ですね。
実は、ガンサ谷と七つ釜ルートは、ずっと気になっています。
一度歩いてみたいと思っていたので、onetotaniさんのレコを楽しく拝見させていただきました
あの辺りは、鈴鹿北部に比べると、比較的訪れる人も少なく、興味深い山域です。
試してみたいところが多くあります。
とりあえず、御所谷から御所平へ上がって、ガンサ谷へ降りられないかと考えていた所なので、今回のレコはとても参考になります
今年の鈴鹿は、まだ雪もありませんね
totok さん 今晩は 。
南鈴鹿はメジャールートと言えども、過剰に整備されていないので
歩いていて楽しいですね。
気にされていたコースをいいタイミングで歩いたんですね。
小太郎谷を詰めた東側に「ガンサ谷」木札が下がり、薄い踏み跡が
尾根下に絡んでいました。
谷筋に出てから長い距離でしたが楽しく美しいコースでした。
派生する急尾根があったり、ロープが下がる険しい場所も有りますが
美しいと感じた興味深い谷でした。
鈴鹿最南部のこの辺りは、稜線の
ザレた雰囲気のイメージが、僕の
気持ちの中で、イメージ先行してましたが
今年、変化に富んだ景色を、多々拝見
させていただいて、渓流の流れも
魅力なんだなと感じました。
季節の花、展望なども、山の楽しみに
欠かせない要素ですが、『道自体の魅力」
に満ちたゾーンなんだとかんじました。
komakiさん 今晩は。
南鈴鹿はコンパクトゆえに登山口からいきなりの急登で山頂を目指す
コースが多く、山の魅力が凝縮されているのが特徴かなと感じます。
特に今回歩いた石谷川やその支流は渓流目当てで、沢歩きの人気が高い
ようですね。
今年は夏山に御一緒できず残念でしたが、お世話になりました。
新しい歳もまた数多くご一緒できればなと思います。
年末寒波がやってきましたが、健康に気を付けて良い歳をお迎えください。
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